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セイピースプロジェクトのブログ

【論説】福島原発事故と避難者のいま

2012年09月18日 | 原発・震災
 福島第一原発事故から一年を経て、「原発問題」は、新たな局面を迎えているように感じられます。大飯原発の再稼働や原子力規制委員会の人事に疑問を覚えた市民が首相官邸前に繰り出し、他方では、東電や国の責任者を刑事告訴する動きが見られるなど、事故の責任を追及しようとする取り組みも行われています。しかし、避難者の状況に目を転じると、大きな政治的、社会的局面の変化というものは見受けられません。ここでは、避難者 . . . 本文を読む

【ニュース紹介】「原発事故・宮城集団賠償請求 「2億円被害」に支払い3万円」2012年8月29日、毎日新聞

2012年09月16日 | 原発・震災
 原発事故の損害賠償について、東京電力の不誠実な対応が依然として問題となっています。 ■原発事故・宮城集団賠償請求 「2億円被害」に支払い3万円(毎日新聞、2012年8月29日)  宮城県の15の個人・法人が6月下旬、東京電力に行った福島第1原発事故による営業損害などの集団賠償請求で、東電は計2億1635万円の請求に対し、現時点で3万円しか支払わない方針を示していることが28日分かった。事故と . . . 本文を読む

【ニュース紹介】「福島原発事故、県内避難者が東電提訴 3千万賠償請求」2012年8月16日、河北新報

2012年09月15日 | 原発・震災
 県内避難者による初めての損害賠償請求訴訟が提起されました。 ■福島原発事故、県内避難者が東電提訴 3千万賠償請求(河北新報、2012年8月16日)  東京電力福島第1原発事故により、避難生活を余儀なくされ精神的苦痛を受けたなどとして、福島県南相馬市から伊豆の国市に避難してきた一家6人が15日までに、東電に損害賠償計約2960万円を求める訴訟を静岡地裁に起こした。  提訴したのは21 . . . 本文を読む

【ニュース紹介】国会事故調査委員会が原発事故の最終報告書を提出

2012年07月24日 | 原発・震災
 福島第一原発事故の原因や事故対応について調査し、検証するために国会に設置された独立機関である「国会 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(以下、事故調)」が最終報告書をまとめ、国会の両院議長に提出しました(報告書は国会事故調HPからダウンロード可能)。 「原発事故は人災」と断定 国会事故調が最終報告(朝日新聞、2012年7月6日) ■東電・国の責任を強調  東京電力福島第一原発事故を検証 . . . 本文を読む

【映像評】『ネットワークでつくる放射能汚染地図6 川で何がおきているのか』(NHK、2012年6月10日放送)

2012年06月20日 | 原発・震災
(阿賀野川)  昨年5月に放送され、話題を呼んだNHK ETV特集のシリーズ『ネットワークでつくる放射能汚染地図』。今回紹介する映像は、その第6弾です。  この映像は、2011年12月、福島県内でも比較的放射能汚染の度合いが低いとされる会津地方の川辺で高い空間線量と土壌汚染が確認されたことを契機に、福島県を水源とする阿武隈川と阿賀野川の上・下流域、合わせて400カ所以上の地点の調査を行い、水に . . . 本文を読む

【ニュース紹介】福島県民ら約1300名が東電幹部や国の関係者を告訴へ

2012年06月14日 | 原発・震災
 6月11日、東京電力福島第一原発事故をめぐり、「福島原発告訴団」の県民ら1324名が東電幹部や国の関係者ら33名について業務上過失致死傷などの容疑で告訴し、告訴・告発状を福島地検に提出しました。  住民は安全対策を怠った結果、住民を被ばくさせたなどとし、刑事責任追及を求めています。  「福島原発告訴団」は、事故当時福島県内に居住していた子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の住民で構成されていま . . . 本文を読む

【ニュース紹介】「川俣の遺族が東電提訴 原発事故で避難苦に自殺」 2012年5月19日 福島民友ニュース

2012年06月04日 | 原発・震災
福島第一原発事故による自殺者の遺族が、東京電力に損害賠償を求める初めての訴訟を提起しました。 「川俣の遺族が東電提訴 原発事故で避難苦に自殺」(福島民友ニュース、2012年5月19日)  東京電力福島第1原発事故で避難し、昨年7月に自殺した川俣町山木屋の渡辺はま子さん=当時(58)=の夫幹夫さん(62)ら遺族4人は18日、「原発事故による避難を苦に自殺した」として、東京電力に約9100万円の . . . 本文を読む

【ニュース紹介】「南相馬市民2100人が準備 原発賠償請求」 2012年5月13日 福島民報

2012年05月29日 | 原発・震災
 福島第一原発事故の損害賠償で、集団申し立ての動きに関する続報です。 「南相馬市民2100人が準備 原発賠償請求」(福島民報、2012年5月13日)  東京電力福島第一原発事故の損害賠償請求で、原子力損害賠償紛争センターに集団で和解仲介申し立ての準備をしている南相馬市民は約660世帯約2100人に上ることが分かった。12日、東京の弁護士有志でつくる原発被災者弁護団が南相馬市原町区のひばり生涯 . . . 本文を読む

【映像評】NHKスペシャル『故郷(ふるさと)か 移住か~原発避難者たちの決断~』(2012年3月24日放送)

2012年05月12日 | 原発・震災
 昨年3月11日の福島第一原発事故によって、全村避難を強いられた福島県浪江町。今回紹介する映像『NHKスペシャル 故郷(ふるさと)か 移住か~原発避難者たちの決断~』(2012年3月24日放送)は、昨年3月からの1年間、浪江町から避難した住民の苦悩や、深刻な放射能汚染が明らかになる中でどのように町を維持し復興していくかを模索する姿を描いている。  原発事故直後、浪江町長・馬場有氏が掲げたのは「 . . . 本文を読む