1.はじめに
6月21日、日米安全保障協議委員会（以下、2プラス2）がワシントンで開催され、共同声明「より深化し、拡大する日米同盟に向けて：50年間のパートナーシップの基盤の上に」を含む4つの文書が発表された。今回の2プラス2で最大の焦点となった「普天間移設問題」については、辺野古に1800メートルの長さを有するV字型の滑走路を建造すること及び海兵隊員8000人、その家族9000人のグアムへの . . . 本文を読む
1．はじめに
去る6月21日に日米両政府間で行われた2プラス2の合意文書には、普天間飛行場の辺野古移設の確認のほか、様々な論点が含まれている。なかでも、あまり注目されていないが、「東日本大震災への対応における協力」という文書には、防災における在日米軍と地方自治体の連携を追求することが明記された点は、見過ごすことのできない問題をはらんでいる。
2プラス2文書にある在日米軍と地方自治体との連携に . . . 本文を読む
東日本大地震とそれに端を発する福島原発事故の発生から早4ヶ月が経とうとしています。全国に広がる放射能汚染の問題が深刻化する中、政府からなんら有効な手立てが講じられることはなく、私たちは日々不安を抱えながらの生活を強いられています。関東圏でも基準値をはるかに上回る放射性物質が検出され、東京東部は空間線量だけでも一般人の年間被ばく許容量を上回るという調査結果が出ました。(http://www.jcp . . . 本文を読む
今回の原発事故をきっかけに、「脱原発」を求める声が広がっています。高円寺、渋谷、新宿で数万人規模のデモが行われ、若者や小さな子どもを連れた親の姿が多く見られました。その一方で、「原発をなくして、代替エネルギーはどうするのか」という議論が盛んになっています。それについて、菅首相は、5月10日の記者会見で、「エネルギー基本計画は白紙に戻」すこと、そして「再生可能エネルギーを基幹エネルギーの一つに加え」 . . . 本文を読む
５月中旬、大学教授や個人などの独自の放射線測定の結果をもとに、ネット上に多くの書き込みがなされたことをきっかけに、福島原発から２００km以上離れた東京や千葉県でもホットスポットとよばれる、放射線量の値が高い場所が見つかっています。ホットスポットとは、天候や風向き、地形などの条件によって放射線物質が不規則に広がった結果、放射線が高いレベルで検出される局所的地域のことです。このような地域の周辺の方々に . . . 本文を読む
東北地方太平洋沖地震によって、多くの発電所が稼働を止め、東京電力管内では、いわゆる「計画停電」が実施されました。一方では福島第一原発の暴走する映像が流れ、他方で実際に私たちの生活のなかで、電気が止まりました。では、原発がなければ電力は足りなくなってしまうのでしょうか。電力供給の面からみた、原子力発電の問題を考えます。
■「計画停電」の理由
地震の発生によって、福島第一・第二原子力発電所の稼働中で . . . 本文を読む
