「ゆきゆきて、神軍」

1987年日本　ドキュメンタリー

太平洋戦争ニューギニア戦線で生き残り、「神軍平等兵」と称して
慰霊と戦争責任の追及を続けた奥崎謙三の破天荒な言動を追うドキュメンタリー。
今村昌平企画、原一男監督。日本国内外で多くの賞を受賞したそうな。

昔からスゴイとの噂を聞いていて興味津々だったのだがようやく観た。
いやあ、スゴイ。
奥崎氏の言動行動は確かに許されざる部分も多いのは当然として、、、
ある種の英雄思想に取り憑かれたイカレタチンピラおっさんなんだけど、
結果として闇に隠蔽された事実を力づくで引っ張りだした功績は大きい。

確かに世の中には知らない方が良い事もあるとは思うが、、
戦争事実追求に関しては全面的に奥崎氏を支持する。
隠したい側の人間の気持ちも解らなくはないが、、、
これは白日の下にさらす必要があるし、これが戦争というものなんだと
日本人だけではなく世界の人々が知るべきだと思う。

奥崎氏のその後のドキュメンタリーも興味深い。。。

https://www.youtube.com/watch?v=uXe-VDR0L0g

「バクラウ 地図から消された村」

2019年ブラジル・フランス
原題：Bacurau

ブラジルの田舎の集落バクラウで起こる不思議な出来事。。。
一応西部劇と言われてはいるが、、近未来SF、辺境ホラーなどいろいろな色の異色作。

うむむ、、これはなんと言ったらいいのか？
え？どういう事？のオンパレード。。
観終わっていろいろ頭の中を整理すると、、まあ、こういうことね、、ってなるんだけど、、
やっぱり謎は謎のままで微妙によめない次の展開に翻弄される。
果たして、これは行き当たりばったりなのか？思う壷なのか？

ちょっと普通の映画に飽きてる人にはちょいとおすすめな異色な1本。

https://www.youtube.com/watch?v=jCV6GKuoZ00

「ソフィーの選択」

1982年アメリカ
原題：Sophie's Choice

アウシュヴィッツ強制収容所にいた経験があるヒロインをメリル・ストリープが演じる反戦もの。

とりあえずは男２人と女１人の青春映画の風情で話は進んでいくのだが
話が過去へと、、、どんどん不穏なツライ展開へ。
タイトルの「選択」とは何の選択なんだろ？と思いながら観てて
ようやくその意味が終盤に解る衝撃。

やっぱりね。戦争はイカンよ。
人間をここまで追い込むのは戦争が故。
作品も歴史に残るその1本。

観終わった後、ちょっと腑に落ちない事があっていろいろ検索かけて調べていたら、、
この作品、劇場公開時にあった終盤シーンが抜いて編集されているらしい。
あまりに悲惨だから説と権利問題説と諸説あるらしいのだが、、
まあ、どういう事かは察する事はできるが、是非オリジナル版を観てみたいものです。

作る自由と観る自由を奪う事なかれ！！！

https://www.youtube.com/watch?v=UahpQo50MtA

「カムガール」

2018年アメリカ
原題：Cam
日本劇場未公開　Netflixオリジナル

自分にそっくりな女にアダルトサイトのアカウントを乗っ取られたカムガール。
彼女は過激な演技でファン層を急激に増やしていく…。一体彼女は誰? 目的は何?

まあ、ちょっと説得力に欠ける出来ではありますが楽しめました。
いやはや、ネットが怖いというのはホントだよなあ。
ご用心ご用心。

可愛い女の子のエロに惑わされても無意味なサスペンスな1本。

https://www.youtube.com/watch?v=pN8xZ5WDonk

「ノッティングヒルの恋人」

1999年イギリス・アメリカ
原題：Notting Hill

冴えない一般人の男と売れっ子ハリウッド女優との恋物語。

役柄的には冴えない男なんだけど、実際ヒュー・グラントが男前なんでちょいとリアルに欠けるんだよなあ。
もうちょっと二枚目じゃない人をブッキングしてほしいものです。笑

主人公の同居人の兄ちゃんがあまりにもクセが強過ぎて、、気になって仕方が無かった。
キャラ立ちの脇役軍団が居なかったらけっこう地味な作品になったはず。
脇役軍団ナイスジョブ！

で、主題歌「She」エルヴィス・コステロの貢献度も高い1本。

https://www.youtube.com/watch?v=v56asaVVtrY