「ある優しき殺人者の記録」

「ある優しき殺人者の記録」
2014年日本.韓国。

いやあ、、久しぶりにガツンときた韓国映画だなあ、、、と思って観てたら、、、
日本の監督による日韓共同制作映画だった。びっくり！！

ほとんど全編、、、ノーカット、ワンカメの超長回し！POV方式！
実際は何カ所か繋いであるみたいだけど、、、いやあ役者さんご苦労さん！

途中から出てくる日本チンピラ男がなんと同郷の田舎の出、、、いやあ、良かったよ！
今後とも活躍してほしいものですな。
で、、、その相手役の女の子、、、うむ、、、やっぱりAVの子だったね。
もうちょい演技頑張ってほしかったな、おしいのよ、、
まあ、でも、こんな全編緊張感だらけの作品では酷というものかな。

結末は賛否両論だとは思うけど、、、
なかなか度肝を抜かれました。
たまにはこんな「なんじゃこりゃ！」的な作品もあってほしいよね。
しかも日本の監督とは！なかなか頼もしい限りです。
今後とも我が道を進んで思い切りのイイ作品を撮り続けてほしいものです！


https://www.youtube.com/watch?v=MotVFU-PHZs

「ブレードランナー」

「ブレードランナー」
1982年アメリカ。

カルト的な人気を誇るSF映画を30年ぶりくらいに観直した。

いろんなバージョンがあるらしいが今回観たのはディレクターズカット版。

うーん、、、当時観た時より判りやすい。
とにかく美しい映像だし、独特の世界観が魅力。
でも、、、何か映画として釈然としない。。。

続けて、、、この作品のメイキング映画を観た。
例によって予算オーバーで大もめ大混乱。
監督とスタッフとの確執。。。

で、、、いろいろ見えてきた。。。
元々最初の編集の段階で4時間あったらしい。
それを契約の問題で配給会社に半分以上切られたらしい。

なるほど、、、そりゃあ、もう辻褄合うわけないし、破綻するよな。。。
そりゃ、、ショービジネスには違いないから全く自由に好きに作って良いわけではなく制約があるのが当然だけど、、、
そこまで理解されず作品を改ざんされたら、、、話にならん。
まあ何処の業界にもクソ経営者はいるもんだ。
もしかすると歴史に残る創造物に関わっているのもかもしれないのに、、、
それを台無しにしてる自覚はないよね、、、バカたちには。。。
このメイキングにもいけしゃあしゃあと出て偉そうに喋ってる出資者、、、
おめえだよ！おめえが台無しにしたんだよ！ぼけ！

敬愛するタルコフスキー作品にも通じるものを感じつつ、、、
未完成、、、中途半端に終わったこの作品、、、
なんか哀れみを感じるし愛おしいね。。。

あ、タルの傑作SFとの共通点見つけました！
どちらも、、、この世のものと思えないほどヒロインを演じた女優さんがお綺麗です！
あ、、、どちらも、、、人間では、、、うぐぐぐぐ。。。

あと、、、バンゲリスの音楽。。。
元々、、、この作品の為に作られたわけではない「メモリーズオブグリーン」
あまりにもぴったりハマってます。
オレはこの作品と関係なくこの曲が好きでね、、、
自分んの葬式に、、、と昔から思ってる。。。

映画全体の沈んだ哀しげな映像、心情にリンクするかのような、、、ね
この退廃的な世界観が評価をまっぷたつに分けたんだろうね。。。


https://www.youtube.com/watch?v=eogpIG53Cis

「歓びを歌にのせて」

「歓びを歌にのせて」
2004年スウェーデン。

体を壊して活動停止した人気音楽家が故郷へひっそりと帰る。。。
ふとした縁で地元のアマチュア合唱団の指揮者をやる事に、、、の人間ドラマ。

権威主義、興味本位、DV、尻軽女、派閥、、、
見栄、嫉妬、虚勢、陰口、、、
これぞ、、、田舎の図。。。。

ああ、、、どこかで観た光景だな。。。
これぞ醜くも楽しく哀れで儚くも尊い人間社会。。。
愛する我が故郷を思い出した。。。

音楽の力でみんなハッピーイイ人に、、、と言う展開かと、、、
で、、、それだけで終わらないところがアメリカと違うヨーロッパ映画の醍醐味ですな。。。


https://www.youtube.com/watch?v=Aku9or0QRQA

「ベイマックス」

「ベイマックス」
2014年アメリカ。
3DのCGディズニーアニメ映画。

ロボットと少年らが悪と戦う定番ファンタジー。
元々、この手に興味が無いオレだがけっこう楽しめた。

脚本がイイというか、、、ヒネリの利いた台詞は子供よりも大人向け。
エスプリが効いてるね。
少なくとも「アナ雪」よりは面白い。

やたら日本ネタが出てくるな、、と思ったら、、、原作は東京が舞台らしい。
ディズニーに日本ネタ、、、これぞシュールでナイス!

ヒネクレオヤジのオレもまだ少年の心が残ってるのが確認できただけでも観た甲斐があった1本。


https://www.youtube.com/watch?v=PftZdC0HDT8

「シリアルキラーNo.1」

「シリアルキラーNo.1」
2015年フランス。
日本劇場未公開。

実際にパリで起きた連続レイプ殺人を生々しく再現した実録サスペンス。
追いつめる刑事、犯人と弁護士の葛藤。
わざとらしい演出は少なくまるでドキュメンタリーな様相。

7人もの女性を残虐に殺しておいて
フランスでは死刑は廃止されてるので最高刑が終身刑。

死刑の是非を問う作品ではないのだが
個人的にはやっぱりそこに行き着く。

こんな外道を生かしておく道理はあるのか？と見識者に問いたくなる
すっきりしない1本。


https://www.youtube.com/watch?v=WR-qmom7D6k