生活

とりとめもなく

同潤会アパートメント

2020年09月01日 22時14分18秒 | 読書
最近読んでた本
三上延「同潤会代官山アパートメント」

ビブリア古書堂でおなじみの三上延さんのわりと新しい本(2019年)
軽い感じで読めるけど、これはなかなか良かった。代官山にあった(たぶん今は跡地が代官山アドレスとかいうとこ)同潤会のアパートが新築だった大正時代から、平成にかけての、そこに住む家族の四代記。
昔からの渋谷区近辺を知る人なんかは特に面白いかもしれないが、大正時代の関東大震災から始まり戦争があったりそして平和になったり、平成の阪神淡路大震災で終わるという激動の時代を家族の歴史でつづる、普遍的な物語なので老若男女問わず楽しめるんじゃないでしょうか。
私の祖父が戦後渋谷の坂の下にいてリヤカーで坂を登ろうとする人の後ろを押してた。みたいな話をしてたのをぼんやり思い出した。
仕事とかじゃなくてたぶんヒマだったから。

あの頃たいへんだったね…なんて言えるようになるのかな、今この時のことも。

同潤会アパートって昔、うちの近所にもあって、住利(住吉と毛利にまたがってあるから住利といったらしい。いまはツインタワーすみとしになってる)なんかはあそか病院の裏の公園を囲むようにあり私が小さいころすでにオンボロで、なんていうか…オバケ出そうっていうか…なんか怖いというイメージしかなかった。
今でも夢に出る。
あと近所だと清澄白河の交差点のマツキヨのあるビルがその跡地で、あれは20年ぐらい前まであったけどやっぱりとにかく怖かった。
清澄白河なんて言葉、当時なかった。

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