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生活

とりとめもなく

橋のない川

2012年02月14日 21時50分44秒 | Weblog
今日はおスーにもらったチケットで映画を観てきました。
仕事の後、めんどくさい気持ちをエイヤッと押さえつけて銀座シネパトスへ・・・
今月の名画座は今井正監督特集で、申し訳ないが私はまったく存じ上げなかった。1939年デビューという古い時代の監督さんなので私なんか知らなくて当たり前だろ。この特集でも何本も上映されるのだが、せっかくチケットをいただいたというのに特に観たいのもなく、結局なんとなく知ってる「橋のない川」の第一部、第二部の二本立てを観ることにしたのです。
これは住井すゑさんという女性作家が書いた、被差別に住む若者を主人公にした小説を映画化したものだという知識しかなかった。
奈良の小森というに住む兄弟と、その母と祖母を中心に、学校でのいじめとか、他のとこに住んでる人(そういうのを「在所」っていうらしい)からの差別とかとにかくむごいように描かれててとにかく酷くていたたまれず、私は第一部の途中で観るのがつらくてもう帰っちゃおうかなと思うくらいだった。
しかし主人公の祖母役の北林谷栄さんの演技が非常にすばらしくてなんかそれだけでお腹いっぱいになっちゃうような芸達者ぶりでそれにぐいぐい引っ張られるように観てしまったのだ。そして近所に住むけったいなおっちゃんの役を伊藤雄之助がやってて、私はこの人は「太陽を盗んだ男」のバスジャック犯役しか知らないのですが、それを上回るキョーレツな役だった。
一部も二部もこのふたりに引っ張られて夢中で観てしまった感じ。
こういう差別とかは学校で習ったが実際は知らずに育ったけど、私が無知なのか?東京がそういう文化?が、ないのか?時代のせいか?関西とか九州に行けばまだ残ってるのか?わからん。だからなんとも言えん。
映画は結局、面白かった。ときどきさしはさまれるちょっとしたユーモアみたいの。
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