乗鞍に行ったのは、たくさんの人が押し寄せる海の日より前に、花の蕾をゆっくりと見たかった
からなのですが、今年は雪が多く、畳平下のお花畑(写真を撮り忘れてしまいました)も
まだ雪でいっぱいのようでした。 木道を歩いている方がいたように思うので、歩けるとは
思うのですが、ただその脇には背丈ほどの雪が残っていたように思います。
こんなあやふやな記憶で申し訳ないのですが、バスが畳平に着いた時は、情けないくらいに
辺りは真っ白で、正直、乗って来たバスにそのまま乗って帰ろうかと思ったくらいでした…。
この前の記事で『コマクサ特集』をしましたが、出来れば富士見岳に登って、肩の小屋まで
歩きたいなと思ったりしていたのですが…、今回は諦めました…。
では、コマクサ以外の花の紹介をしましょう。
まずトップの写真は『コイワカガミ』です。 咲いているものから蕾まで、まだこれからです。
今年の上高地のコイワカガミは、綺麗に咲いている花が少なかったように思います。
咲き始めでも花びらのこのフリルのあたりが焼けたように黒くなっている花が多く見られた
ように感じました。
でもこの乗鞍では、ご覧のように綺麗に咲いてくれていました。
いつもこの花を見ていると、そう、じっと見つめていると、自然の妙に感動してしまいます。
このフリルの花びらが大好きです。 こんな風に進化させた理由は何なんでしょうか…?
『ミヤマキンポウゲ』です。
花びらも雄しべも雌しべもピカピカに光るような黄色で、見間違えることはありませんね。
『ヨツバシオガマ』の蕾です。 開きかけた花もありましたが、これからですね。
でも陽が射せば、一気に咲き始めるのでしょう。
『アオノツガザクラ』です。 ちょうちんのような花は膨らみかけです。
『チングルマ』です。 お花畑の雪が融ければたくさん見られる花ですが、鶴が池を囲む
道路の脇では、ようやく咲き始めたところでした。
アップにトリミングしなかったのですが、雄しべや雌しべに露がついて、本当はとても綺麗です。
『イワツメクサ』です。 強風の中、なかなか撮れませんでしたが、健気に咲いていました。
『ウサギギク』の蕾です。 名前の由来になっている兎の耳のような葉に守られて、
蕾が顔を出した直後です。 咲くのはまだ半月ほど先でしょうか。
そして忘れてはいけない『ハクサンイチゲ』です。 北岳ではほとんど目もくれない感じで
申し訳なかったのですが、この時期ここで真っ白に咲くのは、この花です。
たくさん咲いていました。
ほとんどの花が真っ白なのですが、たまに花びらの外側の紫が強いものもあります。
まず蕾は、
こんな感じです。 紫がかっているのがわかるでしょうか。
それが開花すると、
こんな青みを帯びた感じになります。
畳平に来ると、お花畑で『ミドリハクサンイチゲ』を探します。
上高地で結構見られる『ミドリニリンソウ』と同じように古代帰りをするのかもしれません。
2004年6月29日に撮った『緑がかったハクサンイチゲ=ミドリハクサンイチゲ』です。
携帯のカメラで撮ったものなので、今年こそまた見つけようと思っています。
おまけです。
同じ日にお花畑で見つけた『クロユリ』です!
何と上を向いて開き切っていました…。
「こんなクロユリ見たことない!」と
一緒に行った同僚と笑いあったことが、懐かしいです。
休日は、上高地内だけでなく精力的に
お出かけされているのですね。
乗鞍がマイカー規制になる前までは、
上高地とセットで出かけていたのですが
(宿泊は白骨温泉)、全面規制になって
からは全く行かなくなってしまいました。
こうして記事を読ませていただいていると、
不思議と(笑)また行きたくなるものでね。(^^;
今度は、車中泊で上高地とセットで出かけて
みようかな。
『ミドリハクサンイチゲ』探しに出かけてみて下さい! 『ミドリニリンソウ』のように真緑にはなりませんが、素敵な薄緑の花です。
明日から最後の2連休なので、またまた山に出かけて来ます。 お目当ての花を見るために行くのですが、見つけた時に山の話をするか花の話をするかまだ決めていないので、どこの山へ行くかは内緒です(残念ですが)。
海の日から1ヶ月半は、花の写真を撮りに明神往復する以外は外へ出なくなるので、それまでは疲れていても出かけるようにしています…。