里紀 in Crossing Field City!

~遠く、北アルプスとお城の街を離れて~

コイワカガミ(イワウメ科)

2008年04月08日 01時58分36秒 | 上高地の花々-か
学名は:Schizocodon soldanelloides form. alpinus
Schizocodon:イワカガミ属。
※ギリシャ語のscizein(切れる、裂ける)+kodon(鐘)を語源とした語。
鐘形の花冠(かかん)は縁(へり)が細かく切れ込んでいるため。
soldanelloides:サクラソウ科イワカガミダマシ属(Soldanella)に似た
form.:品種=個体群のうちの個体に現れる些細な変異に用いられます。
たとえば葉の斑(ふ)入りなど。
alpinus:高山生の

漢字で書くと:小岩鏡
※イワカガミの高山型で、母種に比べて全体的に小型なために、名付けられたようです。
イワカガミの由来は、葉の質が革質で表面に艶があることからついたとされています。

上高地で咲く時期:6月上旬~下旬
(トップの写真の撮影日:2006.6.27)


蕾(撮影日:2007.6.6)

※とっておきの大好きな場所での撮影です。毎年群生になって咲いてくれます。
高さ10cm前後の小ささです。 フリルのような花弁も、まだ固く包み込まれています。

花(撮影日:2007.7.20)

※この花のフリルを見ていると、気持ちが癒されていく気がするから不思議です。
でもこの花弁の細かい裂け具合は、自然の生み出す奇跡のようです。
オーバー表現でなく、本当にそう思います!

※花が終わると、下向きの花とは逆に、実が上を向いて生ります。
写真を撮っていたはずだったのですが、探しても見つからないので、
フィルムで撮っていたのかもしれません。