中原聖乃の研究ブログ

研究成果や日々の生活の中で考えたことを発信していきます。

サイエンスコミュニケーションには「物語」が大切なんだとか。

2019-10-10 21:26:03 | 研究報告

環境トレーサビリティプロジェクトのホームページ作製に関する研究が始まってはや4か月。サイエンスコミュニケーションの本をちょっと読んでいる。ランディ・オルソンという海洋生物学者兼映画監督が書いた本には、科学はストーリーをもって語られるべきと書かれてある。またロバート・クラルウィッチというジャーナリストは、メタファーを使うことが必要と言っているらしい。ストーリーとメタファー!

ウィキを読んでいて、小学校の時の記憶が鮮やかによみがえった。私は理科と理科の先生が大好きだった。

ある日、テストの次の授業で、先生は一問ずつみんなにあてて、解答とその理由を言わせていた。次の問題は、確か沸騰のしくみを説明しなさい、だったような記憶がある。先生「では、次の問題わかった人」私(あ!丸がついてる!)私「は~い!(と手をあげる)」先生「では、中原さん」私(勢いよく立ち上がりながら、自分の解答を見ると、そこにはとんでもない解答が書かれていた。。。。(あ~、下に火が付いたよ~。なんか熱くなってきたね~。熱いよ~。熱いよ~。どうしよう?そうだ、みんなで膨らんで、軽くなってるから、上に昇って行こう~~~!)みたいなことが書いてあったのだ。。。その解答を目で追った私は、(先生、どうしてこの解答が丸なんですか~???みんなの前では読めません~~~~。)と思いつつ、「わかりません。間違えました」と言って座ってしまった。当時の私は、ちゃんとした答えではないけど、一生懸命書いた私を不憫に思って丸をくれたとばかり思っていた。このできごとはずっと気になっていたので、十年ほど前にお聞きしたのだけど、先生は記憶にはなかった。先生!水の分子を主人公にして、沸騰のしくみを物語風に仕立てた私はサイエンスコミュニケーションの素養、ありますか?

GW、中学の同級生と岩国のお城山に登った。お城山は市の植物クラブで先生と一緒によく登った山。ロープウェー駅には、先生の撮影された植物の写真が飾ってあった。天国にいる先生にはもう会うことはできないけれど、ここに一人、先生のミームをしっかりと受け取った人がいます!


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