中原聖乃の研究ブログ

研究成果や日々の生活の中で考えたことを発信していきます。

初めて、びわ湖を車で走る!

2019-10-13 13:28:47 | びわ湖

台風の被害がまだまだ出ており、心配です。

 

最近、水草たい肥の調査に着手している。

先週水曜日には、びわ湖バレー、びわ湖内湖、米プラザ、水草たい肥を使った本格的な家庭菜園などを、きよみ荘のご主人と一緒に、見学&インタビューした。

びわ湖水草に関するビデオ作品(というかほとんど記録・・・)を作ろうとo思っているので、今日はその状況確認や家庭菜園インタビューが中心。ただ、お天気が素晴らしくよく、案内してくださったきよみ荘のご主人がタダのびわ湖バレーロープウェー券を持っていたので、これはいかない手はない!と、びわ湖テラスを経て、蓬莱山の頂上まで登る。びわ湖テラスには庭があり、そこは昔はベゴニアの庭だったのだそうだ。それが今では少し違う種類の花も植えてあった。外国人環境客、日本人観光客もわんさか訪れ、なんと冬もスキー目的以外の観光客もいるそうだ。この庭で水草たい肥を使ってもらえると嬉しいのだが。。。

さて、次は、びわ湖内湖と中浜水泳場を見学。堅田から約10キロのびわ湖の北湖にある。内湖は水草ではなくヒシが一面に生い茂っていた。ヒシは食べられるそうだが、トチの実と同じく食べるまでに手間がかかるという。中浜水泳場は、水は透明度が高くきれい。水草はどこにもない!浜辺で会ったのは、全員外国人。オーストラリア人の女性グループ、イギリス人の男女、ドイツ人の男性二人組、ニュージーランド人男性一人。なんとイギリス人の男女は水着を着て泳いでいたし、ドイツ人の男性は全裸であおむけに寝転がって自慢の入れ墨を披露していた。。。印象的だったのは、イギリス人は「どこから来たのか?」という私たちの問いに、「スコットランドから来たのよ」と答えた。またドイツ人の男性二人は、悪いことをしているという意識は多少あるのか、カメラを持った私をちらちら見ていた。はっきり「ここでは服を着ないと、公序良俗罪でしょっ引かれますよ!」、あるいは「見たくないのでやめてください」と言うべきだったか。。。どうせ誰もいないんだから、好きにさせてあげようと思ったり。。。複雑な気分だ。

さて、お昼ご飯を食べて、約束していた家庭菜園に向かう。

この家庭菜園では、稲わら、田んぼのそばに生えた雑草などに加えて、打ち上げられた水草をきよみ荘のご主人が集めたものもたい肥として使っている。思っていたよりも、大きな場所で、もともと田んぼだったところを、数人で借りているという。田んぼだったので、水路がしっかりしていたのが良かったそうだ。水草は、びわ湖に繁茂し、台風などで浜に打ち上げられたもの。水草は空気に触れると腐敗し、悪臭を放つ。だから問題なのだ。これは廃棄処分にされるので、たい肥に使うというのはとてもいいアイデアなのだが、問題は水草が毎年コンスタントに繁茂するわけではないし、水草をたい肥に使うことに科学的効果もわかっていない。江戸時代からたい肥として使っていたので、野菜に悪いわけではないのだろうが。。。

育てているのは、カボチャ、枝豆、オクラ、ナス、ネギ、玉ねぎ、キャベツ、などなど。ただ、もともと田んぼだったのを、野菜用に土を作らないといけないので、またまだ土壌改良中なのだそうだ。

みなさんそれぞれ家庭菜園を始めたのは、数年前。老後の趣味にするには体力が必要だし、試行錯誤も必要なので、「農」を趣味にするなら早めにしないと間に合わないという。実は私もちょっと考えているので、地球研野菜クラブに入ったけど、どうなんだろう。お土産に、カボチャをいただく。一か月くらい置いて、ポタージュにすると最高においしいらしい。あっというまの2時間が過ぎ、夕方になったので、あわてて次の場所に。

最後はびわ湖大橋たもとの米プラザ。ただ、時間が全然なく、宿のご主人は5時までに帰らなくてはいけなかったので、ちょっと見てお土産を買ってさっさと帰る。ここには、水草は大量繁茂しており、しかもだれも処理している形跡はない。ただ、水草か生き物の調査をしている人がいただけだった。。。夏ではないので、それほどの悪臭はないが、決してよい景観とは言えない。ただ、調査が押してしまい、夕方になってしまったので、よい写真も撮れなかった。

この日は、初めての車での移動を伴う調査。初めての方にお会いするのもちょっとテンションが上がるが、車の運転を知らないところでする、というものかなりの緊張が走った。。。実はタクシー代は規定により調査では出ない。以前仕方がないので自腹でタクシー代を支払ったら、アッというまに日当を超えてしまったので、水草関連企業やたい肥利用者についての調査をどうするかが問題だった。なんとか車での調査の初日をクリアし、水草たい肥を使っている方々にもインタビューに行けそうだ。近所のペーパードライバーズコースに行った甲斐がありました。

 

 


サイエンスコミュニケーションには「物語」が大切なんだとか。

2019-10-10 21:26:03 | 研究報告

環境トレーサビリティプロジェクトのホームページ作製に関する研究が始まってはや4か月。サイエンスコミュニケーションの本をちょっと読んでいる。ランディ・オルソンという海洋生物学者兼映画監督が書いた本には、科学はストーリーをもって語られるべきと書かれてある。またロバート・クラルウィッチというジャーナリストは、メタファーを使うことが必要と言っているらしい。ストーリーとメタファー!

ウィキを読んでいて、小学校の時の記憶が鮮やかによみがえった。私は理科と理科の先生が大好きだった。

ある日、テストの次の授業で、先生は一問ずつみんなにあてて、解答とその理由を言わせていた。次の問題は、確か沸騰のしくみを説明しなさい、だったような記憶がある。先生「では、次の問題わかった人」私(あ!丸がついてる!)私「は~い!(と手をあげる)」先生「では、中原さん」私(勢いよく立ち上がりながら、自分の解答を見ると、そこにはとんでもない解答が書かれていた。。。。(あ~、下に火が付いたよ~。なんか熱くなってきたね~。熱いよ~。熱いよ~。どうしよう?そうだ、みんなで膨らんで、軽くなってるから、上に昇って行こう~~~!)みたいなことが書いてあったのだ。。。その解答を目で追った私は、(先生、どうしてこの解答が丸なんですか~???みんなの前では読めません~~~~。)と思いつつ、「わかりません。間違えました」と言って座ってしまった。当時の私は、ちゃんとした答えではないけど、一生懸命書いた私を不憫に思って丸をくれたとばかり思っていた。このできごとはずっと気になっていたので、十年ほど前にお聞きしたのだけど、先生は記憶にはなかった。先生!水の分子を主人公にして、沸騰のしくみを物語風に仕立てた私はサイエンスコミュニケーションの素養、ありますか?

GW、中学の同級生と岩国のお城山に登った。お城山は市の植物クラブで先生と一緒によく登った山。ロープウェー駅には、先生の撮影された植物の写真が飾ってあった。天国にいる先生にはもう会うことはできないけれど、ここに一人、先生のミームをしっかりと受け取った人がいます!