中原聖乃の研究ブログ

研究成果や日々の生活の中で考えたことを発信していきます。

出張中に家族の訃報を受ける

2019-02-13 20:00:50 | 研究報告

2019年1月29日火

時6起きる。今日はオスロからトロムソに行く。ご飯は空港で食べればいいので、水を飲んで体を動かして、メールチェック。ここで弟から父が亡くなったというメールを受け取る。あまりに突然で、でも、本当のことだと思える。よく、冗談かと思った、という人がいるけど、そんなふうには私は思えなかった。正確に言うと、どう考えても本当のことだと自分でも思うのに、それでも、なんの感情もわいてこない。私はおかしいのだろうか。

淡々と出張中止のための手続きを、地球研に教えてもらうため連絡する。

まず、やらなければならないのは、帰国便の手配だ。地球研の私の上司にチェックしてもらった、今日オスロ出発、関空までのフィンエアー片道航空券。エクスペディアでは出てこない。やはり当日の航空券を取るにも、往復航空券の変更をするにも、窓口でじかに交渉をするのがよさそうだ。空港に行ってしまうと、Wi-Fiが不具合だった時に対処できないので、できるだけ宿でできることはしていくことにする。トロムソ、リュネブルグの宿、面会先へのスケジュール変更、学会のキャンセルについての連絡から行う。欧州航空券のキャンセルについて調べる。どうやら欧州内航空券は安いのを取ったので、すべて無効になりそうだ。。。

9時空港に到着。すぐに今日乗るはずの欧州内の飛行機のキャンセルを。返金は全くないという。国際線の変更手続き開始。フィンエアーの窓口に行くと、そこには確かに看板が掲げてあるが、ここはフィンエアーの窓口ではないと言われ、市内のフィンエアーの窓口の電話番号を教えてもらう。インフォに行き、公衆電話を探す。教えてもらった(公衆?)電話は無料で電話を掛けられる。電話をすると、たぶんノルウェー語と英語半分。何を言っているのるかよくわからないが、なんとかわかるようになるから、言葉は不思議だ。2番を押し、またノルウェー語。しばらく待つと、なんと英語を希望される方は1番をと言うメッセージが英語であった。10分後ようやくスタッフが出る。事情を説明すると、変更可能だから、30分後に電話しろという。30分後に電話すると、調べてみると私のチケットは変更不可だから対応できないという。改めてフィンエアーの窓口に行き、今日のチケットを別に取ろうとするが、やはり電話しろと言う。仕方ないので、また公衆電話を使って電話。ところが、昼近くになってきたからか、電話が通じるのに15分かかる。今日の飛行機はキャンセルになったという。で、ついでにキャンセルについて聞く。キャンセルはできるが、今すぐにはお金は返金されない。お金を返金してもらうには、私の席をほかのお客さんが買うこと。そして日本に帰国後死亡証明書をフィンエアーに送付すること、だそうだ。私の席が埋まるってどういうことかよくわからないまま、たぶんエコノミークラス席が満席になるってことね、と思ってほとんど返金は見込めないことを理解する。しょうがないので、帰国便については空港に窓口のあるスカンジナビア空港に行く。今日の飛行機はないと言われる。明日なら、北京経由や香港経由があるという。やはり、今日の飛行機は取れないのか。。。また、公衆電話に戻り明日の便をと思い、フィンエアーに電話するが、今度は15分たっても電話が通じない。。。もう、疲れ果て、ネットで検索することにする。しかし、このネットが空港のWi-Fiがスローなのかなかなかつながらない。グーグルやヤフーはすぐにつながるのに、なぜかエクスペディアが恐ろしく時間がかかる。30分以上も検索し、確かに今日の出発の飛行機はほとんどないことがわかる。たぶん、もう発売クローズドになっているのだ(きっと)。今日発の便は確かにあるが、プラス2日かかる。ネットで見ると、明日出発の便がいろいろとある。どうせ飛行機は明日なので、ここで無理して予約をすると間違ってとんでもない飛行機をとってしまいそうで、とりあえず、今日はオスロに泊まることにする。。。前日の夜に翌日の夜の新幹線を取ろうとして、その日の夜の新幹線をとってしまい無効にしたことがあるので、こんなときに自分が何かしでかしそうなことはよくわかっている。

ブッキングコムで宿をとり、2時エアポートエキスプレスで市内に向かう。オスロはコンパクトシティティ。15分でオスロ中央駅に到着。周辺観光地は歩いていけるところが多いし、遠くにはスキー場も見える。

初めて行く都市は入念な下調べをして、乗り換えや切符などほとんど時間のロスがないようにするのだが、今回は全くなんの準備もしていないので、方向からして、さっぱりわからない。宿までどうやって行くのかわからず、通行人やお店の人に聞きまくる。どうやらメイン通りを行って少し入ると宿があるとわかり、にぎわうメイン通りを言われた通り進む。オスロは古い建物が並び、カフェや大きな教会もあり、落ち着いた素敵な街並みだ。

宿に着き、少し落ち着いて、明日の飛行機の予約をエクスペディアで入れる。やはり恐ろしく時間がかかるし、ログインがなかなかできず何度もやり直しをする。エミレーツ、ドバイ経由関空行、31日夕方5時着が時間とお金を考えて最善だと思ったので、予約を入れる。明後日中には日本に帰れそうだ。お通夜、葬儀を私の帰国に合わせて、一日伸ばしてもらったので、なんとか間に合いそうだ。

いつもは海外出張には持ってこないガラケー携帯電話を今回はうっかりと持ってきてしまっていた。なにしろ、出張前日まで宿の手配だの、パワポの準備だのに追われて荷造りをしたのは、前日夜10時からの1時間、、、4時間の睡眠後、シャワーを浴び朝食を食べて朝6時には自宅を出た。なので、いつものサブバッグ、USB、着替え、洗面道具、パスポート、チケットをスーツケースに入れただけだった。なんだかちょっとそこまで、みたいな荷造りになる。ウェブメールを見てすぐに、うっかり持ってきた携帯で弟とも連絡がついた。

昼ご飯を食べていないのでおなかがすき、夕ご飯を食べに出る。夜なのに、ベビーカーを引いた女性が足早に散歩している。子供を連れた家族づれが、街中の公園でそり遊びをしている。マイナス5度くらいだと思うけど。。。慣れってすごい。そういえば、北欧の人は、夕ご飯の後どんなに寒い日でも、散歩をするのだと聞いたことがあるが、本当だったんだ、と思う。

 

これは、1月29日の夜に書いたもので、アップする今2月13日にはずいぶん心境が変わっていますが、若干の修正を加えてそのままアップすることにします。

 

 


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