中原聖乃の研究ブログ

研究成果や日々の生活の中で考えたことを発信していきます。

電力と動力

2019-12-16 11:31:36 | 日記
ハイブリッド車や電気自動車は、地球環境にやさしい車と言われている。トヨタのHPにも、「ハイブリッド車は、ふつうのクルマより少ない燃料(ガソリン)で長い距離を走ることができ、排出する二酸化炭素の量が少ないからです。」とある。確かに、走る時だけを考えると地球環境にはよさそうだ。でも、プリウスには絶対に分解できない部品があるという。分解できないということは、廃棄の際に地球環境に負荷をかけてしまうということだ。

環境負荷を考えるときに、製品を使うときだけではなく、製品が誕生してから、そして使われなくなった後のことまで、つまり商品のライフサイクル全体で考えるという考え方がある。この考え方に照らし合わせると、プリウスはトータルで見た場合、それほど地球環境にやさしいとは言えないのかもしれない。他の電気自動車はどうなんだろう。

そもそも、何かを燃やして、その熱(熱)でタービンを動かし(動力)、生まれた電気を蓄電し(電気)、その電池で車を走らせる(動力)というのは、行程が増えて効率的にはよくないのかもしれない。エネルギー問題は厄介だ。

ちょっと前、岡山の「市民・地域共同発電所全国フォーラム」に参加した。そこで水車に詳しい方とお話する機会があった。私が、私の地元の岩倉川の昔の水車を水力発電に使えないかなあ、と言ったら、「あの川で水力発電~~~???水車ひとつで5ワットの豆電球が一つつくかつかないかというレベルです」と言われる。LEDの蛍光灯でも25ワットくらいらしい。と言うことは、水力で電気を生んでも、それほど使えないのだとがっかりする。

ただ昔は、岩倉に限らず洛北一帯では、水車を動力として使っていた。杉のお線香を作ったり、お米の脱穀などに使ったりしていたそうだ。この水車を水力発電にして蓄電し、電動の脱穀機を使ったら、、、、そもそも脱穀できるだけのエネルギーが作れるのか、やってみる価値はありそうだ。電力よりも動力として使うというのが、効率がいいのだろうと思う。地元の小学校とかで実験できないかな。

 
 

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