たい焼きを探しに、三重県松阪市に来ました。伊勢市から名古屋に向かう途中、近鉄山田線の伊勢中川駅で下車しました。ここにも食べてみたいたい焼きが有ります。
今回のたい焼き屋さんは、駅から歩いて数分の場所に有ります。伊勢中川駅の東口を出て、線路沿いを松阪方面に歩きます。すぐに踏み切り有りますが、そこまで行かず、その手前の路地を左に入ると、右側にプレハブの建物が見えます。営業中の赤い幟が出ているので、そこがお目当てのたい焼き屋です。もし幟が無かったら、そのまま通り過ぎてしまいます。ここが今回のたい焼き屋の、たいやき・なかむらさんです。
見た感じちょっと入りにくい雰囲気がありますが、僕はその辺は躊躇しません。なぜならそこにたい焼きが有るからです。なかむらさんのお店の入り口は、写真の建物の向こう側です。お店の中に入ると、4畳くらいの待合室が有り、その奥が厨房です。そこにお店のご主人がいらっしゃいました。
たい焼きは一種類で、すぐに注文をしました。なかむらさんのたい焼きは連式ですが、お客さんが僕だけなので、注文を受けてからたい焼きを作り始めました。待っている間、お店の壁に貼られてあるたい焼きの説明を見ていると、「三重県産あやひかりの小麦粉」と書いてありました。そして北海道産小豆で作られたあんこ。それになかむらさんのたい焼きの特徴がもう一つ書いてありましたが、それは食べてからご紹介します。
そんなこんなで10分くらい待ちましたが、予想よりだいぶ時間が経ちました。多分じっくり焼いていると思いますが・・・・?すると厨房が見える小窓の奥で、ご主人がたい焼きを手に持ち、最後の仕上げをしていました。そしてご主人がこちらを振り返り、焼きたてのたい焼きが出来上がりました。
お会計を済ませ、僕はたい焼きが入った袋を手に持ち、なかむらさんを後にしました。そして線路のそばにある椅子に座り、近鉄線の電車を眺めながら食べました。まず袋から取り出したたい焼き、は、お腹の鱗(うろこ)までくっきり出ていて凄くキレイです。これを見みると、やはり時間をかけてじっくり焼いていた事が分かります。そして最後の仕上げに、たい焼きの周りの余計な部分を、丁寧に切り落としていました。これを見ると「いい仕事してますね」と言いたいです。
さてそのキレイな形のたい焼きの頭から食べると、皮の表面がサクッと凄く心地よい食感です。ここからも弱火でじっくり焼いた事が分かります。そして皮の中がやわらかく、「半熟」という表現が適切なのかなんともいえませんが、ちょっと今まで感じた事の無いおいしさです!たまたまこのような状態になったのか、それとも計算されて作られたのか、一匹しか食べていないので判断が難しいけれど、もし計算されていたとしたら、ほんといい仕事してますね。もしかして三重県産あやひかりの小麦粉を使っているから?そして中に入っている北海道産小豆のあんこは、小豆の風味が味わえる甘さで、この独特な皮によく合った甘さです。皮の中の半熟っぽい食感と、あんこが一緒になりとてもおいしいです。そしてなかむらさんのもう一つの特徴が、生地にはちみつを入れている事です。食べているとあんこの甘さが口の中に広がると同時に、違う甘味が微かにします。、そして飲み込んだ後に、喉の辺りにはちみつの甘さの余韻を残ります。
ちょっと絶賛し過ぎた感もありますが、なかむらさんのたい焼きはとてもおいしいです。それに110円(2016年現在)とう値段設定も、いろんな意味でお得な気がしまっした。
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