歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

夏のめざめ

2010年05月22日 | 徒然 -tzure-zure-
最近、5時には起きてしまいます。

今日は、もっと早起きしてしまいました。4時半くらい。

4時半にして 空は、すでに明るいので。


それがまた、
気持ち良いのです。


夏の朝の空気。


夏の朝のにおい。


鳥は
5時早々には、にぎやかに歌い始めています。
色んな声の、大合唱。なにかお決まりの「めざめの歌」でもあるのかしら。

6時近くなると、もう、静かになります。早速どこかに出かけたのかしら。





起きたら、周りの植物の世話。

今日はもうちょい手を伸ばし。





エゴの花を散らした水鉢。

つぼみだったものも咲いて、いっぱいになりました。

これに、

近場で採れたものを、ちょこちょこっと、足してみました。

お隣の豪勢なノイバラの、小さな先っぽを拝借。

ベランダのパセリの、黄色っぽくなった葉っぱ。

庭のカキの木の、クリーム色の花。


白と、黄色と、淡い緑と。





街にあふれる花に花。

昨日の真夏ばりの日射で、またさらにどばっ!と、ふくらんだのではないかしら。


ひと仕事終えて車で帰るときの、開け放した窓に吹き込んで来る、
夏の宵のにおい。


ジャスミンのにおい。

ファミレスのにおい。

工事現場のモルタルのにおい。

しっとり蒸れたみどりのにおい。

よぎるカレー屋のにおい。

排気ガスのにおい。

人の行き交う街のにおい。



夏の宵の、風のにおい。


すごく、懐かしい何かを憶い出せそうになって、でも憶い出せない、
遠いにおい。


でもきっと、ちいさな何かを憶い出している。




あっちを見ても こっちを見ても

あれもこれもと、
一気に続々、咲き出す季節。

あれもこれもと、
追いかけていては 追いつかない、
でも追いかけたい。
慌ただしい季節。


「歌庭」もそろそろ 丸一年目。


自分の周りも また、
大きな風が動き出しています。


私の大好きなCoccoさんの新しい歌も、フライングで聴こえて来ました。(今こればっかり、呪われたように聴いてます!)



ニライカナイ。


わかりやすい教科書の文章のような言葉、ただのおしゃべりの垂れ流しのようなことばの“歌”が
巷にあふれる中。

意味がわかりにくい“詩”で。
意味がわからない沖縄の島言葉で。

激しいロックで解き放つ、
その重み。
“今”この時に 解き放つ、
その意味。


振り回されて 取り残されても

哀しみ、痛み、絶望、怒り、やりきれないもどかしさ
ごった煮になって狂おしくなっても

結局 何も変えられないのかもしれないけれど。

重い想いの深く込められた“歌”が世界に撃ち放たれることに、
意味が無いことなど、ない。





とりあえず今日は、
久しぶりの お茶のお稽古へ。

めざめてしまえば、夏は怒濤の勢いで圧し寄せますが。

慌てず、焦らず。
ちょっとだけ、立ち止まって。
チルアウトしてきます。


お茶とチルアウト。意味は合ってても、言葉は似合わないね(笑




copyright (c)

Copyright (c) 2009-NOW "uta-niwa" <by ngch-zoen> All Rights Reserved.