馬油効果もあり、ゲゲゲ状態の右まぶたは、翌朝半分まで落ち着いてました。
代わりに、
下唇をまた刺されました。
これがなんかもう、井川遥とか言ってらんない明太子レベルに腫れて、
アンジェリーナジョリーです。
ゲゲゲのアンジェリーナジョリーでした。
まあ そんなこんなで、
武者修業4日間が、終了。
大忙しの作業がなんとか終って、同胞たちは、トラックで、西へ。
自分は一人、東へ。
駅へ向かいます。
荷物が重い。
ふう。
と、
その途端、
雷と雨が、ずどどっ!と、落っこって来ました。
途中にある温泉に駆け込みました。
ザーザー降る雨と ほの白い灰色空を、うわあ、と思いながら、眺めながら、
熱い(熱すぎるくらい)人気の無い温泉で。しばし、雨宿り。
雨が小康状態になったので、一時間後、
そそくさと、電車に。
さよなら、コケのむす、涼しい町。
箱根登山鉄道。
また雨が降って来たので、
観光は諦めて、おとなしく下界へ向かいます。
*
雨を斜めに切って走る車窓から、
その硝子の向こうの 白い霧立つ山と、青暗い森の陰翳に、
すーっと、吸い込まれたい気持ちに駆られながら、
黙って、
雨の描く透明の線の走る速さを じっと眼で逐っていると、
余計に、
いまに終ろうとしている この旅の余薫が無性に駆り立てられるようで、
じきに ひたひたと沁みて来るであろう余韻の前兆を感じ、
まだ、もうちょっと、、、と、後ろ髪を引かれずには居れない。
要するに、
ちょっぴりしんみりして、過ぎる景色を静かに見送っていたのでした。
そんな、
ゲゲゲのアンジェリーナジョリーでした。
とどめに
足の小指を、またしてもブヨのヤツめに刺されてしまいながら。
雨降る、じっとりと重い、東京へ。
調布に着いてから、
家までの帰路。
結局、追いかけて来た雷雨で、ずぶ濡れになってしまいました。
* * * *
翌朝。
ゲゲゲの右まぶたは、見事にほぼ完治。
我ながら、素晴らしき自然快癒力。
4日休ませてもらったので、
日曜だけど出勤。
アンジェリーナのしたくちびるは、まだ腫れを残しています。
でも、明日にはこれも、完治しそう。
*
たった4日の不在。
たったそれだけで、
旅立つ前と、後と。
実際は さほど変わったわけではないはず、とは思うけど、
何かが 確実に 変わった気もする。
これって、
旅の「長さ」には比例しない、不思議とお決まりのように揺れる感覚。
旅の前と旅の後には、いつも必ず ほんのり立ち顕われる、
この感覚。
まだ言葉にも形にもならないけれど、きっと何かを掴んでるんだろうな、という、
淡い明るい希望に近い、獲得感と。
「なんか、この前までとは、ちょっと違う」
という感覚。
ある世界の終わりと、
新しい始まりの感覚。
そして、
ものの数時間、
元の日常の通りにまた動き始めたら、あっけなく薄らいで潰えてしまう。
儚すぎる感触。
だけど
何かしら ちゃんと、残っているはず。
きっと、残っていて、
次に・前に進むための力になってゆくはず。
そう信じたくなる、小さな小さな実感。
*
花が咲いていました。
青い蝶のようなかたちをした 不思議なほどに綺麗な花が、
肝心のライブ本番の時は 花びらが全て落ちてしまっていた花が、
ふたたび、咲いていました。
青い羽のような。
クレロデンドルム・ウガンデンセ。
それが この花の名前。
魔法の呪文のような名前。
*
代わりに、
下唇をまた刺されました。
これがなんかもう、井川遥とか言ってらんない明太子レベルに腫れて、
アンジェリーナジョリーです。
ゲゲゲのアンジェリーナジョリーでした。
まあ そんなこんなで、
武者修業4日間が、終了。
大忙しの作業がなんとか終って、同胞たちは、トラックで、西へ。
自分は一人、東へ。
駅へ向かいます。
荷物が重い。
ふう。
と、
その途端、
雷と雨が、ずどどっ!と、落っこって来ました。
途中にある温泉に駆け込みました。
ザーザー降る雨と ほの白い灰色空を、うわあ、と思いながら、眺めながら、
熱い(熱すぎるくらい)人気の無い温泉で。しばし、雨宿り。
雨が小康状態になったので、一時間後、
そそくさと、電車に。
さよなら、コケのむす、涼しい町。
箱根登山鉄道。
また雨が降って来たので、
観光は諦めて、おとなしく下界へ向かいます。
*
雨を斜めに切って走る車窓から、
その硝子の向こうの 白い霧立つ山と、青暗い森の陰翳に、
すーっと、吸い込まれたい気持ちに駆られながら、
黙って、
雨の描く透明の線の走る速さを じっと眼で逐っていると、
余計に、
いまに終ろうとしている この旅の余薫が無性に駆り立てられるようで、
じきに ひたひたと沁みて来るであろう余韻の前兆を感じ、
まだ、もうちょっと、、、と、後ろ髪を引かれずには居れない。
要するに、
ちょっぴりしんみりして、過ぎる景色を静かに見送っていたのでした。
そんな、
ゲゲゲのアンジェリーナジョリーでした。
とどめに
足の小指を、またしてもブヨのヤツめに刺されてしまいながら。
雨降る、じっとりと重い、東京へ。
調布に着いてから、
家までの帰路。
結局、追いかけて来た雷雨で、ずぶ濡れになってしまいました。
* * * *
翌朝。
ゲゲゲの右まぶたは、見事にほぼ完治。
我ながら、素晴らしき自然快癒力。
4日休ませてもらったので、
日曜だけど出勤。
アンジェリーナのしたくちびるは、まだ腫れを残しています。
でも、明日にはこれも、完治しそう。
*
たった4日の不在。
たったそれだけで、
旅立つ前と、後と。
実際は さほど変わったわけではないはず、とは思うけど、
何かが 確実に 変わった気もする。
これって、
旅の「長さ」には比例しない、不思議とお決まりのように揺れる感覚。
旅の前と旅の後には、いつも必ず ほんのり立ち顕われる、
この感覚。
まだ言葉にも形にもならないけれど、きっと何かを掴んでるんだろうな、という、
淡い明るい希望に近い、獲得感と。
「なんか、この前までとは、ちょっと違う」
という感覚。
ある世界の終わりと、
新しい始まりの感覚。
そして、
ものの数時間、
元の日常の通りにまた動き始めたら、あっけなく薄らいで潰えてしまう。
儚すぎる感触。
だけど
何かしら ちゃんと、残っているはず。
きっと、残っていて、
次に・前に進むための力になってゆくはず。
そう信じたくなる、小さな小さな実感。
*
花が咲いていました。
青い蝶のようなかたちをした 不思議なほどに綺麗な花が、
肝心のライブ本番の時は 花びらが全て落ちてしまっていた花が、
ふたたび、咲いていました。
青い羽のような。
クレロデンドルム・ウガンデンセ。
それが この花の名前。
魔法の呪文のような名前。
*