歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

[2013英国旅日記:7-2] Lakeside Town

2015年05月06日 | 英国 -england-
7月26日(7日目)・その2

静かなるグラスミア湖を一周して満喫したので、
Grasmereを出発し、
南へ。Windermere(ウィンダミア)へ向かいます。





ちなみに、
グラスミア(Grasmere)は、湖水地方の真ん中あたり。
湖も程好い小ささで、小さくて静かな田舎町、という感じでした。(自分にとっては、一番好みのタイプです。)

それより南方に、ウィンダミア(Windermere)という、南北方向に細長〜い湖があります。


(地図:『地球の歩き方』より転載)

チリ(南米の)みたいな形状。
その真ん中あたりの河畔の町:ウィンダミアおよびボウネス(Bowness)が、
湖水地方最大の町であり、
湖水地方南部の要衝なる玄関口になります。

最大と言っても、人口6,800人くらいの、小さな町だそうです。(『地球の歩き方』調べ)




ウィンダミアという町自体は、駅とかバスターミナルがありますが、
湖からは ちょっと離れています。

湖により近い町は、ボウネス。正式名は、Bowness-on-Windermere。
ウィンダミアと1セット扱いのようです。

なによりもまず湖が見たいので、ウィンダミアの町はスルーして、ボウネスへ。
駐車場に車を残して、散策スタート。



ボウネス、湖岸。




苔むす自然にすっぽり包まれたグラスミアとは、全く違う様相。

フェリーやら、ボートやら。



鳥やら。(群がり過ぎて怖い!)


この湖はデカすぎて、歩いて周遊できる感じでは無いので、
あっさり湖を離れることにし、町を散歩。




けっこう坂。




村、じゃなくて、町、という感じです。





3階以上の建物が目立つからかな?

この連結ハウス、階層ごとに表層の仕上げが違うし、くっ付いてる割に、階層がズレてる。
(坂に沿って、建物のレベルが段状にズレてるから。)

ちぐはぐなのに、ぱっと見、ちぐはぐな印象がない。なんでだろ?
枠組の木材が統一されてるから?





青い空、白い壁、
木の柱、草生(む)した葺屋根、
グレーの石畳、

そして、
ハンギングの花。

完璧。



古びて、より黒く渋さを増した石。美。



非の打ち所無き、美。



日本じゃ「危ないからダメ!」と、公道沿いでは決して許されないであろう、
シャープな石を小端立てた花壇。




お土産やさんの、鳥小屋。


さて、

坂道を上って行きます。




壮観な、長〜〜い石積みの壁。

ところが、



「え、こんなんで良いの?」ってびっくりした、端っこのおさまり方。
崩れてるように見受けられるけど、、

地震が無いから国だからこそ、でしょうけど、
このくらいのラフさ、、、良いなあ。



湖を見下ろす 丘の中腹あたりに、



でかい、高級そうなホテルがあります。



(The Belsfieldというホテルでした。)

ツルアジサイ(もしくはイワガラミ的なもの)が絡めてある。



アジサイも盛り。



イギリスで人気なのかしら、しょっちゅう見かけるフクシア。




広大な芝生。

「芝は手入れが超大変」
というのが、日本では固定観念のように染み付いている。、なので、
イギリスでは当たり前のように登場する、こんなだだっ広い芝生を見るたび、つい
「綺麗〜」と思うよりも「手入れ、大変そう・・・」って、思っちゃう。職業病です。

それはさておき、

丘の上から、



見霽(はる)かす。

真っ赤な薔薇と、グレート・ヴュー。


さらに、登って行きます。






坂に沿って、家が列なります。

けっこう急な坂です。そして、微妙〜な幅のせまさ。




「Brantfell Road」

道に迷った場合に備えて、標識を写真に撮っておく。



ほんと、
色んな家があります。



約半分、石積み。とか。



庭も広くて、色々。中が気になる森っぷり。



塀も案外、色々。ちょっとしたバリエーションあり。



新築の施工中。



こういうの見ると、やっぱり良いなーと思う、ロートアイアンの門扉。

でもこういう装飾は、それに似合う庭と家と周辺環境があってこそ、活きるもの。






森っぽくなって参りました。

巨岩使いが大胆で、やばいです。



フットパス(遊歩道)のサイン。

コッチは○○、アッチは××、って地名が書いてあるけど、
どっちの地名もさっぱり判らないマイナーなローカル地名なので、どっちへ行くべきかもさっぱりわからない。



とりあえず、森の遊歩道を進んでみる。




、、なんか、

これ以上先は、本気ハイキングゾーンになりそうな気配がムンムン。



ウィンダミアからどんどん離れて行っちゃいそうな気配が 濃厚にムンムンしてきたので、

ここらで切り上げ!
引き返すことにします。




というわけで、
湖水地方南部の 最も「町」っぽい場所、巡ってみました。

すみませんが、特筆すべき事件的なものは な〜〜んにも、起きませんでした。
ここではね。


次は、湖水地方の、北部へ向かいます。

はてさて。




 >>続く。>>







[2013英国旅日記:7-1] Morning Grasmere

2015年05月01日 | 英国 -england-
2013年7月26日(木)


イギリスも7日目の朝。

いよいよ後半。




厳かで、静かなる朝。




朝飯前に、グラスミア(Grasmere)湖目指して、ダッシュ!




ひんやり。曇りのような、晴れのような。



いや、晴れそう!

良い景色に出逢えそうです。



昨日は半分ほどしか廻らなかったので、一周ぐるりと、散歩してみます。




「GRASMERE」って看板があって ベンチがあって、
スタート地点っぽいところ。


さて。

湖に接近できる場所は、あるかしらん?





早速、

美景に出逢えました。






青と白が交じり合う、静まり返った湖。


そして、

そこに ちょびっと張り出した、船着き場の小さい橋みたいな、あれ。





古そうな 桟橋(さんばし)。

良い味出してる。




湖畔の道を進んで行くと、





石垣を越えて、

森っぽいところに入っていけて、、、




苔むした岩や 古そうな樹にドキドキしつつ、






湖の方へ、どうやら近づける気配が、、、





来た・・・!





おおお、、、、




澄み切っております・・・。


ついにタッチ。

湖水地方の、湖水に!




感無量。





ふと、





顔を上げると、

向こうの やけになめらかな肌をした山のすそにある岸辺が、

なんか良さそう。

行ってみよう。




(リシマキア)



再び、しずかな湖畔の森の蔭から。




しっずかっな こっはんっの もっりのっかげっからっ♪




ふっふふんふ ふっふふんふ ふんふ、ふんふ、ふ~ん♪(歌詞忘却)




かこーー、 かこーー、 

かこっ かこっ かこーーー♪


・・いやあ~~、まじで癒されます。朝の森は。



ほんとに色んな鳥が、ピーピーチヨチヨ、色んな声で、まこと楽しげに歌っております。


あいにく鳥には明るくないので、何がどれだかサッパリ。

ですが、

『イギリスの森の鳥の鳴き声』なるCDがあったら、超絶欲しい。

あまりにも清清しくて、そんな気分になります。




コケ岩 ど~ん。

当然、




タッチ!

しっとり、もっふもふ・・・*

触った手のひらを くんくん嗅ぐ。

すると、

墨汁みたいな香りなのです。高貴な香気。お試しあれ。




再び近づいてきました、





みずうみ。

光ってる。





見えました。



さっきは‘向こう’に見えてた 畔(ほとり)。




・・・に行くためには、ここを越えていけ。という難関。


しかし、

ちゃんと、迂回路があります。

再び森へ反れてから、




橋を渡る。




橋を渡ると、




(そのまま山登りへ、どうぞ。)と誘惑する道が伸びているが、

ぐっとこらえて、





あのほとりへ。

ついに降り立ちました。







しずかな湖畔の。




さざなみの光。






カモが、





逃げる。





メドウスイート(Meadowsweet:西洋夏雪草)。

花は逃げない。




ワスレナグサ(勿忘草)。庭に使ったことがある花があると、‘再会’したみたいで、嬉しい。




しずかな湖畔の 波打ち際にて、しばしのんびり。
















のんびり終了。


再び散歩開始。



ヤナギランと、メドウスイート。


そして、



小屋と花と。

やば美景。





やば美景は続く。





やば美景は立て続く。


みずうみばかり見るのもさすがに飽きるので、

逆を見ると、



立派な木。

そして



放牧地。

そして、牛。


その境は、



簡単なネットを張った、ラフな柵を隔てるばかり。




ワレモコウ(吾亦紅)。

「わー、日本にあるのと一緒~*」っていう、ちょっとした喜び。




柵とアザミ。






羊たち。の、沈黙。







もぐもぐ

黙々、

とにかく、とにかく、食べ続けている。


こっそり近づく。




ハッ




羊を追う。




ハッ!と、

こっちに気づくと、まず、まっすぐ顔を向けてガン見。
そして、
しばし 静止。

そして、
お尻を向けて おもむろに遠ざかるのが、お決まりのパターン。




悠長。








あっちにも こっちにも 羊。




また ひつj、、と思ったら、鳥。ガチョウ、、じゃないよね?





湖水地方の石の家と。


なんか、

映画か 夢か おとぎ話のワンシーンみたい。








気になる木。


中身ぼっくりえぐられたような 虚(うろ)。



うろ。








苔むした古木。美樹(ビジュ)。←フランス語風


グラスミア湖畔。




「Walkers Welcome(散歩者 歓迎)」とある。


しっとりと潤った、美しい森。





おだやかなみずうみを、振り返る。






静かな さざ波。


別れがたい・・・が、

そろそろ宿に戻って、

朝食を急いで食べて、

急いでチェックアウトして、



先を急がねば。


なので、




さらば、グラスミア。









ハッ!





 >> 続く。 >>



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