歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

春の旅5:トランスエメラルド

2010年03月31日 | 旅録 -travelogue-
「春分の日」またぎの 連休・強行・2200km春の旅 の模様、
お届けして居ります。


 春の旅0(予告編)
 春の旅1:はじまり
 春の旅2:地中美術館
 春の旅3:アイラブユーとお好み焼き
 春の旅3.5:臭い正体
 春の旅4:カルスト炎上


いよいよ佳境です。





カルスト台地の下には、
無数の鍾乳洞があるのです。

地上(お昼バージョン)にガツンとやられた後は、
地下の鍾乳洞探検に参りましょう!ということになりました。

秋吉台の季節労働番人:ネミーゴだからこそ知り得た、秘密の洞窟へ。




と、その前に。

目的の洞窟のそばにある、スピリチュアル・スポットに行きました。


弁天池。

青い水が湧き出る泉です。





出迎えてくれたのは



謎のおばちゃん。番人かしらん。


ちょこんと座って(足をピン!と伸ばして)、
「きれいですよ~。見てってね~。」と、来る人に声をかけてくれていました。

その様が可愛らしかったので、通り過ぎさま、シャッ!と瞬撮。


そのおばちゃんのすぐ足下を流れる
小さい用水路(近くの田んぼ用)。その水がすでに



おいしそうに、透明。

無色透明で、
きらきらしています。




ゆたかな 透明の水が、
惜しみなく あふれて、ぜいたくに流れてゆきます。


おそらく、その流れのみなもとに、
うわさの
“青い泉”があるはず。





で。


現れました。



青い。







ほんとに、青い。

なんで青い?


青 というか、もっと、碧。
きらきらと澄んだ、エメラルド色。




ほんとに、綺麗でしょう。

こういう色の湖、見たかった。夢だった。





「どこから湧いてる?」

水面は 異様に静まりかえっていて、
どこが湧き出しポイントか、よくわからない。


というか、

「境目」がよくわからない。



水面が透明すぎて、
そこには「何も無い」みたい。

水面は、もはや“水鏡”でもなくて。
もはや、何も無い。


そして、
「エメラルド」という色だけが、不思議に、じんわり宙に滲んでいる。
そんな感じに。


透明すぎる。
水と 空気の「境目」がどこなのか、
一瞬、わからない。






 『あっ!』て、ビックリするよ。
 『あ、ここに水があった!』って。

と、
山口番人:ネミーゴが、素敵な、詩的なことを言う。


手を 水面のほうへ
差し伸べてみる。すると、
「ここらへんが水面かな?」と思っているあたりよりも
手前で、
思っても居ない瞬間に、ひゅっ、と 水面に突き当たって、

「あ、ここに(水面が)あった!」って、

ビックリする、って。


なんて詩的な泉。




ゆ  っくり と




ゆ     っくり と



宙を泳ぐように

「主」も登場。






それにしても、

なぜ青い?





いつまでも 見ていたいけれど


先へ。





風が、サァッと、渡った。





御神木のムクノキに、手を触れて。



お参りして。




名残惜しみながら、


水の流れるほうへ、戻ります。






きらきらと ながれゆくほうへ。





水は、

ニジマスの養殖池へ 注ぎ込み。





小さな用水路に入ったら

公園のわきを通って




田んぼへ注いで行きます。

一等美味しいお米が出来そう!





ちなみに、飲めるようにもなっていて、
ボトルに汲んで持って帰れるようにも、なっていました。


やわらかくて、甘くて、透き通る美味しさでした。









(・・・次は、いよいよ洞窟探検へ。・・・続く>>>)




omake*



上の写真のアニマルたちと並んで、なぜかあった、
海上自衛隊所属の飛行機。

アニマルと同じ方向を向いている。


なぜだろう。
なぜここに流れ着いたのだろう。このプロペラ機は。




「ふむな」=「ふめるよ」









、、、ああ~、もう一回、見納め!







ああ、
やっぱり綺麗!


、、、そういえば、
これと同じような色のワイン(だったっけか)を、先日、発見したんでした!



これ!初台の、超高級スーパーにて。

欲しいなあ。


春の旅4:カルスト炎上

2010年03月31日 | 旅録 -travelogue-
山口の秋吉台。カルスト台地へ。

「カルスト」(独: Karst)とは、
 石灰岩などの 水に溶解しやすい岩石で構成された大地が、
 雨水、地表水、土壌水、地下水などによって侵食(主として溶食)されてできた地形です。
  (wikipedia参照

これは、



衝撃の光景でした。

目に飛び込んでくるや、
「えっ、ほんとに?」
って、思わず言ってしまった。




超現実的。




「トルコっぽい」と、
かの国に行ったことのあるメンバー、曰く。


ほんとに、
日本じゃないみたい。

見馴れないにも甚だしい、荒涼さ。



灼けた大地に、
真っ白い 骨の色をした、溶けたような石が ごろごろ。


奥に見えるきみどり色は、放牧地。
ちょっとこんもりしている暗い緑は、植林された、造られた森。

そのあかるいキミドリのじゅうたんと 黒い森の、

その存在の、隔絶感。


ここに“緑”というものが見えることに、違和感すら覚えます。






春の「野焼き」が まさに最近 行われたばかり、とのこと。

燃やし尽くされた痕。


安定した植生を維持するために、昔から行われているそうです。




新しい芽が、早速、生まれています。





風が めっぽう強い。

吹き荒ぶ。まさにそんな感じ。



高山の山頂付近のような、容赦ない風。

遮るものが無いんだもの。





燃え残って 立ち尽くしている、
枯れた 一本立ちの木。



ところどころに。


カルストの白い岩に抱かれて
護られたかのような、立ち木も。



バックグラウンドには、

澄み渡った青。


その大地の荒み具合が、より際立って見えます。

インスピレーショナル。





こんな台地の中に、ぽつん、



ミステリアスな濃い森がありました。



あやしい。




近づいて見ると、意外に大きい。

その名を、「長者ヶ森」。

その昔、ここに屋敷を構えた長者が居たそうです。

もともと長者だった人が ここに屋敷を構えたのか、
屋敷をここに構えてから 長者になったのか、
どっちが先かは、謎。



周りと全く隔絶して、異様に豊かな森。
砂漠の中のオアシスって、やはりこんな感じなのかしらん。




ここの空間だけ まるく、独特な、
“聖域”のような雰囲気に包まれていました。

やはり 祠(ほこら)もありました。

スピリチュアル。



祠の傍らには

御神木のように伸びる、とりわけ大きな木が。



特徴的な、まだらの木肌。

「カゴノキ(鹿子ノ木)」だと思われます。

  カゴノキ = Litsea coreana
         クスノキ科ハマビワ属
         名の由来は、樹皮のまだらが、鹿の子の肌の模様のようだから。 


まだらにはげる木は他にもあるので、確証はありません;
(ちゃんと同定作業をすればよかった。)

たぶん、カゴノキな気がするんだけどな、、。

※ちなみに東京にも、文京区の「小石川植物園」などに、大木があります。


しかも
この時 まちがえて「キョウガノコ(京鹿ノ子)」と連呼していた私。
そっちは、全然違う、ふわふわしたピンクの、かわいい花です。




、、で、

その木の根元に、なぜか、




散乱した 一冊の本が。


意味深!


いったい誰が、どうして、遺したのか。
装丁の上等さからして、そうそう新しい本ではない。


持ち主の影だけが 消え去り。

赤くて硬い表装と、破れ散った白い紙きればかりが無残に、
意味深げに、
取り残されていました。


ちなみに、山本有三の本だった。






なんとも、森厳な気持ちになって、

聖所を出ます。







このギャップ。






不思議な起伏。

異国的なスケール。


人間。




青く 真っ平らな空。





旅人。


「世界遺産。」
というナレーションが聴こえて来そう。








で、この後、洞窟や湖に行くのですが、
(それはまた別に書くとして、)

ジャスト・夕暮れ時に。再び、立ち寄りました。




夕陽の紅色に照らされる時、
トルコの大地は、『ローズ・バレー』と呼ばれるとか。





沁みる。



ちょうど 上の空には



月と 飛行機と。



旅っぽい。





えもいわれぬ光景に、

えも言えないので、

「はぁぁ~、、」「へえぇ、、」と
ため息ばかり、ひとしきり。





めいめいに。





闇に落ちていく大地。


静謐なグラデーション。
















そして。





そんな光景が、


約一時間後。








こんなことに。






これはまた、

別の次元で、
衝撃でした。



3月21日。
春分の日の、野焼き。




野火。

緋色の火。


闇に穂立つ 緋の煙。




雷のような線を描いて。






たしかに
昼間 青空の下で歩いたばかりのはずの、同じ景色です。



『バチバチ、、、』


『プチプチ、ジュクジュク、、、ジュワジュワ、、、』

枯れた物が灼けるような、
鍋で水とカラメルの煮え立つときのような、


つぶやきのような うめきのような、

不思議な声。





火を見ていると、
一切喋りたくないという、深くて神妙な気持ちになります。


この大地の底に響く火の声を聴いていると、なおさらに。




火に巻かれてゆく大地の映像。


「地獄みたい」
と、友人が称した。

確かに、
この世のものとは思えない。

“ふつう”を超えた規模の火。

日常とは明らかに違う光景。



この日に野焼きが行われ、それが見られることになったのは、たまたまでした。
昨日、春の嵐の大雨が降ったから。


不思議な縁で、
なんだか 凄いものを見てしまった。



ここは ほんとに 日本か。






昼のさまも 異世界でしたが

夜のさまは、さらなる 異世界でした。




 *

 *


(・・・続く>>>)


あけぼの!

2010年03月30日 | 徒然 -tzure-zure-
夜明け前に 目が覚めてしまいました。




夜明けを待つラベンダー。



夜明けを待つポリ子"

雲一つ無く

静かで、

澄み切っている。


夜明けを待たずに
小鳥たちが ちよちよと、梢で遊び出す。





今日の 東京の日の出は、午前5時31分。





夜明けまでの数分間。

ただ待ちながら 空のほうを ずっと見ていたら。


つい昨日までのナーバスが すっ飛んで、

とても 静かに、落ち着いていました。


御来光のパワーだろうか。




ちょうど日の出の方向に背の高いマンションがあるので、

ちょっと遅れて、

やがて、

黄金のスパーク!


その光が 部屋にシャーーーって射し込むのを
とろんと 眺めながら、

また眠さが来たので、素直に こたつに潜り込んで、
もう一眠り。







そして
さっき起きたら、

閃きの夢が来た。


現れた絵を、すぐにノートに書き留める。



スカッ!と晴れてる。
風はしゃんと澄んでる。
心地好い程度に 凛とした寒さもありながら、
なんとなくあたたかくなりそうな、

まぶしい空。


今日は、いける!

つーか、

今日行くしか無い!


朝陽を浴びたら、にわかにポジティブなやる気が。
元旦の御来光と同様の。

夜明けの光は、もしかして、インスピレーションの源泉なのかもしれない。


花たちに水をやって、
朝ご飯を食べる。


友達にもらった、


Veda.Vie(ヴェーダ・ヴィー)のジンジャーシロップ(高級品にちがいない)と、
お気に入りのレディグレイ(リーフ)で、
ショウガ紅茶を入れてみる。






、、強烈!

速効熱い!焦げる!むしろ焦げる!


シロップ入れ過ぎたか!


なんか、無性にヒートアップしてきました!



今日は、やばいと思います。

頑張っちゃうと思います。4月4日に向けて、スパートです。



そういえば、今日は満月だって。
元旦から、何周目になるのかな。
また来ましたね。じわじわと、なんかが来る日が。




春の旅3.5:臭い正体

2010年03月30日 | 旅録 -travelogue-
直島のことで、ひとつ忘れていました。大事なこと。




、、、くさかったんです!






昔(10年ほど前)直島に行ったのも、春の、ちょうどこの時期だったのですが、

その時、衝撃を受けたんです。

くさかったから!

くんかくんか、漂って来るにおいの源を辿りたいものの、
海の潮風にかき消されて、うやむやにされる。

当時はまだ、植物にのめり込んでいない、うら若き ngch青の時代。
そのにおいの正体が、花であることすらわからず、

「直島は、なんかくさい」
という、ずいぶん失礼な印象だけが残りました。



それから、はや10年。

2010年、春。

また、

「くさい!」

知ってるくさい!なつかしくさい!あのにおいだ!




数年前に一度、本で調べ当てて、
「あーー、こいつだったか!」と判明したことがあったんですが、

無念の、失念。

「なんだったっけー;なんだったっけー、、、調べたのに~。名前が出て来ない~~;」
悔しがる私。

旅のメンバーも口々に

「ああ、この季節に、このにおい、なんかするよね」
「くさいね」
「海じゃない?」
「アジの干物じゃない?」
など。


「いや絶対これ、花なの!くさい、なんとかっていうやつ、、」と、ぼやけた主張をする私。

そして、

地中美術館のアプローチで、ついに
その姿を捉えたのです。

「あっ、こいつだッ!!!』

「居た!!」





黒い萼の、白っぽい壺形の ちっちゃな花が、
枝にびっしり。(虫みたいでちょっと気持ち悪い。)

その正体は、


「ヒサカキ」でした。


  ヒサカキ
  Eurya japonica
  ツバキ科ヒサカキ属 常緑小低木

庭木にも使われるという。もし「庭に使いたい」といわれたら、私だったら絶対
「やめな。くさいから。」って忠告します。


例の臭いにおいについては、
ウィキペディアを見てみると、
「都市ガスやたくあんに似た独特のにおい」と書いてあります。

確かに、なんか発酵したような、プワァンと蒸せた甘いような、臭さ、、、

そしてやはり、私と同じように、その臭さがとても気になった人が居て、
「探偵!ナイトスクープ」に調査を依頼したらしいことまで分かりました。
その番組によれば、
「インスタントの塩ラーメンの粉末スープのにおいに似ている」とのこと。
的を得ているような、、でももっと「うわっ、、いや~~」って感じがあるんだけど、、

(※ちなみに、その放送日、昨年の自分の誕生日でした。変な偶然;)



旅が終わったあと、その日のうちに速攻調べて、
見事に分かって、

あー、スッキリ!

もう忘れないでしょう!ヒサカキくさい。ヒサカキくさい。
くさいヒサカキ。インプット。可哀想な感じで。







これで終わり と思いきや。

恐るべき事態が、、。



なんと

どうやら、

東京の我が家のそばに、
誰かが 庭木として 植えてるっぽいんです、、。


この前、なんか、漂って来たんです、、、春の風にまぎれて、プワァン、、、と。

あの直島の、くさいにおいが、、。


いやがおうにも、リメンバー・直島。





というわけで、
旅録・番外編でした。

次回こそ、「秋吉台編」です*


寒 back

2010年03月29日 | 徒然 -tzure-zure-
春に「寒の戻り」なるものは、まあ、
当たり前にあるもの。

、、ですが。

ちょっと、、、異常に、
寒いんですけども。。





今夜は 氷点下まで落ちそうです。

それは、やりすぎ。戻りすぎ。

むーー。。




ところで、今日、
ひとつ 小さな”夢”を叶えました。
ほんとに小さくて、ただ自分の自己満足で、自分以外に誰が得することも、無いんだが。





「あの屋上から夕焼けを見たら、綺麗だろうなー」


前々から、虎視眈々と狙っていた、
行きつけのホームセンターの、立体駐車場。五階建て。

叶えるのは、いとも簡単なこと。
なのになぜか今まで実現させてなかった、
小さな夢。


それが、今日、
コインランドリーに向かいながら、
「あー、今日の夕陽は、きれいっぽいぞ!」と気づいて

はた と思い立ち、

件のホームセンターにすっ飛ばして、
ついに昇ったのです。
最上階、5階。





ついに撮ったのです。

念願の、
5階、屋上からの、パノラマに広がる、西の空。
日没の風景。

エレベーターを下りて、
屋上フロアに出るなり、
パシャリ。


これにて、
夢、達成。


遠くの 藍色の山並みも見えた。

それが、ぐっときた。

山が見えると、
いつも都市の生活にもまれて 遠く、遠ーーーーーくに感じている
山(自然)が、
急に、とても近くに感じられる。
にわかに、嬉しくなる。



たまに、というか、ちょくちょく、
「、、、山に行きたいなあ。」と、想うんです。


行きたいなあ、と願う場所は、その都度、いつもはるか遠くにあるように感じる。

けれど、
本当は近くにある。





一応、
あれこれ 場所だのアングルだの 考えたり、試したりした。

何枚か、撮ってみた。


けど、
結局、

屋上に飛び出すなり パッと”瞬撮”した
一番目の写真が、
なぜか

一番、“腑に落ちる”ものだったりする。

一番、心にひっかかるものだったりする。。。

原理はよくわからないけど、
不思議だけど、よくある。

その数秒がもたらす違いが、何なのか、よくわからないんだけど。

そこにこもる気持ちの問題なのかもしれない。


写真は 風景のみならず 撮る人の心をも、投影する。




で、

4月4日が、いよいよ目の前に迫り、
今、
胸が、きゅーーっ!と、硬直して参りました。緊張で。
いやはや、
緊張で。

当日になったら、かえって開き直ってしまって、むしろ
心配されるくらい すっとぼけてることだろうけども。
本番迫る、数日間の、
通過儀礼的な、心の揺れ。
毎度毎度。


なんとなくピリピリして、
きゅーーーっ!て、痛くなります。
ひと仕事の、始まる前は。

だから、いま、ぶっちゃけ、
「遊びに来てね~*」とか、ちょっと言えない;
むしろ
「来ちゃダメー!」って、言ってしまいそう。

でも、ギリギリまでご予約承り中ですb よろしく。

ぜひ来てね。、、いや、やっぱ来ないでいい。、、いややっぱり、来てみてほしい。、、いや、でも。、、いや、だがしかし。


、、エンドレス。


こういうところで、泰然と。余裕のある感じになれたら、
”大人”なのかしらん。

はーー、、、。

いやはや、
緊張です。
「ナーバス」というやつです。



それで、なのかなー。
今日の日没の 雲の 重ーーい色も、
なんか、ナーバスなふうに見える色だなあ。。。


今の気持ちを、投影されてしまっている気がする。。。


ああ、

ワープしたい。全部終わってるはずの、来週の月曜日に。






春の旅3:アイラブユーとお好み焼き

2010年03月29日 | 旅録 -travelogue-
地中美術館で たっぷり衝撃を食らった後は。

直島銭湯「I♡湯」(アイラブユー)へ。
さっきの港(直島宮ノ浦港)から徒歩2分。

HPはこちら

外観は



サイケデリック・カオス!

コネタがこれでもかこれでもかと、ぶりぶりにぎゅーぎゅーづめ。
すごい偏執的な情熱。

もともとあった銭湯を アーティスティックに改修した、
実用アート。入浴できるアート作品。

やらかしてくれたのは、大竹伸朗。
設計協力は graf
植栽は 東信

だそうです。


口惜しいくらい、面白いカオスです。





なんと、お向かいの一般のお宅も




自発的なのか、わかりませんが、



目の前の過激なものに 良い意味で刺激を受けて
「私のうちも!」と、
家に眠っているありったけの変な物たちを引っ張り出した、というテイ。
もしその通りなのだとしたら、


なんと素晴らしいことでしょう!


へんなもの(エイリアン)を、拒絶するのではなく、
むしろ、ユーモラスに、楽しく受け入れる心。
遊び心。

向こうの示す 変テコな異質性が、
自分の中にも在る ということをまず見出して、
そこに便乗する、遊び心。


これこそ
Love & Peaceだよなあ。








当然

中も、
素敵なことに。

ぬるかったけど、とっても清潔感があって、
とにかく、「そこに居て飽きず、なんだか楽しい」という点で、理想的な空間だった。

おそらく 全く真似できるシロモノではないし そのつもりもないけれど、
勉強になるなあと、思った。


銭湯とか、(他にはあと、なんだろう)リラックスすべき場所については、
ストイックさや シンプルさとかよりも、
こういうふうな、
人間くささとか、カオスだとか、ナンセンスとか、可笑しさとか、奇天烈な感じが、
むしろ、フィットする気がする。


だって、無いもの。こんな、
”楽しい”っていう気持ちになるような、笑えて来る銭湯。




というわけで



たちまち出航の時間です。
直島さらば。
(写真の真ん中あたりの赤い光が、直島銭湯の「ゆ」の電光看板です。)

あらっ



ちっちゃな地元ッ子が 手を振ってるよ!



たぶんうちらじゃなくて、隣のお知り合いであろう人に。

手を振ってみたけど。




直島を出たら、

岡山で友人Uとお別れ。

なんだか、そんなに超久しぶりって感じもしなかったし、
またすぐ会えるだろうっていう気もして、
「じゃあね~気をつけて~」と、さらさらとお別れ。

記念写真は


暗くてようわからんね。

この時、このコンビニの駐車場で ワイン瓶を落として割って
全部垂れ流してしまったっていうエピソードも、あったには、あった。

それ以降、後部トランクの荷物(パンパン)の詰め込み方が
超プロフェッショナルな構造になりました。

人って、ちょっとずつ失敗しながら、成長するよね。




それから、高速に乗って、
一路:山口は秋吉台を目指し!

ガラガラの中国自動車道をぶっ飛ばすわけですが

「せっかくだし」「せっかくここまではるばる来たんだし」
「インター乗り降りの数百円をケチって、どうする」と

広島で降りて、
「広島風お好み焼き」を食べることに*

考えてみたら、この旅の合い言葉は
「やっぱ、食だよね。」だった気がする。ちょくちょく言ってた気がする。


首謀者Mが 万能iPhoneで インターから一番近いところを調べあげて、

行ったのは、「ねぎ庵」というお店。

雰囲気の良いお店でした。



「知恵の輪」が完備してあった。




まんまと 熱中する人々。
なぜかいきなり解けたりする。
延々解けずに 放心したりする。

ひとしきり盛り上がる。
この「知恵の輪」完備システム、初めて出くわしたけど、
うまいなあと感心。




来た。

にぎやかな色~!



食べる人々。


美味しかったです。もち入りオプションが正解。
あと、ソースを追加でかけたりしないのが正解。

やせの大食いngchは、食べきれないメンバーの分まで頂いて、
おなかいっぱい。



私、個人的にはとても想い入れのある、好きな町:広島。

ですが、そんな感慨に耽る暇もなく、

ただちに高速に乗る。すると、
大雨が!


予報よりは遅れた雨だったので、観光中は幸い難を免れたけど、
やはり来たか。

夜の大雨は、おっかない。春の低気圧。風もあるから、なお、おっかない。
びしびし車を叩きます。ワイパーに、じゃばじゃばと。

雷もピカッと、時折灰色に光ります。


運転は 頼れるK隊員に一任しまして:
後部座席はみんな爆睡であったことは言うまでもない。
この間、一切写真が無いのも言うまでもない。


気づいたら 秋吉台も手前だった。


雨も、なんとなく、上がってた。

ここでngch、久しぶりにドライバーになる。



雨も上がり

霧が うっすら立つ夜道。

竹林がキシキシ揺れ呻く、山道。


「ふつうにイノシシが出る」と聞いていましたが
間違いない。

ふつうに、深々とした山の中です。街灯?無いけど。みたいな。
リメンバー・ザ・秋田ライフ。




そうして
日付も変わった深夜。

目的地:
秋吉台国際芸術村」に到着しました。


まったくもって、山の中の、ぽつん施設。

さてどこに駐車すれば、、と闇の中をさまよっていたら、
友人ネミーゴと再会!


このアーティストビレッジの臨時スタッフとして、半年前から出稼ぎ(季節労働)に赴いていたのが、
ネミーゴ。高円寺フレンズです。
彼女がここに居たからこそスタートした、この旅計画。

大自然生活のおかげか(間違いなくきっとそうです)
肌もつやつやの つるっつる、ふっくらキラキラ健康的ネミーゴに!


U氏同様、またも感動の再会シーンを すっかり撮り忘れていたんだけど。


ちょろっと施設内を案内してもらって
「じゃあもう寝ましょうか」と。

よく考えたら、昨夜のスタートから、まる一日以上、
ちゃんと寝てなかったわけで、
みんな なにげに、事実上ヘロヘロ。

施設の案内その他含む 秋吉台観光は、明日に。ということで。





春の嵐の去った後、

じんわりと湿気が残っていて、森の空気が匂い立つ。


星は あいにく まったく見えないけれど、

なんだか 四月か五月のようなあたたかさが漂っていて、
心地好い夜。


メンバーの半分は、施設の宿泊部屋へ。
残り半分の無謀サバイバー(犬含む)は、車中泊。


ソースかけ過ぎて あろうことかお好み焼きをngchに割譲することになった
首謀者Mが
「おなかすいた、、、」と呟いたのが、忘れられない。


そんな夜も更けて。





気持ち良く 朝の光で 自然に(車中で)めざめたら



こんなところでした。


空がくっきり青ーい!
建物白ーい!


ちなみに建築は、磯崎新の設計です。
出来たのは10年前だとか。



大理石はりめぐらし系です。ふんだんなマネーの香りがします。



高みに登るは、逆光になっても絵になる男です。



 (・・・続く>>>)




、、と閉める前に、

うっかり忘れていた!




前々回の この車↑のミステリーのこと。

その正体は、やはり
アーティスト系でした。パフォーマンス系の。
男子二人でした。

なんでも、名古屋の空気を詰め込んであって。
それを、目的地まで運んで放つんだとか。(メンバー調べ。)

袋には ただの空気が詰まっているわけだが、そこには
花粉だとか、色々な”情報”も入っているわけで、、、とか、
云々。
空気抜けちゃった袋を、ふくらませてるとこを目撃したそうだけど。(メンバー談。)
一部、直島ブレンドですね。


ということで、
旅の一日目の模様、以上!



心置きなく、次回「秋吉台編」に続くーーー>>>


カルストの白い岩、きれいな水、洞窟の奥の真っ暗闇、森の緑、緋色の火。

たくさん綺麗な色が、現れるのです。


春の旅2:地中美術館

2010年03月28日 | 旅録 -travelogue-
前回:(春の旅1)で うどんを食べて、
チャージ完了。


いざ、「地中美術館」へ。


 *


地中美術館とは、

『財団法人直島福武美術館財団により運営されるこの美術館』で、
『瀬戸内海に浮かぶ島、直島の南側に位置し、
 クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの作品が
 安藤忠雄設計の建物に永久設置されています。』
(※『』内:地中美術館HP:http://www.chichu.jp/j/concept/より引用。)

2004年に完成。
山の中にあります。

やっと来ました。




結論を先に言ってしまうと



「想像以上に良かった!」
です。


まず、
「チケットセンター」という受付的な“はなれ”から
入り口ゲートまで、そう短くない距離なんですが、

そこには
「地中の庭」という、

“モネの愛した植物を配した庭園”が、設えてあるのです。
アプローチとして。

これが、まず なにより、
素晴らしく、良かった。
正確に言うと、大変興味深かった。



むしろ、時間がある限りここに長居して、色々具(つぶさ)に観察したかったなあ。

職業病ですが。


   (ひなげし)


という気持ちもありつつ。


美術館にエンター。

エンターする直前のアプローチ植栽に、
桜餅の甘い香りが漂っていました。

オオシマザクラが一本、咲いていたから。
桜餅の葉っぱに使われる桜です。

一本だけでも、こんなに香るんだ!って、びっくりしました。




さて。

ここでは
建築も作品も 一切 写真撮影禁止
なのです。
音響や雰囲気などの関係上。

チケットセンターで説明を受けた後、カメラを没収されます。

なので、

写真で伝えられないのは残念。
実際に行った人だけのお楽しみということです。
HPを見るなりして、なんとなく感じをご覧下さい。


とにかく、何が良いって、
「実際行って見るしかない!」
としか、結局言いようが無いのですが、
そういう口コミ、戦略的なものもあるんでしょう。

成功していると思います。


あのスケール感は、確かに

実際 足を踏み入れて、

ゆっくり 時間を過ごして、
ダイレクトに体感してみないと、その良さはわからないと思われます。

「百聞は一見に如かず。」
いくら言葉を尽くしても、伝えきれない。

ちなみにそれは、
建築や庭については、いつもいつも、同じことが言えます。

音楽のライブだったり、芝居だったり、パフォーマンスだったり、
映画だったり
アートについても、すっかり同じことが言えます。


生で体感しないと、おそらく1%もその良さが伝わらない という、
「生」の強さ。
フィジカルな強さ。
言葉を超えた何かがある、強さ。
それがあるものは、成功している。


昨今のデジタルメディアが跋扈する文明社会では もどかしいけれど、

”生の現物に、生で触れること それ以外は無意味に等しい”

という強さは、
年月を経ても絶対的に揺るがないであろう、絶対的な強さ。

この美術館には、それがあったと思います。


こと細かく挙げると切りがないけれど、

とりわけ強烈だったのは、


白い石が敷き詰められた 青天井の空間。


これ、

あたまの中がぐるんと廻った、、というか、

平衡感覚が、「ぐらっ、」と、揺らぐ感じが、ありました。

例えるなら:
まずずんと重い”溜め”があって、鈍いめまいがして、それからぐいっ!と、
力づくでむんずと後ろに引きずり倒されて、
そしたら
抽象的な青の青い空という色が 10倍の重力並みに無音で落っこちて来た

かのような、
すごく重たーい、「ぐらっ、」です。

見ていると、ぼー・・・・っと、惚(ほう)けてくるんです。


要するに、
凄かった。

なにが凄くてそう感じるのか
なにが作用してそう感じるのか
そのトリックがよくわからないことも、凄かったのでした。

傾いたマッシヴな白い壁の迫力なのか、、、、
包まれた井戸的空間の重力感なのか、、、


ちなみにこれ、
「ウォルター・デ・マリア」の作品だと思っていたのですが、
その人は 黒い球体の作品を作った方なので、
もしかしたら、そうではないみたいで。いったい誰の作品だろう。。。





タレルも、
わかっちゃいたけど、
やっぱり、
良かった。


タレルの部屋、ちょっと並んで「待ち」状態になっていたので、
「えー、並んでる。ここパスしようか。」と呟いていたおばさんに

「いや、ここは絶対に見た方がいいと思います。」
と強く主張しました。

わざわざここまで来ることができたのなら、あえてスルーとか、勿体ない!
おばちゃんそこ頑張ろうよ!今更何を急ぐの!

待機の人用には ちゃんと、それ相応に、ゆっくり過ごすべくある
別の”タレル部屋”があるので。

直島に行く機会がある方は、ちょっと並んでても、(実際ちょっとの間なので、)
ぜひ全部、しっかり体感すること。強くおすすめします。


いかにもお金がかかりそうな
「地中カフェ」も

ぜひ行くべし!何も買わずとも!

「いちおう見とくか」って、行ってみて正解。



こんな風景が、どーーん!と待ち構えています。

外の 見晴らしのよいテラス的空間があるのです。
(ここは外なのでオッケーと思って、ケータイのカメラで撮った。まずいかしら。)


いやあ、良かった。隅から隅まで。

ちなみにトイレもちゃんとチェック。

真っ黒でした。




ここはすべて、
自然の光でアートを見せる場所です。


作品も、もちろん、建築も。
風景も、とりこんで。

時間のうつろいとともに、その見え方ももちろん変わっていきます。

天候によっても変わるし、
季節によっても変わるはず。


できれば せめて一日中、長居して、体感してみたい。



とにかくここでは、
時間も労力も何もかも、ケチっちゃだめ!

ってことが、わかりました。




安藤忠雄の建築は、昨今巨大化して来てから自分的には面白くなくて、
しばらく離れて居ました。

それだもんで、久しぶりの”タダオ”だったのですが、

かなり見直しました。(上から目線)

ここも、規模的には全く小さくはないけれど、
コンセプトがシンプルで秀逸だし、
ストイックに凝縮されている。

ここでは、
安藤の建築自体も、他の3人のアーティストと同列に、一作品として掲げられています。
納得です。

久しぶりに、ガツンとやられた感のある、
強烈な建築的ショック。


ちなみに私が好きな(=衝撃を受けた)タダオ建築は、

大阪・茨木にある「光の教会」(光の教会こと茨木春日丘教会HP

淡路島にある「本福寺・水御堂」です。

じわじわと、なんとなく良さが伝わって来る、、、
っていう生ぬるさも へったくれもなく

ガツン!と衝撃を受ける、
強烈な力のある作品でした。


そういえば、
このどちらも、自然光が生かされている建築なんですよね。

一見無機質なコンクリート打ちっ放しの建築と、
ストイックな幾何学と。


うーん。、、、やはり良い。

安藤忠雄という建築家が 自分にとって大きな転換点であって
多分に影響を受けているという事実。これは、
関連本をほぼ全部手放してしまって、いったん離れたとしても、
やはり、変わらないことなんですよね。

多分、何か、根本的なところで、つながっている糸がある。


これを機に、
もう一回、振り返ってみようかしら。


彼の何に、ピンと来て、劇しく突き動かされたんだったか。







ということで、「地中美術館」鑑賞終了。。。




重いショックで くらくらと、
頭もぼ~~っと ほうけた状態のところに、

岡山在住の友人U氏が、突然の登場!
友情出演です。


私はぼ~~っとしてたので、
「キャー!!久しぶり-!!」って感じでは全くなく、
「あー、」みたいな、かなりそっけない感じだったようです。

ぼーーっとしてたの。ごめんね。


そう、
この旅が決まった時、
「もしかして、直島でランデブーできない?」って提案したのでした。
学生時代初期からの、10年来の友人です。

そしたら、
まさかの、自転車で強行駆けつけ!片道二時間;

全くもって、お疲れ様、というか、
「え、ほんとにチャリで?」って、
いつまでもアンビリーバボーでした。

なおさらぼーぜん。




そんなわけで
何年ぶりだか(3年ぶり?)の呆然的再会を果たして、

ぼーっとしたまま
次の目的地:「直島銭湯「I♡湯」」へ、向かうのです。


彼のチャリを、車の頭にくくりつけ。



 (・・・続く >>>)




にぎはひ

2010年03月28日 | 徒然 -tzure-zure-
土曜、
いつもの お茶の稽古に向かう道中。




いつもの 電車の窓から見える 町の風景。



あきらかに、

”花々しさ”が、増えています。




今まで見えていた風景とは 別物のよう。

つぼみに、新芽。
あっちにもこっちにも、楽しげな色が踊っています。




今まで、(失礼ながら)勝手に「何にも無いだろう」と思っていたような、
急行ですっ飛ばされるような 小さな駅のまわりに、

花あふれる木立の森があったりするのに、
やっと 目が向いて、

「ああ、降りたい。ここで今、」と、
うずうず。
春の、うずうず。


にわかに 景色も楽しげになってきました。





そして、お稽古の時。

「お茶杓の御銘は?(季節に相応しい名前をつける)」

と尋ねるのですが、その時の 先輩の返答が、


「にぎわい、です。」


それを耳にしたとき

あっ それだ。と、思い当たった感じがしました。


今日の町の、
花の色の感じ。


にぎわい。これだ。



ちなみに、
頭にぱっと浮かんだのは、旧仮名遣いの

「にぎはひ」。

より雅びやかな感のある方。


はるのにぎはひ。




お稽古も、人が多めで、にぎわっていました。


前回から「濃茶」(こいちゃ)のお稽古が始まったのですが、
、、難しい。なかなか時間がかかりそうです。









午後、
「表参道」に参りました。


友人に、
ちょっと遅れた誕生日プレゼントを。



今日渡すまで しばらく我が家でお世話していたので、
お嫁に出すような、ちょっとした感慨。




オーガニックカフェ、
ナチュラル系ショップなど
ngchのツボを刺激する店が ごった返している町、表参道。

お金がありあまるほどあったら、そのありあまる分全てを、散財することでしょう。
ドリームですが。

楽園のような地獄というか、地獄のような楽園というか。


土曜日の午後の、春の表参道。案の定、
にぎわっていました。




前々から気になっていた「クレヨンハウス」をぐるっと見てから、

念願の「ブラウンライス・カフェ」にて、ランチ。

女子率高め。
お値段も、ちょっと高め。




季節のお膳。その一部、よもぎ豆腐。
ユズ胡椒が付けあわせてあった。これは絶妙。

あと、
フキノトウの天ぷらとか、コゴミの天ぷらとか。

全般的に、薄くて、心底優しい味。。。
物足りないくらい、静かな味。。


デザートは、うぐいす餡の桜餅。
全然甘くなくて、衝撃。




珍しく、
食後のコーヒー。ただし、「穀物コーヒー」。

普通のコーヒーは 強すぎるのか、なんだかお腹に合わず、
圧倒的に”お茶派”。なので、
いつもなら ハーブティーを頼んでしまうところ。

ちょっと違うというので、頼んでみました。



(にっこり笑ってるみたい。)


豆乳を入れる。

これは、

うまし。たぶんどこかで飲んだことがある気がする。
タンポポコーヒーかな。それとはちょっと違う。

「オーガニック」という言葉が浮かぶ。

強いて言えば、
某豆乳シリーズの「麦芽コーヒー」みたい。

これは、佳い。




そうそう、最近、
某マックの、某大アメリカシリーズ(4種類)に、まんまとハマっていました。
なにげに、しっかり全種類制覇したり、した。

一巡して、結局一番美味しかったなと思った「テキサスバーガー」が
再登場したので、
まんまと 再び食べていたら、

突然

「あ、もういいや。」と
目が覚めたような、閃き的な何かがあった、
そんな矢先。

対極にあるような、ブラウンライス。


某マックで、とりわけ好きだったのは、ポテト。
どっぷり好きで、値下げサービスもあって喜んでいたんだけど、
最近なぜか 塩辛さが異常に増して、
そのポテトにも、さすがにぐったりしていた、
そんな矢先。


友人にすっかりおまかせして、選んでもらったら、
ブラウンライス。
名前は知ってて、ずーっと気になっていたけど、行けてなかったお店。
極端な偶然ながら。




雑食なんだけど、
自分の趣味嗜好的には、基本的には、やはり
「こっち側」=オーガニック系なんだろうなと、
改めて、思うに至る。

オーガニック系というか、ナチュラル系というのか。
ロハス?
イメージが先行しているので、いまいち正確な言葉があやふやですが。

やさしい感じ?


季節限定・桃色甘酒のようなイメージ。



そして、たぶん何度も言っているんですが、


見えない波が あって、

寄せて返す波に、自分は知らずに、乗っていて

どんなに “向こう”に突っ走っても、

やっぱりちゃんと、
“こっち”に立ち返るものなのか と、

なんとなく、思った。このたびも。


某マックが悪だと言いたいんじゃないけど(ポテトやっぱり好きだし)、
ちょっと、そっち側に行き過ぎたんでしょうね。

寄せて、返しただけ。
満ちた分、引いただけ。


そして
これは多分、色々なことにも、当てはまること。
食の趣向のみならず。
一番わかりやすいのは、食の趣向だけれども。


からだは 頭よりも
繊細に調子を察して、
黙っていても「バランス」を取ろうと、
自ら動いてくれるような気がするんです。


頭で気づかない時点から、こっちだよと、引っ張ってくれるような。


って、
ちょくちょく同じことを言っていますが
この時も全く等しく、そう、想った次第で。
また書きました次第です。


ところで、



サラダに入っていた、多肉感のある この、
謎野菜。
なんなんでしょうこれ!?プリッとしています!
ちっちゃなぶつぶつがあります。

正体不明。情報求む!
気になる気になる。







その他、この日巡って堪能した、ngchツボショップ:

NEAL'S YARD REMEDIES
 ・・・ブラウンライスの裏。ハーブやらエッセンシャルオイルやら。

ナチュラルハウス(青山店)
 ・・・自然食品やら、オーガニックせっけんやら。

sou sou (青山店)
 ・・・足袋シューズ屋さん。本店は京都にあり。念願叶って、やっと一足買いました!
    一度行っただけだったけど、店員さんが覚えててくれました。とても良い人。
    “From 1st"という建物の中にあります。
    ちなみに隣のコンクリ建物は、安藤忠雄設計のラ・コレッツィオーネ


表参道から、南青山にかけて。
セレブなショップや、際立った現代建築も多くて、面白い。面白いけど、なんとなく緊張。

帰ったら、ぐったり眠くなった。




宵に近づくほどに、がくんと寒くなった。


やっぱり持って来てよかったと、マフラーをバッグから出す。


浮かれ果てるには、まだちょっと寒いな。







春は 足踏み。



そんなに止まれと 言われましても。






春の旅1:はじまり

2010年03月26日 | 旅録 -travelogue-
予告でもお伝えしました通り、
3/19(金)の深夜から、3/23(火)の朝まで。

「春分の日」をはさんで
なにやら節目チックな 春の3連休を使って、

強行軍的・往復2200キロの旅をして来ました*



今や、東京でも ソメイヨシノがほころび始めたところですが。

西へ向かいながらの車窓からは、
時折、
高速で流れ去る山の ちょこっとしたところに
桜(ヤマザクラやサトザクラ)が発見できたりして



「あ!桜!」と、
その都度、ふわっとテンションが上がる、そんな
春めいた道中でした。


これから数回に分けて、旅録(-travelogue-)レポート、致します。

(何回になるやら、、、。)




今回の旅も、レンタカーで。

なぜか:メンツの誰の家からも遠い、
国立(クニタチ)のレンタカー屋さんから、出発。

出発!
と同時に
道に迷って 1時間のタイムロス


不穏な出だしでスタートします。

そんな 不穏な出だしドライバーは、
私でございました。

店を出るなり 真逆に向かってみたり、
一時間かけて ぐるーっと、国立駅に舞い戻ってみたり。
カーナビと、相性が悪かったようです。画面から消えたりするんだもん。
暖房も止められないし!


予定より約1時間後。高円寺にて、旅メンバー結集。
と同時に、
暖房風を まともに顔に食らい続けてほっぺが真っ赤なドライバーは
ただちにハンドルを明け渡し。

今回一番の頼れる男子:K隊員に。


ここで、ほんとうの“出発”です。




金曜の夜のうちに出て、

ただひたすら、走ります。

瀬戸内海のアートの島:直島(なおしま)に立寄りつつ、

最終目的地は、
山口県、秋吉台。

本州の西の端っこです。

往復2200キロ。

メンツは、
6人+犬(チワワ)。
うち、ドライバー候補は4人も居るので、そんなに大変でもないでしょう。



去年の夏には 秋田の森への強行ツアーにも連れて行かれた、巨チワワ(14)。
今回も 堂々の、強制連行です。

(※秋田の森への旅模様は、>>ここらへん。)




高速移動中って。


少なからぬ時間が費やされるわりに
目立ったイベントは無いし

外の風景を撮ろうにも、走り去る線が写るだけなので、
たいがい 写真を撮りそこねます。

夜中なら、なおさら。



旅立ちの夜明けに、パーキングで撮った

旅立ちの朝陽。



ここ、確か京都あたりです。
ちょうど、半分くらいです。



日中の光の下は、見るものはいっぱいあります。



これは、珍しく今回撮ってた風景。

黄色くまぶしいミモザ(フサアカシア)が目立つポイントがありました。

どこらへんだったか、、忘れたけど。


これ、ミモザです。(フサアカシア:Acacia decurrense var.dealbata/マメ科アカシア属)


旅が終わって
写真を つらつらーーと
眺めてみれば

車での移動については スッパリ割愛されています。
ほかの何よりも時間を費やしているのに!

駆け足のイベントが わーっ!とあって、
その1秒後には、
「はい目的地に着きました!」
みたいなことに、なっています。


ということで:

あたかも数秒後 かのように
直島に向かう 宇野港に着きました!

岡山県です。



そのままフェリーの腹に突っ込みます。

時刻は ほぼ正午。ここまでで、13時間。
狙っていた定刻の船に、無事計画通り、乗り込むことが出来ました。





フェリーに乗るのは、いつぶりかしら。



甲板がグリーンです。




隣に着いたフェリーの方が、なんだかゴージャスです。



「ポーーッ!!」
と汽声を上げるでもなく
気づいたら 動いていました。




曳航の波しぶきは、旅っぽさをぐっと高めます。

碧色の潮風!




瀬戸内海にまばらに浮かぶ島。
無人島っぽい。


いいねー!旅っぽい!




とか言っているうちに、

もう着いてしまいました。10分くらいでしょうか。
近かった。


直島です。




自分は、2000年頃に一度、来たことがあります。
その時も、ちょうどこの時期。春休み時でした。

当時、建築家:安藤忠雄にハマっていた私(建築学科に入る前)。

それで、日本中の『忠雄巡り』をしていたんですが、
その時の旅は、友人と青春18切符で、中国四国の各地を巡る という
これまた強行軍な旅でした。そこに無理矢理、組み込んでもらったのでした。
直島を。


今回の目当てである「地中美術館」も「I♡湯(アイラブユ)」も、
まだ無くて。

ベネッセ・アートミュージアムがありました。
「家プロジェクト」も、数件、ありました。

それから10年ぶりくらい。



港は ずいぶんキレイになっていました。



SANAA(サナー:妹島和世+西沢立衛)による、インフォセンターみたいなものが
建っていました。



草間弥生の



水玉かぼちゃも、どーん。

中に入れます。



ちなみに:
ベネッセミュージアム(古い方)の近くには、黄色いかぼちゃが どーんと置いてあります。


というわけで、
直島到着!

それでは早速、

いざ「地中美術館」へ!



とはならず




直島唯一の うどんやさんへ。港からちょっと山を上がったところにあります。

まずは腹ごしらえをしなきゃね。




「ぶっかけうどん」玉子付き。

コシが、ものすごく強い!讃岐うどんの系統です。
目の前で、主人が、手打ち麺を作っているところから見られます。

美味かったー。本場の讃岐うどんも、10年ぶりくらいかしら。

ひと玉替え玉(おかわり)しました。




うどん屋さんの隣は、

いわゆる生協。



おそらく直島最大のショッピングセンターです。
二階は100均です。
ここに行けば、とりあえず全部揃う。っていう。


ちなみに
その背後に見えるのは



山。

黄金が眩しいこんもり新芽の樹は、マテバシイでしょう。

(マテバシイ:馬刀葉椎 = Lithocarpus edulis/ブナ科マテバシイ属)


この色は、ああ、春っぽい!



ローカルのショッピングスポットは、観光向けでない、飾らない本当の地元文化が見られて、
面白いものです。

入ってみると
やはり色々と、見馴れない、興味深い物が。



建築模型に使われるグリーンのゴム質素材が ここでこのように使われているのは
注目に値します。

何を伝えようとしている模型でしょう。




メンバーのO君が、



文旦(ブンタン)を買ってくれました。でかいです。

分厚い皮に爪を立てて、むりやりひんむけば、
ほとばしる、爽やかな飛沫!
ほとばしる、爽やかなひととき!(←なんかのCM風)

しかも、
酸っぱすぎなくて、美味しい~~*(←なんかのCM風)


柑橘系果実のパワーって、圧倒的ですね。あると無いでは、別世界です。
いっぺんにリフレッシュ。個人的にも大好き、柑橘系!(←なんかのCM風)


同じくO君が、
どこかのパーキングエリアのガーデン的なところから いつのまにかゲットして来た、
ローズマリーのフレッシュハーブと相まって、

とかく こもりやすい車内の空気に、清涼感が広がります。

ローズマリーの香りは覚醒効果・頭をクリアにする作用があるらしく、
素晴らしくスッキリ!


マイ造園系フレンド:O君、
こういう点の気配りは、宇宙レベルで、天才的なのです。

そして、
素で、期待に違わず、面白いこと(突拍子も無いこと)を、
必ずや、やらかしてくれます。



もはや、珍道中といったら、無くてはならない逸材。
宇宙レベルで、素敵です。しかも絵になるので、チラチラ出現することでしょう。
というか、予告編の写真ですでに登場済み。

一挙手一投足、要注意人物です。




ということで。



準備万端。
一路シャッキリ、「地中美術館」へ!



 

   
  (続く)


   *



 おまけ:

 直島を走っていた、なにやら おめでたげな車。
 正体は次回、明かされる。


(さて、いったい何話まで続くんでしょうかこれ、、、。)

ソメイヨシノがまだ紅い時

2010年03月25日 | 徒然 -tzure-zure-
「開花宣言」のあと。

水を差すように
雨に次ぐ雨。

一気に冷えて、

今日も雨。


*

だけど


ひとたび 目が醒めた花の勢いは
止まらない。








一年ぶりに、こんにちは。

ソメイヨシノは、

まだ紅い。




『ソメイヨシノ』
という 日本じゅうあまねく植えられた桜の
花の色は、

よくよく見ると、

いわゆる「ピンク色」(桃色)では、ないんですよね。

いわゆるピンク色 というのは、桃色。桃の花の色。





ソメイヨシノの “さくら色” は、

ほんのり 薄い・淡い・甘い
“さくら色”

という色を 装った、

不思議な 白色をしています。


その白は

じっと見つめ居れば むしろぼやけて
意識がかすんでしまう気すらする、なんとも、肉体では捉え難い色。

消えてしまいそうに薄く
儚いようで、
いつまでも残る、どこか精神的な、深い色。


「幻惑的」だの「妖気」だのと
昔から繰り返し言われてきたように

その ひとひら ひとひらの
薄っぺらい小さなかたちと 相まって、

その “白” という色。


すべての色を呑み込んだ色。


その色にこそ、
人の正気を惑わせる“何か”が、秘められているような。











そんな“幻想”の色が ”現実”の色として見られるのは、
365日のうちの、
ほんの 14、5日ほど。
もちろん 地方ごとに時差がありますが。


その僅かな時を
340日、、、ほぼ一年かけて待ちかねている、この国の人たち。

一年待って溜め込んだ分の 浮き足立った熱狂を
桜は 巧みに煽り

春に酔いたい人の気持ちを 丸々かっさらって

そして

幻のように

不思議の余韻だけを残して

たちまち
どこかに 消え去ってしまう。





またそんな
ほんの短いはずなのに
深く意識に染み込んでいる不思議な季節が、
始まりそうです。


またきっと
なんとなく切なくなりながら、

なんとなく
浮わつくんでしょうね。



そして
たちまちに、お決まりに降る雨に落とされて

埋めて 流れて

散って破れて

去って行くのを



なんとなく 切なくなりながら、

なんとなく
忘れて行くんでしょうね。





ただ、今。

白い色の 咲き満ちる
その“寸前”。


もっと儚い、
刹那の 紅の色が、

さっきまで枯れ色だったはずの梢を
いっぱいに満たしています。

でも、
もうすぐにでも、眼前から消え去るでしょう。
明日にでも、晴れたりでもしたら。あっという間に。


でも
その紅色は、

咲いた桜の 白に、
ほんのり 余韻となって、残ります。

残像のように
影のように、残ります。

白い花を包み隠していた 紅は、
解き放たれた白のまわりに、
幻のように、漂います。

幻影のように、残ります。




桜の花は
咲き始めたら、散り始めます。

桜の花ほど
咲くことの儚さ 虚しさを 胸に突きつける花は、
無い。

桜の花ほど
切ない花は、そうそう、無い。



でも今は、
咲き始める寸前。


終わりが始まる直前の、
まだ紅い時。


産まれる間際の、
まだ紅い時。






明日の朝にでも もう消えてしまいそうな
紅い時。




春の旅0:2200km

2010年03月23日 | 旅録 -travelogue-
春分またぎ連休。

強行軍的 珍道中から
帰って来ました。





往復:2200キロ。




本州の端っこ:山口県の秋吉台まで。

途中に、瀬戸内海のアートアイランド:「直島」に寄りつつ。


強行突破スケジュール。
なおかつ、
ネタ盛り沢山でした。


色んな色を見た。

灼けたカルスト。

洞窟の闇。

エメラルドの水に、

緋色の火。

海風の蒼。


白亜の建築。

赤茶けた村。

新しいコケの ふかふかの緑。

山にぽつんと咲いた 桜色。


秋田のような森の色。

トルコのような空の色。


色々たっぷり吸い込んで、

たっぷり笑って、

たっぷり楽しく

たっぷり疲れて、

今朝、
やっとこさ。


帰って来た東京は、開花宣言。



近いうちに、どさっと書きます!

久しぶりの「旅録 -travelogue-」を。


今日はさすがに、小休止!



旅立ちの前に

2010年03月19日 | 徒然 -tzure-zure-
今夜から
ちょっくら旅に出るのです。


だから今日は
支度だの、掃除だの、
「身辺整理」をしていて、

なんとなくバタバタしつつ

のんびり、体力を温存させてもらっているような、

昂揚しているような、

緊張しているような。





気懸かりなのは、

部屋に残される植物たち。

「いつでも身軽に動けるように」
と、
なるべく持ち物を減らしてきたつもりだったけど

いつしかまた、

物は、増えているのです。

棄てられないものが、増えているのです。



ドライフラワーや
多肉系なら、そんなに気にしなくていい。

気になるのは、鉢の花物。
もう春になったから、水遣りもちゃんとやらねば。簡単に枯れてしまう。




こういうときは、

素直に誰かに頼りましょう。


幸い、
今自分は 一人暮らしではなく、
大家さん(81)が下の階に住んでいます。

ありがたいことに、ちょくちょく
美味しい手作りおかずを頂いたりもして、

生かされております。


色んな点で、なんでか、ラッキーだ。




というわけで、

心おきなく、行って参ります。



写真は、
春の嵐の箱根の街角で拾った、
「エリカ様」です。


逆さに吊して、ドライフラワー化している最中。
こうすれば、
確かに命の短い花も、長く楽しめるから。


窓辺に吊していたら、風に当たって、葉っぱがだいぶ落ちてしまった。


風の当たらない、静かな日蔭で、

そっと静かに、吊して置きます。



おりおり ゆめゆめ

2010年03月18日 | 徒然 -tzure-zure-
パソコンを睨み続けて、
疲れてヘタヘタな、帰り道。

もはや8割がた 寝ながら(チャリを漕ぎながら)
 
頭の中を去来する、あるいは、ぐるぐる廻っては留まり続ける
いつもの”想いもの”が
流れてゆくようで、澱み、渦を巻いて戻って来て、

ぐるぐるする。

それが、別に、気持ちが悪いわけではなくて、
8割方寝ているような 力の抜けた心地好さなものだから、

なんとなく、ぼや~んとしていた。(チャリを漕ぎながら。)

ああ、自分はいま、夢を見ながらチャリを漕いでるなあ。

と思いつつ。




 「夢」って、

 “将来の希望”とかのことを云う「夢」と、

 寝ている時に無意識だかで見る「夢」と、

 別モノという気がするのに、なんでそっくり同じ名前なんだろう。
 英語でも
 "dream"だよなあ。

 「夢」っていう概念には、文化的背景云々を飛び越えた、
 普遍的な何かがあるのか、、

 、、ついでに、

 “希望”よりもっと強い ”願い”とか、

 もっと切実で高尚な感じの ”祈り”も 大きく言えば そうだろうし

 “幻想”とか
 ”空想”とか
 あるいは猥雑な”妄想”とか、強いて言えば「しょうもない」”想像”とかも

 まあ、
 「夢」だよなあ。

 イメージ=夢? ちょっとちがうか。

 でも、“空想と書いて「ゆめ」と読んで下さい” って言われても、特に違和感もないしなあ。

 ゆめか。夢か。



 とろ~ん。


っていうようなことを、
疲れてもう寝惚けた頭で ぐるぐる考えながら
iPodの充電も切れて 音楽も止んでしまい
ただ
ずるずるチャリをこぎながら帰っていた夜道でした。


夢見勝ちに。
夢のようなお話を。



夢、か。

ゆめ。

ゆめ、ゆめ。


うめは、むめ。



古語では「ゆめゆめ」という副詞があって

後に「~ない」っていう意味の言葉が 必ず付いて来て、

「決して(~ない)」とかいう意味だった。

ゆめゆめ。


そう
ほとんど うとうとしながら

睡眠的な夢と

未来への希望的な夢と

沸き起こってしまう妄想とか空想とか

願望とか祈りとかの

その境目も ぼやけたような
「夢」を見ながら、


そう、

なんだか
“切なくなった”、帰り道。


頭だか 胸だかに、

なんだか無性に、

かけずり回りたがっている誰かが居るような。









家に帰り着いたら、

4月4日のライブの仕込みもあって、
ちっちゃな部屋が、あまりにも、限度を超えて
「生命力」的なにぎやかさに満ちあふれていて、

しかも 劇しく、
トッ散らかっていた。

あれー、こんなすごいことになってたっけ?って、
自分で恐らく(まちがいなく)そういう羽目にしたはずなんだけど、
我が目を疑った。

植物や本たちが、勝手に何か歌って騒いで、荒らしたんではないか?というような。


それで、

なんか 可笑しくなって、

ほんとに 笑ってしまった。



ほんとに、限度を超えてにぎやかな、我が家。

ネタバレになるので、写真を見せられないのが残念だけど;


そうそう、それで、
4月4日。音楽のための、「One Night Garden」をつくります。良かったら遊びに来て下さい*
※ご予約はこちらから>>>“ludens"



今日も仕事ー!がんばろう!

明日からまた ちょっと遠くに旅立つので、
今夜は例外的に、お茶のお稽古(夜バージョン)に行って来ます。




※豆知識:ちなみに古語の「ゆめゆめ」は

「努々」と書くみたいです。自分も今しがた、漢字変換をして知りました。


おもむくままに

2010年03月17日 | 徒然 -tzure-zure-
昨日は 結局

気の赴くままに




くせなのか 引っ張られるのか


だいたい 気づいたら

”けっこう本気で坂道”的なところを 昇って居り、




“穴場”的な

“聖なるスポット”的なものが その先にありそうな山道を

ぐんぐん 歩いて居るのでした。


向こうに呼ばれるのか
こちらが求めているのか

不思議だけど
ほんとに心地好くって、テンションだだ上がり。


森の中で 花をぽつんと 見つけると



さらに だだ上がり。





夜の 荒れた春雨のあとの
荒ぶれたあたたかい風が 森をわさわさと揺さぶっていて

花なのか
森の匂いなのか

ずっと やわらかな、淡い、
気づかなければそれはそれで、というくらいの、
儚い、
なんだか佳い匂いが漂っていて、


春の匂いか


桜の匂いか?




ほんと、
気持ち良かった、、、*



しっかり温泉も入ってから、帰京。



というわけで:
詳しく書きたいのは山々ですが、
今日はこれから仕事です。

御蔭様で、なんやかんやで、バタバタと。人並みに。



でも、

今朝の空気、、、朝の風が、

やたらめったら、
気持ち良い!!


春 って、
こんなに、底抜けに、気持ちが好いものだったっけ!?


自然と にこにこしたくなる。


ちょっと 眠いけど。








春嵐日和

2010年03月16日 | 徒然 -tzure-zure-
箱根終了ー。あっというま。


春の嵐が気持ち良いです。

行楽日和。

平日だけど、箱根登山鉄道は満員です。

老若男女。ほんわか楽しげ。



、、ということで。


あっというまに
また東京に帰らなきゃいけないのかー。


、、、

いや、

そんなに、
「急いで帰らなきゃいけない!」ってわけでも、
ないな。


どうしようかな~。今日は。

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