歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

お山の麓の森と湖

2010年05月11日 | 旅録 -travelogue-
GWの余韻醒めやらぬまに訪れた、
サービスホリデイ。


富士山麓の とある別荘地に、行って来ました。




ひょんな偶然に飛び乗って、
ひょいっと訪れた、
まさかのぜいたくな環境。




ちいさな富士桜がまだ残りながらも、

ツツジも 始まっている森。


   (花から先に咲き始めるミツバツツジ)



新緑の森。





念願の、森。





朝の澄んだ森を、散歩しました。




朝の森は、
いろんな鳥の歌が たっぷり響いています。

耳をすますほどに、あふれて聴こえて来ます。






森のメインは、松。



赤松。


松の葉の 茶色の
甘く灼けたような香りと、

ふかふかのシフォンケーキみたいな土の やわらかい香りと、




新緑のみどりを 透けて通ってゆく
清らかな・爽やかな 風のにおいと



みずみずしい、生まれたての新しい芽の香り。



一番大好きな森の香り:

「クロモジ」にも、出逢えました。



お茶席で和菓子用の楊枝にも使われる、クロモジ(黒文字)。

今ちょうど、花が咲いています。

茎を折ると、どこまでも突き抜ける、まっすぐな清涼な香りがあふれます。





森は、目を凝らせば凝らすほど、
色んなものに出逢えます。


(ホオノキの花)



(ウバユリの種の飛んだ後の花)



(マムシグサ)


森ボーイは、燃え燃えです。

いつまででも居られる気がする。







朝ご飯のあと、

富士山がどかんと見える公園まで 足を伸ばしました。



走る緑。








どかんと。




富士山です。


クッキリです。

冠り雪の マットな白と、
漂泊の雲の 透ける白。

空の遠さの 水色と、
山の深さの 強い青。






クッキリ。



真近で見る富士山の、ずずーーーんと迫って来るような
巨大なスケール感は、

どうしてだか、写真では 全く伝わりません。。。


森の中の、芝の広がるパノラマの公園で 
まったり。





靴を脱いで。

ごろんと寝転んで。

たっぷり五月の陽を浴びました。







光を浴びて
なんだか カラカラに乾いたので



湖に移動しました。




山中湖です。

海と比べると、ちっちゃいベイビーみたいな、繊細な波。



静かな、湖。


というか、

湖というものは、とても静かです。





めいめいに、



まったり。











「スワンに乗ろうか。」


「乗っとこうか。」



ということで。




乗った。

ショッキングピンクのスワン。

内部は真逆の、のっぺりペンキらしい水色。





スワン越しの富士。




親鳥通過。





「森ガール」転じて、「湖ガール」。
っていうか、「湖(こ)ギャル」?





湖の上にて。


まったり、、というか、

せっせかと、漕ぐ。こりゃ案外大変だと、乗ってすぐ、気づく。






というわけで、


たっぷり、森と湖と。


のんきな休日を過ごしたのでした。





再び、森ガール。




再び、桜に、さよならを言う。







追記。

びっくりしたことがありました。


以前、建築学科に居た頃 お世話になった画家さんが居まして。


富士山麓の別荘地に、白いもしゃもしゃの犬といっしょに暮している画家さん。

井出さんという方です。(井出さんのHPはコチラ***


深く雪に埋もれる ある真冬に。

そのアトリエにこもって、絵を描いていたことがありました。


それが初めての 真冬の雪国体験。

自分的には すごく衝撃的な日々でした。

雪の中で“生きること”は “死ぬこと”と紙一重であるという 恐ろしさ。
生と死のはざまの緊張感を、そのとき初めて、からだで実感しました。



そのアトリエが、


今回行った別荘の 超・近所だったのです。

別荘の主も、知り合いでした。


奇遇の縁。


久しぶりの再会を果たしました。


(誰にでも激しくなつく激しいテリア犬:ビット。)


「いつか、いつか」と願っていたので、
偶然にしても、とても嬉しかった。


突然つながった、新しい縁と、懐かしい縁。


不思議なものです。











 追記2。
 右の「NEWS☆」欄にもこっそり書きました通り、
 明日12日から、「国際バラとガーデニングショウ」に出没します*

 国際バラとガーデニングショウ:>>http://www.bara21.jp/





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