歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

樹の展示のための庭

2009年11月26日 | 造園 -creation-
友人の 澤畑 樹(みき)<fromアトリエ・キキ>の 展示が
下北沢で始まりました!



ほんわかする手作りコモノたち。

野口も愛用している(よく腕に巻いたりしている)
このお洒落ストラップ↓とかも



キキの作品。お世話になっております。


樹ちゃん、今年最後の展示だそうです。
樹ちゃんのお母さんの作品(木の皮の織りコモノなど)もあります。


そしてー、
なんとー、

野口造園も、“植栽あしらい役”として 加勢させていただきました*


ぜひぜひ、足をお運び下さい!

++++++++++++++++++++++++++++++


  【期間】11/26(木) より 11/30(月) まで


  【時間】(26木、27金)昼12時半 ~ 夜20時

      (28土、29日)昼11時半 ~ 夜20時

      (30最終=月) 昼12時半 ~ 夜19時


  【場所】下北沢 ギャラリー kasutela(カステラ)
      http://kasutela.cocolog-nifty.com/blog/
      @世田谷区北沢3-34-3

      駅北口の「一番街商店街」にあります。駅から徒歩9分くらい。
      元々は魚やさんだったという、ちっちゃなギャラリーです。

      地図↓




* * * * * * * * * * * * * * * *


昨日、一日で、一気にやりました。


話を頂いたのが3日前。飛びついたものの、準備時間も予算も無いので、
設営当日の、ぶっつけ勝負。

過去最短の、ぶっつけ勝負仕事です。





壁にぶらさげているのは



ワンピースやタペストリー、セーターなどを
バッグにリメイクした作品。




手織りのバッグや、大きなピンのブローチ、


そして 野口的に一番お気に入りな
革の花びらのコサージュ



なんともいえない紅、なんともいえない青、なんともいえないグレー。

この3色は、(とっても個人的な話ですが、)
野口的に 一番好みの3色、奇跡の取り合わせなのです。

欲しー!




など、
冬の季節をあたたかく彩る、鮮やかでやさしい作品たち。



を、



 
「うーーーん、、、」と 悩みながら
案外 悩んでない感じに テキパキと

のんびり ほんわかした空気は そのままに


着々と 展示していきます。





木の色と白い壁のやわらかい空間に

色とりどりのコモノが 点々と あふれました。



写真をぽーんと載せると
あっという間に出来たかのようですね。




ちゃくちゃくと動く樹ちゃんと、手伝ってくれた友人。

その様子を眺めつつ、追っかけながら、
植栽担当、活動開始です。



野の花、庭の花たちの調達は、
先日 柿を収穫した 下北沢の友人宅の庭にて。

つまり、
原価ゼロ円です。


樹ちゃんが持って来てくれた器に
あしらっていきました。


入り口際には
ビーカーに どーん。



生けてあるのは、

シダとか ヤツデとか センリョウとか、
「雑草」にされてしまうタイプの、キク科の小花とか、ツルものとか。

まったく自己流なので、プロの生け花を為さってる方、
どうぞ、
目を細ーーーく細ーーーくして、見えないくらいで、見てみぬふりをして、
見てみて下さい。



壁際のハンガーラック脇には



ドウダンツツジ。


ドウダンツツジは、見事な真っ赤に紅葉します。ほんとにきれい。

丸い刈り込みの 奥の方(=「フクロ」と呼びます)にあった この枝は、
光のよく当たる表面にあるものではなかったので、

紅葉は一部。むしろ、緑色と絶妙なグラデーションになっていました。




流木の木の椅子、
その背もたれの棒、
そこにとりつけた、樹ちゃんのお母さん作:くるみの皮の、花カゴ。

全部が木。

まるで椅子から そのまま生えたかのような
感じになりました。


どアップ撮ってなかった;ので、よくわからないかもしれないけど、
どうぞ ギャラリーでご確認下さいな。



影が、良い雰囲気。




あと



マンリョウの実と、ヤブランの実。とか



フユサンゴの実とか。


そもそも 作品が自然の素材なので
よく合います。




外から丸見えの窓辺は こんな感じに。



設営中も、道行く人が くわっ!と、 しっかり見て
通りすがっていきます。




というわけで

ひとまず、出来上がり。




ただし、
樹ちゃんの展示は、日を追うごとに 作品が増えていく、

“日々成長するタイプ” の展示です。

たぶん毎日、何かを作りながら 迎えてくれるはず。
そして、刻々と違う風景が展開されるはず。


お時間の許す限り、
足を運んで頂けたら、これ幸いです。


とてもほんわか。
されど、
素材にも織りにも、とてもこだわっている 手作り作品たち。


ついでに



野口造園のチラシも、“さりげなく・無く”、置かせてもらいました☆
よかったら、併せて、記念にどうぞー。






30日までです。


オーナメンタル

2009年11月24日 | 徒然 -tzure-zure-
ついにコタツを起動させたのですが、

足をつっこむなり、
眠くて、眠くて、、。

というか、

寝てしまいます。速攻。即効。

そして、

あんまりよくない夢を見る。




今日は、庭の手入れ仕事(半分改造計画的な)。

玄関周囲の前庭を手入れしました。

古い竹垣の破壊と、
新しいラティスの設置などをやりました。


が、

気づいた時には 辺りは 薄闇。
写真、撮ってない。


日が落ちるのが 早いです。




ということで

全然関係ないけど、最近撮ったやつを一枚。





下にびっしり敷き詰められてるのは
「葉牡丹(ハボタン)」ですが

最近は、葉っぱに「ラメ」が付けられて、キラキラしてるやつがあるのです!

  ハボタン(葉牡丹)

   Brassica oleracea L. var. acephala DC. f. tricolor Hort
   英名:ornamental cabbage/ornamental kale
   アブラナ科アブラナ属

   英名の通り、「観賞用に品種改良された キャベツ(またはケール)」です。
   ただし、食べても美味くないらしい。


   「多年草として育てれば 樹木のような枝を出し、
    それぞれの枝の先端にハボタンがついた姿(踊りハボタン)となる。」
   だそうです。wikipediaによると。

   “踊り葉牡丹” って、良いネーミングですね。





オーナメンタル といえば。

イルミネーションとか、
光り物のオーナメントが、町中に増えて来ました。

11月になった途端に現れ出したので
「もうクリスマスかー。気が早いなー」なんて思ってたのですが

あれよ、あれよ、
もう師走寸前。


寒い闇空に チラチラと あたたかくて小さい光が いっぱいに溢れて
星みたいに にじんでいると、

やっぱりつい、目を惹かれます。


冬はどうしても寒くて、厳しくて辛いので(=自分は。)イヤなイメージが強いけれど

キラキラしたものがまちにあふれる、
そんな季節でもありましたね。

そういえば。


南北東西活路通

2009年11月23日 | 徒然 -tzure-zure-
連休、いかがお過ごしでしたでしょうか?



私はというと、
休んでいたというか、
おかげさまで、バタバタと大忙しでした。



新しくやることになったベランダガーデンの仕事の
打合せとか。



また、
お手入れさせてもらう庭の、打合せとか。




仕事じゃないところだと、

お茶のお稽古とか。




お菓子も素敵。

これは


「吹き寄せ」といって

ちりとりに色とりどりの落葉を掃き集めた状態を見立てたもの。
「落雁(らくがん)」と「雲平(うんぺい)」と「錦玉(きんぎょく)」と、三種類の
つくり方もそれぞれ違うお菓子が、まざってます。手作りなんですって。




これは
「竜田姫」という御銘です。

竜田姫(たつたひめ)というのは

これのこと↓


モミジです。

モミジの女神様みたいなもので、
転じて、秋の女神みたいなことになっているのが、竜田姫だそうですよ。



知人の展示にも行って
刺激を受けたりとか。



木の皮を、編み込んでいるんです。
これはキハダという木の皮。表面の皮を剥いだら黄色い膚(ハダ)が出て来るから、
キハダ。




これは↓ 木じゃないけど



凄まじきテク。

どうやって作ってるのか、、、その構造の原理を説明してもらったけど
正五角形がどうこうでここが12角形になり、七角形になってるからこう反れるのでこうなって

って、やっぱりよくわかりませんでした;むずー


こういうの



自分で作れるようになりたい。

というか、作ってみよう。




あと、

友達のホームパーティーに行って、
ついつい
“パーティーの裏方魂”を発揮してしまい、
ローズマリーチキンを焼いてたりとか。

(これは、写真が全然無い;)


パーティーとかになると、
裏方として こつこつ細々働いてるほうが、どうやら
気が楽なのです。
特にキッチンに居ると、楽しい。
やることは絶えずあるし。


これは、あれですね、たぶん、
前の職場で仕込まれたおかげです(笑
裏方の楽しさを。


キッチンに立つ合間にも、お客さんとちょっと語らったり、
ボジョレーを頂いたりも、しつつ。


* * * *

そんなこんなで

また有り難いことに、今週も大忙しなのです!
(今も、ほんとはさっさと寝るべきところ;)



元気をつけるため、
にんにくと野菜たっぷりのポトフを作ってたべました。

ただ冷蔵庫に余っていたものを早く処理したかったのが 動機だけど

上出来でした。うまし!

お麸(ふ)を入れたら、ナイス・やわらか食感演出。
なにげに常備しています、お麸。

* * * * *

最後に。

今回のお稽古で お床に掛かっていた お軸のことば。



 「南北東西活路通」 


  なんぼくとうざい かつろにつうず


「関」という漢詩の一説ですが、

ざっくり言ってしまうと:

「関」さえ超えることが出来れば、あとは
東西南北、どこに向かっても 道は通じている。

という意味のようです。


関門さえ、突破できれば。ってことですね。





NOUVEAU

2009年11月21日 | 徒然 -tzure-zure-
昨夜、職場で



ボジョレーなるものを頂きました。


同SOHO内に事務所を構える「ハッピーコム」さんの、なにかの打ち上げ的な宴に
参加させて頂いたのです。
失念。確か、ウェブデザインの勉強会か、なにかでした。
ウェブ関係の方々が集まっていました。


役得です。




あんまりワインは頂かないので、
「ボジョレー解禁!」と世間で騒がれていても

「ふーん。」
なんて、思っていました。


ボジョレーを頂いた瞬間も
「へー。」
なんて。
そもそもの凄さがあんまりわからないので、偉そうに。


だがしかし。


すぐ後に 別のワインを飲んだら、

「、、全然 味がしない !」

と思ったのです。

そして、それによって、
「あ、ボジョレーって、もしかして、美味しいんだ」


ワンテンポ遅れて 知らしめられたるに相成りましたので、ございました。

ボジョレー万歳。




微妙に関係あるようで 全く無いのですが、

ラベルにある「NOUVEAU」という言葉。

「ヌーヴォー」。
英語だと「NEW(新しい)」ってことですが

この言葉、好きなんです。

フランス語は、少し勉強したことがあるのですが、
英語だけしか知らなかったところに これを初めて知ったとき

「えっ?そう書いといて、こう読ませるの!?」

っていう衝撃がありました。
そもそも発音も、なんか不思議だし。オの口をしてウと言う、とか。
スペル上では書いてあるのに、読まない。とかね。
いちいち「なにそれー!」って、やたら可笑しくなったのです。

以来フランス語は、なんだか面白くって、好きなのです。
字面と発音の噛み合っていない感じが。


だから、ふとしたところで フランス語の表記を発見すると
一応、発音してみたくなります。かっこつけてね。
ただし、まともに喋れるわけでも読めるでもないけど。


なんか、愉しいんですよね。喋ってて、フワッとなる感じが。
今も
「BEAUJOLAIS NOUVEAU」と書きながら
「ボージョレー、ヌーヴォー。」って、発音しています。
かっこつけてね。


フランス(語)、好きなんです。

といいながら、
一番好きな外国語は、スペイン語です。




そんなことも ありつつ。

そこに集まっていた「ウェブクリエイター」という
畑違いの方々といっぺんにお話が出来たことが また、
面白かったです。

新しい、未知の分野の人と どんどん出逢っていくっていうのは、
やっぱり、面白い。
皆さんそれぞれに、いろいろとやっているんですね。(当たり前のことだけど。)

お話を聞いているだけで、突然、自分の世界が
すぽーんと
広く伸び上がっていく心地がします。


人の意見は、財産です。
色々と、刺激も受けました。

背中を押してもらいました。

直の声で応援してもらえるって、単純に、嬉しいのです。

なので、
よかったらコメントとかメッセージとかも、どうぞご遠慮なく(照





ここ「高円寺プラットフォーム」で知り合った 若き美大生とも、久々の再会。
アーティストとして頑張って生きていく その
“大変だけど愉しい感じ”が 体からみなぎっていて、
心打たれ。

庭も アートも
「無くても生きられる」けど
「あると、より楽しい」もの。

生きる上では全く不必要なようで、きっと必要だと切に想うもの。

その微妙な立ち位置にあるものを提供する、という仕事。
アートも、庭も。

大変だけど、愉しい生き方だよなあ。
なんて、

改めて、励まされたりして。

「未来しか無い」若きパワーに 見ならって、
自分も、ガンガン、胸を張って、がんばろう、、!


と、思ったのでした。

落ち込んだり、考え込んだり、止まったり、悩んだり、
がんばろうと奮起したり、走ったり。
ひたすら ひたすら、それの繰り返し。




旧来の造園屋さんなりの「庭」というのも
根っこにしっかりと 忘れないようにしながら

新しいかたちの「庭」をつくる という仕事を。
がんばりたいと思います。


なんか新しい、庭を。


ちなみに フランス語だと、、ジャルダン・ヌーヴォー?

「JARDIN NOUVEAU」、、でいいのかしらん?


、、とにかく、

ヌーヴォーな感じで、がんばります。





充電

2009年11月18日 | 徒然 -tzure-zure-

深大寺にある「神代植物公園」は、
有料の植物園なので

近いけど、そう やすやすと通えやしないなあ。

なかなか行けずに 季節が変わっていったのですが


ついに発見。



無料エリア。



いわゆる ほんとの意味での“公園”的な、
真の “神代植物公園”を。

すぐ隣に接して、在ったのでした。

樹種はそりゃあ有料エリアには敵わないけど

森に囲まれて ぼーっとしたり 散歩するには

充分、豊かです。




太極拳をしていました。

超ゆるやかな 静かな時間が

そ~~~~~っと、動いていました。


そういえば 一度やりたいと想っていた。


まざってみようかな。


今度。


* * *


紅葉が盛りに成るのは、最低気温が8度を下回ってからだといいます。



大丈夫。
まだ始まったばかり。
いよいよこれから本番ですね。


良い季節を前に、
良い“憩いスポット”を知りました。








上を見ても




下を見ても




キレイです。




始まりを見ても



終わりを見ても






遠くを見ても



近くを見ても





キレイです。


寒いのは 堪え難いけれど

目の前に広がる世界が 勝手にキレイで居てくれるのは
救いです。


* * * *


ふだん行っていない わき道に
なんとなーく ふらふら~っと 入ってみると、

なんか、良いですね。

「ささやかなる 脱・日常」
というのか。

何も考え無しにやった 予定外の何気ない行動が、
画期的な発見を生んだりするもんです。


“画期的”ってほどでもない にしても。


つい
「死ぬ気で頑張らなきゃ!」
「今のうちに走り続けなきゃ!」と

自分の疲れとかを見ないように
ごまかして
ずるずるしてしまう日々。


ずるずるしないためには

ちいさな ちょっと違うことをして
ちいさな「新鮮」を キャッチすることが、必要。





* * *

ひと仕事終わって、
たっぷり充電しました。


次の新しいことをするための 境目の時季。


チャンスは掴んで、離さずに!
勢いに乗ったら、走らなければ!

でも、
肝心の「自分」が壊れてしまったら、元も子もないこと。


死ぬ その瞬間まで、ずっと
ずーーーーっと 続けていかないといけないことならば

淡々と、自分の無理のないペースで
やっていくしかないのでしょう。


周りになんと言われようと
周りが どんなに目まぐるしく回転していようと

自分が一番わかっている
自分だけのペースで
やっていくしか ないのでしょう。

ちゃんと、休みながら。





寒い日には ちゃんと あたたかくして



疲れた夜には スイッチを切って
明かりを消して



ちゃんと寝て


ちゃんとご飯を作って、

ちゃんと食べて。




ちゃんと
ぼーーっとして。


ちゃんと

「一人になる時間」を 作って。


ちゃんと 休もう。





そんなことを、想います。





それから、やっと、

次へ。




この先は
道が隠されています。

隠されているけれど



光と影で
見えないかもしれないけれど

確かに そこに

道は 在る。




柿が豊作

2009年11月17日 | 仕事 -work-
カキの実の収穫を頼まれました。




都内は下北沢近辺にありながら、
“森”状態になった 広ーーい庭がある 御宅。

今は友人が住んでいるのですが、
だいぶ旧家のよう。

庭には “茶花”も、
色々あるようです。

(茶花=お茶席の床の間に生けたりするのに使われる、山野草系の花)


ホトトギスが ぴょこぴょこ



  ホトトギス(杜鵑草)

   Tricyrtis hirta (Thunb.)
   ユリ科ホトトギス属  多年草  日本原産(と推定)
   英名:Toad-Lily (=“ヒキガエルのユリ” ←..なんか残念;)
   特徴:花びらに紫色の斑点があります。(斑点が無い品種もあります。)
      山道の、けっこう暗いところで出逢う印象があります。




さて
本日の主役:柿の木は、



建物の2階を超える 背の大きいものが、
3本もありました。


3年前くらいに「バッツリ強剪定」をやめ、実を採れるように、と
自然風の剪定に切り替えたら、
去年から わんさと採れるようになったとか。

樹は、剪定の仕方によって まったく別物。



高くなりすぎてるところの剪定をしながら(大胆かつ慎重に)

落とした枝から、どんどん収穫してもらいます。






すばらしい豊作っぷりでした。






ちょっと こすると
キレイに照ります。

照れば みごとに
赤橙の、



元気な あたたかい色。

秋の夕暮れの 赤い感じを象徴するような
照り輝く色です。





旧家独特の 渋い雰囲気のある玄関に ずらり



なんだか、満ちあふれています。
いろんなものが。


こけしとか
棚には 家の主が集めて来た いろんな工芸品たちが
びっしり。


なんだか、その“いっぱい・びっしり感”が 面白くて、
眺めていると 可笑しいのですけれど
そこには すごい愛着とか想いとか 長い時間が感じられて

なんでだか にぎやかなのに 落ち着く
なんでだか 愉しいのに 心静かになれる、
不思議な光景でした。


色んなものが、あまりにも、みちあふれている感じ。

なんだか、惹かれます。
自分の嗜好にも、かなり似通ったものが、間違いなく、あります。




友人は こんな実も 採っていました。



クチナシの実ですって。

あの、夏に漂う 素敵な香りの、白い花の。
(6月7日の クチナシの話>>***

実は、初めて見た気がします。

ターメリックのように、料理の色づけに使われるそうな。




採れた。となると、

さて
どうやって食べようか、という話に。

サラダとか。ジャムとか。


ランチで行った近くのお店(無国籍料理)で、

柿をペースト状にして、ピーナッツバターと一緒にロールケーキに、
っていう、未知なるテクニックも教わりました。
自分では出来なさそう、、、、


ちなみに、このお店!
どれもこれもが 今まで体験したことの無い、初めての独特の味ばかりで、
しかも
凄い美味かった!!


「なにこれッ、、  .....!」
て、

料理で絶句 & 時が止まる & 意識が一瞬飛んでしまう っていう体験は、
かなりレアな現象です。

それが、起きた。


友人いわく:「複雑にたくさん階層があって、それがしかも、調和してる」的な
不思議なことが起っている、お料理なのでした。

16年やってらっしゃるそうな。
女性オーナーは、自分では普通だと思ってやっている味付けだそうなんですが
発想が、明らかにスーパーオリジナル。だって、他のどこでも、見たことも食べたこともない味。

“無国籍”というか、なんというのか、、。
うまく言えないんだけれど、
とにかく「衝撃的にオリジナル」なのです。

天才って、いるんだなーと、
感嘆しきりでした。

安易に「料理?まあ、出来ますけど。」なんて、もう絶対言えない、、。


生きてるうちに味わうべき味。

 →「タケハーナ」@代沢(食べログのHP)

また来たい。恐ろしくおすすめです。




そんなこんなで

採りきれずに終わるほど、大豊作の柿。
おすそわけを頂きました。

超重量級。



とれたてのユズも!


夏ミカンも採れるし、野の花も樹木もたくさんあるし。
このお庭は、なにやら色々、奥が深そう。


庭を生業とする者にとっては もー、

欲しい!
なんて いい庭~~!うらやましい*

って
居ても立っても居られなくなる、内心大盛り上がりの 凄い庭です。


そうそう、
梨木香歩さんの『家守綺譚』という小説を連想しました。
(これ、お勧めの小説です!)

* * *

ずっしり抱えて 帰って、一息。

早速大家さんや隣人に おすそわけ。


「まだ硬いから、熟すのを待つかなー」
なんて思ってたら

「採れたて、めっちゃうまい!」と
友人から早速 歓喜のメールが。

なんか 本気でめっちゃうまそうな勢いだったので



食べてみた。


、、

なにこれッ 


ほんとに めっちゃ うまい!!



甘い!甘さが濃い!


なんでこんなに!?

こんな美味い柿、たぶん食べたことなかった!
とにかく、濃い。
採れたてだから?この木だから?たまたま当りの実だったのか?日が経つと味が落ちるのか?


色々なギモンも 怒濤のごとく溢れ出しつつ


超大量なので、近日中に会う人会う人、
どんどんおすそ分けしていきたいと思います。


茶会の話と霜月の色

2009年11月13日 | 徒然 -tzure-zure-
去る日曜日、
秋晴れの日。



年に一度の”茶会”にて、
めでたく お点前デビューしました。

場所は 川崎市民プラザのお茶室。
森のような公園の中にあるお茶室。





「お茶会」は、
人生で 3度目です。

ふつうの“お客さん”として、2度ほど体験。
お迎え役は、これが初めて。



もうデビューしちゃって、およろしいのでしょうか?っていうくらい、
実はまだ 経験が浅いのです。
たぶん、通算でも1年未満なんじゃないでしょうか。


造園を志し始めた 学生時代の晩年、
「お茶をやりたい」と言いふらし回っていたら
ご縁があって、お茶の稽古を始めることになり。
約半年。

それから就職の都合で、2年強のブランクがあり

同じ先生の下で お稽古を再開したのは、
ついぞ最近
この夏のこと。

それから、まだ数ヶ月。
ひとつの季節が やっと終わったところ。


ですが、

勢いで「やります!」って言っちゃって、
デビューしてしまいました。




やらせて頂いたのは、
「千歳盆(ちとせぼん)」という、そう難しくはない お点前。

チトセボン。フランス語っぽいですね。


よりにもよって なぜだか劇的に造園業が忙しくなった、10月。
この茶会のための稽古も同時進行で、ちゃんと積まねばならなかったのでした。


やたらと忙しいほうが、かえって、キビキビこなせるというもの。
(とはいえ、仕事の方は、キビキビこなせないところも多々ありましたが;)

合間合間を縫って、お稽古は、しっかり こなしました。
励みになったのは、毎回陶酔させられる、美味しいお菓子でございます。



前日には、友達の美容師さんに無理を言って 早朝散髪、
「キリッ!と爽やかな感じ」に してもらいました。

それから 前日リハーサル稽古も やって、

準備万端。


そして
本番。


お点前が ちゃんと出来るか ドキドキ緊張で 何も手につかない

、、と 思いきや、

「受付係」の一人として 終始 忙しく立ち回っていたため、
バタバタと慌ただしく、

気づいたら
写真もまったく撮れずに


気づいたら
お点前も さらっと やりぬけ


気づいたら
夕刻。

お茶会も 終わってしまっていたのでした。



片付けも終わって 

もぬけの殻。




ちなみに
こんな感じでした。


っていう“フリ”を、撮ってもらいました。↓



後ろに控えている飯頭(はんとう)さん(=サポート役)に、こっそり教わってる。
っていう、小芝居 の図。


ご覧の通り、スーツです。
ほんとは 袴を着て「ビシッ!」と挑みたかったのですが、
まだもってなかったので。
来年は、ぜひ袴で。


スーツも、年に1、2回しか着ないので(大概は結婚式に)
大変レアな映像ではあります。




そういえば

壮麗な色とりどりのお着物が一堂に会した あの豪華な雅びやかな感じは、
圧巻でした。

これまた写真に撮ってないので、残念ですが。


着物、、綺麗ですよねえ。

あの 色の取り合わせの妙といい、
文様といい、
あのふわふわした特別な質感も、この上なく 素敵。




友人の 凛々しい背中に ため息。


* * * * * *


そうこうしているうちに

11月。

東京の街の紅葉も 進みつつあります。



サクラ



ユリノキ









なんだか

花の咲く絢爛を見ているようで、

目に楽しいです。


でも

やっぱり



暖かい色なのに

どことなく

春とは 全く違う



ものさびしさ とか




もの哀しさ とか


ものわびしさ とかが




深く 漂っているような。






そして


会えない人に 無性に 会いたくなるのは



やっぱり

寒さ のせい なんでしょうか










ライブのための庭 -水-

2009年11月10日 | 造園 -creation-
10月24日 表参道のカフェ uzna omom にて



「野口造園」の インドアガーデン
“ライブための庭” 第1号。

その日、その時限りの、
そこに鳴る音と、そこに集う人のためだけの、
特別な庭。


要するに、ライブの空間演出ですけれども。




こんな感じでした。





私物のコモノやら、
カフェのありモノを 駆使!


与えられた テーマは

「季節感が無い感じ」と




「見てて ”いいな~”って思うもの」と





「水」。





ライブ中の風景。









その場で実際展示してみるまで 読めなかったのが

「光」でした。



(アジアンタムの ふわふわした影。)



私物のココナッツランプとか キャンドルとか持って行ったのですが、


圧倒的だったのは
uzna omomさんの テラス席に吊り下がっている
赤い光と 青い光。



これが、大変、
素敵な効果を演出してくれたのでした。






ピアニカから



森が生えたり






音を聴きながら

聴く人と、奏でる人が
それぞれに

それぞれの物語やら なにやらを
感じてくれればいいなあ
とか




ずーーーっと(少なくとも ライブ中の2時間は)
何となく じーーーっと見続けていても

なぜか飽きないようなものが いいよなあ(=願望)
とか

いろいろ考えつつ。

あるいは、
無心で。



あるいは、遊び心で。




コネタを込めつつ。



如何でしょうか?(ドキドキ)










1時間足らずで、大急ぎで、セッティングしました。



「大急ぎで、」と言う割には
至極 平然・泰然・悠然とした顔をしていたようです。

そして、ひたすらひたすら
こんがらがった ”毛糸カーテン”(自作)を
ちまちま ほぐしたりしてばかりいたので



「大丈夫ですか?」「そろそろやばくないですか」って、
だいぶ心配されました。



(↑ 制作中の毛糸カーテン。)

ちなみにこれは、「滝」のイメージでした。
こんがらがって ところどころ盛り上がったり乱れたりするのも
滝っぽいなと
ある意味 ”ねらい” だったのですが、


こんがらがりすぎたようです。




すみません、ご心配おかけしまして。

テンパるを通り越して、実は開き直っていた ノグチゾウエン。


そして



こんな感じになったのでした。

その場に集った皆さんは、どう感じたのでしょうか?

とりあえず、依頼者のかいくんが「よかったです」って言ってくれたので
良しとする。




今回の依頼主:
かいくん↓




出演者にスタッフのみなさん
お客さん、uzna omomさん、
そして
この肝心な”晴れ舞台”に デジカメを忘れた自分の代わりに写真を撮ってくれたり
カメラを貸してくれたり、データをアップくれたりしてくれた、
友:ナミちゃん、

まことにありがとうございました。


この庭は、

2時間後。跡形も無く撤去されました。





ノグチゾウエンは:

従来の庭(=家の“外”に作られ、住んでいる人から見えてないことも多い庭)
よりも、

いつもそばに感じられる庭を、目指しています。


例えば 今回の「ライブのための庭」とか

「ダイニングテーブルの庭」とか
「トイレの窓辺の庭」とか

どちらかというと インドアの庭を、
作って行きたいと思って居ます。


今までの庭よりも、もっと
持ち主や、そこに訪れる客人にとって、
とても身近で、親しみ易い庭を。

普通の生活の中で
いつでも目に触れられて、
目に触れるたびに
ニッコリしてしまうような。

そして、

ついつい
ふんふん♪

ハナウタを 歌ってしまっているような。

そんな
 ”可愛い庭”を、
目指しています。


なので、

引き続き:こういうお仕事、
大募集して居ります!

よろしくお願いします m(__)m

(お問い合せは、右欄の「メッセージを送る」から出来ます。お気軽にどうぞ~)

* * *

以上



作品No.1:「 かいくんのライブのための庭」


でした。

* * *


上がり

2009年11月04日 | 徒然 -tzure-zure-
一日延長してしまいましたが、
長野の現場、上がりました。ひとまず、落着。
帰京します。



色々失敗して、
たくさん迷惑をかけながら、
それでも
たくさん助けられながら、
たくさんの学びを頂いた
初現場。


でかかったなー。

機会を頂けただけでも、有り難い。



はたして、うまく「でかせた」のだろうか、、


、、まだ、今の今では、よくわかりません。

帰り路、あれやこれや、
想うんだろうな。




十月末からの怒涛の野口造園の色々なこと、

満をじして
レポートしていきたいと思います。



といってるうちに、お茶事が迫っています。
初めてお茶会で、お点前をやる役をやってしまうのですが、


どーなることやら。

でかさねば

2009年11月02日 | 仕事 -work-
最近は出張続きゆえ、ケータイ投稿が続き、写真がありませんが
今回はパソコンから。それでも写真がありませんが。
いずれ、おいおい。



11月2日。気づけば霜月。
長野の現場は後半戦。2日目でした。

本日は
“氷雨”と“冬将軍”に まんまと祟られました。

現場にとって 冷たい雨と強い風は、全然嬉しくないもの。

うーーむ。





初の設計・施工現場 ということもあり
うまく回せないことも多くて、
色々と課題の多い、現場です。

やり直すことも、あったりして。
願うようには、進みません。

、、んむ~~~。



明日は3日目、最終日。

これから未明にかけて

なんと

雪が降るそうです。

たしかに雪国だけど
一ヶ月ばかり早すぎる。
あいにくすぎる。


そんな明日だけど
でかさねばならない 最終日。



「でかす」とは:

造園の現場用語なのか、建築系共通なのかわかりませんが、
「出来上がらせる」っていう意味です。

でかさない、でかして、でかす、でかせば、でかせ

、、サ行下二段活用、、?

あーあ、なんだったっけ、忘れちゃった、そういうの。


まあとにかく、
でかさねばならず、
そしてまた、やるべき課題はどっさりあるのです。

段取りと精神力で、テキパキと!できますように!


途上

2009年11月01日 | 徒然 -tzure-zure-
昨日、箱根の武者修業から帰って来て、

今日はお茶のお稽古と、仕切直しで、

明日より、
長野の現場、後半戦。


ニトン車に砂利積んで、今軽井沢あたりのパーキングエリアです。


さっきまで
あやしいモヤが一面、山波をどんより灰色に包んで、
そら恐ろしい雰囲気だったのです。夜の山は、闇のかたまりで、
眺めているだけでも、ぞっとする底知れない深さがあります。

モヤのかすんだヴェールで、底知れない闇の深さは、そこはかとなくぼやかされているようで、
かえって異様に怪しさを増して見えます。





仕事はすこぶる順風満帆!

とはいかなくて、
失敗やら、不足やら、じりじりすること、嘆かわしいこと、
そりゃあ色々、
やっぱり、
あります。

ダメな自分にぐったりして、
誰かに もたれかかりたい気にもなります。

誰か、って、もう誰でもよくて
電車で隣り合わせた知らない誰かの肩でも、いいや。

っていう気持ち。





救いは、
今やっていることが自分の好きなことであること

自分がやりたいと望んで、自分が選んで始まったこと

なんだかんだで疲労困憊しても、
「でも、楽しい。」という想いに行き着くこと。


「落ち込んだりもするけれど、わたしは元気です。」的に、
頑張ります。



月がひとつ ぽつんと

なんとなくどっか欠けて、ぼんやりしてるけど、

綺麗です。

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