歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

ネギを首に巻く

2011年04月30日 | 徒然 -tzure-zure-
咳が悪化し、ああ、もう病院行きかな、、という事態になってきたのですが、

、その前に。


ネギを首に巻いてみました。





感動・・・。

ほんとに、だいぶ楽になった・・!

不思議~。この匂い成分が、呼吸器に効くそうです。



ちなみにレシピは

 1: 5センチくらいに切る

 2: さらに縦に切る

 3: ちょっと焼く

 4: さらしの手ぬぐいに巻き込む

 5: 喉周りにネギが来るように、首に巻く。


です。

まだもうちょっと、ゴホン、咳が出るけど
一昨日は咳が止まらず、眠れなかったくらいだから。

効いた。効いたよー。



今朝、起き抜け一番の「感動・・」というのは、

静かにただ眠れていたことへの、感動でした。


ネギ、ありがとうネギ。

もう、これからはくんくん嗅いじゃう!積極的に。





ただ寝られる ということに、ありがたみを覚えるなんて。

ありがたついでに、

この勢いで もっとぐっすり丸々 寝倒したいところですが、

今日も仕事です。



そういえば
昨日はひとつ、庭が完成しました。

9割はとっくに終ってて、1割の仕上げが残っていた所。

以前に植え込んでいた樹々、花々は、
もっさり!見事に元気にあふれていました。

ジューンベリー、スモークツリー。

そして、
はるばるイタリアから、やっと、頼んでいたテラコッタの鉢が届いて。

仕上げのひと鉢。
シマトネリコ。あと下草に、色々。



「ノグチさんに頼んで、ほんとに良かった。」って言われると、

やっぱり嬉しい。
嬉しいってか、ああ、良かった。って、とりあえず、ほっとする。

出来上がるまで、大丈夫かなあ、、って、やっぱり心配は拭えないから。


「ありがとう。」
そう言ってもらえると、こちらこそ、有り難い。「有り難う。」です。




、、っていうふうに、
この一年くらいで作って来た庭たち。
全然写真を載せて来なかったけれど、
そろそろ一挙放出しようかな。




不二

2011年04月28日 | 徒然 -tzure-zure-


藤の花。

甘い美味しそうな香りがぷんぷん~!迸(ほとばし)ってます。




春の嵐が吹き荒れたりしています。

旧い木造の我が家は、けっこう揺れていました。

というか、

毎日の余震で、毎日当たり前のように、揺れています。


ずいぶん、慣れてしまった。


ガタガタガタ、、ああ、またか。,,ガタガタ、、今度はどこだろう。

地震か、風か。
どっちだろうか。

ぼんやり 想いながら、現(うつつ)半分、

静かになるのを感じたら、

おとなしくまた、夢に帰ります。







日中は、ことさら暑くなってきました。

本来なら、半袖になって、
大手を振って 炎天下に飛び回りたい!

、、ところなんだけど。


ゴッホゴホ。


熱っぽさもなくなり、風邪っぽさは消えた。のに、
咳だけが、一向に止みません。というか、悪化しているような。。。

ゴッホグォ、ゴッッフォッホ!

からだが、内側からぶっ壊れようとしてるかのような、時もある。

なんだろう。
ネットで調べたら、「咳喘息」というのが出てきたよ。
これかしらん。。。ぽいかもなん。。。

これかしら? というのを見つけてしまうと、
もう、それのような気がしてしまって。


おっと。


まだわからん。

人って、ほんとに情報に とりこまれやすい。
気づかぬうちに、「あたりまえ」と、信じ込んでたり。洗脳されやすい。

無性に不安な時とかは、特に。






30年ちょい生きて来て、今まで
何にもしなくても 無闇に健康優良児だったので、
健康状態が「当たり前」だった。




齢31を目前にして、ついに、、、?抗えない老的衰えが始まったのかしらと、うすら寂寥感。
あるいは。。。



とにかく、
こんなに永いこと、病気的な状態になったのは珍しいので、

ああ、「ふつう」の「健康状態」であれるって、ありがたいものなんだなあ、って。

どんなに多くの人が涙をこぼして訴えようと、
自分が一度失ってみない限り、実感として本当に理解することができないのは、しょうがないのだろうか、人間の性。

自分と違う他人のことを想い遣れる想像力は、経験があってこそ。なのだろうか。


などなど。
色々、考えずにはいられない。

そうでなくても色々と、大きなことがありすぎる、昨今。



それにしても。




藤の花。

なんで こんなに惹かれるもんだか。






もうすぐ 四月も終ります。

今年の四月がどうやって始まったのかを、なんだか憶い出せない。

桜、咲いてたっけね?ずいぶん遠いことのような。。






なんとか仕事だけは、やりこなしているけれど(大変危なっかしいけど)、

お茶のお稽古も、バレエのレッスンも、残念ながら滞り気味。





立て直す時期だろうか。自分を。





ここぞとばかりに、
何らかの“教訓”を受けている気もする、今日この頃。



こうと決めたことも、
まだ迷っていることも。

日々、揺らぐ。








それにしても、




見つけたフジの花が、

ほんとに美しい。










明日こそ、

目が覚めときに、咳が 止まっていますように。

“あたりまえのふつう”に 戻っていますように。

ついつい、薬でも飲めば、治るかな、、って、揺らいだりするけど、

いや!
だいじょうぶ!自力でなんとか、治れるはず!信じる。

自分を信じる。
とりあえず、からだに良さそうなものを食べる。


出来ることは、
ひたすら まっすぐに願うこと。


願う。


わたしにも

あなたにも。









帰りは明るく

2011年04月26日 | 徒然 -tzure-zure-

ハナミズキの色は、空に似合う。



ハナミズキと空は、全然違う色同士なのに、似合う。



ハナミズキと空は。





ライラックと風。

ライラックと風は じっとしてくれない。



公園の木。じっとしている公園の木。



光の木。


逆光の木。



たそがれる枝垂れ桜。



たそがれる枝垂れ桜と黄昏。



たそがれる枝垂れ桜と黄昏と三輪車の子。



あふれかえる緑。みずみずしい緑。
わさわさ、わさわさしてる。

五月が迫ってるなあ~、と想う。

わさわさする。
旅に出たいな~、と、想う。

わさわさ、気持ちがわさわさする。




あふれかえるクリーム色。モッコウバラ。
つるを伸ばして、たわわに咲いてゆく。
モッコウバラと初めて出逢った森のことを、ふと憶う。
もう帰れない森のことを、ふと、憶う。



つぼみに包まれる つぼみ。




つぼみに絡み合う つぼみ。

つぼみの時は、どんな花も まんべんなく可愛らしい。
赤ちゃんみたいなものかな。



立つ花と 落ちる花。

上の花と 下の花は、
よく見たら、違う花。



落ちてから混じり合う花。
違和感無く融け合う、別の花びら。



春の波。
あそこに立ちたいな。と、毎日想いながら、先を急いで、通り過ぎている。




てんてんてん、と。

それは小学校の中で。
小学校には 小学校らしい花が 小学校らしく咲く。




てんてんてん、と。

それは小学校の中で。




もうすぐ家に着く。

いったん止まって、撮る。
ドウダンツツジと、自転車と。

とうとう、
今度のGWあたりで、ご臨終を迎えさせることにしました、この自転車。
10年以上の付き合いでした。

ガチャコガチャコギャチャコ、と。今や、漕げば漕ぐほど、どこが鳴ってるんだか、けたたましく。

どうにも頑張らないと、速く走れない。坂を上るのも大変に。
もう、そういう齢のようです。

ぶっ壊れそうに鳴きながら。


なんか、
よぼよぼの老犬と、静かにゆっくりめに、散歩しているような、そんな気持ちです。

もう先は長くないんだなあとうっすら悟っていながら、伝わらないように、黙って。
気を使いながら、黙って、ゆっくり。

黄昏の静けさの中、小さく、ゆっくり。


犬、飼ったことないけど。




げええっっっほ!!んげええっっほ!!

字で書くと、なんか汚いね。

風邪がまだ、治りません。


会社を いつもよりも ちょっと早めに出たら、
まだ陽があって。

ずいぶん明るい、帰り路になっていました。


昼が、じわじわ長くなっている。
明るい時間が長くなっている。
あたたかい時間が、長くなって来ている。

でもまだ、ちょっと寒い。朝と夜は、まだ少し。


もうちょっと。




ちなみに、
帰り路で いちばん「はっ!」と気持ちが昂ったのは、

藤の花を見つけた時。

でも、そういうのに限って、撮り忘れる。

明日、撮ろう。



ちなみに今回 一番好きな写真は。








風邪と音光

2011年04月25日 | 徒然 -tzure-zure-
一歩 進めば 新しく咲いた花が見つかる。


季節の変わり目。ていうか毎日が変わり目だけど。

最近色々と、印象にも強い出来事が、どっと押し寄せて起きるようで

「あ、このこと、どうしても書いておきたい!」
って思う 素敵な出来事、
そんな 一瞬が、たくさん。


「今日書くネタはこれにしよう。」
そう思っているうちに、
次の事件。

ああどうしよう。つなげようか、わけようか。
溜まります。昇華しきれず、次から、次、次。

消費期限が過ぎてしまう。
早く、早く書かなきゃ!って、
いつもいつも、ぐるぐる思いながらの毎日です。

我ながら、ずいぶん生真面目なブロガーになったものです。


そうこうしながら、
また新しい花を見つける。





で 今、
「よし書こう!ようやく時間もあるし。」

と思いきや、

風邪を引いて仕舞っております。3日目になりますか。
普段は いたって健康なんだけどな。


たぶん、仕事の切れ目で、またすとーん と、
気が抜けたからかも、しれません。

四月のうちに、3つ、新しい庭が出来ました。
自分の住んでる大家さんの庭も含めると、4つ。
だから要するに、とっても忙しかった。

そして、それがすとんと、束の間ながら、なんとなく
落ち着いたところで。

多忙なときの節目節目に、がくんとぶっ倒れる。
去年からかな。なんだかそれが、パターンになって来ました。
アンバランスだなあ。




今回は、咳モードがメイン。「ゲーッホ!!ゲッホ!!!」咳が身体に与える負荷インパクト、
これがけっこう重い。ビックリマークの爆発音。エナジー消耗する。

それがずっと続いてて、やっと今、
少し落ち着き、代わりにじわじわ「熱」が出て来たところです*
ぼ~~っとなってきて、うっすら頭が痛くなってきました*


熱。
全身が どよんと重くなる、一番だるい、しんどい時だけど、
これを乗り越えれば、治る。の、サイン。


発熱や苦痛を伴う症状は、
身体の免疫が、病原菌と闘っている証。だから、止めちゃダメ。
じっと、己の勝利を願って、耐えるのみ。


薬は断固 飲みません。
完全、自然治癒派です。気合いの「無為」。


やむを得ず、
どうしてもその日やり遂げなきゃいけない仕事があったので、その時はリポビタンDをごんごん飲んで、なんとか無理矢理やり遂げたけど、
そのあと効き目が切れたら、どっと来る 消耗。

ケミカルな医薬品は、一時しのぎの症状緩和にはなるだろうけど。
一時しのぎじゃ、治癒に届かない。


結局、
からだの健康を作るのは、食べ物。だって、食べ物=栄養だもの。

このところ、忙しさにかまけて食事も明らかに雑になっていたから、
スキが生じていたんだろうな。

ちゃんとしたものを、ちゃんと食べる。これに尽きる。





忙しくて食をおろそかにしていても、
お茶は とにかくよく飲みます。あったまるし。手っ取り早いし。
お茶だけじゃ、全然生きられないんだけど。

今回は、会社に たまたま「高麗人参茶」の粉末のがあったので、
なんか効きそうだなと思って、飲んでみた。

まずかった。
まずー、、と思いつつ、何杯か、無理矢理飲みながら、仕事。


どんなときでも、仕事はやるしかないから、仕事。

生きるために。





あと一歩 進んだら。

この熱をじっと乗り越えながら、しっかり寝込んだら、
次の朝には治ってるはずだから、

じーーーっと。

あと、ひと踏ん張りです。


ゲーーッホ!





というわけで、今回 お待たせした割に 写真も何もジョイフルなものが無くて申し訳ないので、

最近とってもよく聴いている、お気に入りの音楽を。




salyu×salyu『s(o)un(d)beams』(サリュ・バイ・サリュの「サウンドビームス」)より:

[Sailing Days]

[ただのともだち]


実は、

風邪を引いたのって、このsalyu×salyuのライブに行って来た直後だったんですけどね。

もう、すっごく圧巻のライブで。CDより、何倍も何倍も圧倒的でした。(ライブってのは、往々にしてそうだけれど。)


この新作、素敵すぎるので ちょっと紹介しますと、
『s(o)un(d)beams』ってのは、「sun beams(日の光)」と「sound(音)」をかけあわせたもので、
ようするに「音光」っていえばよいのか、とても詩的なタイトル。

salyu×salyuというのは、
salyuというひとりの音楽家(歌手)の、新しいプロジェクト名だそうです。

 alyu×salyu『s(o)un(d)beams』


今回のアルバムは、
「クロッシング・ハーモニー」っていう音楽理論をコンセプトにしています。

ふつう、楽器で「ドレミファソラシ」、ぜんぶ一緒に奏でると不協和音になってしまう。けど、
人間の声で奏でると、見事な美しいハーモニーになる。っていう理論。

だから、CDでは、salyu独りの声を使って、カラフルでパッチワークチックな、多重録音状態なのですが。

さて、これをライブではどうすんのか、、?と思ったら、
本気の実力行使で、再現!
4人のコーラス隊編成で。これが、見事でした。


音楽・声のプロフェッショナルとしての、本気を。
本気の技能、限界への挑戦的な気合いたるものを、見せつけられました。


ああ、行って良かった!!って、心底思っています。

なんか
昔と比べて、状況がよろしくないと言われて久しい、暗澹たる音楽業界の中で、
ひとつの明るい結晶というか、、
生命を削ったからこそほとばしらせることが出来た、ひとすじの希望の光というか。。
そういうものを見せてもらった気がします。


震災で、一旦は発売が延期になってしまっていた このアルバム。

そういう経緯もあったからこそ。
ようやく手にし、ようやく耳に出来たことへの、嬉しさ。
さらに、ライブ会場に行けて、生で味わえるという。そのことの、有り難さ。


元気をもらいました。

病気も ついでにもらって来てしまったようだが。


、いやいや、病気は自分のせい。






ああ、さっさと寝るはずが、長くなってしまった。

最近、まともに音楽聞いてないや、という方、多いと思います。
良かったら、ぜひ聴いてみてね。

アバンギャルドなようで、あれ?っていうほど、とても聴きやすくまとめられています。

では、おやすみなさい。







心名残りと次の色

2011年04月21日 | 徒然 -tzure-zure-
ついこの前まで 見ていたものが、
今はもう、
うそのよう。

写真を見ても、
幻のよう。



咲き始め  野川


盛り  野川





咲き始め シンボリック





飛行場の入り口の桜







盛り







咲き始め いつもの道




盛り いつもの道


満開 いつもの道








終りかける いつもの道


そして



今。葉桜、そしてはげしい雨の後。





ぽつんと、

名残桜の色。










いまはもう、
幻のよう
 



桜もまた
目を奪われつつ

目移りせずにはいられない。




菜の花






ブルーベリーの花


ハナカイドウの花


ポピー


ツルニチニチソウ


わたぼうし



畑の光



次の出番


黄金と影



雑草という花



ハナミズキ





名残りを噛み締める間もなく、
新しい花の季節が、すでに。



ハナミズキの紅と 空の蒼

旅立ちたくなる、
強い優しい色たちが、そこらじゅうに。








新緑の森は
あまりにもカラフル



スミレ


ナニコレ








久々に来た、浅間山。



やさしい緑



残る花


強い花



新しい緑の光


新しい光の緑


生命の あふれてくるような色。





なんでか、

色んな 忘れてた 小さなことを憶い出した。


春が満ちて、

もうすぐ 生まれ月。









拾った名残り ひとつ

手帳にすぐ 挟んでた。




押し花になりました。




桜のある日

2011年04月18日 | 徒然 -tzure-zure-


桜に寄り添われながら

現場で働き詰めの一週間でした。




ひとつひとつ、

クリアしていくしかなく。




想うように うまく進まず、

一進一退、やきもきしつつ。




開く桜、



舞う桜、散る桜、積もる桜、







光る桜、陰る桜、




流れる桜。浮かぶ桜。





変わる桜。




消える桜。




わずかなあいだに 刻々と変わってゆく桜に、

静かに寄り添われながら、




なんとか、かんとか。





そして今週も、

先逝く桜に 背中をおされて

ちょっと新しい気持ちで、なんとかかんとか。








2011年04月09日 | 徒然 -tzure-zure-

  春に風 舞い上がる    砂が 目に 入る



 「砂」


 Salyuという歌手の、
「砂」という曲。冒頭は、その最初の一節。


「砂が目に入る」
っていう歌なんですけど、

最後の最後に、
「桜」が出て来ます。


散って行く桜が。


私にとっての、No.1桜ソングです。

 




昨日(金曜)は、
あっというまに満開になった桜に、もう、なんでこのタイミングで;というような、

荒々しい風が吹きつける一日でした。


 「うわあ」と、
 桜に 見蕩れつつ、

 「うわあ」と、
 砂埃に 目をつむりつつ。 


 黄色い砂埃が舞って、
 やっぱり目に入った。

 それで、自然と憶い出した歌。




でも、
今年が ひときわ異常な強風に見舞われ、というわけではなく。


いつも 桜の花のころには、こんな春の風。






夜、お茶の稽古に行ったら、お軸には伊勢の貫之?の和歌が飾ってありました。


一言一句、忘れてしまったのですが
「桜の花が咲いてるのに、風が吹いて、散ってしまうよ」

みたいな内容だったのは覚えています。

「まさに今日!まさに今日にぴったりの、今日みたいな日の歌ですね!」

って先生が仰言った。





平安の時代から、

いつも 桜の花のころには、こんな春の風。


花冷えの風。

そして、


花散らしの雨。





にじむ空

2011年04月07日 | 徒然 -tzure-zure-
日に日に 桜が 溢れて来て、

あああそこにも、ああ、あれも。あれは見事だな、あれはちょっと色がピンク強いな、とか、

そして

次見る時には もう、 もっと白くなって、開いてしまっていて、


日々、あわあわ。

「一分一秒 その瞬間を逃したら もう二度と見られない。」

桜に教えられる毎日、毎夜。


いつだって、「今が一番の見頃!」という感じがする。
とにかく、やっぱり、
桜は、美しい。
何分咲きだろうと。どうあっても、美しい。



去年までは知らなかった 初めての桜並木の下を、ため息つきつつ、通勤しています。







刻一刻と、姿を変えて行く桜。

焦らせる。


それだけでなく、


ぜひ写真付きで載せたい、この前の週末の、建築学科時代の友人と会った時のこと、

出来たばかりの庭たちのこと、

あの子がくれた石けんのこと、

紹介したいサイトのこと、

あと、

ほんの些細な 日々の小さな想い事、



あまりにも怒濤のごとく押し寄せて、
一体 どれから、どうしてよいやら。


積もり積もって、

あわあわしています。





その一方、
朝も早いし、昼も忙しくて、夜も眠いので、


「うわああ、、」って、

要するに、

濡れ手にあわあわ。

目を回しております。



、で、

とりあえず、取り急ぎ 今選んだのは

一番 最新で
一番 他愛の無い、
一番 まったく どうでもよいかもしれないこと。

一番、些細なこと。



今日の帰り路で見た 夕焼けが、
すごく綺麗でした。


ということ。



黄色とピンクが、やわらかく融け合って

それからやがて、

虹の色が ぜんぶ パステルになって、空に現れて、
融け合って、
にじんで、満ちて。


長いトンネルを抜けると、

もう ただのくすんだ藍に 落ち着いてしまっていた。



そして、

まちがいなく、

何年か前の、
まったく同じ桜の季節、
多分ほとんど同じ時刻、
車の中、仕事からの帰り路、という、ほとんど同じシチュエーションで、
まったく同じような 色のにじむ空を見て、

「!!!」

そして

「、、、、~はあ、、、」

って、
いたく感極まったことを、憶い出したのでした。



懐かしく。なんとなく、切なく。

また、

「同じだけど 違う、、、違うけど 同じ、、、」


、、と、、色んな想いが入り交じって、、



、、、、




、、、要するに、


あの時と同じようで、でもあの時とは違う「今」の感じで、

感極まったのでした。



という、話。



ほんのささいな、今日の想い。












庭づくりの朝

2011年04月06日 | 徒然 -tzure-zure-
おととい、ひとつ、庭が出来ました。場所は町田。

キリッ!と、
直線や幾何学線が効いた、緻密な庭。植物も、コニファー(針葉樹)をメインに。アンティークレンガの花壇もあしらって。
我ながら、なかなか良くできました。


そして
休む間もなく、

今日から、つくばです。

4時半起きした。なんだかそんなの、久しぶり。


震災で、中途でストップしてたけど。ようやく。完成に向けて、動き出しました。

こちらは、直線は一切無い、植物もりもりの、ゆるやかな自然風の庭。


たくさんの花。早く植え込みたいけど、まずは土から。

つくばの土地は赤い土。カラカラ乾いた土。

1トントラックにマックス積んだ。腐葉土、バーク堆肥、培養土。黒い土。


植物がうまく育つには、まず、土。そして、
水。

空気。光。



命にとって、一番大事なものは、
一番、シンプルで、
まるでタダのように、当たり前にありふれているもの。


そこがダメになったら、終わるだろう。





早めに着いたので、朝食をとりつつ。
チョココロネ、ベリーベーグル。あたたかいミルクティー。




、、春の、

早朝の、田舎の、ひんやりした、
しずかな匂い。。


桜の気配。黄色い花の気配。



、、なんだか、懐かしい。




春の息

2011年04月01日 | 徒然 -tzure-zure-
四月になりました。

ソメイヨシノも、咲き始めています。


最近は、現場。庭、つくってます。

年末年始ずっと、同時進行で詰めて来た沢山の案件が、先日からついに施工スタートしたところ。

絵が、現実になっていく。どどどっと、まとめて一気に出来ていく。

必ずしも紙の上で想定していたようにはいかない。ので、
現場合わせで、咄嗟に判断して、調整することも多々在り、

緊張感もありますが、
自分が試される、頑張りどころでもある。

そんなところ。


、と、
同時進行で、新しい案件の打合せとかも。


要するに、
大忙しです。





車で あっちへとこっちへと、走りながら。

花を追ってしまう。



空にしみ出すほどにふくれ上がっていっぱいの、モクレンの白いクリーム色やら、

桜の、白っぽい薄桃色がちょこっとずつほころび始めた、紅い梢の点々やら。


菜の花の、立ち上がる、目の醒める黄色、

ユキヤナギの、垂れ下がる、目の醒める白色、


ムラサキハナナの、わかりやすい紫色、

ボケの、わかりやすい朱色、


トサミズキの、透けるような淡いやわらかい黄色、

エトセトラ。


事務所詰めの毎日では どうしても限界があるけれど、
現場に出る毎日になると、新しい発見が、たくさんになる。


世界は それぞれ そこに そうしてあるだけで、ものすごくインスピレーショナルだなあと思う。

「あ、いいなあ、」
「このこと書き留めたいな。」「ああ、これ撮りたいな」
と想った瞬間を、心にとりあえず書き留めては、少しずつ忘れたりしながら

大事に蓄積していく。




ざーっと、走り抜ける天気雨。
久しぶりに遭った、天気雨。

その雨のあとの、アスファルトから立つ香り。

多摩川に架かる橋に さしかかったときに見たのは、
スモーキーイエローゴールドの黄昏。

透明な黄金と くすんだ黄色のあわいの、
光と陰の融けた、絶妙な光り方をした色だった。



その後の、

ムラサキとピンクのあわいの色の、幻想的な、うすい紅。

ムラサキと蒼のあわいの色の、富士山のような、うすい蒼。





日々どんどん増えて行く 新しい発見。


目で追っては、
ひとつずつ吸い込んで。

ついつい疲れて、書き残しそびれて、流れてしまいながら、
でも、大丈夫、ちゃんと残っている。


嬉しいことも 哀しいことも、
ぜんぶ蓄積されて。いつかの何かの種になり、芽になるはず。





今年も ちゃんとやって来た春。

ソメイヨシノって、なんか他の桜と違って、やたらキュンと、胸が苦しく、切なくなるなあ。

と想ってたら、

 「桜は 見る人の心境を色濃く反映させます。」

って、

一年ぶりに食べた「桜そば」の説明書きに、書いてあって、
ドキッとした。


 「満開の美しい姿を見せては短い期間にすぐ散る姿から、

  はかなさや別れを。
  
  また厳しい冬を乗り越え春になれば見事な花を咲かせることから、 
 
  新たな季節の始まりや生命を。

  皆様は桜を見てどの様な印象を受けられますか?」



この前、KALDIで見つけた、本田屋製、奥出雲「桜そば」(もちろん季節限定)。
その説明書きに書いてあったことば。



さて。

四月。自分の周りでも、いろんな動きがあります。

それぞれの門出。大きな節目。


がんばりましょうね。
花たちに和ませてもらいながら。


そして、
新しい道をいざ歩き出す、その前に ひとつ、

焦ってずっこけないように、ゆっくり、呼吸をして。







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