7/21
ロンドン、2日目。
終日、ロンドン市内に滞在する予定の日。
この日から、完全に独り旅の始まりです。
(海外の完全独り旅は、実はこれが初めて。)
ドキドキ33歳。
*
早朝、宿を出発。(Palmers Lodge Swiss Cottageっていうユースホステル:以下YH)
YHは、多少安いのですが、ど~も、性に合いません。
共有の大部屋だと、まず警戒心が解けないし、他人の物音が気になるし。で、全然リラックスできないんです。決して悪い宿ではないんだけど・・・。相性の問題です。
なので、以降まだ取ってない宿は、なるべくYHじゃなくて、個室のとれる宿にしようと、改めて決意。
そうそう、
自分は結構な方向音痴なので、基本的に道に迷って余計に歩くタイプなのですが、
このYHに行き着くまでにも、案の定、そこそこ道に迷いました。
買ったばかりのiPhoneで、Google Map様に助けてもらいながら、のはずが。
なぜでしょう。なぜかしら。
でも、
初めて歩く町が新鮮で格好良いので、それはそれで良くて。
*
地下鉄に乗ります。
早速ミス。
間違えて、1日チケットを2枚買ってしまう。
が、
朝早すぎたせいか、駅員が見当たらなかったので、泣き寝入り。
まあこの程度のこと、この後に起こる‘事件’に比べれば、タンポポの種よりも軽い出来事なのでした。。。(引っ張りますよ。。。)
*
まず。
イギリスの‘自然’に とにかく早く触れてみたかったので、
「Hampstead Heath(ハムステッド・ヒース)」という公園を目指すことにしました。
で、
せっかくだから、町歩きしてみたいな。と思いつき、
2つ手前くらいの駅で降りて、散歩しながら向かうことに。
*
すると、
すぐに「閑静な住宅街の中の、なんてことない小さな公園」っぽい感じの、
静かな公園に行き着きました。
看板の文字が一部見えないけど、「Kilburn Grange Park」という公園。
キルバーン・グランジ・パーク。
そういえば昔読んでた漫画に、キルバーンていう悪者が出てきたな~ なんて、思い出しつつ。
特に期待もせずふらふら~っと、入ってみると、
あれ?日本の石組っぽい?
ていう光景が。
どことなく、
日本庭園の石組の影響を受けてるのかな?と思しき配列。
なんか落書きされちゃってるのもあるけど。石を立ててる。
日本ぽいことしてる。
普通のヨーロッパの整形式庭園でよく見るのは、
こういうやつとか。角の「お印オブジェ」的な。
これはなんだか、興味深いぞ。と思いながら進んでみると、
なんかお洒落で現代的な、木造平屋の建築が。
何だろう?と近づいてみると、
ゲートも凝った造作。造園職人技的な。
どうやら、幼稚園のようですね。
たぶん、建てられてからそんなに経ってない。
深い軒先。
その向こうは遊び場。
で、
あらなんか、お洒落。
そして気になるのは、
石!
この石組はいったい?
折しも、
「イギリスの庭における石の使い方」についてのレポートを書く、という小さな任務を担っていたので、
これは、偶然にもちょうどピッタリのネタを見つけたかも!と、ふるふる興奮。
なんかわかんないけど、明らかになんか意図して造られてる気配が、ぷんぷん。
なんかわかんないけど、、、格好良い。
この倒木。
ツリーハウスみたいな
木造アスレチックジムみたいな。
うんうん好きーこういうの。子供がきゃっきゃはしゃぎ回るのが目に浮かぶよう。
倒木は、「橋」の役らしい。
ふむふむ。
改めて全体を見渡してみると、、、
むむ?
筧(かけひ)!
これ絶対ジャパンの影響受けてるんじゃないのかしら!?
実際水が流されてるのかしら!?
(興奮気味)
しばらく流れてなさそうな、カラカラな感じ。
(一部は受け皿の板が外れてたり)
出来た当初はきっと、水を流したりしたはず。
これはきっと、どこぞの現代的なおしゃれ設計事務所が手がけたに違いない。
予期せぬ出会いに興奮。
※帰って調べてみたら、erect architectureってデザイン事務所が手がけていたことが判りました。
なんか、面白いものに出会えてしまった。
*
あっ!
左の紫のおばあちゃんじゃないよ、右の端っこ、右の。
リス!
リスにも出会えてしまった。
左手のiPhone+右手のコンパクトデジカメで 必死のダブル瞬撮。
しゃしゃしゃ~っと、木に登って見えなくなってしまうリス。
いやあ、これは幸先良いなあ。
と思いつつ、
まあまあ広い公園を散策。
広い芝生があって、テニスコートがあって、
ラベンダーの道があって、
色彩の配色もちゃんとしてて、手入れの行き届いたガーデンが、あって。
ほっこり。
朝の深呼吸。
*
まだ人気のない、日曜の朝の、閑静な公園。
ぐるり、
入ってきた入り口とは正反対の方へ向かうと、
正門がありました。
なんと、門が。
よくよく見ると、
「GATE」と「PARK」って書いてある!書いてあるっていうか、象りしてある。
閉めたら[PARK GATE]って字が並ぶわけね・・・。
・・SU・TE・KI!
そんじょそこら的な公園だと思って入ってみたけど、予期せぬ素敵なハイセンスの猛襲を食らい、
すっかりやられた。
ロンドンの洗礼を受けました。
以上、
「Kilburn Grange Park」でした。
*
公園の正門脇には、なんか有名そうなB&B・ゲストハウス。
良い雰囲気を、横目に。
そこから適当に散歩スタート。(一応、Hampstead Heath目指してる設定で。)
鉄道の橋。
果物屋的なもの。
こういうの見ると、わくわくするのは、何でかしら。色のせいかしら。
閑静な郊外の住宅街ゾーンに入っていきました。
小ぶりの家が立ち並んでいます。みんな大体同じサイズ。
小さな前庭。
けっこうせまいスペースなので、みんなそんなにモリモリしてるわけではなく。
きっと裏庭のほうが、力入ったガーデニングをしているはず。
もりっとはみ出てるブッドレアもあったりする。
壁の色を塗り替えて個性を立たせているところもあるけど、
家の造りが完全に統一されているので、町の風景がまったく破綻していません。
空き家もちらほら。
*
ウッドフェンス。けっこう簡単な造りに、びっくり。
外構屋であるので、これは勉強になるぞと、色々つぶさにキョロキョロしながら。
ローズ。
レンガの家に映えますね・・・。
ぶった切られたレンガ塀。ダブル積みですね。
レンガ屋でもある弊社、レンガは良く使うので、こういうのも興味津々。
こういう風に解体されたレンガが、アンティークレンガとして、2ヶ月かけて海を渡って、弊社まで届いてたりするんだな~と、しみじみ。
やったことない積み方を見て、なるほど、と感心したり。
フェンスに絡ませた植栽に、ヒントをもらったり。
たまに、大きなお屋敷も。
基本的には、前庭の植栽は、みなさんコンパクトにまとまってる。ボーボー感は無い。
街路樹が十分に巨大で格好良くて、そんなでかい木を各々の庭先に植える必要ないから、かな。
は~~、ハイセンス。
あやかりたい。
*
高速道路にかかる歩道橋。
こんなのまでソフトなのにシャープで、お洒落に見える。
よく見たら、蝶々のグラフィティが、、、歩道橋の塀から、
隣の家の壁に飛んでる!
センス。
こういうセンス。大事。
そうこうしながらすんごい歩いていて、もはやどこに向かってるんだか。
バスは要領わからん。乗れぬ。
メトロなら乗れる。メトロマップなら読み取れる。
最寄の駅を目指す。
結局メトロに乗って、Hampstead Heath最寄まで、ビューンと。
*
さて、いざ。Hampstead Heathを目指します。
レンガ畳の坂道。
こういう道をね、車が通るときのぶりぶりぶり・・・っていう音とかも、な~んか良く聞こえるわけですよ。ぶりぶりぶりって、うまく言い得て無いけども。
レンガ壁の坂道。
猫。初猫。
ん?あれかな?
ハムステッド・ヒース。
Hampstead のpは読まないので、「ハンプステッド」じゃなくて、「ハムステッド」。
そういえば、昨夜訪れたGrocester Roadも、「グロセスター」じゃなくて「グロスター」だった。たぶん発話されているうちに省略されていったんだと思われる。そういうの、ちらほらある。
さてさて。
どうやら、相当広そう、この公園。入口は何箇所かあるらしいけど、
当然、ここから入って参ります。
もういきなり本気な、森の誘い道。
すなわち、
私、興奮。
がんがん吸う。がんがん、森の空気吸う。
いざ、ハムステッド・ヒースの森へ~!
*
>>続く。>>
ロンドン、2日目。
終日、ロンドン市内に滞在する予定の日。
この日から、完全に独り旅の始まりです。
(海外の完全独り旅は、実はこれが初めて。)
ドキドキ33歳。
*
早朝、宿を出発。(Palmers Lodge Swiss Cottageっていうユースホステル:以下YH)
YHは、多少安いのですが、ど~も、性に合いません。
共有の大部屋だと、まず警戒心が解けないし、他人の物音が気になるし。で、全然リラックスできないんです。決して悪い宿ではないんだけど・・・。相性の問題です。
なので、以降まだ取ってない宿は、なるべくYHじゃなくて、個室のとれる宿にしようと、改めて決意。
そうそう、
自分は結構な方向音痴なので、基本的に道に迷って余計に歩くタイプなのですが、
このYHに行き着くまでにも、案の定、そこそこ道に迷いました。
買ったばかりのiPhoneで、Google Map様に助けてもらいながら、のはずが。
なぜでしょう。なぜかしら。
でも、
初めて歩く町が新鮮で格好良いので、それはそれで良くて。
*
地下鉄に乗ります。
早速ミス。
間違えて、1日チケットを2枚買ってしまう。
が、
朝早すぎたせいか、駅員が見当たらなかったので、泣き寝入り。
まあこの程度のこと、この後に起こる‘事件’に比べれば、タンポポの種よりも軽い出来事なのでした。。。(引っ張りますよ。。。)
*
まず。
イギリスの‘自然’に とにかく早く触れてみたかったので、
「Hampstead Heath(ハムステッド・ヒース)」という公園を目指すことにしました。
で、
せっかくだから、町歩きしてみたいな。と思いつき、
2つ手前くらいの駅で降りて、散歩しながら向かうことに。
*
すると、
すぐに「閑静な住宅街の中の、なんてことない小さな公園」っぽい感じの、
静かな公園に行き着きました。
看板の文字が一部見えないけど、「Kilburn Grange Park」という公園。
キルバーン・グランジ・パーク。
そういえば昔読んでた漫画に、キルバーンていう悪者が出てきたな~ なんて、思い出しつつ。
特に期待もせずふらふら~っと、入ってみると、
あれ?日本の石組っぽい?
ていう光景が。
どことなく、
日本庭園の石組の影響を受けてるのかな?と思しき配列。
なんか落書きされちゃってるのもあるけど。石を立ててる。
日本ぽいことしてる。
普通のヨーロッパの整形式庭園でよく見るのは、
こういうやつとか。角の「お印オブジェ」的な。
これはなんだか、興味深いぞ。と思いながら進んでみると、
なんかお洒落で現代的な、木造平屋の建築が。
何だろう?と近づいてみると、
ゲートも凝った造作。造園職人技的な。
どうやら、幼稚園のようですね。
たぶん、建てられてからそんなに経ってない。
深い軒先。
その向こうは遊び場。
で、
あらなんか、お洒落。
そして気になるのは、
石!
この石組はいったい?
折しも、
「イギリスの庭における石の使い方」についてのレポートを書く、という小さな任務を担っていたので、
これは、偶然にもちょうどピッタリのネタを見つけたかも!と、ふるふる興奮。
なんかわかんないけど、明らかになんか意図して造られてる気配が、ぷんぷん。
なんかわかんないけど、、、格好良い。
この倒木。
ツリーハウスみたいな
木造アスレチックジムみたいな。
うんうん好きーこういうの。子供がきゃっきゃはしゃぎ回るのが目に浮かぶよう。
倒木は、「橋」の役らしい。
ふむふむ。
改めて全体を見渡してみると、、、
むむ?
筧(かけひ)!
これ絶対ジャパンの影響受けてるんじゃないのかしら!?
実際水が流されてるのかしら!?
(興奮気味)
しばらく流れてなさそうな、カラカラな感じ。
(一部は受け皿の板が外れてたり)
出来た当初はきっと、水を流したりしたはず。
これはきっと、どこぞの現代的なおしゃれ設計事務所が手がけたに違いない。
予期せぬ出会いに興奮。
※帰って調べてみたら、erect architectureってデザイン事務所が手がけていたことが判りました。
なんか、面白いものに出会えてしまった。
*
あっ!
左の紫のおばあちゃんじゃないよ、右の端っこ、右の。
リス!
リスにも出会えてしまった。
左手のiPhone+右手のコンパクトデジカメで 必死のダブル瞬撮。
しゃしゃしゃ~っと、木に登って見えなくなってしまうリス。
いやあ、これは幸先良いなあ。
と思いつつ、
まあまあ広い公園を散策。
広い芝生があって、テニスコートがあって、
ラベンダーの道があって、
色彩の配色もちゃんとしてて、手入れの行き届いたガーデンが、あって。
ほっこり。
朝の深呼吸。
*
まだ人気のない、日曜の朝の、閑静な公園。
ぐるり、
入ってきた入り口とは正反対の方へ向かうと、
正門がありました。
なんと、門が。
よくよく見ると、
「GATE」と「PARK」って書いてある!書いてあるっていうか、象りしてある。
閉めたら[PARK GATE]って字が並ぶわけね・・・。
・・SU・TE・KI!
そんじょそこら的な公園だと思って入ってみたけど、予期せぬ素敵なハイセンスの猛襲を食らい、
すっかりやられた。
ロンドンの洗礼を受けました。
以上、
「Kilburn Grange Park」でした。
*
公園の正門脇には、なんか有名そうなB&B・ゲストハウス。
良い雰囲気を、横目に。
そこから適当に散歩スタート。(一応、Hampstead Heath目指してる設定で。)
鉄道の橋。
果物屋的なもの。
こういうの見ると、わくわくするのは、何でかしら。色のせいかしら。
閑静な郊外の住宅街ゾーンに入っていきました。
小ぶりの家が立ち並んでいます。みんな大体同じサイズ。
小さな前庭。
けっこうせまいスペースなので、みんなそんなにモリモリしてるわけではなく。
きっと裏庭のほうが、力入ったガーデニングをしているはず。
もりっとはみ出てるブッドレアもあったりする。
壁の色を塗り替えて個性を立たせているところもあるけど、
家の造りが完全に統一されているので、町の風景がまったく破綻していません。
空き家もちらほら。
*
ウッドフェンス。けっこう簡単な造りに、びっくり。
外構屋であるので、これは勉強になるぞと、色々つぶさにキョロキョロしながら。
ローズ。
レンガの家に映えますね・・・。
ぶった切られたレンガ塀。ダブル積みですね。
レンガ屋でもある弊社、レンガは良く使うので、こういうのも興味津々。
こういう風に解体されたレンガが、アンティークレンガとして、2ヶ月かけて海を渡って、弊社まで届いてたりするんだな~と、しみじみ。
やったことない積み方を見て、なるほど、と感心したり。
フェンスに絡ませた植栽に、ヒントをもらったり。
たまに、大きなお屋敷も。
基本的には、前庭の植栽は、みなさんコンパクトにまとまってる。ボーボー感は無い。
街路樹が十分に巨大で格好良くて、そんなでかい木を各々の庭先に植える必要ないから、かな。
は~~、ハイセンス。
あやかりたい。
*
高速道路にかかる歩道橋。
こんなのまでソフトなのにシャープで、お洒落に見える。
よく見たら、蝶々のグラフィティが、、、歩道橋の塀から、
隣の家の壁に飛んでる!
センス。
こういうセンス。大事。
そうこうしながらすんごい歩いていて、もはやどこに向かってるんだか。
バスは要領わからん。乗れぬ。
メトロなら乗れる。メトロマップなら読み取れる。
最寄の駅を目指す。
結局メトロに乗って、Hampstead Heath最寄まで、ビューンと。
*
さて、いざ。Hampstead Heathを目指します。
レンガ畳の坂道。
こういう道をね、車が通るときのぶりぶりぶり・・・っていう音とかも、な~んか良く聞こえるわけですよ。ぶりぶりぶりって、うまく言い得て無いけども。
レンガ壁の坂道。
猫。初猫。
ん?あれかな?
ハムステッド・ヒース。
Hampstead のpは読まないので、「ハンプステッド」じゃなくて、「ハムステッド」。
そういえば、昨夜訪れたGrocester Roadも、「グロセスター」じゃなくて「グロスター」だった。たぶん発話されているうちに省略されていったんだと思われる。そういうの、ちらほらある。
さてさて。
どうやら、相当広そう、この公園。入口は何箇所かあるらしいけど、
当然、ここから入って参ります。
もういきなり本気な、森の誘い道。
すなわち、
私、興奮。
がんがん吸う。がんがん、森の空気吸う。
いざ、ハムステッド・ヒースの森へ~!
*
>>続く。>>