歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

八月の生の音~soiree~

2010年08月31日 | 遊興 -pleasure-
8月22日の、2つ目のライブは、

夜。

壱零baseこと:十兵衛さんの、
ハンマードダルシマー・ワンマン・ホールライブ。



開演です。




いつもどおり、




背景の宇宙のような空のスクリーンに
ふわふわと アルファベットが浮遊し始めて

東洋でも 西洋でもないような
どこか神秘的な音の波が、おもむろに響き出します。


と思いきや




きゃーーー☆

駆け抜けるチルドレン!



食らいつくチルドレン!

楽器をいじるチルドレン!


そう、

この夜のステージは、
いつものライブよりも 特別広い会場だったけれど、
まっ、、、、たく!気負いのない、

いつものライブよりも さらに自由な雰囲気で、
公園みたいな状態だったんです。


ステージと客席の 見えない境界線を
軽々とぶちこわし、
縦横無尽に飛び跳ね回る、チルドレン。

たまに、
あわや 演奏のお邪魔にすら、なりかけていたりして。

でも十兵衛さんは
超でかい。
どこまでも おおらか。動揺無用。

どーんと。


太陽のように、大きく構えているのでした。


本人も、
ステージ下りちゃったりして。

お客さんみんなに、とても近く、ぐるりと囲まれて。




この構図になったときに、

「ああ、こういうことだったのか、」って、

とても 腑に落ちたものがありました。

十兵衛さんが望んでいる、ライブの、
やわらかなあり方。

しばしば井の頭公園で奏でているという彼が やってみたかったという、
みんなが集まれるような広い場所を、
「俺の部屋」にしちゃうという、
くつろいだライブのかたち。


「公園」のように
誰もがめいめい好き好きに、自由でリラックスしている。

「俺の部屋にようこそ」みたいに
奏でる人と聞き入る人とが、同じ高さに居て、
とても近い。





そして、


まったく予想出来ない展開をする、



はっちゃけベイビーズが居る。


「きゃーーー!!」って。これがまた、すんごく、楽しそう。

「こどもが、遊んでる。」という光景そのまんまでした。


赤ちゃんとも違って、かけずり回れる力を手に入れて
惜しみなくほとばしらせているその生命のぶっとびっぷり。

そういえば なんだか新鮮で、
その動きは いちいち面白くて、
どこまでも 可愛くて、



心奪われて、
ニコニコせずにはいられませんでした。


「好きにして良いんだよ」というライブ。

昼に続き、ここでまた。

自分なりのめいめいの自由なかたちを赦してくれる、やさしい空間。

そして、




音。


余計な言葉無き、純粋な、音。


もう、
とりあえず 余計なことは考えなくてもいいよ と、
重たい気持ちを ひゅいーっと 吹き飛ばしてくれるような、

風のような

音楽。





再びステージに上がって。




どのくらいやったのか、
よくわからないんだけど。


いつもの対バンライブよりも たくさん、
聴いたことなかった曲も色々と沢山、聴けて、


チルドレンも、可愛くて。




涼しげな。

真夏の ヘヴィー級の灼熱の
すきまに

するりと吹き抜ける、みどりの樹の光の下の、
心地好い風に、吹かれたような。


とっても 安らかな、
満ち足りた気持ちになったのでした。


あ、昼のライブと、





なんか、同じだ。






「今日」と言う1日は、

なんでもないような、普通の1日。

、、のようでいて、

なんでもなくない、
特別な、一生に一度の、大事件の起きている日。

大切な記念日。


なんでもないようで、
一度として 同じことの繰り返しは無くて。


いつもと変わらないようで居て。
昨日までと、何も変わっていないようでいて。

実は
色んなことが起こって、
すっかり変わっている。


一晩もたてば、
チルドレンはびっくりするほど ぐん!と、成長しちゃっていたりするもんね。






来る日も来る日も、

想像出来なかったことが、あれやこれやと起こる。

楽しいことも、
哀しいことも。

今日でなければ起こりえなかった、
今日だけの、自分にとっては大事件な、
特別な出来事が。




って、
にわかにいったい、何の話か?
っていうと。


十兵衛さんが しゃべっていたことを受けて、
つらつら~と、想ったことでした。







その1日。


昼と、



夜と。




どちらの音も ちょうどその日欲しかった

“優しさ”でした。


突き刺したり
引き裂いたり
叩き付けたり


そういうのじゃ 全然なくて。


包み込み
撫でるように
そっと触れてくれるように





やさしい音でした。


ただ「ありがとう。」と言いたくなる、

まっすぐに吹き込んでくる、

心が涼しくなる、音でした。







終わり。


* * *




 重松さんのHPはこちら>>http://www.livingthings.org/
 「日々のレポート」に、その昼のライブの様子が。

 壱零さんのHPはこちら>>http://ju-be-s.hippy.jp/
  ブログのほうに、その夜のライブの様子が。


八月の生の音~matinee~

2010年08月30日 | 遊興 -pleasure-
8月22日の、サンデイのホリデイのこと。


昼と、
夜と。


1日のうちに、
2つの場所で、

やさしい音に、とっぷりと身を浸しました。




打ち上げ花火を見た、次の日でした。





朝。

思い立って、当日。

向かったのは、



かつて暮らした場所。




「森のテラス」です。
東京、仙川の、隠れたオアシス。

辞めたくせに、大好きです。
しょっちゅうはさすがに行けないけど、ごくごくたまに、ちらり、
訪れたりしつつ。


そして、この日。

ここで定期的に開かれている、重松さんのピアノライブに
行って来ました。

重松さんのピアノと この森との相性は
不思議なほど おそろしく
ぴったりマッチしている気がしています。

響き方、音のやわらかさが、ぜんぜんちがう。

だから、
「いつかまた、森で聞きたいなあ。」

思いばかりを 馳せてばかり居ました。


、が、





思い立ったが、吉日。

この前の“秋田1日旅”もそうだったけど、

「実行しないで ずるずる 夢を夢のまま引きずって後悔するくらいなら、
 とりあえず思い切って飛び出して、やってしまえ。」

が、
最近のモード。

それでもしばしば臆病に立ち止まってしまう自分に、
しばしば言い聞かせているモード。


このモードのノリで、
遥か先にもしも叶うことがあれば、、、なんて、まだしばらく夢見ているつもりだった“念願”を、
ここで叶えてしまうことに。





森に着いたら



クロが。
椅子を陣取って、寝転んでいました。

ひかげぼっこ。

からだ半分だけ、ひなたぼっこ。

嗚呼、長閑(のどか)ね。





変わらない。



森の中に開け放たれた家。

早速
蚊に刺されまくる。当然のように。


けど、

いつ来ても

「ここ、好きだなあ」と、思う。





と、

さっきは あっちのテラスに居たクロが

こっちのテラスに やって来た。



桜の木のそばに ぺたんこに寝そべる。

定位置らしい。

ほんとにぺたんこ。





この日も、
友人でもある FEVE(フェヴ)こと:崔(サイ)さんが、
韓国宮廷菓子を出店していて。




あいにく 当人はこの日、この場に居合わせられなかったけど、

代わりに、お菓子。頂きました。



ケヨッカンジョン。

くるみ、向日葵の種、オレンジピール、その他もろもろ。

いろんなこだわりの素材が入った、ごまおこし。



そして、

ナオミさんの供してくれた、季節のドリンク。



プラムのスパークリングジュース。
または、
ウメのスパークリングジュース。

どちらかを選びます。




ウメをチョイス。


というか、実は、
どっちも頂いてしまいました私。

どっちも爽やかで、

もっともっと、飲みたかったー。






さて、



開演です。

10万人の割れんばかりの拍手!!
、を 代弁するかの如き、
空間を割らんばかりの、セミの嬌声とともに。




クロが来た。

乗って来た。


人なつっこい。

と思いきや

するりとすりぬけて




一番いいところに陣取った。

(と思いきや、またするりと、定位置に帰って、居眠りし始める。)




「お好きなようにお聞き下さい」と言うので、

ほんとに お好きなように、


テラスに寝転がって、




半分夏色のようで 半分秋色のようで その実どっちつかずの
桜の落葉の 一葉を見つめて、




森の梢に透ける 光のちらちらを眺めて




あるいは、目を閉じて。

ただ音だけを聴きながら、

息をして。


まったり。

寝そべって。


即興で奏でられる やさしい音の流れに、
心も身体も預けて、浮かべました。


ライブのあいだ、

ずっと風が吹いていました。

森のフィルターを通して、
緑に透けた風。


森に染み込んでいく音。

森と共感して、融け合っている感じ。


重松さんのピアノは、やっぱり、ここにぴったりだなと
また思う。







誰が最初だったのか(俺か?)

波及効果なのか


たぶん自然な流れで
みんな とろーんと

思い思いに、 最大限に マックス・まったりし始めて




ごろり
寝そべり始めて





しまいには、みんな。
マックス・でろーんと。

重松さんが 弾き終えて、立ち上がっても、
急には立ち上がれずに。

それでもいいや。それでもいいよ。みたいな。


自然の中で、思いきり寝て聴いて良いライブ。なかなか無い。
面白い光景でした。


クロも一緒に寝そべって。


ライブが終わってしまって
音が止んでしまっても

ゆったりした心地良い波は、ずっと続いていました。



セミの阿鼻叫喚も 気にならなくなるほど

心が 静まり返っていました。




大人の夏休み。

思い思いに、静かに。自分の着地点を探す。



ライブのすぐ後は、だいたい
まだ、言葉が出て来ない。

感覚はまだ、言語になる手前で、色んな色と音と一緒に、溶けたまま。



とりあえず、

「ありがとう。」と言う。







名残惜しいけど、

名残惜しいほど、

サッと
勢い良く立ち去るのが 一番。


言葉は 出て来ようともしないけど、

「ありがとう。」だけは、ちゃんと言って。

重松さんと、
愛しい森に。



* * *


そして、

夜。

辿り着いたのは
荻窪。

これまた偶然にも、
「かつて暮らした場所」!


そこで音を奏でていたのは、



これまた 森で知り合った素敵な音楽家:

壱零baseさんでした。

そういえば、
四月四日の曼荼羅以来です。

今年の春のことか。。もうずいぶん、遠い気がする。。。



、、と、ここで、


長くなっちゃったので、次回へ続くー。>>>(≤˜\˜)≤





感心空間

2010年08月28日 | 遊興 -pleasure-
8月もまもなく終わりそうだけど、
その前に。


「アトリエ・キキ」の “キキのキ” こと、
樹(ミキ)ちゃんが、

『ソロ活動=「sky bird」用のアトリエが、やっとできましたよ。遊びに来てね。』


というので、


遊びに行って来ました。

8月16日のこと。



ミキ(以下「ちゃん」省略)に会うのは、
5月終わりにやった、フラのイベント以来でした。

その時の、墨絵ライブペインティッドのフラ衣装とも、




久しぶりの再会。


ちなみに、
奥にちらりと写って居るのは、
共同でアトリエを構えている、写真家のイガちゃん。
隠し撮り風。



しばらくのあいだ、「エガちゃん」だと思ってました。
ミキの大学の同窓生。

写真家だけど、
写真だけじゃなくて、ちょうどその時は
ライブ映像の編集をやってる最中でした。

頼まれたそうで。


専門外の仕事でも、頼まれたら すいっと 頼まれたように出来るって、、
よくよく考えなくても、すごいよな。

「いろいろできるんだねえ、」と、
感心。





アトリエの場所は、
超慣れ親しんでいる、「井の頭通り」沿いでした。

肝心のミキよりも 早く着いてしまったので、
しばしのあいだ、
キョロキョロ「へええ、」と、好き勝手に見渡しながら、
イガちゃんの仕事を邪魔しないように、
たまに邪魔しながら、
勝手にくつろいでました。


ソファがあって。

キッチンもあって。




井の頭通りを見下ろす、大きな二階の窓辺。

目の前に人の、街の動きが見えて。

目の前には コンビニが2件もあり。


住める。

ほどよく住める。


勝手に気に入って、
勝手にまったり、してしまいました。


というのも、
“極めつけ”があって。

とてもやさしい、
あったかい、



灯りの部屋だったから。


そういえば、
ミキにまつわる場所は、いつもどこでも、
こんなふうだ。

ダウンライトの、
落ち着いた、あったかいオレンジ色の灯りのともる空間だ。

展示のギャラリーにしても、
イベントの会場にしても。家にしても。


ノウゼンカズラのような色だ。


ピンクとオレンジのあいだのような。
淡い、ピンクがかった、やわらかいオレンジ色。





ほどよく ちいさなアトリエは、

ミキらしい 灯りと

音楽が、

やさしく満ちていました。


ああ、そう、

音楽が。文字通り、「やさしく満ちていた」んです。


何処に居ても、ほわんと。

あっちからもこっちからも、

というよりか、
全体的に 空間全体が鳴っているように、
まあるく包むように、
等しく、聴こえる。

どこからともなく、部屋の前身から滲み出るような。


これ、どういう仕組み? と、(仕事中の)イガちゃんに訊いたら

「5.1chサラウンド」のスピーカーが、随所に仕込まれているんだって。

部屋のあちこちに隠れている、小さな小さなスピーカーたちを見せてくれた。

ほおお、これが、5.1かあ。

映画館とか、超セレブ音響シアタールームとかで出来るものだと思っていた。
しかも、超どでかいスピーカーが林立してる中、ど真ん中のソファーに座って、
ぴくりとも動いちゃいけない感じで、じーっと聴くものだと、おもっていた。


このちいさな部屋でも、こんなふうに満ちて、聴けるんだ。
こんなふうに、だら~~~んとしながら!

ngch、ここで超感動。





そういえば、

東京で暮らし始めて以降、当たり前のように
イヤホンで音楽を聴くようになっています。

家で、スピーカーで聴くということは、ずいぶん昔からやっていない。
隣近所のこともあるし。
パソコンにデータとして取り込める技術を獲得してからは、
CDを回して聴くというスタイルすら、無い。


全部パソコン。
外に行くなら、iPod。

とにかく全部、イヤホン経由。


それが自分にとって当たり前だったけど、

この5.1chサラウンドなるものは、、、おそろしく、

“楽”だ。と、うち震えた。

「まったり出来る具合」が、はんぱない。

この違い。
びっくりした。

ありふれた言い方をすると、
「感動した。」


これ、、、欲しーい!

、と、
叫べば どなたか、下さるだろうか。





しばらくして、

キキの片割れ:ショーコと、
陶器作家のポーランも、
示し合わせて、合流。
ずいぶん久しぶりな気が。


ほどなく、ミキも到着。


早速、片割れのショコタンが、「最近自分が作った作品」と、
片割れのミキにプレゼントしたのが





金色の葉っぱの絵の、シルクスクリーンの、布。

葉っぱは、ことごとく、ラメで、キラキラしてる。


欲しーい!


「じゃあここにフリンジつけて、」とか

「フリルつけたらショールとか」「まきスカ(=巻スカートの意)、とか」

とか、

もらったものを「素材」として、即刻、アレンジしてさらに素敵にしようとイメージ脳をくるくる回転させる、
その心構えが、

「作家さん」だなーと、
感心。





ミキは、なにやら忙しいにもかかわらず、
毎回毎回、会うたびに、手作りケーキを下さいます。(←突然敬語にしてみる。)

しかも、
毎回毎回、ネタが違う。

腹ぺこノグチは、
毎回毎回、感動する。


今回も、また。





陥没しちゃったらしい。

でも、美味しかった。





というわけで、
アトリエにお邪魔して、まったりしました。の巻でした。

アトリエ。という空間。


いいなあ。
欲しい。


 「自由。」

その言葉が、浮かびました。

自由。
いつだって、欲しいと願うもの。
去年は、手に入れてしまったけど。
今は一旦、手放している状態。
今は修業期間だと、我慢、我慢。

だからこそ、
募る。


「自由」のウラには、ぴったりとくっついて離れない、
「苦労」があるけど。

あらゆるすべての自分の行動が、「責任」として、ずしんとのしかかって来る、それはとても
「大変」だけど。


その解放感ったら、ない。


いつか、いつか。




* * *


いつか、また、自由を手に入れられる時が来たら。

その時こそは、まず、

「5.1chサラウンド」だ。

その時までに、次なる新技術が生まれてなければ、だけど。


まったり、ソファでだら~りと寝そべりながら、
音に包まれて。

そんなの、いいなあ。


「自由」だ。いいなあ。


そんなふうに、のびのびと、音楽が聴きたい。

やわらかく包まれながら、まったりとしていたい。





、、、という話から たまたまつながりますが、

先週の日曜日のこと。


のびのびと、

やわらかく包まれながら、まったりとしながら、

素敵な音楽を聴ける場所に、行って来たんです。

しかも
1日のうちに、2つも。



お昼は ここで、




夜は ここ。




その話は、次回に。







火の花の散る

2010年08月26日 | 遊興 -pleasure-


この前の、土曜の夜。

行ってきました。





花火大会。




真上に上がる花火を
真下で見上げました。


二子玉川の、花火大会。

今年最初で、たぶん最後(かな?)の、

打ち上げ花火。





撃ち上がり
爆(は)ぜる直前の この瞬間。

凄く好き。





こんな綺麗なエメラルドの花火も、




色とりどりの混ざった花火も。





昔よりも カラフルで、芸が細かくなった気が。






ヒュルヒュルヒュル、、、、









らせんを描いて

尾を引いて

空へ伸びてゆく

逆さまに落ちてゆく流れ星 のような

この瞬間が、
凄まじく、好き。






ふっと 消える。

一瞬の 静か。


そして、


爆発、、!!




思いも寄らない色彩の 入り乱れた破裂に、

身体の芯を撃ち抜かれる。





派手に爆発してしまったら

あとは さーーーっと

散り散りに 乱れたり
千切れたり

パラパラと 破れた音を立てて、

散る。


一瞬だけ、生まれて、


消える。






ガラスを伝い流れ落ちる涙雨のように
つうと消えゆく その様も、




滲みるように薄情で、
引っ掻くように 哀しくて、

凄く、好き。







花火を見ると
「あー、夏だなー」と想うのと同時に

「あー、夏も、終わりだなー」

と想っているのに、気づいた。



いつかの夏の終わりに見た思い出が、強く残っているせいかしらん?

、、、しかし、
それにしては、その「いつか」が、全く憶い出せない。


、、もしくは、


花の 散り落ちてゆくさまに、
“季節の終わり”を、
あからさまに重ね合わせて見せつけられるから、、だろうか。


ううむ、、そっちかもしれない。


、、まあ、

そんなこと考えているひまもなくて、

どんどかどんどか
撃ち上がっている時は ただただ呆然と
ぽかーーんと

馬鹿みたいに




ほーーー、、、 と、

ただただ、見蕩(みと)れていたんだけど。



いま 目の前に、文字通り:割れんばかりに、咲いてゆく花。


裂けば、散る。
いずれ終わる。たちまちに散る。
そんなこと。とっくに解っているけど、

とりあえず 今は
そんな頭をひねる必要はなくて

とりあえず 今は
ただただ うっとりと、
見蕩れていればいいんだと想う。


馬鹿みたいに。

惚けていればいいんだと、想う。





ぼけーっと眺めながら、

ほけーっと見蕩れながら、


だけどやっぱり、


「ああ、終わりだなあ。。」

と、想っていた。



その感覚は、やけに強い。

今年もまた、よみがえった。




いつもと同じように。


また、想ってた。





綺麗だった。






うふちちぬゆ

2010年08月25日 | 徒然 -tzure-zure-
最近の月、

綺麗なんです。




見てますか?ここ最近の月。

これは2日前の月。

“十三夜”の月。





最近、
仕事からの帰り路は いつも決まって
この湖のある 広い公園を通ります。

ゆっくり、チャリを漕ぎながら。

宵の風と
刈られたての草の甘い香りが、心地好いです。


この月の夜。

ここぞとばかりに:
Coccoさんの「十三夜」という曲を聞きました。


クライマックス。

「あんだぎなーぬ 大月(うふちち)ぬ夜(ゆ)」

という
何度も繰り返されるフレーズがあって。



この 沖縄の島言葉は、


「What a beautiful (big) moon tonight...!」(なんて美しい、大きな月の夜でしょう!)

直訳したら、どうやらそんな感じのようですが、


「What a wonderful moon you are...」(あなたは なんて素晴らしい月なんでしょう...)

という対訳が載っていました。(括弧内は俺の直訳風ザックリ翻訳です;)


月に呼びかけてるんだ。「あなた」、って。
これは、対訳を見ないと、気づかなかった。



Coccoさんの歌詞は 基本的に難解、、というか、
単純ではないので、
対訳として添えられている英訳を見てやっと ニュアンスが理解できる(気がする)ことが
多々、あります。
それは、文学的というのか、詩的というのか。
いずれにせよ、ngch好みです。


昨今、「売れている」「流行っている」と言われたりしているようなのは、
だいたい、
日常会話の中でもとりわけシンプルなことばが、そのまんま。のような、
率直で、ストレートで、
それ以上でもそれ以下でもない
深みも浅みもない

まっすぐだけど
まったいらな歌詞の、「やさしい」うたばかり。

評価基準は、
「泣ける」か、「共感できる」か。

「え?」「これ、どういうこと?」って
立ち止まって 深く考える必要も余地も無いような、
単純明快な、軽い言葉ばかり。

誤解や犯罪につながりそうなキーワードや、なんかは、
なるべく生まないように、超慎重に抑えられている、
健全で、
“正義”なる言葉ばかり。



なんだそれ。


老若男女の、どんな境遇の誰しもが平等に まったく同じように
共感できて、
“正しい解釈”が出来て、
泣けて。

安全で、無難で、
誰も傷つかない「うた」。
誰も責任を問われないような、丁重な「うた」。


なんだそれ。



それが 一応、
「世間のみんなに受けています」「売れてます」という設定になっていて、
一方で
「音楽不況」、「CD売れない」、とか言われてて。

テレビとかのマスコミを通せば、あたかも真実かのように。

その情報を まるっと信じていないといけないのか。
「右にならえ」をしないと、世間からおいてけぼりになると
孤独になると。
不安なのか。



なんだそれ。



確かに毎日毎日、やるべきことが多すぎる。
要らない情報は溢れ過ぎている。

手も足も届かない世界の果てのどこかの不幸な見知らぬ誰かにまで同情のアンテナを立てていないと
正しい人間じゃない みたいな流れ。


翻弄させられて

自分が生きることだけでも精一杯なのに
手に負えないことばかりに、頭ばっかりが振り回されて、
疲れ切ってしまうけど


疲れたから っていって、

流されるままになって


何が真実なのか
何が大切なのか
何が幸せなのか

自分の頭で考えることや
自分の足で立つことを

“なあなあ”なままに
辞めてしまったら、



、、、どうなるんだ?


なんだそれ?


それって、どうなんだ?





今日は満月。



歌庭、どうした?
って

びっくりするのか、退いてしまうのか。
それとも、淡々と「きょう写真すくなーい」と
スクロールして、さっさと閉じてしまうか。


なにも、べつに、

怒ってるんじゃなくて。

むしろ落ち着いていて、
淡々としていて、
病んでいるわけではないけれど、
多分、
なんとなく、哀しい。
それは、確か。





自分の根にはおそらく、いつも常に拭えない哀しみがこびりついていて、
それは 誰が何をどうしてくれたって 生き続ける以上 剥がれ落ちないんだろうけど

一日のうちにひとかけらも哀しみが無いなんて あるのかな?わからないけど。


まあ、今後どうひっくり返るかも、わかんないけど。


Coccoさんの 痛みや哀しみを突いた歌に強く惹かれたり、
影や闇のある人にどうしても惹かれたりするのは、
自分にも同じように そういう闇みたいなものが、あるからなんだろうか、な、
、と、

思ったりして。


「みんなきょうも元気に明るくハッピーハッピー!いえーいエブリデイたのしー!」
みたいな歌には、全く惹かれないことからして。

そう、思ったりもして。


でも、

「ハッピーハッピー!今日も明日もうへへ~~い♪」

って、なっちゃってみたい気持ちも、多分、あるんだろうね。

人の顔って、ひとつじゃないからね。


文章に現れる性格、
表さない表情、

見せている顔、見せない顔、

伝えたいこと、伝えられないこと、

綺麗事、世迷い言、戯れ言、
間違い、勘違い、


どうしても書きたいこと、

ぜったい書かないと決めていること、

何が言いたいのかわからずに書いていること、

書けないこと、

書きたくなくても書いてしまうこと、

書いていなくても にじんでしまうもの。


書いたあとで、やっと、わかったりすること。


その中に、色々な真実と。



ただ、
ウソだけは、つきたくないと想う。

たった一文字の言葉の端っこにも、正しい心を込めたいと想う。

あと多分、
いつも読んでくれて、
ありがとう、
すみません、
と、言いたいのです。

今回、写真が少なくて、その代わりに文章がうっかりやたら長いのは、
例によって、
パソコンが調子悪いから、なのでしたけど。

写真を添えてしっかり書いておきたいことも、たくさんあるけど、
まあ、こういうこともある。
こういう時は、流れのままに。


ふつうに淡々と生きているだけのつもりでも、
明日どう転ぶかもわからない。

例えば、大好きな人が病気になってしまったり。
二度と会えなくなったり。


何事も無い日なんて、一日たりとも、無い。


どういうことだって、ありうる。

楽しいことも、
哀しいことも。


生きようと、
前に進もうとする限り。





「差し伸べられている 月の道」

   (from 「もくまおう」Cocco)





one day akita ~5:ラストフリオ

2010年08月22日 | 旅録 -travelogue-
一ヶ月経ちましたが:7月18日の秋田一日旅。

最後の目的地:フリオカフェへ。



去年贈った もりっちの絵はがきが、メニュー台紙に!

こういう、嬉しい再会から始まりました。


フリオカフェ、閉店前夜。



いつもと変わらぬ、フリオの風景。





「7月19日をもって、閉店します。」

それを聞いた時から、

「行きたいなあ、だがしかし、秋田、遠いし、、無理かなあ、、、」

という、当然湧いて出る“諦めモード”の想いは、
ある瞬間に

「いや!どうしても行かねば!
 今行かねば、絶対、悔やむ。」

と、
強いものに ひっくり返り

それで、この旅。
たった一日の旅を、やってしまったのでした。

自分はたまにそういうモードになるけれど、
今回もまた。ほとんど衝動的でしたが
衝動的に行っちゃって、やはり “正解”だったなあと、

今、思います。







秋田に居た時代に、とてもお世話になったフリオさんです。
心苦しい時も、心病める時も。(、、あれ、一緒か。)


 「変わらずに そこにある。」


7月18日。閉店前夜も、

変わらず そこに。
変わらず ほんわかと、
そこに、ありました。




変わらず、そこに居てくれる。
ということ。


そのことが、
身も心も どーんと安心して預けられる、穏やかに寄り添える
“居心地よさ”になって、


いつしか
「心のよりどころ」になっていました。

そういうお客さんは、多かったはず。


知らず知らずに、深く重く。
一方的に、勝手に愛する。






考えてみれば、助けられるばっかりで、
ちょくちょく通って ばんばん利益に貢献するという 優良カスタマーでも、ないくせにね。

それどころか、
いつもいつも、多めのサービスを頂いてしまって。


この日も、ごはんも多めにしてもらった上に、




デザート盛り合わせも てんこ盛り!



八郎潟のフキさんとともに、「、、ふぉ~~~、、、*」と まるでお花畑の心地好さに
ため息だだ漏れで、のっぺり浸りながら。



「全メニューたいらげちゃうよ!そして万札の束、どーんと置いてくよ!」
なんていうことは、残念ながら果たせなかったけれど、

染み込ませるように、いただきました。






良いお店でした。

細かいところまで、隅々まで、
優しかったです。






店長のフリオさんが やたら素敵だったから、
このお店にも、こんなにも、惹かれたんだと思う。
そして全く同じ理由で惹かれていたお客さんだらけだったと思う。


だから、





やっぱり、さびしいな、と、
取り残されてしまうほうは、思う。






だけど、
「辞める」と決断し、
新しい門出に立った 当のフリオさんは、
「とても清々しい!」と。
「楽になった」と、言っていました。

髪もバッサリ、ナウシカヘアーになってね。




「すっきりした。」

ああ。わかる。その気持ち。
だってもう、未来しかないもんね。

先行きへの不安も もちろんあるけど、
それをはるかに上回る、大きな自由の喜びと。






今回、

“辞めると決めた当人の、周りにいる人のきもち”
というのも、やっと、わかった気がします。

やっと。


当人がとても嬉しそうだから、応援は、もちろんしたい。ていうか、する。
だけど こんなに

「さびしい」

もんなんだなあ、と。



なんか、つーんとする。




その月の夜。





夜行バスに乗らなきゃいけない、その前に。

フリオさんが、月夜の公園に連れ出してくれました。


フリオさんが毎日 見ている風景を、見せてくれました。




蓮の池。


朝には花がぽぽぽぽぽーっと開く、蓮天国。


夏の早い朝。

すうと通る、すずしさと。

そこに立ちこめる香りが、もう、素晴らしいのですって。



この夜も、
ほんのりささやかに、あの品の良い残り香が 生きていました。


一つ
一番近いところで咲き残っているのがあったので
手を伸べたら、

ポロポロ....

と、
あららと思う間もなく、
やわに崩れてしまった。




そのひとかけらを。






月夜に翳してみました。








蓮の花ひらく、早い朝。

ひとすじ風が残り香をくれる、静かな夜。


夏はどちらも、一番好い時間です。




背負っていたものを えい と脱ぎ捨てて、
あたらしい一歩を踏み出して、
蓮の花にうっとりしている、
フリオさん。




ありがとう。

朝のお出迎えから、
お蕎麦から、温泉から、海から、森から、

そして、見送りに、
プレゼントまで;;;

ささやかすぎる“恩返し”は
百倍返しで還って来てしまって、
ああもうどうしよう、
またご恩が溜まってしまいました。


ありがとう、ありがとう。

とにかくもう、そればっかりです。


あと、

おめでとう。


新たな門出。おめでとう。



おつかれさまでした。




あたらしいフリオさんは、何をするのかな。
楽しみにしています。






7月のone day akita 旅日記(featuring 三人の秋田美人)、
これにて終了*
ありがとうございました*



旅から、まるっと一ヶ月経って

ちょうど梅雨明けを迎えて「ウワー!来たー!」と振り乱していた季節も いまや、
終わりが、もう、遠くないところに来ています。




この旅で再会できた 秋田の森に
ありがとうを。

 *


この旅で再会できた 三人の素敵な女性に、
改めて、ありがとうを。




蓮の余韻と。


 * * *




葡萄棚の下から眺める

2010年08月17日 | 徒然 -tzure-zure-
本日は、某旧家のジャングルガーデンにて、

草刈りしています。マシンを使ってます。

ボーボーでボーボボーの下が
綺麗にサッパリ、スッキリしたら、

途端に
庭の姿が浮かび上がって、

あーこういう配置なのかーと、目がいくようになります。




庭のど真ん中にある、ど立派な松も、
ずっとそこに、ずずーんとあったはずなのに、


今、葡萄棚の下の縁側に座ってみて、庭を眺めてみて、

初めてその存在感の威光ぶりに気づきました。

8.15

2010年08月16日 | 徒然 -tzure-zure-
8月15日。





なんという猛暑でしょーーう!





やらなきゃいけないことも色々あるけど、休んどかないといけなくもあるから、しばらくごろごろ寝てようかなー

なんていう甘い気持ちを ひっぺがされました。


クーラー無しのこの家。
元々クーラーが好きではないし、
涼しい風が ピューピュー通るから、良かったんだけど、

今日は、風が無い!


扇風機をつければ、
クーラーの室外機みたいに、温風がぶいぶい来る!


こりゃあかんわと
あわてて家を出ました。




自転車で、
川沿いの緑道を走っても、

木蔭なのに、風が無く。
そのせいか、むわんとして、

暑い!

風を求めてスピードアップしてみれば
体が火照って、

暑い!


なんじゃこりゃーと
いささか狼狽。


サッパリ、髪を切りました。

一年以上ぶりに、前のなじみだった、富士見ヶ丘の美容室へ。

巧みなマッサージもしてくれる。

うるさい音楽も無く、必要ないことは話しかけてこない。

ちょうど、昨日行った新宿の電気屋と対極の、
居心地よさ。

何もかもが気持ち良くて、9割方 ガン寝してました。


髪を切ったら、いつも思うんだけど、

なんか、ちょっと、
イケメンになった?と、錯覚してしまいますごめんなさい。


でも、なんか
シャキッ!としました。





夕方、
ustreamで、沖縄からのCoccoさんのライブ生中継を見ました。

息をつめて、
食い入るように見た。


ものすごく やせ細っているのに、
歌う姿も
声も、
飛び抜けていて、凄かった。






今年の終戦記念日も

例年と同じように
極めつけに暑く、

やけに静かで、

色々なことを
想い、
考えたりする、

そして
とにかくCoccoさんの歌だけを聴き倒す、


そんな一日でした。




獅子たちの誕生日

2010年08月15日 | 遊興 -pleasure-
今しがた、奇跡的に写真のハードディスクが目を覚ましたので、慌てて写真をピックアップ。


というわけで:

この前の誕生日会のこと。








自分も 昨年一時住まわせてもらっていたこともあった
太い犬と太い猫の居る、高円寺のパレス。
インターナショナルなレディースが、一軒家をホームシェアしています。


この夜は、誕生日会。


この館に現在住まう 3人中の2人が 8月生まれ(=獅子座)ということで、
合同パーティー。


ngchは花を抱えて 仕事終わりに駆けつけました。
もちろんチャリです。壊れかけのメーヴェです。




赤と、
ピンクまじりの白の、玉のようなブーゲンビリアを。


あと、今回の主役:獅子座の女子たちへの、プレゼントも、お花。


one of レオガールズの m(ニューヨーカー)に、



まりも を。


the other one of レオガールズの パリジェンヌに、



紫のアンスリウムを。


プレゼントを買うときは、
発見した時に ビビッと来たものを:

「むしろこれ、自分が欲しい!」と、直観的にピピッ!と来たものを、選ぶようにしています。


喜んでもらえて、良かったです。




でかいチワワは
相変わらずウロウロしてました。


太い黒い猫は、
相変わらずの泰然自若、


リビングのドアをあけたら



どーん!

いるよ!
真っ暗闇に溶け込んじゃって、見えないけど!



露出最大にしてみたバージョン。




フラッシュ照射してみたバージョン。


トイレへの道を完全に塞いでいます。

やはり よくうっかり踏まれるそうです。

自由ー!





大体、
御馳走(スキヤーキとかタイ風サラーダでした)を食べるのとかに夢中で、

写真は 忘れた。



ケーキの段になって初めて撮り始めた。




もう一個 誂えた テーブルフラワー用の寄植え。
うっすら赤/ピンクまじりの葉っぱが可愛い。



今回のパーティーのプロデューサー:バブルがあしらえた花も



偶然にも、赤/ピンク基調。


「女子力上げるわよ!」という意気込みの、ピンク系のようです。


そんなこんなで
館にひしめくアラサーのガールズが やんややんや。



いつも 面白可笑しくって、
「癒される」、っていうと、全然違うんだけど、

元気をもらえてしまいます。
毎度毎度。






久しぶりのこういうパーティーが 楽しくって、つい
ずるずると長居してしまいました。


夜明け前に辞去しました。


なんと


帰り際に、



猫ちゃんが、お見送りしてくれたよ!
三つ指揃えて(るみたいに)!

一緒に するりと、ドアを出たかと思ったら。


多分たまたまで、
猫の思惑は全くわからないけど。

可愛すぎて噴いた。


ありがと文鎮。と、言ってみた。




自転車こぎながら、帰り路。

黒かった空が

じわじわと
深い青になっていきました。



ああ、そういえば、

今度のケータイは、深い藍色にしました。






残暑のすきまに

2010年08月14日 | 徒然 -tzure-zure-
残暑見舞い申し上げます。


って、

ほんとは みんなにちゃんと、はがきを送りたい。


って、

思いつつ。
思いつつ、も、

忙しさにかまけてしまう。そんな自分で、申し訳ない。


こりゃ残暑も酷そうだなあと 身構えていましたが、

立秋を過ぎてみれば
めっきり、秋めいて来て居ります。

まだ、油断ならないけど、

夏が終わりに近づいているのは、確か。





ほんのちょびっとだけど、昨日(金曜日)から、
お盆休み、頂いております。

短いので、精一杯に、色々と動きつつ、休んでいます。

、、休めてるのかなー、、、



まず、
友人の誕生日パーティーに行きました。

久しぶりに、「わーっと解き放つ感じ」を味わった、、、。

ここ2ヶ月、、、びっしり仕事続きで 知らず知らず“頑な”になっていたようで。
自分を くだけさせる/バカになる ということが、ずいぶん下手になっていて、
なんか、迷惑かけてしまった気もするけれど、
どうだろう、わからないけど。

リハビリさせてもらった感じでした。

楽しかったです。

やっぱり、いつも誰かとケラケラ、笑っていたいなあ。




今日は、
ひさしぶりに、お茶のお稽古に行けました。
実に2ヶ月ぶり、、。

「花月(かげつ)」というゲームをしました。

楽しかった。
お菓子がまた、美しかった。。。
泳ぐ鮎と、その透明な水面に映る花火、
そういう、ハンパ無いお菓子でした。



、、、ということで、

今回、なかなか写真が出て来ないな。。と、気づかれた貴方。

そう。
鋭い。



写真と音楽のデータを全部詰め込んでいる 外付けハードディスクが、
いよいよもう、やばいのです。反応しなくなってきまして。

最近、写真も、ようアップできません。


それだけじゃなくて、

なぜか同時多発的に、
あちこちにガタが来ています。


ケータイが、
一個メール送っただけで充電切れになるような事態になっていて、
もうこれはさすがに、全く使いものにならん。


あと、
10年超も酷使されてきたメーヴェと云う名のマイ自転車が、
いよいよやばい。
あちこちのパーツが絶望的なことになってきています。
だましだましやっていますが、さすがにやばいみたい。



ということで、

この休み中に もろもろの溜まった各種課題を片付けるのにも、奔走しています。

今日は、新宿の巨大な某カメラ屋さんに行きました。
今のポータブルハードディスクよりも しっかりしてそうな大きめの外付けハードディスクを買って、
ケータイも、機種変更しました。


物持ちが良いので、ずいぶん長いこと使っていたけど、
遂にさようなら。




ところで
ひさしぶりに行きましたけど、電気屋って、

強烈に まぶしすぎて
猛烈に うるさすぎて

びっくりした。


延々と、
ギンギンですき間の無い電子的な安い音楽が、しかも15秒くらいのワンフレーズだけを
延々、
延々、
繰り返されている店内。

妙に 寒いし、
凄く時間かかるし、
なんだか、料金体系とか、あれこれ複雑だし。


太陽よりもまぶしいギラギラの照明に照らし尽くされて、
溢れすぎる文字情報が、暴れ狂って、ひしめき合っている。

なにがなにやら。


これは、、、たぶん、
狂う。

いや、狂わそうとしてるんじゃないか?

もしくは、
わざと どっかを麻痺させたり、
おかしくさせようとしてるんじゃないか?
なんかの催眠術か?心理攻撃か?

いぶかしく思えるほど。


そんなことを思っている自分も、
ついつい、イライラしてしまったり、していました。


こわーい。
街って。

こんなに辛いもんだったかしら と 途方に暮れた。
久しぶりの街。


新宿のど真ん中は、
風もほとんど無くて
ここ(調布の深大寺周辺)よりも 何段階か上乗せで、暑かった。

心地好くない感じで、暑かった。


みんな、

よくやっているねえ。。。





そんなこんなで、

海に行かぬ間に、
盆が明けそうです。

やることは いくらでも ある。

マシンもおかしくなる、酷暑。

もうすぐ終わりそうとはいえ
しばしは続く、残暑。


どうぞ、お気をつけて。



one day akita ~4:八郎潟

2010年08月11日 | 旅録 -travelogue-
7月18日の1日秋田旅日記。

第4章。


古巣:「秋田森のテラス」を離れると





三人目の再会者:フキさんに連れられて、

「八郎潟」へ向かいました。

フキさんの実家へ。




まず 出迎えてくれたのは



ひるさがりの カラスウリでした。

ngch、カラスウリに興奮。





フキさん家は、

すごいでっかい旧家でした。

なんと、400年もののお家らしい。



激渋(げきしぶ)です。


土間があったりとか。ほとんど文化財です。
全体的に凄く激渋だったので、細かいことは端折っちゃいますが、
文化財ファンなら泣いて喜ぶ、随所いちいち、激渋な空間でした。




フキさんのお宅で穫れたウメ。

漬け始めたばかりの梅干も。


同じく:フキさん宅の庭で穫れた、
クワの実とユスラウメの自家製ジャムを、



自家製のカスピ海ヨーグルトにのせて、頂きました。


、、ガリガリ、ガリ。


ユスラウメの種でした。









ほんとに
でっかいフキ邸。


目の前は



こんな風景。

田んぼが どどーーーん!



空もどどーーーん!!






フキさんは、舞踏家です。
実は まだちゃんと見た事がないのですが、
不思議な現代舞踏を踊るらしい。

そして、
いま、無農薬・不耕起農業に挑戦しているそうです。
雑草とかをある程度放っとく農法みたい。






ということで、
「踊る農家」と、勝手に呼んでいます。


そんな畑を、見せてもらいました。

草ボーボーで、どれが作物でどれが雑草なのか、境目がわからないくらい。

知らず知らずに 踏んづけちゃってたり;


草ボーボーの中、



強そうな花が、今にも咲こうとしていた。





400年もののフキさん家には、

どでかい木も、色々ありました。

戦後、火事で焼けた木とか。




たとえば



ネムノキとか。
見れば見るほど、感嘆せずにいられない。なんて繊細な造形!


やっぱり木とか花とかに 興味アンテナが反応して





気づいたら



(photo by fuki-san)

枝垂れ桜を、ちょびっとだけ、剪定していました。

ほんとに、ちょびっとだけだけどね。内側の元気が無く垂れてるやつだけ。


「ああ、、、あの枝落とせば、良くなるなあ、、」って想ったら、
うずうず、うずいちゃって。

ここらへんのくだり、フキさんのブログ(7/19付)でも、登場しております。








ちなみにこれは




秋田フキ。この通り、どでかいんです。


ちなみに

フキさんは、実は、
フキさんじゃありません。


「蕗雪葉(フキユキハ)」という 舞踏家名で、
本名は、「フキ」じゃありません。

フキさんのフキは、この秋田フキのフキに因んだ名前です。

フキノトウの、フキですね。


フキさんもね、
相当、不思議な方で、そうとう面白い人だと確信しているのですが
まだまだ全然掘り下げきれてません。ふふふ。


とにもかくにも、
踊り。見たいなあ。


バレエ、フラメンコ、コンテンポラリーダンス、暗黒舞踏。
などなど。

踊り見るの、好きなんです。





そんなこんなで、

八郎潟で、木を ちょびっと剪定した思い出が出来ましたところで


もうお時間が来てしまいました。。。





カラスウリに別れを告げつつ。

畑で採れた とれたてのキュウリをバキボキ頂きつつ。


一路、




秋田市へ、舞い戻ります。
(フキさん、あっちへこっちへと、ありがとう。)


なんだか、

この車での道中、

いつのまにか
秋田(北秋田市)に暮らしていた頃に 感覚がタイムスリップしていて。

秋田市に向かっていたら
「あれ、こっち、帰り路と違うね。」とか
ふつうに想って、ふつうに口走っていたり。


そんなふうに、

単なる「懐かしい」を飛び越えた 不思議な感覚になりながら、

フキさんと色んな話をしながら、

もう帰る場所ではないところに帰ろうとしていた感覚に、
なんとなく、切なくも なりながら、


最初に降り立ったところでもあり、
最終目的地でもある:秋田市へ、向かったのでした。




いよいよ、
この旅の、そもそもの、目的:

「フリオカフェ」へ。




フリオさんのホームページを見てもわかるように

このたび
7年間の歴史に幕を閉じることになった

素敵なフリオさんの、
素敵なフリオカフェへ。


カフェの最後の日の、ひとつ前夜に。


 続く。>>




フィンランドの朝

2010年08月11日 | 徒然 -tzure-zure-
フィンランドに来ました。





冗談です。


ジャパンです。


蚊に、
足の小指の先っぽを食われて、

「、、、かゆい。」と

むっとして 起きた 朝の四時。



あら と思って

窓の外を見たら



あらら






こんなことに。






よく風の吹く この部屋。

よく吹き荒れて、
肌寒いくらいに、涼しい。


東の窓辺に吊るしている
自作の「ひらひらモビール」が

夏の湿気で、ひっくりかえり始めてる。


ほんのり しっとりしている。



やさしい外国の朝のにおいがする。



とりあえず







外に出た。

そしたら


さらに あらら





虹が!


ここは晴れてるのに、
あそこらへんは 雨なのかな

と思っている間に



ぽつぽつ雨。


なんだか
ほっとする、ちいさな雨。




夜明けの カラスウリ見つけた。




蟻が結集してるから

甘いのかなと思って くんくん嗅いでみたら

確かにほんのり 甘い匂い。





なにかを求めるでもなく




なにかを求めて



走ってみた。


行く手には

いつもの朝8時に見る光景よりも 光に滲む風景。




朝陽が来た。











































このまえ

友人に 赤ちゃんが産まれた。





もうすぐ

友人に 赤ちゃんが産まれると聴いた。













フィンランドみたい。




フィンランドはまだ、行ったことはないけれど。




















あんまりに 涼しくて


夏が 終わりに近づいていることに


気づいてしまいそうになった。











気づけば 雨も






ちいさなまま

あっという間に消えていたけど








虹も そういえば




音も無く 去ってしまっていたけど














朝の6時。








逢いたいなあと想っていた人から メールが来ました。















エメラルド記念日

2010年08月10日 | 徒然 -tzure-zure-
8月10日は



エメラルド記念日でした*



「エメラルド」は

私が全身全霊全生命エネルギーを惜しみなく賭して費やして搾り尽くしてもなお止まない

Coccoさんの、

三年ぶりの新アルバムのことです。

ベッキーのじゃありませんよ。

ちなみに、正式な発売日は11日ですけど、
10日には店頭に並び出すので、当然ですが、ぶっ駆け込み買いなわけです。
フライングゲットとも言う。




ごめんなさいね、
Coccoさんとなると、ngch、テンションが別モノになります。
この記事のカテゴリーも、「徒然」なんてなまぬるいものじゃなく、
「情熱 -passion-」とか「命懸け -survival-」とかにしたいくらいです。

Coccoさんとなると、

仕事よりも
遊びよりも
あらゆる何ものよりも
我が人生における最大のプライオリティー!超優先事項。

そんぐらいの勢いです。

なんでそんなに好きなのか?
どこがそんなに好きなのか?
とかっていうのは、
もう忘れたし、なにがなんだか もうわかんないけど、
とにかく途轍もなくただひたすら大好き!なのだから、もうしょうがないのです。


この日のために、
この日を迎えるために、
2010年。頑張って汗水垂らして働きサヴァイヴァルして来たと言っても
全くもって、過言ではない。
いや、ほんとほんと。本気本気。困るほどマジだから。

ngchの2010年のクライマックスだから。
困らせるほどマジだから。


というわけで

数日前から もう、
居てもたっても居られなかったわけですけれども、

仕事の方も これまた、やたらと忙しくって!


8月10日は、ひとつ、
大きな造園仕事のお話が、
無事、まとまりました。

自分が設計した庭が、現実に創られていくことになる。
その第一歩。


はああ。

とりあえず。ほっとした。

嬉しいより何より、ほっとした。

これで
「ダメでした、、、お客さん、逃しちゃいました、、、」
なんてことになってたら、ただのぼけーっとした馬鹿者だもんね。

だから、
ちゃんと、がんばったもの。仕事。
むしろ、力入れて頑張ったもの。


気持ち的にも、
状況的にも
最高のコンディションで、この8月10日を迎えるために。

心にひっかかるものが何一つ無い、清々しい状態で
エメラルドの新しい歌を吸い込むために。





ついさっきまで、
「Ustream」っていうインターネット配信ライブ生中継みたいなやつで、
発売日前夜の特別ライブ放送を、正座にて刮目してたところです。


まったくもって言うまでもないが、

やっぱり素敵だった・・・。


それから、やっと、
アルバムを開けて、一回、通して聴きました。

続けて
第二ラウンド、第三ラウンド、and so on といきたいところですが、
いかんせん、

昨日(今日か)
けっこうエネルギーを費やしたので、
(とどめは、仕事場から最寄のタワレコ@吉祥寺までの1時間+帰り路40分のチャリ爆走)

うつらうつら、来ています。

眠さには勝てない;;;





というわけで

今回ばかりは命懸けで特別なので、
至極共感しにくいであろう極端な私事ですが、
ご了承下さい。

ご了承ついでに、
聴いてみてね*強いて言えば、買ってね。



明日も忙しく、仕事です。

脳内iTunesを延々リピート再生しながら。


お休みのひとは、
どうぞ心ゆくまで、自分を休ませてあげてくださいな。




「労働です。」というひとは、

ええ、自分もそうです。


頑張れば頑張っただけ、得られるものがあるはず。



頑張りましょうね。









one day akita ~3:出逢いの森、再び

2010年08月08日 | 旅録 -travelogue-
7月18日の秋田・1日・旅日記。

第3章は





森。




いつまででも まったりしそうだったけど

やっとこさ




『くら』を出まして。


それから、

池の上に伸びていく デッキテラスの道を、
ずーっと 歩いて行きました。




入り口から延々続いて来た デッキの道は、

池の上で、
2つの出口に向かって、最初に大きく分かれます。


行き着く先に待ち構えるのは、

「谷口さん」

「森口さん」。


どちらも、
山へ入る入り口のこと。
(ngch作:「谷口さん」のさりげない表札は、まだありました*)


どっちのルートから行っても、ぐるりと一周、
山を廻れるようになっています。

そして、
それぞれに入り口付近には、特別大きなテラス:
『谷のテラス』と
『森のテラス』があります。

 (どんなテラスかは、後で出て来ます。)


谷口・・・谷の入り口から、山に入るか、

森口・・・森の入り口から、山に入るか。


同じ一本道の山道でも、実は、
進行方向/進み方によって、
見えてくる風景が,結構、違ってくるんです。


どっちから上るか。
どっちを 下ってゆくことになるか。

何気ない選択ひとつで、
山全体に対する印象が、変わるんです。





結局、

すぐに帰らなきゃならないフリオさんと、
『くら』から より近い
「谷口さん」のほうに行って、




ちょこっとだけ
『谷のテラス』に行きまして。



すぐ 引き返して、

「じゃああとでねー」と、フリオさんを見送り。


Iさんと、
「森口さん」を目指しました。








池の上を行きます。




ビオトープの池。



池に浮かぶ島には、



変わらない花が ちらほら。
「盆花」(ぼんばな)こと、ミソハギが咲き始めたところでした。





池の上には、ところどころに
分かれ道と、
行き止まりのテラスがあります。



ひた進めば

まず
「奥の花畑」に行き着きます。




種をまくところから始めて、
手塩にかけた花畑。

すっかり大きく育っていました。



モナルダ・ベルガモット(タイマツバナ)が、真っ紅に、真っ盛り。



ベルガモットの香りがします。





この旅の、すこし前。

まだ秋田に行くということも サラサラ考えていなかった時に、

Iさんから
「ひさしぶりに、原点:秋田森のテラスにやって来ました。」と、
ひさしぶりのメールを頂いたんです。


 (#)


その時にIさんが会った 地元の作業員=おじいちゃん方とのやりとりや、
懐かしい森の風景の、写真が添えられていました。


 (#)





「森番」だった当時、“番人日記”なるブログを書いていました。
(この『歌庭』の前世、というか、前身ですね。)




Iさんは、どこから辿り着いたのか、それを見てくれていて。

そして、
秋田に実際 行きたくなって、
ある時突然、ほんとに、東京から ふらりといらしてくれてしまったのでした。
そして、
ふらりと帰ってしまった。

ろくにお客さんもない時季でした。
あまりにも唐突で、
あまりにも「ふらり」すぎて、
せっかくいらしてくれたのに、ろくな応対もできず。それは、自分の後悔の種になりました。


 (#)


そして、
その「ふらり」がきっかけで、なんと、
秋田に移住する!
と決めてしまった、Iさん。

「カフェをひらきたい」という、積年の夢に、
「秋田の土地で、」が、重ね合わされて。


森番を辞めてしまって ぽかんと哀しく 空白だった時期
その(秋田に移住しますという)知らせを頂いて、
ほんとに、びっくりしました。

そして、
安直なことばだけど、
“感動”してしまった。





当時、
「何処の誰が見てくれてるかもわからないし、更新しなければ音も無く去って行くし、
 いったい、なんの意味があるんだろう、、」

悶々と悩みつつ、
それでも ちまちま続けていた拙ブログが、

まさか

誰かの人生を大きく動かしてしまうきっかけになるなんて、
想像だにしていなかったから、


ほんとうに、びっくりしたんです。
「えーー!!?どういうことーー!!?」って。


で、

また、そのメールの文言の一節が、
辞めた当初の無力感とか寂寞感を ずどんと貫くような
美しくて強くて。

衝撃と感動で、
わなわなしてしまいまして。

その時のメールが、
今こうして、『歌庭』をこつこつ続けている支えとなっています。



だから、
Iさんは、恩人。
自分の大きな節目に 大きく刻まれた
恩の人なのです。


実際は ほんとにちょろっとしか会っていないけれど、
数えきれないほどたくさん居る恩人のうちの、大事な一人。


だから、
「いつかまた、ちゃんとお会いしたいなあ」
「ちゃんと御礼したいなあ」と
切々、想っていたのでした。


そして、
先に述べた通り、最近
「先頃、本当に、秋田に移住しました!」
という、ひさしぶりのメールが来て。




それから しばらく経ってから 今回のワンデイ・トリップを思いつき、

ふと、

「あ、もしかして、Iさんにも、会えるかな!」と、連絡して

叶ってしまったわけでした。

まさかの この早急なタイミングで。


とても嬉しかった。

ほぼ初対面的な再会をして
改めて話してみたら、

やっぱり、
とっても素敵な方でした。





で、

そんなIさんと、
「森口さん」から、

森へ。


 (#)






秋田森のテラスの
『森のテラス』に立ち。



 ↑
これは去年の7月の旅の。うまるくんです。





それから、

山をぐるりと 廻りました。








沢沿いの登り道。



サラサラと 水の流れる音がきこえてきたら



なだらかな滝が見えます。


この山に降り
土に貯えられた水が やがてしみ出して
流れ出て、
沢になり、

さきほどの「池」と、
田畑へと、流れ込んで行きます。

















「森のブランコ」という、新しい標識がありました。
社長の字。(なつかしい*)


辿って行くと、





ブランコに逢えないまま

山頂へ行き着いてしまいました。。。





「どこだろう?」と探しながら。
ずんずん、山をめぐることに。




空がぱっと見える、
「抜け」のポイント。

山の中でも、ほっとする場所。



点々と残る、




自分の字の標識。

即席的で粗雑で、申し訳ないんだけど、

残っていれば、やっぱり、嬉しい。






なつかしの木。




「座れるモミジさん」は健在でした。







くだりみち。

Iさんが最初にふらりと来た時は、
逆から登ったそうです。つまり、「谷口さん」から。


「最初に廻ったときと、なんだか違って見える。」





そう、そうなんです。

上る進行方向が逆だと、

上り道は下り道。
下り道は上り道。

上るときは、上を向きがちかと思いきや、まっすぐ足下を見勝ちだし、
下るときは、下を向きながらも全体を俯瞰する感じになる。

見える風景の雰囲気が、変わるんです。







「谷口さん」に近づいてきました。



この山一番のスピリチュアルスポット。
「隠し棚田」です。

緑に深く覆われていますけど、
昔の人がこっそり作った小さな棚田。

ここから流れる水は、

『谷のテラス』のある谷(これも実は棚田)に繋がって行きます。




『谷のテラス』ふたたび。

秋には夕焼けがまっすぐ落ちる、谷。

夏にはホタルがふわふわと溢れ、星と重なり合って舞う、幻想的なスポットです。



ぐるりと一周、戻って来ました。





戻って来たところで、

背後から ゆらりと現れた影。


八郎潟のフキさんでした。

再会。

待ち合わせをしていた、もう一人です。


待ちきれずに 山を巡り始めてしまって、結局ぐるりと全部廻っているうちに
フキさんも到着したそうで。

「山の中で会えるかも」と、上り始めたのが、
彼女も、「森口さん」ルート。

同じ向きに進んでいて、
見事に かち合えなかったのでした。




ひとしきり再会を喜んだ後、

フキさんの住まう八郎潟に連れてってもらうことになっていたので、


名残おしみつつ、




森を辞去。





来た時に歩いた道を、また

逆に進んで行きます。

ひょいとそこらへんの草をとって、草笛を吹きながら。
(ngchは全然吹けなくって、3秒で投げ捨てる。)




「はじめの花畑」。

森番になる以前・森のテラスに出逢う以前の自分が
ひょんなきっかけで ここの花を植えるボランティアに参加することになり、
初めて降り立った、

という、思い出深き場所でもあります。

だから、
「はじめの花畑」。


カムバック。





玄関デッキ。



その前に広がる畑。







玄関。



入口は、出口。


 (#)


玄関までの アプローチ。

田んぼ沿いのあぜ道。







Iさん(@田沢湖)とも、ここでお別れ。
ほんとに、ありがとう。
Iさんのカフェが出来たら、必ず行きたいと思います。
もしこの森のテラスの中にカフェが出来たら、ほんとにいいなあ。



限られた時間、

秋田は 本来、とってものんびり過ごすのに良いところだけど、
今回は、どんどん動かねば。



ふたたび、さらば。


森のテラス。






まだまだ続く。>>第4章へ。

今回の ※(#)付きの写真は、photo by Iさん でした。
ありがとう。


秋田をぐるぐる巡り倒す、たった1日だけなのにフルボリュームの旅。
お次は
昼下がりの八郎潟。











one day akita ~2:再会の庭

2010年08月04日 | 旅録 -travelogue-
7月18日の、秋田・1日・旅日記。

第一章:朝編に続き、

第二章



です。





秋田駅に着くや
お蕎麦に


(一枚だけちらっと撮ってました、蕎麦)

海に
温泉に
ババヘラアイスに


めくるめく“市中引き回し”を堪能させてもらい、

さらに フリオさんは
車をぶっ飛ばしてくれて。


東へ向かいました。




森の方へ。

森の深い方へ。

懐かしい森のある方へ。




ちょうど 秋田も短い梅雨が明けたという、この日。


懐かしい 夏のはじまりの森の空気、
秋田の森のあの カラリとした空気の あの感じが、

走る車に飛び込んで来ます。








ところで:
ご存知の方も多いと思いますが、念のため説明しますと、わたくし
「歌庭屋」を名乗る前身は、
「森の番人」だったのでした。


2年ほど、秋田の山間のけっこうな田舎で、
「森の番人」として、暮らしていました。


秋田の「森のテラス」というところで。


田園、畑、森、ため池、山、、
という
里山の環境を、造園家の感性で 丸ごとがっつり
「オープンガーデン」にしました。

っていう、
スケールのでかい“庭”なのです。
そこに居て、色々なことを、やってました。


北秋田市・桂瀬(かつらせ)というところにあります。
秋田市から車でぶっ飛ばして、1時間ちょいかかります。


去年のちょうど同じ時期に、
高円寺のおちゃめな軍団と訪れて以来。



(去年の模様。)



今回、
正直、
行きたい。という気持ちも、あった。けれど、
今回の旅の主旨は そっちではなかったし
(スケジュール的に)行けないかもなあ。って、
半分諦めていた。

、、んですけど。


前述の通り、
フリオさんが、連れて行ってくれたのでした。



その
フリオさんや、
現在も つながっている色んな・素敵な友人たちと
たくさん出逢えた場所。

造園という世界に今携わっている自分にとって
肝心要の「根っこ」になっている、
超・重要な場所でもあります。



去ってから、早、一年以上経ちました。
(まだ一年強?そんなもんかな。)





最後に訪れてから、ちょうど一年。



自分が去った後、
現在の「森の番人」が 凄く頑張って、
「凄く素敵な感じに進化している」「良くなっている」というのも、
ちらちら耳にしていました。


看板も出来たんだとか。




おお、ほんとだ。すごいねえ。



「ああ、良くなってるのか。それはそれは、良かったなあ」
と思いながらも、
ちょっと、怖かったんです。

「変わった/進化した」ということは、
自分の居たときの痕跡は、どんどん消えていっている、ということだから。

自分の手のかかったものは、どんどん 消えて行っている、ということだから。




だけど、

そんなにびくつくことは なかった。



入り口にたどり着くや、

初めて見る 新しい看板。そして そのそばには、

自分の字で書かれた看板が、残っていました。




お粗末すぎて、看板としてはダメダメな、看板が。

「とっくに棄てられただろうな。」と思っていた、看板にもならない看板が。

まさかの再会。



キュンと、してしまいました。



入り口の、新しい風景。

振り返ったら



変わらない風景も。



懐かしい。
甘くほろ苦い、第三の故郷。





ただいま。

ひさしぶり。

おじゃまします。










マイナーチェンジをしているところもあれば




何も変わらないで見える、当時そのままの風景も。















水を張ったエリアが増えていました。

そのせいか



トンボがすんごく増えていました。
数も種類も。

見えるかな、、エメラルドのアオイトトンボ。




花畑の花。



あぜに野に咲く、天然の花。







花畑の花(ダリア)に混じって



なんと 半夏生が!勝手に生えたにしては、素敵すぎる。


あれやこれやの

変わったところ
変わらないところ


いちいち反応しながら
ゆるゆる歩いて行くと




「かわや小屋」と「くら」が見えて来ました。

ああ、変わらない!






やあ、新しい!


良いなあ、これ。







「とても素敵になった」というウワサの
『くら』へ。

くらには、先客が。




「もしかして、逢えないかな?」と、ギリギリに連絡していた、
Iさんでした。
最近、田沢湖に引っ越してきたばかりの、Iさん。

秋田森のテラスで出逢った方です。

ぜひいつか、会いたかった人。

まさかこのタイミングでお会いできるとは、思っても見なかったけど;

ああ、やっと会えました!




はね上がり戸を開けました。



風が抜けます。






ほんっとに、

あっちもこっちも
見違えるほどに素敵な、居心地の良い空間に 進化してました。




寝っ転がれるし。




これは、
いつまででも ダラダラできちゃう。




オープンの時に作ってもらった、



木のペンダント。懐かしい。

これを作ってくれたアトリエキキ(二人組)の片割れが、
今、森番を務めてくれています。




こちらは 自分の時には無かった、
新しい、手彫りの地図板。力作。




いろんな自然のオーナメント。
今の森番の子のお作かしら。



キッチン!

新しく出来たばかりの、キッチンスペース。
電気もガスも、水も整ってる。

これで(社長宿願の)カフェが出来る!

すごいなあ、社長。
なんだかんだ、ハードルにぶち当たりまくったけど、結局、
夢をぜんぶ叶え倒している。すごいパワーだ。




随所にお洒落なセンスが光る インテリアは、きっと
インテリアコーディネーターでもある、スタッフNさんの力。流石。


すごいなー。




ひとしきり 感嘆しきり

まったりしたところで

フリオ店長、




カフェの開店があるので、秋田市へ。

「またあとでねー!」と、帰途に。



ああ、色々とほんとうに
ありがとう。





さて
この「森」は、まだまだ序の口。





続きます。


もう一人、声をかけてみた 秋田の友人を
待ちきれず;


池の上に浮かぶテラスへ。






続く>>第三章へ。



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