歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

雨のお茶事

2011年05月31日 | 遊興 -pleasure-
日曜日、雨の降った日。

お茶事(ちゃじ)がありました。




高田馬場にある、茶道会館というところで。

場所からして、年に1,2度あるお茶事も 一大事ですが、
今回のは、なにやら余計に、一大事だったようです。


朝4時半起き。


袴を着付けしていただくので、時間厳守の早起きです。






自分もお稽古している社中には、男性がたまたま何人か揃っています。

たまたまなんですが、みんな、造園関係の方です。自分含め。


今回のお茶事では、男性メンバーは皆、
「お運び」という役を担いました。

水屋で点てた数茶碗のお茶やお菓子器を、お客様に運んだり。
そして、空いた茶碗・お菓子器を、裏に下げたり。

っていう役です。







かつては 男性がやるのが当たり前だったはずですが、

お茶といえば今や、女性がほとんど。
男性は珍しい。



女性の着物は色鮮やかで、とにかく華やか。

まさに「ハレ着」という感じ。


そんな中で、
渋い袴をビシッ!と決めた男性が立ち回っていると、かえって
ある意味「華がある。」
というか、
ピリッと締まる、いうことで。


30分ごとに廻る御席を、出ずっぱりで、働きました。



お点前をやるという重大な役は無いけれど、

菓子器を置く位置を間違えたり、
よどみなく流れるのに失敗したり。

いろいろ、うっかり。緊張の連続でした。





造園系の職人だからか、

男性陣はみんな、午前中はそこそこ緊張しつつも、
元気でした。

でも、

昼の大急ぎ昼食の後は、
どよ~~ん。


眠いのです。

平素なら、昼食後、午後作業の前は、仮眠をとります。

それを飛ばしたので、リズムが狂って。


正直、グロッギーでした。


groggy!






そんなこんなで
ずーっと忙しく、楽しんでる余裕は無かったのですが、


終わり際に、慌てて、「フォトセッション!」っつって、


友達に撮ってもらった、貴重な袴姿。


まずは 可愛いふりで。




もはや着崩れがかっておりました。
控えめに、小さめに。


次は、モード系のふりで。




次は、第一アラベスクのふりで。


写真を後で見たら、あまりにも型が出来て無いのに愕然。


練習不足か。、、たぶんそうです。

お茶のお稽古と共にこつこつやっている、
バレエのレッスン。
しかし、3月以来、なかなか滞ってしまっているのです。
精進したいところですが、、。





お茶事が終わって、

雨も容赦なく降っているので、早々に帰宅。

帰宅するなり、寝ていました。

五時頃だったか。


ハッ!

と、起きたら
二時でした。

深夜の。


最近の自分にしては珍しく、ケータイのワンセグで頑張って見てた、
「仁」。


見逃してしまいました・・。



よりにもよって、大好きな中谷さんが活躍してそうな回に、、。

無念でありんす。










雨降りの眼、星座の実

2011年05月30日 | 徒然 -tzure-zure-
なにやら 前倒し気味の梅雨入り。ということで、

雨に次ぐ雨、しとしと、続きますね。やぁですね。

、、なんて、書くんだろうと思っていたら、



晴れてしまいました。

今日の、お昼休みのこと。





にわかに晴れて来たのが、ちょうどお昼休み寸前で

「あ、

これはもしかして、ラストチャンスかも!」と思って、



近くの浅間山(せんげんやま)公園へ。




もう、そろそろ行っとかないと、無くなっちゃうだろうな、と
うすうす焦っていたのです。

っていうのは、何のことか?、というと、



ムサシノキスゲ。この花のこと。

去年、
この里山そのまま残した公園のことを初めて知ったのは、6月。
もうこの珍しい花は、絶えて無かったのでした。

だから、今年こそは、と。秘かに想っていたのでした。


いざ来た この五月、

黄色い その花の色姿を、
車で たちまち往き過ぎる遠目には、認めていたのですが、

忙しさに、振り回されているうちに。


紫陽花も膨らみ出してしまった。


そして、
今日。





ギリギリで、間に合ったようでした。


しかし おおかたは、この勇み足の梅雨のせいか、
すでに花を落としていましたが。





ついでに、
ランチのひまも惜しんで、
山をひとまわり。




気持ちのよい、雨上がりの森。




完璧な、森の風景。

森の風景は、どこを切っても、大概、完璧だ。






緑に降り注ぐ光。



木立に、下草に。

緑の蔭に。
降り注いでは、緑に染まる光の色。

森の色。






水のたまる泥道に落ちる、
光の影。




影の中に、花。
白いドクダミ。




木立にまぎれて、紅い実。





雨あがり。




そこら、ここらに、
小さな水のたまり。





大きな水のたまり。




小さな川になった道。




ちいさな光の粒のたまる、
ちいさな水の流れ。




水の流れの、往く道、来し方。




降り注ぐ光の先。




はじけるような、光のたまり。




あ、




実。



あ、





ここにも、そこにも。


雨のせいか、


この道には、
そこらここらに、落ちてる。




なんか、

星みたい。

星座みたいだな。

って、ふと想った。






ランダムにちらばる感じ、

それぞれバラバラに散っているけど、
写真の枠に切り取ると、
ひとつになる。

ひとつの「関係」が生まれる。
ひとつの形をもち、
ひとつの意味をもつように見えるようになる。

つまり、
ひとつの「星座」みたいになる。


それぞれは
いたってバラバラなのに、

ひとつの、何らかの意味を成す星座みたいに。


まあ、

そんなことはさておき、



ちょっとかじってみた。



ちょっとすっぱかったけど、

どうやら、サクランボの味。










さて、

と。


森を出る。


すると



森のすそにも ぽつぽつと。




野イチゴ。




誰も眼をつけない、

秘密の野いちご畑、発見。


ヘビイチゴかな。どっちだっけ。



が、

目の前に広がる花に気を取られてか、

確かめそびれた。



ちなみにこれは、コレオプシスだっけ。

キク系。




黄色い花は、光をいっぱいに染み込ませる。







サツキ。

いつしか見馴れ過ぎてしまったか、まったく気にも留めなくなって、
カメラを向ける気も起きないほど無礼つかまつっておったが、

まだ、咲いてくれている。


確かにまだ、ぎりぎり、五月である。





お昼休みは、たちまちに終る。

急ぎたくないが、急ぐ。


急ぎたくないので、やや、急ぐ。




キミドリを薄く残した、白いあじさいの、開きかけた つぼみ。

眼をとめる。

足を止める。



まだ幼い。


でも




薄く桃色に色づき始めたひとつを、見つけた。



もうすぐ、大きく色づく。

六月の印。





この後、

風がまた劇しくなってきて、

天はじわじわ蒼く暗くなってきて、



あ、

あれは「台風の目」みたいな時間だったんだなと、気づいた。

台風じゃなくなって、温帯低気圧になったんだっけ。

雨降りの眼。



夕方が近づき、

風は いよいよ強く、
東の雲には、妙に明るい紫が混じっていた。


温帯低気圧だかなんだかに変わったという、台風2号の、

名残りの色。


やや風にあおられながら、

眠たい眼で、帰る。


梅雨の日々は、どうしてか、

どうにも眠い。眠たい。

寝ても寝ても、眠たい。



低気圧のせいかしら。





奇跡の青

2011年05月25日 | 徒然 -tzure-zure-
「よいしょ、」っと。



先輩を、おしのけて。


たっぷりの恵みの雨のあと、

がつんと晴れて、

元気を増した花たち。

勢いづいて、また新たに芽吹いています。









ブルースター。

Tweedia caerulea

別名は、オキシペタルム。あるいは、瑠璃唐綿(ルリトウワタ)。
英名は、Southern Star. 南の星。



目の醒めるような、それでいて、幻想のような青。


もっと心を撃ったのは、



花の裏側。

消えそうに淡く、透けるような、ピンク。



表の色も、裏の色も、
信じられないほどに綺麗。

これが表裏一体に共存しているというのが、また、

神秘的すぎて、もう、困る。


ちなみに

ガガイモ科です。
確かに、葉っぱが サツマイモの葉っぱっぽい。

ガガ様。








ペンステモン。

「エレクトリックブルー」という品種です。

これを初めて見たとき、まさしく “エレクトリック”なショックを覚えました。

「、、奇跡!」って、思った。


このつぼみの色。
淡く光る青と、甘いピンクのグラデーションの共存状態たるや。

こんな小さなつぼみの中で、一緒くたに。

まるで、虹を凝縮したような存在感。

ほんとに、
奇跡だと思う。


青と桃、
こんな色同士の諧調が ここまで見事にうまいこと実現している例は、
あと一つ、

夕焼け。
夕焼けくらいしか 他に、見た事がない。




おととい、下見に行ったお花屋で もう即ゲットせずにいられなかった
青い花を、
それぞれひとつずつ。

今日、
熊谷で作っている庭に、植えました。





雨の月曜日

2011年05月23日 | 徒然 -tzure-zure-
雨のせいかな。

なんだか、テンションが上がり切らない、
妙に アンニュイな日だったなあ。

雨のせいかな。

寒さのせいかも。




月曜日のせいかも。


レイニー・マンデー。


とりあえず、レイニー・マンデーのせいにしてみる。




朝の道ゆき。

出がけの時。都合良く、雨が止んだ。





川沿いの緑道を、新しい青い自転車で するーうっと、走り抜ける。

はっ と

香りに呼ばれて 立ち止まる。



スイカズラ。

漢字で書くと、
「忍冬」。
冬、葉っぱを丸めて、寒さに耐えているようになるから、って。

金から白へと色が変わる、スイカズラの花。

雨にとける、好きな香り。




ほどよく 雨が止んでくれたすきに。

ちょっと早めの、朝の道ゆき。



ノバラが咲く道を抜けて。



公園を抜けて。





シロツメクサのじゅうたんを抜けて。






エゴの花の降る道をよぎって。









ヒルガオ。


白い淡い光。





ハクチョウゲ。

夏の朝は、白い花が沁みる。




シラン(紫蘭)の、白花も、

妙に光ってる。





今咲いている中で、一番惹かれる花は、



エノテラ。

昼咲き月見草。

なぜか、とても惹かれる花。
いつか植えたいと、待ちに待って、

ついに植えた。




つくばの某庭にて。



              ↑
             ここらへん


先週、植え込みしたばかりの、出来立ての庭(の一部)です。


ちらっとだけ見せちゃう。







光る水。





先週も、そんなこんなで、忙しかったなー。



* * *



花。



パッションあり。




サイレントあり。




シックあり。



キュートあり。




優雅あり。




ポップあり。


世界はなんてカラフルなんだろう。

まったく、飽きない。





花の写真を見てたら、

「テンションが上がらないなあ、、」なんて、
さっきまでの重たさが 消えて、

ちょっぴり 癒されてました。





これからしばし、雨の続きそうな気配。

アンニュイ。

アンニュイとの闘い。


花に見蕩れるだけじゃ、敵わないので。




プリンを食べるよ。

最近、超お気に入りの。

桜もち味・牛乳プリンだよ。

うふふ。






降り立つべし

2011年05月23日 | 徒然 -tzure-zure-


黄金!




黄金!ゴールデン!


降り立つべし!

青き衣をまといて、降り立つべしー!




『ナウシカ』が、
(映画のというより、漫画の原作のほうが)私のバイブル。なので、

思想の原点 というか
もう 完全に染み付いているので、

「その者 青き衣をまといて 金色の野に降り立つべし。。。」

という おばばの言い伝えの台詞が、湧いて来てしまわずには、いられないわけなのです。
居ても立っても居られないわけです。

こんな風景を目の当たりにすると。





「降り立つべしー!」
っつって、

飛び込んでいって、

降り立ちたいわけです。

降り立たないけど。


これは、熊谷の、現場近くの、畑です。

ちょっと前にも、同じ場所の写真を載せました。
風が緑をくねらせている光景。
ざわわ。って。

それから、一ヶ月もしないうちに、
若い緑は、黄金へ。


こちらの現場も、いよいよ佳境です。








ナウシカつながりで。

そういえば、書きそびれていた件。



王蟲(おうむ)が、どーん!



これの正体は、

膜構造(テンセグリティというらしいです)で作られた、テント的仮設建築。


中は



こんな。

建築学科時代の友人と、見に行って来ました。

東京理科大の、建築学科の学生の、なにかのワークショップか、
プロジェクトだったか。





かれこれ、四月の初めの頃の話だったか。。。


そうそう、




桜の咲き始めた頃でした。





ミツマタも、こんもり咲いていました。

あと、ユキヤナギの全盛期。

そんな時季でした。


、、すでに、遠いなあ。









入り口。





中。

鉄の棒が、織り込まれて居りまして。


これがいかに凄いのかという詳細は、えー、割愛させて頂きまして。

膜のテンション(緊張)をうまく使っている構造だということ。
テンセグリティ、というそうです。ということだけ。


もはや 建築の世界からは一歩離れた私としても、
これはなんだか、面白かったです。


というか、

「オウムじゃ。でっかいオウムのぬけがらじゃあ。」

という、ナウシカなテンションになってました。



ナウシカ(漫画のほう)は、ご一読をおすすめします。
エコと直結させられがちな映画版が、屁のように思える、
とても深い、
一筋縄ではいかない、重い話です。
人間の業、人間ではまったく適わない、自然の神秘、脅威。


今回の震災のあとの、放射能のこと、
メルトダウン、爆発、

あれらのニュースを見ながら、やはり、ナウシカの漫画のあちらこちらを、重ねて、憶い出していました。

最終巻(7巻)。

巨神兵が、核の火を放ちます。
キノコ雲が立ち上ります。
それは、正義の火ですが、毒でもあります。
それを命じたのは、ナウシカ本人です。


ぜひ、今こそ、また新たに読み直されて欲しいと思う。

まちがっても、映画のほうをサラッと見るんではなくて。







久々に会った同級生。

折しも、震災から2週間くらい。
話題も、震災のこと。そしてもちろん、建築のこと。






この「オウム」を見に行った前夜、
この建築のご学友の家に、お泊まりしました。

それで、
同じく建築の同級生にして、このたびなんと、医学部に合格したという友人の、
送別会みたいなことをしました。

で、
『第9地区』っていう映画を見たりしたんだけど。


エビって呼ばれる蟲みたいな宇宙人が南アフリカ上空に不時着しちゃって、
そこに第9地区っていう、彼らを隔離するエリアを設けて、
っていうSF映画なんだけど。

まー、面白かったです。


その友人が この春めでたく合格した っていうのが、

福島県立医大でした。



もちろん、受験した時点では、こうなることは、全然予想もつかなかったこと。

よりにもよって!?って。

これが今生の別れになるかも!って。

ぜんぜん笑えないような、かえって 笑うしかないような。



医者を志す彼は、

今頃、あの福島で。頑張っているのだと思います。



何がどうなるのか、わからない運命。





今日もまた、東京も、揺れました。朝にも、夜にも。

揺れることに、ずいぶん慣れてしまっています。

じんわりとした不安は、相変わらず。





薔薇がまぶしい、
ものすごい真夏ばりの暑い日照りと、

夕方からの、冷める雨。


一日の中だけでも ころっと変わる天気。


明日など、なおのこと。

明日の朝、無事に目覚められるかさえ。

一秒後さえ、どうなることやら。


それでも淡々と、日常を綯いでゆく。

明日のために、今日、
部屋のかたづけをしたり、洗濯をしたり、
しっかり寝て、体調を整えたり。

とりあえず、明日のために。

どうなることやら、わからないけれど。





薔薇日和

2011年05月22日 | 徒然 -tzure-zure-

光の熱い日々。

風の強い日々。

薔薇の咲き誇る、五月の晴れがましい日々。


今日も、そんな日。

薔薇が 光っています。








でも、
今夜から、雨になるみたい。


それからしばらく、来週は、雨が続くみたい。


来たかな。
梅雨かも。


そういえば、

薔薇が雨に濡れて、鮮やかなままに散って、
にアスファルトの道を贅沢に色づけているのを、

見ていた気がします。
去年も。


エゴの花も垂れて、

アジサイのつぼみも目立ち始めています。








サマータイム

2011年05月20日 | 徒然 -tzure-zure-
昨日、今日、

つくばの現場で、植え込み作業。個人邸。

昨日は土入れ。それと、大きな樹木系の植え込み。
急に森が生まれ、別世界のようになる。

まだ新しい色の葉っぱが、影と一緒に、揺らされて。

それまで、無味乾燥な荒野に吹いていたぶっきらぼうで、方向も意思も見えない、つっけんどんな他人みたいだった「風」が、
途端に親しみ深い、
潤んだ目の、涼しい優しい「かぜ」に変わる。



今日は続き。
土を足しつつ、花もの、草もの。

かぜに、花の香りが混じる。色が付いて、さらにふくよかになる。




5時起き、6時出発。

5月の早朝は、すでに明るい。

5月の東京は、
冬ほどの澄んだ蒼さはなく、

今、高速から見える新宿都心のビル群は、ぼや~んと白けた霞みに、青くのっぺり、逆光みたいな輪郭。
二次元の書き割りのように見える。蜃気楼のそのまた向こうの、にせものの絵のように見える。

幻の影というか
影の幻のように見える。


しかし、
確かな風があり、
確かな日差しはあたたかで、

気持ちが良い。シンプルに。

窓を開けると、
風が廻る。

車に積んだたっぷりのラベンダーの香りが回る。

それは、救いです。




一日が長いです。


長いけど、
足りないのです。




ある日ある森

2011年05月17日 | 旅録 -travelogue-

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押し花の誕生日

2011年05月15日 | 遊興 -pleasure-
5月15日、誕生日でした。

お祝いのメッセージ、たくさんありがとうございます*




友人のもりっちこと森野美紗子は、
押し花を使ったイラスト作品を作るアーティスト。

たびたび歌庭にもご登場頂いて居りますが、
その繊細でメルヒェンな色使い、風合い、、、とってもツボで、大ファンです。

マイルームには、もりっち作の ちょうちょモビールが、ゆらゆら。


めでたいことに、このたび
彼女の本が出版されました。



『押し花コラージュブック』(誠文堂新光社)


古い切手などでコラージュ作品を作る 林美奈子さんとの、コラボレーション。

その出版記念の展示会に、行って来ました。

場所は神保町。「スピンギャラリー」というところ。
古~~い、つぶれてるような古本屋の居並ぶ裏道に、こっそりありました。



迷った。





今回は、出版著作権的な問題で、展示作品の写真は載せられないのですが、、




引きならオッケーということで。
こんな感じでした。


そして、

「押し花ろう引きワークショップ」に、参加しました。


押し花と、



溶かしたロウで、カードを作ります。



油紙の封筒に入った、押し花、押し葉。
なんかもうこれだけで作品みたい。

この中から色々、選んで。
紙(わら半紙みたいな、ぼそぼそした紙)に、ちょんちょんと貼付けていきます。

紙は半分に折って、片側をキャンバスに。

花の貼付けが出来たら、パタンと折り畳みます。

そんで、



二枚折にしたキッチンペーパー上で、粉末状にしたロウ(ロウソクをおろし金でおろす)を
アイロンで溶かして、

そこに さっきの押し花の紙を挿み、

キッチンペーパーに挟んで、アイロンがけ。

溶けたロウを、紙に沁みこませます。



けっこう すぐ出来ます。


ワークショップは、2時間。
作品数は、無制限。ということだったので、

わたくし、目の色変えて、俄然 欲張りました。




こんな感じです。
押し花の厚みがあると、まわりに空気が残ってしまいます。

家で、何度でもやり直しが出来るとのこと。




ヒモも、付けます。
壁にぶら下げて飾ったり出来るように。

ちょっと変わった結び方にしてみた。




四枚作ったよ。

メッセージカードにします。全部、この世に一点の手作りもの。
一部はトリミング(切り抜き)したりして、加工しようかな。


お世話になっている人みんなに、、、とか言い出したら
じゃあ何千、何万点作らなきゃいけないんだ!ってなるから、

タイミングで。
さて、誰のところに届くかな。



贈るのが、楽しみです。






古い古本屋の二階の、小さなギャラリーに、
たくさんのお客さんが ぐるぐる入れ替わる中。

選ばれしわずか4名の参加者の一人として、楽しい集中作業。
長居させてもらいました。


というわけで、

とても素敵な展示会だったのですが、

今日が 最終日だったのでした。

「わー、いいな、行きたい!」ってちらっと思ってくれた方、すみません、肩透かし。
よかったら、本を買ってやって下さいね~。

とても素敵です。
押し花コラージュのつくり方も、載ってます。

初めてお会いした林さんも、そのご友人方(イラストレーターの方が多かった)も、
なんだか綺麗な、素敵な方ばっかりでした。

久しぶりに、ほんわかやわらかフェミニンな空気に、紛れ込まさせて頂きました;





今日のもう一つの出来事。


もうギッタンばったんでボロボロになってドクターストップがかかった
愛車:メーヴェ(10歳以上) に、

ついに SA.YO.NA.RA。

さよなライオン。


そして、



こちらが新メーヴェです。

目の醒めるようなエメラルドにしました。さわやか!

GW中に買い替えようとしたんだけど、サイズの都合でお取り寄せ発注 という形になって、

結果的に、自分への誕生日プレゼント(by自分) ということになりました。


これで明日から、さわやか出勤!



というふうにして

一日はあっという間に 過ぎて行きました。





夕暮れ。





最近、夕暮れが、綺麗です。




月は もうすぐ、満ちようとしています。






もうひとつ、
自分へのご褒美プレゼント(by 自分)



ハーゲンダッツ!

オレンジのクレームブリュレ。ってやつです。

柑橘好きでプリン好きのわたくしのためにこさえてくれた かのような
甘美な錯覚を赦してくれます。





満喫しました。
31歳です。

よくここまで生きて来られたもんだなー。

好きな事を、仕事として、やれていて。
特に不自由も無く、平穏に暮らせて。
そして、いろんな友人におめでとうと言ってもらえて、
ありがたいなあ、と、
つくづく、
しみじみ思いながら。



この真ん中の空白に、「ありがとう」を込めて。




さて

明日も5時起きです。忙しい一週間の始まり。

この一日を終えてしまうのが名残惜しいけれど、
もう寝なきゃね。


世界は明日も 色々あるけれど、
先の事はもう、全然わからないけど、
不安の無い日なんておそらく無いけど、

今やれることを、存分にやり抜くだけ。結局。
今目の前にあることを、大事にするだけ。

やれるだけのことを大事に丁寧にやっていけば、
ちゃんと、それなりの流れが来るはず。


一日一日。丁寧に。

頑張ります。





黄金の五月

2011年05月14日 | 遊興 -pleasure-
前回の結婚式のお仕事の 直後、

お芝居を観に行きました。

『普通の女』。



オオタスセリさん脚本の舞台。
下北沢の「劇」という小劇場でした。


お芝居って、あんまり縁が無かったんですが。
自分のバレエの先生が出演しているというので。


バレエの先生:白川万紗子先生は、
女優さんでもあるのです。(その他、声優とかも、色々やってるそうです。)

バレエの先生としての顔(と、“素”の顔)以外の姿を観るのは、今回が初めてでした。


『普通の女』。

4人の女優が オムニバス形式で繰りひろげるのは、
「女の普通」。
普通にストーカーな女。
普通にウソつきな女。
普通にテンションの高い女。
普通におかしい女。

あまりに好評で、再演が繰り返されているという、このお芝居。
この日も、立ち見補助席も階段席も無くなるくらい、超満員でした。


とても面白かったです。

学生演劇でよく観たような、妙に哲学くさがろうとした空回り演劇ではなくて、
とても楽しい、
花のある、毒もある、お芝居でした。




マサコ先生も、他の3人も、それぞれ個性的な女を、コロコロと演じて。
どれが素なのかわからない感じ。
「プロの女優だな。」という感じ。

それで、

不思議と、元気をもらえたのでした。
元気というか、「自分もがんばろう!」っていう、前を向く気持ち。

プロフェッショナルの仕事を目の当たりにするのって、
なんだか、いいですよね。
正しい光の射す方を見せられる、というか。

こういうふうにちゃんと頑張れば、こんなに凄いんだよ、と、
頑張ることが全く無駄にならないということを、かたちとして見せてもらえて、
安心させられるというか。


だから、帰り道の車中(結婚式で使った花をたっぷり積んだまま、近くのパーキングに停めておいた車で)、

なんだか

「自分も、正しく頑張ろう。大丈夫。」

と、

じんわり、感じ入っておりました。


花の仕事の一件落着感も、あいまって。







そんな感じで始まった、次の週。




見事に毎日連続して 友人知人が誕生日を迎えた、
やたらとおめでたい盛りの、一週間でした。
ある意味今週こそが、自分にとっての「ゴールデン」なウィーク。



雨がざんざん降ったり、

昼と夜、
雨天と炎天の 寒暖差が劇しく、

せっかく治った風邪が再発しやしないか って、ひやひやしたりしつつ。


仕事も少し落ち着いて来たので、


木曜は
バレエのレッスンも、2ヶ月強ぶりに再開!

金曜は
お茶のお稽古も、1ヶ月ぶりに。




半年廻って、夏の炉に替わっていて、
また要領勝手を憶い出すのに一苦労。




GWを境に、
町中で見る花が、変わって来ました。




八重桜はもちろんのこと。


フジの花も、終ってしまった。

ナノハナは


浅い緑色の、アスパラガスのように。


満開に光り輝いているツツジも、



満開にほころんでいるモッコウバラも、





雨に 容赦なく、ただれ落ちてゆくけれど。




ずーっとまだ咲いている花もあるせいか、


(ハルジオン。)


実はけっこう変化していることに、気づきそびれるけど。


(ポピー。)


新しい緑がしっかり色づいてきて、
新しい花も見つけます。


雨の朝の道すがら、

濡れて余計に匂い立つ、ニセアカシアの花を見つけます。



同じマメ科だからか、花の形のみならず、匂いも似ている気がします。

「アカシアの雨」と昔から言われているのは、この花。
ほんとうのアカシアは、春に黄色い花を咲かせるミモザのことだけど。



しとしとと、



少しだけ温かい、五月の新緑の中に降る、
白い雨の似合う。





白い、
テイカカズラ、かな。ジャスミンの香りの生け垣も見つけます。

花が咲いて、夜に匂い立って、
それで初めて気づいたりして。







白くないけど、
同じマメ科で、これまた形も香りも(香りの強いところも)似ている、


エニシダ。目の醒める黄色。

事務所の庭に、ぷんぷん、咲き誇っています。

フジに似て、甘い美味しそうな匂い。





樹に咲く白い花で 今時分よく見かけるのは




ミズキ。



こんなミズキ。

面的に、段状に咲く白い花。






紅い新葉の中に



もしゃもしゃと白い花。
ベニカナメモチ。




白雲木も発見。

雨で下に落ちて散らされた白い花で、気づきました。


この季節、

白い花が多い気がするけど

紅い花も多いような気がします。



これは、チェリーセージ。



これはナデシコ。




そういえば
黄色も多いね。

いや、

ちょっと見渡しただけでも、けっこう色々ありました。




世の中、ほっといても、色々あります。






五月。気づけば半ば。


五月の雨が降り、

五月の陽が照り、

五月の風が吹きます。

半袖でも平気で気持ち良い、素敵な気候が ぐるりと戻って来ました。




麦畑。



風が渡る。

「ざわわ」が起きる。






ざわわ。






スギナも



小さな ざわわ。

海みたい。


ナツヅタも



波みたい。





そんなこんなで

今日も清々しく、5時半に、勝手に目覚めました。

朝の気持ち良い時間。


今日は同僚の妹さんの誕生日。


そして、

いよいよ明日は、自分の誕生日。




幸いなことに、ホリデイです。


まず、予約注文していたニュー自転車を、取りに行きます。
自分へのプレゼント。

それから、
友人:もりっちの、
出版記念 押し花ワークショップに行くことにしています。


楽しみ。







音楽の奏でる結婚式の庭

2011年05月09日 | 造園 -creation-
5月8日、日曜日。
見事な五月晴れ。

知人の結婚式の、造園的空間演出をしました。


生演奏が奏でられる中での、手作り結婚式。


どうぞ、ご覧下さい。


* * * *


会場は、



こんな感じ。
某大学付属の式典用会館でした。




それでは、野口造園の新しい“歌庭”を。


まずは 
新郎新婦のお席卓上の、花です。







モッコウバラです。

白と 黄色の。






正面の見栄。

向かって左(=新郎)の方が、白。
右から、黄色。

つるを伸ばしてたくさんのちいさな花をつける、モッコウバラ。

ポット苗を机の下に潜ませ、
両端それぞれから伸ばし、絡まり合わせました。


左の方を、すこしこんもりめ。アシンメトリーに。




バルーンは、新郎の妹さんのお作です。



画家:和田英子さんの描いた鳥の、ランタン・コーンと。

コラボレイション。


ランタン・コーンは 各来賓席にも。



フェルトの花は、新婦の手作り。









新郎新婦席から。







次は、

数組の演奏家が 生演奏をするステージ。


ビフォーです。




スタンバイ、花。




途中経過は 当然撮ってないので、


アフターです。








こんな感じです。





ギターと歌のデュオ。





馬頭琴。


アンド、



ハープ。




ハープって、、、、美しいですね。とんでもなく。


あまりにも 様になり過ぎているもんだから、見蕩れてしまう。




tico moon という、ハープとギターのデュオの方でした。

あれ、友達が確かファンだって言ってたな、って憶い出す。




それぞれの演奏は、リハーサルで、ちょこっとずつだけ拝聴できました。

素敵でした。
やっぱり生の演奏は、大きくて厚くて、深く沁み込みます。




スピーカーの上にちょこんと乗っかっているように見えるのは、




ビバーナム・プリカータム(Viburnum plicatum)の、ピンク花。
ヤブデマリ(japanese Snow ball)の園芸種です。




そのほか、、、色々!

ぜんぶ紹介したいけど!

いかんせん、種類も数も豊富です。





色々、たくさん。


イメージは、

森の深い中に何故かぽつんとある、不思議な花畑。





包み込むように。





窓のむこうの、外の光、空気とも繋がるように。






ちなみに今回、ひとつの花も、切ってません。
全部、ポット苗のまんま。

「園芸テープ」という、麻ひもを編み込んだみたいな資材を敷き、
ポット部分はその下に埋め込む形にしました。
(その下には、薄いビニール敷いて、床が汚れないように。)

ふつうのお花屋さんだったら、
花材を切って、オアシスっていう、スポンジみたいなのに差して、
見事にアレンジメントするでしょうけど、

自分は、プロのお花屋さんみたいなことは(今のところまだ)出来ません。

オアシス使うとなると、水受けの皿みたいなのが必要になるし。

ポットそのままなら、あとで どこかのお庭に植えることも出来るし。

土に根を張った、元気な状態のまま。殺さず、生きたままで使えるから。

















お式は、長いようで あっという間ですね。



このお庭も、ただちに撤去。









往来。

一台の軽バンに、いっぱいいっぱい詰め込んで。


それはそれは、


幸せなドライビングでした。



カスミ草、ラベンダー、スズラン、ローズマリー、



色んな香りが満ちて。


その日。




壮大な夕焼けでした。




長い一日でした。

帰り路で、やっと、ほころんできました。


ゆっくり、じっくり、

「ああ、よかった。。」

って、
想いながらの、帰り道でした。






ということで。


素敵な結婚式。素敵な新郎新婦。


おめでとうございます。





そして、

ありがとうございます。



“不思議な森の中の、音楽の奏でる結婚式の庭。”


出来ました。





* * *


五月の仕込み

2011年05月04日 | 徒然 -tzure-zure-
おはようございます*



GWですね~。


御蔭様で、

珍しく長引いた風邪と、そこからつながる 不穏な咳は
見事、快復しました!

一時は どうなることやらと おののいたものでしたが、

願望通り、病院にかかること無く済みました。

偉大なるネギ様、そして、マスクと睡眠と。(食欲はほとんど無かった。)
あと 極めつけは

労働。でした。

GW前にどうしてもやるしかないし、、と、咳き込みつつも無理矢理
働いたのが、効を奏したみたいです。



治って良かった。


身体は、休みたがっても居たし、

同時に 動かしてもらいたがっても居たみたい。


じーーーっとしてるだけじゃ、溜まって、発散できないもんね。


ちなみに、
樹木の苗を植え込みました。
サイズは、だいたい2mくらいのものたちを。

連休明けから かかりっきりになることになる、新しい庭に。

樹木は、庭の骨格です。
このあと、花とか下草とかを入れて、“肉付け”していきます。
他にも、デッキテラスとかウッドフェンスとか、
レンガ敷きとか、盛り沢山の庭(エクステリア)です。


ふと気づいたら、
自分史上、一番規模の大きな庭でした。
完工まで、一ヶ月近くかかりそうです。

ということで、5月も正念場。気合いが要ります。


その取っ掛かりとしての、植木。
土の大規模な入れ替えのため、初めてユンボも操縦したよ。
ユンボってのは、掘削機。ちっこい重機。


ギリギリ、治って良かった。






昨日は
家で一人ゆっくり、たっぷり休みました。



休暇的な意味でのGWは、ある意味、これにて終了。


というのも、
今週末、ひさしぶりに「野口造園」仕事をやるのです。

“空間演出屋”としての、「野口造園」としての。
一年ぶりかな。

結婚式の、生の植物を使ったディスプレイを請け負いました。




植物の材料は すでに用意できました。




花屋さんを巡って。

花集め。
これが一番 気が楽で、楽しい時間。

集まった材料だけ見れば、もう完璧(な気がする)!

って想えるんだけど。。





あとは、いかに空間に飾るか。
つまり、
ここからが、本業、腕の見せ所になります。



大事な門出の日をサポートする、責任も決して軽くない仕事。
簡単でもない課題。例によって、一人だし。
ひーーー大変!プレッシャー、、;つい びくついてしまうけども、

ご縁があって、
信頼してもらって、頂いた仕事。

頑張らなきゃ。

これまた、気合いが要ります。






というわけで、

GWは その仕事の仕込みと、あと すき間すき間で、
セルフメンテナンス。

温泉とかー、山とかー、海とかー、

やり出そうとしたら色々たくさん、やりたいことが出て来る!けど、
ふと冷静になると、
全部やるには、なんせ時間が足りなすぎる。


掃除、洗濯、散髪、自転車の買い替え、仕事の準備、仕込み、

自分の身の回りの建て直し = セルフメンテナンス。

それだけで あっという間に終ってしまいそうです。


やるべきことを
挙げ出して、スケジュールを考え出しただけで
あわあわ慌ててしまいそうだけど、

まずは、落ち着いて。



まずは、
久しぶりに自分で作った朝ご飯を、しっかり食べました。
しっかりっつっても、粗食極まりないけど。


それと、
お茶を、丁寧にいれました。
ただの緑茶だけど。
ただの緑茶と侮るなかれ。

お茶を美味しく入れるコツは きっと、
丁寧に、静かに。
決して焦らないこと。


そして今、
音楽を聴きつつ、これを書いています。


開け放った窓から流れ来る 朝の風が、

五月の初々しい緑をはらんで、心地好いです。

休日の 晴れ晴れした朝の風は、とてもやわらかい。




海外に旅立つ友人も居れば、
被災地へボランティアに行っている友人も居ます。

働いている友人も。
子育てに勤しむ友人も。


みんな、それぞれに。

私も、自分なりに。

このおだやかな束の間を満喫しながら、
自分の出来ることを全うします。


やさしい五月晴れ。


皆さん、それぞれに、素敵なGWをお過ごし下さい。








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