歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

出羽三山、修験の旅:0日目〜海から山へ〜

2015年08月26日 | 旅録 -travelogue-
すこぶる猛暑、まだまだ残暑、
と思いきや、‘処暑’(暑さが収まる)を過ぎたら、途端に秋めいて、肌寒いほど。慌てて長袖を着ました。

そんな8月も、もうすぐ終わり。

ついこの間のお盆休みのことを、書きたいと思います。

山形にある出羽三山(でわさんざん)に、行ってきました。




久しぶりの、東北の、濃厚な夏の山の緑の空気に、全身の細胞が大悦びしてパンパンにふくれ上がりっぱなしになってるような、
満ち足りっぱなしの旅でした。

短いながら濃厚だったもんで、一回で終わらない気配がすでに1000000%。
2年前のイギリス旅日記連載すら終わってないのに、新たなる連載型旅日記を始めようとしていることに、わなわな、戦慄を禁じ得ませんが。致し方なし。



きっかけは、思いつき。

お盆休み直前に「海」に行ったので、じゃあ「山」も行きたいな、と思ったんだったか。
とにかく、直前の思いつきで。
「出羽三山」というのは、前から気にはなっていた未知なる場所でしたが、唐突に思いつきました。

こういう直感は、信じたい。

即座にネットで出羽三山の廻り方を調べて、近辺の宿を予約して、

お盆だから高速は混むはずなので、仕事が完了したその日の夜のうちに出発しよう!
、などと意気込んでいましたが、さすがに疲れてて寝てしまい、深夜移動は失敗。

翌早朝7時。会社から、いつも仕事で使っている愛用の軽トラに乗って、
出発。



とにかく、どちらかというと「一度も行ったことの無い方」を選びたい性分なので、
東北道じゃなくて、関越道経由で、新潟の海岸線から上って行くルートで行くことにしました。

所沢インターから入って、埼玉を抜けるまでが、長かった・・・。(まだ埼玉?いつまで埼玉?埼玉どんだけ広いの?って若干腹が立つくらい、延々埼玉)

関越道は割とスイスイ。

関越道は、新潟に入ると いつのまにやら下道にすげ変わり、



日本海沿いを通って。




山と海がこんなに近い。

また一歩内側へ入れば、



田園地帯。

秋田暮らし以来の、懐かしい、真夏の稲の香り。稲の香りにいっぱいに満ちた空気。

蒸せるほど目映い、青い穀物の、陽に灼けて香ばしい匂い。



こんもり、名もなき小さな森の群れ。


がら〜んとして人気の無い、まーーーっすぐ伸びる、軽トラ一台分くらいの幅のせまい農道は、やっぱり、居心地が良い。このくらいのスケール感がきっと、ヒューマンスケールの‘道’として、ちょうど居心地の良い幅なんだと思う。(神田橋とかの片道5車線とか、意味判らなすぎて意識ひっくり返りそうになる。)

そして、



山肌を覆い潰すほどにびっしりはびこる、葛(くず)のつる。そして、その花の、甘〜〜い香り!

全開の窓にぶわんぶわん飛び込んで来る風の中に混ざるその香りが嬉しくて、細胞が爆発しそう。

という感じで、昼下がり、山形入り。
もうちょい頑張れば、夕方前には着きそうです。

しかし。
夕方くらいに出羽三山に着いても、神社仏閣に参拝するべき時間帯(遅くとも午後3時くらいまで)は過ぎてしまったので、中途半端。宿のチェックインは18時にしてしまったし。

じゃあ、

よし、とりあえず、

温泉、入っとこう。と、



「日帰り 温泉 最寄り」で検索して、
降り立ったのは、

湯田川(ゆたがわ)温泉という、古〜〜い温泉町の、



「正面の湯」という、小さな小さな、共同浴場。

地元のおじいさんだけが居る感じの、どローカル。
シンプルな真四角のお風呂。3、4人入るともういっぱい、シャンプーとか石けんとか何も無いけど、
1300年前からあるという、大変由緒ある温泉で、
加温も加水も循環も全くしていない、きわめて純粋な天然の源泉掛け流し(←これが一番大事)の、熱い、良いお湯でした。

入るには、ちょっと離れたとこにある商店のおじさんに入湯料(430円)払って、鍵を開けてもらいます。

温泉から上がると雨が降り出しちゃって、散策もしないで出立してしまいましたが、
町はとても小さいし、鄙びているけれど、奥ゆかしい佇まいで、
何にも無さそうに見えるけど、実は何かがあるかもしれません。奥深い何かが。





そうこうして、夕方。

宿のチェックインの時間が頃合い良く迫ってきたので、
いざ、出羽三山のうちの一、羽黒山の麓の宿坊へ。



湯田川温泉から30分くらいで着くはずが、道を間違えて遠回りしちゃって(←どの旅でも必ず起こる現象)、
1時間弱で、着きました。

この日の宿は、茅葺き屋根の宿坊。神林勝金さん。

羽黒山の入口の、まさにお隣。



茅葺きビューの部屋でした。驚きの、wifi完備。

そして、



みごとな精進料理。

すごく美味しいし、それに加えて、なんだか嬉しくてたまらなくて、またもや身体の細胞が喜びに満ちて叫び出しそうなほどで、
もう、たまりませんでした。

前世の1人に山伏(修行僧)が居ると言われたことがあるのですが、その山伏さんが大悦びしているのかも、なんて思ったり。


という感じで、
出羽三山(=羽黒山・月山・湯殿山)の三社詣で・本番を控え、
東京から山形の山の中まで、車で走ること9時間。とにかく大移動した0日目は、これにて終了。


出羽三山の巡り方は、羽黒山→月山→湯殿山 という順番が良いらしい。

ということで、

明けたら、
まずは羽黒山(はぐろさん)へ、参ります。

羽黒山は、「現世」なんだそうな。


 >>続く。>>






[2013英国旅日記:11-3] Super-Mare ~イギリスの海へ行く~

2015年08月17日 | 英国 -england-
2015年の日本の海に行ったことを書いた流れで、
2013年のイギリスの海のことを、書きます。





2013年7月30日 〜11日目・その3〜


天使の居る、古き城塞都市:Chesterを後にし、
一気に南下。
大移動します。


どしゃぶり雨の中、M5(高速)をぶっ飛ばして、5時間。

到着しました。



初めての、イギリスの海。



着いたのは17時半。昼下がりと黄昏のあいだ。

ホテルにチェックインして、
荷物を下ろし、自力洗濯してから、
勇んで海辺へ。

時刻は、19時。



今までに無かった、リゾートな雰囲気。
ちなみに部屋は、見事なる “逆”オーシャン・ヴューでした。


海辺のそばまで来ると、



ロックガーデン発見。




ごつごつした岩と、グラス(草)中心の、乾いた花壇。





しっとりさ、無し。





公園。




今まで見たことが無かった、平板タテ積み。ラフ。非常にざっくりしている。


、と、職業柄ついつい足を止めてしまいましたが、
いざ、海辺へ。



ここは、Weston-super-Mare(ウェストン=スーパー=メア)という町。
イギリスの南西の隅っこ:サマーセット州まで、一気に来ました。



‘Weston’という名前の町はこの州のあちこちにあるらしく、それらとの差別化のため、‘-super-Mare’というのをくっ付けたようです。

‘super-Mare’ というのは、中世ラテン語由来で、

super=on/above (〜の上)
Mare=sea (海)

ということで、さしずめ「海の上のWeston」といったところでしょうか。

「超まれ」ではありません。



というわけで、辿り着いた初めてのイギリスの海。





潮が引いているタイミングみたいで。

座礁した、みたいな状態の船が、ちらほら。



なんでしょうこれは。


波も海も、ずいぶん遠いところに。



干潟状態の渚を、散歩してみました。



鳥もちょこちょこ、散歩してたり。





犬も。





黄昏の海って、あっち(東)とこっち(西)で光が全然変わって、

別の場所みたいに写ります。



向こうになにやら、現代的な橋と建物が見えたので、
近づいてみる。



なんだろう。
商業施設かな。







通り抜けてみる。

さらに進んでみる。







イギリスにも当然居る、お馬鹿者の痕跡。



イギリスのカラス。






高く飛ぶ鳥



近寄って来る鳥

イギリスは鳥天国です。




さっきの橋付きの建物が気になるので、橋の入口のほうへ行ってみると、



「グランド・ピア」(埠頭)だって。

あいにく、来るのが遅かったようで、入れず・・。



じわじわと、黄昏。





広〜〜い歩道で、めいめいに過ごす人々。
リゾート特有の、ゆったりした時間の流れの中。



グランド・ピアと反対側に見えた、謎の飛び出し小島へ。





真っ平らに落ち着き払った、人工プール(あるいは釣り堀)。

この土手を挟んで、
対照的に、ざわざわとさざ波立つ、外海。



それでも、海はまだずっと、ずいぶんと、遠い。





正面に見えるのは、どうやらホテルのようです。






断崖の上につくっちゃったようです。




チャリボーイ。

外海の方を眺めて、ぼ〜っとたそがれてたら、背後から「・・ボウッ!!(=わっ!!)」って驚かされて、ヒャッホ〜〜ウ!ざまみろ〜ってケラケラ笑いながら、颯爽と逃げ去って行きやがりました。



釣りに興じるファミリー。




空がやばいことになってきました。



海は、
黄昏の時が、一番キラキラして綺麗。
夜に向かってじわじわ蒼ざめて消えながらも、キラキラの余韻は、ますます深まって行くようで。
そんな時間を一番長く噛み締めて居られるから、
ただ眺めるのなら、黄昏時の海が、一番好きです。





干潟の渚から、



海沿いの町。賑やかしい、リゾート地の現世へ。




空は淡々と、宵モードに移行。

海沿いの、比較的年齢層が若そうなカフェレストランに入り、



今日のディナー。


そうこうしているうちに、



時刻は、21時。







 >>続く。>>

黄昏の海へ行く

2015年08月16日 | 遊興 -pleasure-
これを書いている今、お盆休みも終わろうとしていますが・・・。

断続連載中のイギリス旅日記(2013夏)にて「次回は海へ行きます。」という流れになったところで、
現実の時間軸(2015夏)でも、海へ行ってきました。
奇遇にも、絶妙なタイミングで。

お盆休み間近の、8月9日(日)。

江ノ島の隣、鵠沼(くげぬま)海岸へ。



波が高め。サーファーがいっぱいです。


夕方、大学時代の友人の演奏するイベントが、海の家で催されたのです。



ライブが始まるまでの、黄昏時。

同じ学部メイトの友人+そのベイビーたちと、波打ち際で戯れました。




ちっちゃい時は海を怖がってギャン泣きだったというこの子も、



もう平気。



1年ぶりに会った。

いつのまにやら、もう5歳だって。



元気、元気。





子どもって、どんどん成長して、みるみる変貌していく。
会うたびに、ぎょっとします。

「え!?前会った時から、そんなに時間が経ったっけ!?」って。




一方、
我々=30代中盤はもう、自分の年齢もわからなくなる(orどうでもよくなる)くらい、ほとんど変化しなくなった。
40とかいう、アカラサマな節目ぐらいになってやっと、「あれ!?」って気づくんだろうな。




この前正月だったと思ったら、もうとっくに半分以上終わってるっていうし。
1年は、気づかぬうちにサラサラ流れて行く。





寄す波・引く波と、追いかけっこに興じる子。




待って、



追われて、



見送って、




また駆け寄って。

エンドレス。


きゃあきゃあ楽しんでる姿は、破裂するほど微笑ましくて。
見てて飽きない。

どの瞬間も面白くて、写真撮りすぎました。




一方、去年会った時はポカ〜ンとした赤ちゃんだった子も、



海に浸けられて、ギャン泣きするかと思いきや、

最初だけポロッポロ、透明の大粒の涙を目いっぱいに溢れさせていたけど、



あっけなく、全然平気になったみたいで、

キャッキャ。積極的に波へ向かって行く。



よちよち歩きが可愛い。

まだろくにしゃべれないのがまた、可愛い。


そして、
物怖じせずに、押し寄せる波に とことことーっと走って行くので、ヒヤヒヤドキドキ。




パパもあっという間にずぶ濡れ。



こちらもパパと一緒に。



空も渚も、全部が全部、美しい海の夕暮れ時。



何度も、何度も。

二度と同じ波は無い、大波小波に向かって、
繰り返し、繰り返し。





海へ向かって行く。






暮れ泥(なず)むまで。

海はどの瞬間も全て漏れなく、美しい。





なぜかあっという間に懐いてくれて、砂掛けあって遊んだり。




クラゲ発見。



お盆を過ぎると、海にはクラゲが出る(刺されて腫れた経験あり)ので、
海に入れるのも、案外短い。

夏は案外、短いのです。





久しぶりの潮騒と、

可愛い子どもたちに すっかり癒されて、
トロトロに溶かされました。




そして、お盆休み本番は、山へ“修行”に行ってきたのですが、、、

それはまた、別のお話ということで。









[2013英国旅日記:11-2] Chester's Angel ~チェスターの天使~

2015年08月08日 | 英国 -england-
2013年7月30日 ~11日目・その2~

古き城塞都市:チェスターに来ました。



いざ、大聖堂へ。






ひと言で言うと、



どでかいです。



控え室みたいなところ。

この暗い、古い、厳かな感じがもう、雰囲気ありすぎて、たまりません。





壁沿いの腰掛けは、THE・アンティーク。

タイルの模様に、ほんのりピンクの、石壁の色。




飾り柱
この色の取り合わせ、ひとつずつに意味があるのでしょう。多分。




床のタイル。



これも床タイル。

いろんな模様、、いろんなパターン、、、情報量多すぎてパンクしそう。




吊り香炉



黄金の天井。

あの独特な雰囲気の天使たちが。






聖書の台。

鷲?




壁一面に、ミニチュア聖堂みたいなのがぎっしり、びっしり。
ぐちゃぐちゃーっ!としてます。整然たるぐちゃぐちゃ!



曼荼羅に通ずる、緻密な凝縮。

すごい執念を感じます。




ステンドグラス。

本気。





これもステンドグラス。

でもこれだけは、異様にシンプルで、ハイセンスに抽象化された、モダンなデザイン。
ここだけは新しいんじゃないでしょうか?




柱の角に人の像。

こういう、一瞬ぎょっとするような気味悪いの、中世では好まれたようで。



祭壇の奥。



ストーヴ。でかい。




燭台。でかい。芸が細かい。



というふうに、、

ものすごい多様な要素が、あれもこれもぎっしりで、細かく見ていくと、
はんぱない情報量。何テラバイトでしょう。


宗教学科+建築学科の出ゆえ、宗教建築なるものにはおそらく人一倍惹かれるところがあって、

やっぱりいちいち、つぶさに見ずに居られず、

おかげで脳がくらくら。


ぐったりして、外の回廊に出ました。





ほっとする、静謐さ。






回廊の突き当たりには、



カフェがありました。すごい賑わい。

天井が高いので、食器のカチャカチャという音がホールに響いて、
それが心地よい余韻と残響を生み、なんとも言えない音楽のよう。




お土産とかも売ってる。

これはボトルが皿になってるやつ。



とにかく節約したいので、様子だけ見て、再び回廊へ。


窓から



中庭が見えます。



ズーム。




あら。

ちびっこが居る。




庭に出てみます。



真ん中に池がある。

そしてこんな像がある。

なあに、これ。




元来、薬草園的なものだったはず。いろいろ植わってる。お池のまわりはフジのよう。



墓とか。




あ、さっき窓からちらっと見えた子かな。








ベンチとか。

中庭の外周に、いろんな草木花が植えられています。

ふんふん、と思いながら見ていると、







ちびっ子が!

なんか、からんできた!




駆け寄ってきた!

なんか言ってる(けどよくわかんない)



なんか持ってる(たぶんアイスの棒)

そんで、

戦隊ものか、ヒーローものの何かを、演じてるっぽい。「ブシュー!」とか言って、振りかざしたり、振り回したり。

イギリスのなんとかレンジャー的なもので、アイスの棒はソード的なものなんだろうけど、
う~~~ん、、、わかんないよ~;


しかし、



・・・可愛い*・・・


そして、

人懐っこい* こんな見ず知らずのイエローモンキーに気安く駆け寄って来ちゃったりして、
逆に心配になっちゃうイエローモンキー。

3歳くらいかな~。姉弟かな。
なんかしきりに言ってるけど、残念、ただでさえあれなのに、幼児語はもはや、全然わかんない;;;




駆け回る天使。





振り返り、なんか言ってる天使。

いや~~ん、可愛い**

でも何言ってるのか、やっぱりよくわかんない;;





なんかはしゃいでる天使。







こっちが何もわかってないと認めたのか、
さらっと別の遊びに転じる天使。





マザーに呼ばれた。






マザーに不審がられない程度に、こっそり追うイエローモンキー。




庭のすみっこに。



不審がられないように、離れつつ。




庭を歩いて廻っているテイで。

ふんふんなるほど、こういう花を植えてるのね。

とか見てるふりして。






ところで、これは一体なんなの?


解説板はどっかにないかな、、とキョロキョロしてたら、






すみっこから飛び出してきた、さっきの天使。



3人きょうだいみたい。




飛びはねっこしてるとこ。

もぐらたたきみたいに。全然タイミング合わないで、ぴょこぴょこ。


、、なんでこんなに可愛いこと、してくれるのでしょう・・




「行くわよ~!」


入国2日目にして偽ポリスに強盗されてから、細かいトラブルなども引き続き・立て続いてたので、
残金も常に心配しながら、警戒心ビンビンでやって参りました、この一人旅。

思えば、宿の受付とか店の人とかと以外、人と触れ合う、ということもあんまり無かった。いわんや、ちびっこをや。

なので、

ここに来て、

いきなり、癒された。



「プシューー!」





長いようであっという間に

天使たちも去ってしまったので





再び静謐へ。




光と影が沁みる。







ふう。


チェスターは、



以上です。


かわいい天使にからまれただけで、も~、大満足です。

中庭の像がいったい何だったのかなんて、既にもう、どうでもいい。




さて、

これから、大移動。
高速をぶっ飛ばし、一気に南下・西進。


庭、森、山、湖、ムーア、世界遺産、田舎町に、城塞都市、、、と来て、まだ訪れていない要素:

イギリスの「海」を、目指して。




GO!




 >>続く。>>


[2013英国旅日記:11-1] the Walled City ~壁に囲まれた町~

2015年08月05日 | 英国 -england-
2013年7月30日 〜11日目〜



ところで、出国は8月2日。
イギリス滞在の日程も、いよいよ残りわずかになってきました。

じわじわ、ロンドン方面へ近づいてことになります。

うろうろしつつ。



これから南へ下るとして、通り道でどこか、オリジナリティーのあるところは、、、と、
ガイドブックをめくっていて、気になった町。


・ローマ時代からある、歴史的な古都。
・城壁に囲まれた、中世の色をそのまま残す、城塞都市。
・特徴的な木組の建築が並ぶ、独特な町の景観。

とのこと。



何より、町の名前が直感的に気に入ったので、
行くことにしました。



CastletonのコージーなB&Bに別れを告げ。



到着。



地図。

城壁にすっぽり囲まれた町。



これがその城壁。

城壁は、歩いて廻れるようになっています。



ただし、それは後にするとして。


いざ、城塞の中へ。





壁の中は、
中世の雰囲気をそのまま残していると云う、旧市街。

一部の看板や店構えは現代風に改装されていますが、




ほんとに独特。

町の中心地:The Cross(クロス)。
城塞の四方にある城門から伸びるメイン通りが、十字(=クロス)に交差(=クロス)する中心点。

その‘クロス’から、通り沿いにずーっと列なる、商店街。



黒い木組と、白い漆喰壁。
特徴的な黒い紋様。

三角屋根の建物同士が、ぴったりくっ付き合っていて、

アーケードになっています。





色んなお店が。

そして、



なんと、2階も、つながっています。





これは、‘The Rows’(ザ・ロウズ)という、バルコニー回廊型の商店街。



天井の低い回廊。

ずーっと繋がっていて、



座れるところも。





通り沿いは、ずーっと回廊。
ところどころに階段があって、通りに下りられます。



デパートみたいなところ。
ヨーロピアン。



ここもアーケード。



明るいカフェ。
赤ちゃん含む老若男女で、賑わっています。

さて、

ところで ここはどこかというと、



Chester。

チェスター。という町です。



時計塔。



ここから城壁に登れます。





城壁と、旧市街内の家屋・建物の、近いこと。



もうすぐそこが窓だったり。



バックヤードも丸見えなところも。



ぐるり、巡っていけます。

外灯が点在してるので、いつかの段階で通電改修工事でもしたんだと思われますが、
どこをどうやったんだろう。

古い雰囲気がちゃんと健在。



少し色が淡く、ピンクがかった赤レンガが、良い味。




城門。

壁の外は、

大きな道路が走っていたり、



川も流れてます。







公園があります。





なんかの遺跡ですよね。

ふつうに座ったり触れたり、しっかり活用してます。


こんな風に、
ちょっと高い位置(そんなに高すぎない位置)から町を眺められるのって、良いですね。




白、黒、赤。




メンテナンスどうやってるのか気になる花。




古くて大ぶりな石と、

大ぶりな樹。

日本だったら、「通行の邪魔になるから!」とか「電線に引っかかるから!」とか、
「落ち葉がめんどくさいから!」って、無様に伐られること受け合い。
日本じゃ、樹は伐らなきゃいけないと思われている。

街路樹が、大きなまま、自然のかたちのままに、生かされている。ほんとに見習って欲しい。



城壁を下りて、

ふたたび旧市街。



雨に濡れた、古い石畳の、せまい道。

詩的。



良く見ると、何色も織り交ぜている石畳。

色合わせもハイセンス。





町の中心にある、大聖堂へ。





厳かな、物々しいゴシック調の、、、




ピンク色の石で出来た、大聖堂。




経年の黒ずみや色褪せのおかげでしょうか、

ピンクと呼ぶべき色調だけど、全くけばくなくて、
なんとも素敵な色・・・。




下も、ピンクの石。



いざ、中へ。




この大聖堂で、私は天使に出逢いました。





 >>続く。>>

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