時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(340) ゆとりと健康の創造の館

2010年06月08日 01時21分06秒 | 過去になる現在
大和川と市界の関わりに関する記事の中で取り上げた矢田7丁目。大阪市が松原市に刺した注射針のようなこの地区の一番北の大和川の堤防上から北の方を見ると…

(2010年2月27日撮影)

 茶色っぽい建物がある。
 川を渡り,その建物に近づく。

(2009年7月5日撮影)

 廃線となった阪和貨物線の線路の向こうに立派な建物がある。ほぼ1年前の写真だが,この施設の方から,楽しそうな声が聞こえてきた。さらに近づくと,茂みの間から水着姿の人たちが見えた。屋外プールになっているようだ。
 先日,この建物の正面側に通りかかった。

(2010年6月5日撮影)

 この施設,矢田7丁目の注射針部分を除くと東住吉区の最南端の地にある。そこそこ歩くと近鉄南大阪線矢田駅があるが,停まる電車も少ないので,交通の便が決していいとはいえない。

(2010年6月5日撮影)

 建物横の看板を見るとかなりの充実した施設内容になっている。
 さらに入口の施設案内の壁紙をみると…

(2010年6月5日撮影)

 整骨院までついている。この施設,ゆとり健康創造館「ラスパOSAKA」という名前で設置したのは大阪市だ。公共施設ではあるが,入館料が1600円もするため,この中身が見てみたいとは思っていたが,なかなか入ることはできなかった。いつか1回は行ってみようかと思っていたが…

(2010年6月5日撮影)

 いくら高くて,立地も不便で敬遠される施設とはいえ,あまりに人気がない。
 玄関のドアを見ると…

(2010年6月5日撮影)

 今年3月で営業が終了していた。記事冒頭の2月に撮影した写真は末期の姿だったようだ。玄関脇を見てみると…

(2010年6月5日撮影)

 平成11年の建設だ。こんな立派な投資をした施設が10年ぐらいしかもたなかったわけだ。これまでにもフェスティバルゲート(1997年)阪南パラドーム(1996年)大阪ドーム(1997年)長堀の地下街(1997年開業)WTC(1995年)のような大阪市が1990年代から2000年代前半にかけて建てた建物の現状の記事を書いているが,現状が廃墟だったり,別目的で使われたり,他の会社が運営したりとすごいことになっている。記事にはしていないが,USJだって大阪市が三セクでしていた頃は悲惨だった。こうしてつぶされているのもある意味,メスが入っているということだろうか?

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