時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(No.133) 大都市の真ん中でも・・・

2009年05月26日 06時46分20秒 | 過去になる現在
何年生向けだったかは忘れたが,社会の教科書に描かれた地図を見ていて,列車が高架上を走っているのが一般的なのかと思わされたことがあった。用地の問題,渋滞や事故の問題,市街地の分断化の問題を考えると都市部においては高架または地下を鉄道が設置されるのが理想なのだろう。
 何度か利用したことのある大阪駅もホームが10番まであるが全て高架上にある。しかもほぼ並行に並んでいるので,逆に「気持ち悪さ」を感じたこともあった。
 隣接する私鉄や公営地下鉄の梅田駅も高架上または地下に設置されている。

 その一方でこんな風景も見られる。

 大阪駅北側の道路を福島方へ行くと・・・


(2009年3月10日撮影)


 規模の大きな踏切があり,しかも特急列車が通過している。

 また,福島駅下においても・・・


(2009年5月20日撮影)


 高架上にある福島駅の下に踏切があり,特急列車が通過している。
 これら2枚の写真は特急の通過時刻を事前に調べていたわけではなく,たまたま通りかかった時に偶然撮影したものだ。そう考えると結構な頻度で通過しているのかもしれない。

 大阪駅北側には貨物の梅田駅があり,特急列車が走っている地上の線路は貨物列車用の線路のようだ。その線路に客扱いのある特急列車を通すダイヤが組まれている。しかも,その特急は大阪駅を通過せずに新大阪駅へ停まるようだ。以前の記事で書いた梅田スカイビルの展望所に行った際,鉄道に精通しているお方と一緒にこのあたりを眺めていた。彼からは,線路の枕木が昔のタイプのものが使われていて見ごたえがあるという評を耳にした。敷地内か隣接かは分からないが,ビルの屋上にはテニスコートがあり,ゲームの最中であった。
 中央郵便局も移転し,ますます梅田地区の再開発が進んでいく中,昔ながら(?)の風景も残っている。
 貨物梅田駅の地下化の案や,なにわ筋線だったか名前ははっきり覚えていないが,大阪市を南北につなぐ鉄道路線の検討も行われている最中のようだ。
 まだ確定案は出されていないが,この大都市の中心部に似つかない光景もみられなくなるだろう。他にも大阪市にはこのような場所がまだ残っている。

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