時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(262) 道路下の空間

2010年02月09日 05時46分32秒 | 風景
大阪市旭区の今市交差点。

(2010年1月15日撮影)

 守口市との境付近にある城北通りと国道1号が合流する比較的大きな交差点だ。
 この国道1号の下を地下鉄が通っている。そしてこの向こうに太子橋今市駅が存在している。
 近くの6号出入口から地下に降りてみる。5号出入り口と6号出入り口は国道を挟んで少しずれた位置にある。建物に囲まれて入口がある。

(2009年12月25日撮影)

 改札口までは結構遠い。
 5号出口の方へ行ってみる。改札階から階段を昇った先には・・・

(2009年12月28日撮影)

 出口までの長い通路がある。地上に出口を作る際,土地の確保がうまくいかなかったのだろう。
 梅田・難波の繁華街とは違った住宅地の道路だが,その地下には割合広い空間が存在している。
 そんな地下空間には・・・

(2009年9月11日撮影)

 犯罪への注意を促す看板がある。階段や曲がり角など視界もよくない部分もあるので,警戒すべき道だろう。時折,ホームレスの姿も見かける。

 先ほどの通路を奥へ行くと谷町線寄りの改札口がある。
 さらにそこをまっすぐ行って振り返ると・・・

(2009年12月25日撮影)

 壁のタイルの色が変わっている。
 2006年に今里筋線が開業した際に拡張したのだろうか?
 それにしてもこの通路長い・・・
 階層で数えると地下1階なのだろうが,地上からの階段がやや長いので深さは地下2階ぐらいになるだろう。そこから1階分下ると谷町線のホームと同一平面でつながってはいないが,今里筋線寄りの改札口がある。そこからさらに2階分ぐらい降りたところに・・・

(2010年1月29日撮影)

 今里筋線のホームがある。
 この地下空間,長いだけでなく深い。5~6階建てのビルが地下に埋まっているような感じだ。駅の構内図も・・・

(2010年1月29日撮影)

 かなり複雑な上に。これでも上の写真の谷町線部分は省かれている。
 今里筋線の駅名も太子橋今市ではあるが,ホームは太子橋にも今市にもなく,完全に守口市に位置している。改札を出た辺りが何とか太子橋に位置しているぐらいだ。今市とはそこそこ離れているが,5番出口の周りは今市になっている。(注:あくまで行政が決めている住所表記での地名。)

(2009年9月22日撮影)

 この出口付近の放置自転車に関する看板を立てているのは・・・

(2009年9月22日撮影)

 守口市だ。この辺りの大阪市と守口市の境界は本当に入り組んでいて分かりにくい。地上でも分かりにくい境界は,地下に行くとさらに分からなくなる。
 駅を利用しなければこの広大な地下空間の存在は気付かないだろう。