時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(255) 【24区展3】 形

2010年02月02日 02時02分02秒 | 現在の中の過去
【24区展】の記事一覧

1 (130) ~住所表示板~
2 (196) ゆる~くいこか!
3 (255) 形
4 (263) 区役所
5 (342) 図書館


区の中の一部の案内板は大通り沿いだったり,バス停付近だったりで見かける。区役所前にも同じようなものがあるが,中身がかなり細かい。基本的に区全体が入るように描かれている。区の形がはっきりと見えて面白かった。以下,区の形を見ていきたい。

1 西淀川

 東西方向に広く,川が入り込んでいる。主に川が区境だが,東側はJRの線路が基準のようだ。

2 淀川

 東西の境はともにJRの東海道本線になっている。北区と共にいかに大阪駅に寄るのが遠回りになっているかが分かる。

3 東淀川

 北側の吹田市と東側の摂津市との境が川ではない部分がある。

4 此花

 本来西側につながる舞洲が上のスペースに描かれている。さらに舞洲の南に位置する夢洲は描かれていない。埋立地があるので特徴的な形。

5 福島

 南北は川が境界なのに対して東西はよく分からない。この区を移動しているといつの間にか北区や此花区になっていたということがあった。

6 北

 梅田のある区だが,道路は格子状になっていないことが多い。川が境ということで福島区との境以外は分かりやすい。もともとは大淀区と分かれていた。

7 都島

 城東区との境は良く分からないうちに変わっているように感じるが,その北の旭区との境は線路が基準なので意識しやすい。南北に長い。

8 旭

 東側の守口市との境目が入り組んでいる。右上の太子橋3丁目の細長さはすごい!

9 港

 埋立地で形が分かりやすい。東側の西区との境は移動しているといつの間にか変わったぐらいの印象。

10 西

 東西の境があまり意識しにくい。東側の境は高速のようだが,中央区から横切ると四ツ橋筋が境のような錯覚をしてしまった。

11 中央

 左上の町名が細かく変わる部分と大阪城の存在が印象的。東区と南区の合区でできた区。

12 城東

 東西方向に流れる川はあっても区の境界になっていない。南北に長い。

13 鶴見

 もともと河内国だった部分が多い区。守口・門真・大東・東大阪市と接している。中央上部の浜5丁目付近や左側の茨田(まった)大宮は他の市の間に入り込んでいるような感じ。

14 大正

 南北に長い区。川や運河などに挟まれているため形は分かりやすい。

15 浪速

 中央区との境があまり意識されない印象があった。日本橋は1・2丁目までが中央区,3丁目からは浪速区となっている。

16 天王寺

 南北に長い区。南の阿倍野区との境界付近に天王寺駅がある。東側は環状線が境になっている。

17 東成

 西側が環状線,南側は近鉄大阪線が境となっているために直線部が多く感じる。東側の東大阪市との境は分かりにくい。布施(東大阪市の地名)の商店街のアーケードは東成区まで続いている。

18 西成

 南側の住之江区北加賀屋との境や阿倍野区との南側の境は意識しにくい。阿倍野区北側とは上町断層が境になっていて高低差もある。

19 阿倍野

 南北に結構長い。東住吉区とは阪和線が境になっていたが,高架化で線路が阿倍野側に寄ったために,現在の状況とは差が出ている。いくつかの駅の住所も阿倍野区に変更になっている。

20 生野

 東成区と同じように東大阪市との境が入り組んでいて,大きく東に食い込んでいるところもある。南側の東住吉区と平野区との境も川と道路のどちらを境にするかが入れ替わっているところもあり,南の方にも飛び出している印象がある。

21 住之江

 南港の埋立地の部分は形が分かりやすい。南の方も大和川が堺市との境目になっている。

22 住吉

 大和川に面している方以外は直線的な境界が多いが,全てが大きな道路というわけでもなく,境界の意図が分かりにくい。

23 東住吉

 長居のつく住所は住吉区所属が基本だが,長居公園だけは東住吉区になっている。南側の松原市とは大和川を境界にしているかと思うと,矢田9丁目が大きく大和側の南の方まで伸びている。

24 平野

 東側で一部八尾市が入り込んでいる場所がある。瓜破(うりわり)と川辺の一部が大和川の南側まで延びている。さらに川辺の方には平野高校が所在している。昭和50年代半ばに大阪市と合併した町村を基本としている部分もあり,合併が感じられる形に思えるところもある。



 区や市の境を何を基準にするかは同じような場所でも違っている場合がある。特に他市との境は複雑になっていて,境界を決めるのにもめた跡なのかもしれない。