頭の中はお花畑

「女性手帳」の導入断念＝有識者会議、産後ケア提言―政府(時事通信) - goo ニュース

少子化対策はすごーく大事。
でも、その少子化対策に「よーし！女性手帳を配れば少子化を食い止められるぞ！」なんて結論に最初に至った経緯はどういうモノなんだ？
有識者が集まって会議なんかしなくても、一般人誰しもが「そんなの配ってどうなるんや？」って思うはずや。

こういう記事を見るたびに、いつも思う。
こういうのを考えるヤツって、頭の中はお花畑なんじゃね？って

記事によりますと、女性手帳とは…
「妊娠・出産に関する医学的知識を掲載し、若い女性を啓発することを目的とした手帳」
…のようで。

すると何ですか？
この女性手帳導入を提案したヤツらは、まさか今時の若い女性が妊娠・出産に関する医学的知識が乏しいから少子化が進んでるとでも思っているんですかい？
どんな情報でも簡単に手に入る超便利なスマホ＆インターネットがこれだけ普及した世の中で？
これだけデキ婚が多い中で？
まさか今時手を繋いだだけで赤ちゃんが出来るとでも思っている女性はおらんでしょう。

少子化の原因はズバリ！この2つに尽きる。
男女ともに晩婚化傾向
女性の初産の高齢化

まず、晩婚化傾向にはいろいろ原因はあるやろうけど、一つには男女とも生活様式の多様化があると思うな。
結婚だけが人生じゃ無い！まだまだしたいことがいっぱいある！…なんて思っている男女がいっぱいいると思うねん。
そういう人たちにいくら「早く結婚しろ！そして子供を産め！」なんて言っても無駄。
だって、そういう生き方を望んで無いんやから。
オレはそういう生き方は否定しないよ。よほど犯罪的な悪いコトでもして無い限り、他人に自分の人生をとやかく言われる筋合いは無いからね。

晩婚化のもう一つの大きな原因。
これはオレも該当するんやけど、男女ともに低所得化してるからやと思う。
オレがまだ若かりし20代半ばだった頃。
ちょうど結婚したらええ頃合いの時やな。
その当時30代半ばだった先輩社員が10年前に貰ってた給料とは年収で100万円近く差が出てたからね。
要するに、昔に比べると今の若者には早くに結婚できるほどの、もしくは子供を複数人育てる経済力が無いってコトです。

終身雇用・年功序列制の廃止
能力給

…なんて言うたらものすごくカッコいい先進的な会社みたいに聞こえるけども、要するにそういうのを口実に会社は賃金カットにリストラを繰り返して来たんですよ。
ちなみにオレは4年生大学新卒正社員で今の会社に入社し、今年で18年目の41歳。
昔なら当然嫁さんも居て、子供も2人くらい居て、マイホームを建てて暮らしてる…って年齢やろな。
でも、オレの今の年収はボーナスの額によるけどもだいたい350万円前後や。
税金やら何やかんやと引かれたら…とても生活できんよ。

41歳でもコレやで。
当然オレより若い世代でも同じようなコトになってるやろね。
オレは地方に住んでるけども、オレの地方だけが給料が安いってワケじゃ無いやろ。
むしろ、大都市以外の日本全体がこういう状態やと思う。

こうなると、晩婚化はもちろんのこと、早くに結婚はしたものの「子供はもう少し待とうか…」「二人目欲しいけど我慢しようか…」なんて話にもなるやん。
すると女性の初産年齢も必然的に高齢化してくるわな。
少子化にもなるわな。

話をまとめる。
女性手帳なるものを提案した連中は少なくともオレより年上の連中やと思う。
そういう連中が若かりし頃は日本経済も右肩上がりで給料もイケイケドンドンで上がってたコトだろう。
だから、結婚しない、もしくは子供を作らないのは経済的事情だなんて発想が無いんじゃないのかな？

じゃあどうすりゃええの？
待機児童を無くすために保育所をもっと作ればいい？
それも一つの解決策。

でも、理想はこうだろう。
子供を産んで、子供が手離れするまで女性（もしくは男性）がちゃんと育児休暇を取れる。できれば3年程度。
その間も会社は給料をある程度支給する。まだ乳飲み子を保育所に預けてまで働きに出んでもええように。
そして育児休暇が終われば元の職場にキチンと復帰できる。戻ったはイイものの休職前と全然違う配置になり、辞めざるを得なくなった…なんてコト会社側は絶対にしないように！
もちろん男女とも所得が今よりもアップしてることが大前提やけどね。

そんな世の中を実現するのが政治家であり有識者やろ。
少なくとも、女性手帳を配れば良い…なんて短絡的かつ的外れな提言しかできないような連中はいらん！

追伸。
オレも、もうあと年収で100万今より多ければもっと早くに結婚してたかもなぁ…。
（…と、単にモテ無いという事実は棚上げしておく）

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