サラリーマンのよもやま話

50代独身サラリーマンが思いのすべてをぶちまける!…ってほどの大袈裟なものではなく、ただの日記です。

裁判員制度の意味は?

2013年06月22日 09時00分00秒 | 時事ネタ
裁判員の死刑、初めて破棄=完全黙秘の男、二審は無期―東京高裁(時事通信) - goo ニュース

オレは幸い?にも裁判員とやらに召集されたことは無い。
今後も招集が来ない事を祈っている。
でも、もし来たら…法廷では無い知恵絞って必死で考えると思う。
だって、裁判員裁判ってのは死刑までもが適用される重大な犯罪で行われる裁判やん。
これで死刑判決が出たら、実際人が一人死ぬことになるかも知れないんやから。
それがたとえ情状酌量の余地の無い凶悪犯罪者であっても、自分が一人の人間の命を絶つことにかかわることになるんやから…。
だから今回の記事のケースでも、裁判員は必至で考え議論を尽くした末の判断だったと思う。

でも!
高裁では裁判員裁判で出た死刑判決が破棄された。
理由は過去の判例に基づくと死刑は妥当では無いからだと。

裁判員は法律の素人や。
でも、裁判のプロだけじゃなく、過去の判例だけにとらわれない「市民感覚」での判断も必要だってコトで裁判員制度が始まったんじゃ無かったか?
それをアッサリ(かどうかは分からんけども)覆すってどうなん?

これは殺人事件やから、きっと裁判員は血だらけの凶器や現場の写真なんかも見たであろう。
もしかしたら遺体写真なんかも見たかも知れない。
そんなの誰が好き好んで見たいんや?
でも、選ばれた責任を果たすべく、見たくも無いものを見て、聞きたくも無い事も聞いたかも知れない。

裁判員の中には、裁判員裁判後ストレスで仕事にならず会社を解雇された例もあると言う。
裁判員に選ばれたばかりに、自身の人生が狂ってしまう…。
裁判員側にもそんな大きなリスクもある重要な裁判結果なのに、プロ目線でアッサリ(かどうかは分からんけども)破棄。

今回の被告。
前科は浮気を疑い妻を刺殺し、一家心中を図って自宅に火を付け次女を焼死させ20年間服役。
出所後、強盗殺人。

理由はどうあれ、何の落ち度も無い人間が被告によって合計3人も死んでいる。
それでも被告は死刑を免れる。
「前科を重視して死刑を選択するのは疑問があり、破棄は免れない」からだと。
要するに、前科の事はもう服役して済んでるコトから一旦置いといて、今回の殺人では人が一人しか死んでないから過去の判例からも死刑は妥当じゃ無いからってコトやろ?

確かに、法律のプロからすればこれは妥当な判断かも知れない。
でも、市民感覚からすれば大いに疑問だと思う。


だったら死んだ人間の人権はどうなるのだ?
この国の司法は被害者よりも加害者の人権を優先するのか?



このあたりが市民感覚(つか、少なくともオレの感覚)とはズレがあるんだな。
確か以前にも書いた事があると思うけど、もう一度死刑に対するオレの考えを書いておく。

人の命を奪ったものは、自身の命を持って償う以外に方法は無い!

だからと言って、オレかて決して人を殺したから即死刑とは思っていない。
冒頭にも書いたけども凶悪犯とは言え裁判員の判断で人の命を奪う事になるかも知れない裁判員裁判での死刑選択。
十分に議論の必要はあると思っている。
何度も言うけど、今回の事件でも裁判員を務めた人たちも十分議論を尽くしただろう。

…でも、判決は高裁ではそういう市民感覚も含め熟慮の末に導き出された裁判員裁判での判決を破棄。
結局、裁判員裁判導入の目的すら否定したに等しい結果。
もし、今後もこういう判決が出るようならば…

もう裁判員制度なんてやめてしまえ。

少なくとも、死刑まで適用されうような重大犯罪での裁判員裁判は不要だと思う。

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コメント (6)
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