ひょうごの在来種保存会

会員さんも800名を越えました。活動報告を発信します。

保存会通信17号(25年春)篠山でのイベン トを振り返って  玄斎 上野直哉

2013年05月13日 | 保存会通信17号
篠山でのイベントを振り返って
 玄斎 上野 直哉

 山あいの小さな公民館に、大阪からの大型観光バスが、多くの出会いを運んできてくれました。
 当日はあいにくの空模様でしたが、色づいたイチョウも雨にぬれ、丹波篠山のしっとりとした風景に溶け合う中でのイベントは、私にとって最高に有意義で満足感に浸る一日でした。
 晩秋の丹波の食材、とりわけ今回のテーマである「丹波山の芋」は、強い粘りも然ることながら、絹のような舌触りと優しく鼻を抜ける香り、そしてほのかな甘みが魅力的な逸品です。
 主役・脇役の両方で活きる名優であることが、今回使わせていただいて改めて感じました。
 D.コルビ氏、山中伸彦氏の両氏とともに巨腹トリオ(?)で、この食材に挑ませていただきましたが、日仏伊どの料理にも優しく寄り添い、またあるときは精一杯主張し、意外なほどのヴァリエーションの広さに驚くばかり。
 定番の「とろろ」を使ったものから、「山の芋ベシャメルソース」で作ったグラタンやニョッキ、最後はデザートのタルトまで。 和食以外での利用法が、ここまであるのか・・と、まさに目からウロコでした。
 食後の懇親会では、飲食関係の参加者の方々や生産者の皆さまと、話に花が咲き、和やかなムードで意見交換ができました。
 今回のイベントで、先頭に立って大変なご尽力いただきました「セレクト」の住本さん、消費者と生産者が支えあいながら新しいつながりを生み出そうと、この会を発案してくださった「ながほり」の中村さん、丹波の生産者さんからは、山の芋部会の田中部会長さん、酒井菊代さんを始め、全ての皆さまに感謝の意を捧げたいと思います。
 お疲れ様でした。