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凡夫の日常(たんたんぴー日記)

たんたんぴー(キジョラン)は綿毛のついた種です。風に吹かれてどこに飛んでいくやら。淡々坦々にも通じる気持ちです。

千ベロ

2019-03-13 | 日記
千ベロとは居酒屋で千円出せばベロベロに酔えるということだが、千円でおつまみ食べてベロベロに酔うにはよほど酒に強くない人だろうがこれは比喩だ。安酒と安いおつまみで1日の憂さを晴らすというか疲れを癒す風潮を示す。千ベロが時代を表すことばであるのは確かだろう。流行語大賞になれば恥ずかしいが辞書に載せてもおかしくない言葉だ。40年も前札幌で後輩の誘いで「つぼ八」という居酒屋は千円で酔えると出かけた。日本酒正1合100円(酒小売店で2級酒1升が1100円の時代、お燗された酒の方が安かった)、サンマの塩焼き一皿100円(仕入れ価格は平均10円だと後から知った)今や高級魚になったホッケも200円以下だったことを思い出した。まさに千ベロだった。「つぼ八」はその後全国展開し大手飲食チェーンに成長したが創業者は提携資本に追い出され、その「つぼ八」は最近身売りしたとニュースが報じていた。千ベロの闘いは熾烈だ。
本日のテレ東モーサテで日本酒トップが16年ぶりに交代したどこの酒造株式会社かというクイズがあった。トップ交代の理由が販売落ち込みがより少なかったからということだ。チューハイに比べ割高な日本酒が千ベロに追い出されたということなのだろう。
それにしても日本は貧しくなった。40歳未満の貯蓄額ゼロの人は20%くらい。千ベロに走るわけだ。