今年7月の話ですが、東京で行われたスペインワインの試飲会『ギア・ペニン東京』に行きました。
「ギア・ペニン」とは権威あるスペインワインのガイドブック。そのペニンガイドが1万点を超す試飲から選んだ、品質の高いワインだけを集めた特別な試飲会という内容でした。
日本に輸入されてない物も多く、良いお値段の物も多かった中「これいいね」と思ったワインが写真↑のワイン。でもその時はまだ発売前ということで、この度やっと発売開始になりました!
スペインワインの新潮流『プロジェクト・ソルサル』!
土着品種やテロワールを大事にしつつ有機栽培を実践。また新樽や酸化防止剤の使用を極力避け、伝統を大事にしながら造られるフレッシュ感のある高品質なワインは、スペイン国内のギア・ペニン誌を始め、イギリス人評論家のジャンシス・ロビンソン女史や同国のデカンタ誌、アメリカのウォールストリートジャーナル紙などのメディアからも高評価を獲得するなど、スペインの新潮流として注目されている生産者と言えます。そして今年のギア・ペニン東京から招待を受けて出展しました。
ワイナリーは1989年ナバーラでスタート。現在は3兄弟で父の夢を引き継いでいます。
彼らは昔から栽培されてきた畑に注目し、ナバーラでは少なくなった樹齢70~120年のガルナッチャの畑を所有。土着品種を大事にするスタイルで、ガルナッチャやグラシアーノなど固有の品種に力を入れ有機栽培を実践、畑を区画ごとに細分化する等てロワールも大事にしています。
ワイナリー名の「ソルサル」はスペイン語で鳥の「つぐみ」のことです。
熟したブドウをついばみに来たり、いつも一緒にいる「ソルサル」は彼らのワイナリーの象徴なのでワイナリー名に名付けています。
それではワインをご紹介!
赤:ヴィーニャ・ソルサル・グラシアーノ'13 ¥2376
ブドウ品種はグラシアーノ100%
1~3年使用樽で5ヶ月熟成後、タンクにて7ヶ月熟成
若い時はタンニンが豊かで荒々しいワインとなりやすいグラシアーノを、フレッシュさを保ちながらシルキーでバランスよくエレガントに仕上がっています。
グラシアーノ種はソルサルにとって心臓(ハート)的な存在の品種の為、つぐみに心臓のイメージが描かれたラベルになっています。
写真左白:ヴィーニャ・ソルサル・ガルナッチャ・ブランカ’14 ¥1728
品種はガルナッチャ・ブランカ100%
ライムや青リンゴなどの爽やかな果実味に桃などの果実の香りが混じり合います。
きれいな酸やミネラル、余韻でほのかに感じる白いスパイスなどが心地よく、バランスが良くとれています。
ラベルのつぐみの絵をよ~く見てみて下さい!怒っている男性の顔が!
ガルナッチャ・ブランカが近年絶滅しつつあることに怒っているそうです。まさに彼らの想いが込められているのでしょうね。
写真右白:ヴィーニャ・ソルサル・シャルドネ’14 ¥1728
品種はシャルドネ100%
青リンゴなどの果実や洋梨などの果実のフレッシュで華やかな香り。味わいは果実のフレッシュ感と共に優しさを感じる魅力的な酸とのバランスが良く、心地よい余韻が続きます。
ブドウのおいしさを素直に感じられるシンプルなワイン。
国際品種であるシャルドネのワインということで、外国紙幣のイメージがつぐみの体に描かれています!
さていかがでしたでしょうか?どれもシンプルでフレッシュ感のあるワインです。
昔ながらの土着品種をモダンな味わいに仕上げるスペインの新潮流ワイン、是非お試し下さい
↓ つぐみが出てきます。あとは作業風景をバックにクラシック音楽が流れています。
ちょっと長い8分54秒