仁淀川・四国カルストジオパーク 推進協議会ニュース 第4号
太古の佐川・越知を創造した人物
今回は今を去る125年も前に日高。佐川、越知へ来て、我々のジオを探査し、そしてこの土地が太古どのようなところだったかを調べ、日本の地学の基礎を築いたエドムント・ナウマン博士のお話をしたいと思います。
皆さんはもう既に私達6町村が地球科学の観点から大変意義のある土地であると言うことはご存じだと思います。
それはドイツから来た一人の青年科学者が佐川及びその周辺の土地を調べ、論文で紹介したからなのです。
当時の日本は先進国の欧米に追いつく為に、学者・技術者・軍人などの多くの欧米人を「お雇い外国人」として高給で雇い入れていました。
その一人がエドムント・ナウマン博士です。彼は1883年(明治15年)、1885年(明治17年)の二度に渡り我々の地を訪れ様々なことを調べました。
佐川を訪問したときに書いた詩(1885年)
エドムント・ナウマン博士
ナウマン博士が1885年(明治17年)に佐川を訪問したときに残したドイツ語の詩が掛け軸として佐川地質館に展示されています。
今年になって、このドイツ語の詩は一体何が書かれているのかと言う疑問に駆られ、この古典ドイツ語筆記体、それも筆で書かれている詩をドイツ人の方にお願いし、英語に直訳して貰いました。
ナウマン博士の詩
German version: (ドイツ語原文) vEnglish version 1 of poem(英語直訳)
1-Die gruenenden Berge und Laender 1- The verdant mountains and lands
2- versinken in Meeresflutn 2- sink into the sea flood-tides
3-und was von seltsamen Thieren 3- and what of rare animals
4- am Grunde des Meeres geruht 4- that meet at the bottom of the sea
5- wird wieder emporgschoben 5- will be pushed up again
6- zum glaenzenden Sonnenlicht 6- to the bright sunlight.
7- Dann lassen sich Menschen nieder. 7- Then people settle down here.
8- Wer wuesste den Schluss zum Gedicht? 8- Who would know the end of the poem?
左が掛け軸のドイツ語を現代ドイツ語に書き直したもので、右はその英語直訳文書です。
日本語訳(英語訳から)
1 緑なす山々と大地
2 海の底深く沈む
3 そしてその珍しき生物たち
4 海の底深き場所で出会い
5 再び地上に押し上げられ
6 まぶしき太陽の下に現る
7 そして人々はこの地に定住する
8 誰が知ろうこの詩の結末を
この詩を今こうして読んでみると、ナウマン博士は125年も前にこの土地を訪れ、ここが太古、海の底であり、海の底から地球の力によって地上に押し上げられた事を確認し、そしてその時感じた事をこの詩に残しました。
その時にこの土地がどのような成り立ちであったかを見抜いて、この詩を作ったのです。125年の時空を越えて一人のドイツ人学者がこの土地へ来て感じたことが、今まざまざとよみがえります。
結びは我々にこの土地をどのように守っていくのかを問いかけているようですね。
(仁淀川・四国カルストジオパーク 推進協議会・事務局より提供)
ご案内
第1回 仁淀川・四国カルストジオパーク説明会・佐川町内ジオサイト見学ツアー
9月5日(日)10時~15時 (10時に佐川地質館へ集合)
参加受付・申し込みは、佐川地質館
住所:〒789-1200 高知県高岡郡佐川町甲360番地
TEL : 0889-(22)-5500 Fax :0889-(22)-5511
マップ
参加費:入館料の300円
1 ジオパーク構想の説明(意義、趣旨、目指すもの) 1時間
2 佐川地質館の見学 1時間
3 佐川町内のジオサイト 地質館見学後車にて現地を見学 昼食を挟んで 2時間(15時終了)
どなたでも参加できます。良い機会ですので誘い合って第1回ツアーに参加されませんか。
次回、第6回 仁淀川流域"宇宙桜の会" は、
8月27日(金)14時~16時、越知町の横倉山自然の森博物館をお借りして開催する事にしています。
仁淀川流域の活性化を応援する取り組みに関心のある方、力を貸していただける方の参加を期待しています。
お問い合わせは、「高知ファンクラブ」運営事務局までお願いします。
HN:仁淀川
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仁淀川ファンクラブ
太古の佐川・越知を創造した人物
今回は今を去る125年も前に日高。佐川、越知へ来て、我々のジオを探査し、そしてこの土地が太古どのようなところだったかを調べ、日本の地学の基礎を築いたエドムント・ナウマン博士のお話をしたいと思います。
皆さんはもう既に私達6町村が地球科学の観点から大変意義のある土地であると言うことはご存じだと思います。
それはドイツから来た一人の青年科学者が佐川及びその周辺の土地を調べ、論文で紹介したからなのです。
当時の日本は先進国の欧米に追いつく為に、学者・技術者・軍人などの多くの欧米人を「お雇い外国人」として高給で雇い入れていました。
その一人がエドムント・ナウマン博士です。彼は1883年(明治15年)、1885年(明治17年)の二度に渡り我々の地を訪れ様々なことを調べました。
佐川を訪問したときに書いた詩(1885年)
エドムント・ナウマン博士
ナウマン博士が1885年(明治17年)に佐川を訪問したときに残したドイツ語の詩が掛け軸として佐川地質館に展示されています。
今年になって、このドイツ語の詩は一体何が書かれているのかと言う疑問に駆られ、この古典ドイツ語筆記体、それも筆で書かれている詩をドイツ人の方にお願いし、英語に直訳して貰いました。
ナウマン博士の詩
German version: (ドイツ語原文) vEnglish version 1 of poem(英語直訳)
1-Die gruenenden Berge und Laender 1- The verdant mountains and lands
2- versinken in Meeresflutn 2- sink into the sea flood-tides
3-und was von seltsamen Thieren 3- and what of rare animals
4- am Grunde des Meeres geruht 4- that meet at the bottom of the sea
5- wird wieder emporgschoben 5- will be pushed up again
6- zum glaenzenden Sonnenlicht 6- to the bright sunlight.
7- Dann lassen sich Menschen nieder. 7- Then people settle down here.
8- Wer wuesste den Schluss zum Gedicht? 8- Who would know the end of the poem?
左が掛け軸のドイツ語を現代ドイツ語に書き直したもので、右はその英語直訳文書です。
日本語訳(英語訳から)
1 緑なす山々と大地
2 海の底深く沈む
3 そしてその珍しき生物たち
4 海の底深き場所で出会い
5 再び地上に押し上げられ
6 まぶしき太陽の下に現る
7 そして人々はこの地に定住する
8 誰が知ろうこの詩の結末を
この詩を今こうして読んでみると、ナウマン博士は125年も前にこの土地を訪れ、ここが太古、海の底であり、海の底から地球の力によって地上に押し上げられた事を確認し、そしてその時感じた事をこの詩に残しました。
その時にこの土地がどのような成り立ちであったかを見抜いて、この詩を作ったのです。125年の時空を越えて一人のドイツ人学者がこの土地へ来て感じたことが、今まざまざとよみがえります。
結びは我々にこの土地をどのように守っていくのかを問いかけているようですね。
(仁淀川・四国カルストジオパーク 推進協議会・事務局より提供)
ご案内
第1回 仁淀川・四国カルストジオパーク説明会・佐川町内ジオサイト見学ツアー
9月5日(日)10時~15時 (10時に佐川地質館へ集合)
参加受付・申し込みは、佐川地質館
住所:〒789-1200 高知県高岡郡佐川町甲360番地
TEL : 0889-(22)-5500 Fax :0889-(22)-5511
マップ
参加費:入館料の300円
1 ジオパーク構想の説明(意義、趣旨、目指すもの) 1時間
2 佐川地質館の見学 1時間
3 佐川町内のジオサイト 地質館見学後車にて現地を見学 昼食を挟んで 2時間(15時終了)
どなたでも参加できます。良い機会ですので誘い合って第1回ツアーに参加されませんか。
次回、第6回 仁淀川流域"宇宙桜の会" は、
8月27日(金)14時~16時、越知町の横倉山自然の森博物館をお借りして開催する事にしています。
仁淀川流域の活性化を応援する取り組みに関心のある方、力を貸していただける方の参加を期待しています。
お問い合わせは、「高知ファンクラブ」運営事務局までお願いします。
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