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川島なお美さん、ありがとう

女優の川島なお美さんが亡くなって、もう一週間が経ちます。

訃報はまず主人から「さっきうちのスタッフが、ニュースでなお美さんの訃報を見たというのだけど」と聞かされました。

「まさかそんなことない」と私はテレビをつけ、各局をザッピングした後、ヤフーニュースを検索。

「出ていないよ。間違いだよ、そんなの」そんな押し問答をしている間にヤフーニュースになお美さんが亡くなったという訃報が浮かび上がったのです。

その時、全身がガクガク震えました。そして涙が噴出してきました。



私はなお美さんには本当に良くしていただき仲良くしていただきましたが、一月の手術のことも報道されるまで知らなかったし、今回も「ガンは取り切ったからもう平気なのよ。仕事をどんどんするわ、心配しないでね」と聞かされていました。

心の中に不安がよぎることももちろんありましたが、友達だから、彼女がいう言葉を信じたかった。また、女優として周りに決して迷惑はかけられないというプロ意識を人一倍もって生きる彼女には、たとえ友達にも言えないことはあるだろうと、だからそれは聞かないのがマナーだと思っていました。

でも、鎧塚さんがいるとはいえ、一人で苦しみを抱えて最後まで決して弱音を吐かなかった彼女の強さと女優魂に頭を垂れずにいられません。



私の写真を遺影に採用してもらったと聞いた時、「なお美さんが私に最後のプレゼントをくれたんだ」と思いました。

いくらでも有名な写真家の先生の写真があるのに、私なんかの写真を使ってくださるのは、きっと彼女が「未明ちゃんは仕事の復帰をかけて写真や絵を頑張っているから応援しよう」と思って、指名してくれたんじゃないかと思っています。

それから、鎧塚さんもそんな風に思ってくれたのではないでしょうか。

「仕事で撮るのでは決して見せないような自然な表情が写っていて、本当に気に入りました」となお美さんに言っていただき、とてもうれしかったです。



写真は連絡を受けてから太田プロの方や鎧塚さんたちに選んでいただき、写真が決まってからアシスタントの武藤亮さんと夜8時過ぎに集合して朝方2時くらいまでかかって、細かいところをレタッチして直して納めました。

彼女はシワもほとんどなく、直すところはほとんどなかったのですが、大きく引き伸ばすというので、髪の毛が少しバラっとしていたのを(彼女は撮影当日、セルフメークでふらりと来てくれ、本当にラフに撮ったので、ファッションの撮影の時みたいにきちんとしていなかったんですね)直して、バックの花は本当は2個くらいしか映っていなかったのを遺影用にたくさんに直しました。

もともと絵の参考資料として普通に写したものだったので。背景の花を増やすのが一番手間がかかったんです。自然に、いかにも増やしたという感じにしたくなかったので丁寧に背景の花を切り取り、ほかに別撮りしていた花と合成して華やかにしました。それからライトパネルになった時の肌色と花の色の出方が計算できなかったので、色の濃さを何段階かに分けて調整して出力しました。それを葬儀場の方がとても素晴らしいパネルにしてくれました。

写真が出来上がった時、私たちは6種類に調整した色調の違うプリントを壁に貼って、おすすめのものを選んだのですが、本当になお美さん、生きてそこにいて私たちに話しかけてくれるみたいに見えて・・・。仕事が終わった安心感もあって、私はまたそこで涙が止まらなくなってしまいました。なんて優しい人を失ってしまったのだろうと。



彼女は、私が2006年に発症、2008年に診断がついた「膠原病」に苦しんでいた時、仕事もなくなり、身体もどんどん動かなくなって[死んでしまいたい」と悩んていた時に、何度も食事に誘ってくれて「あなたは必ず復活する才能がある。だから大丈夫」と何度も励ましてくれました。

あんなに有名な女優さんが、なんで私にこんなに良くしてくれるんだろう、と最初は不思議でもありました。でもなお美さんは、私がなお美さんを大好きなのを感じてくれて、本当の友達として本当に人間らしく付き合ってくださいました。

芸能界のような厳しい社会で、そんなやさしさに出会うなんて想像もしていなかったから、どれだけうれしかったことか。

でも、芸能界の方って、心を許すと本当によくしてくれるんですね。今回式場でも会って一緒に涙を流しましたが、江口ともみちゃん、やすみりえちゃん・・・二人もやはり食事に誘ってくれたり、私を励ましてくれました。

そして出版の世界の方もです。林真理子先生も本当にお辛そうに肩を震わせておいででしたし、三枝茂彰先生ご夫妻のあんな沈痛なお顔、見たことありません。

湯川れいこ先生も、もともとワンちゃんのボランティアをされていてお優しい方だけど、本当に悲しそうに涙を浮かべてなお美さんの遺影を見入っておいででした。

南未希子さん、勝間和代さん、安藤和津さん、秋尾さと子さん、中瀬ゆかりちゃんともすっと泣きながらなお美さんの思い出を話しました。岩井志麻子さんや徳光正行さんも駆けつけてくださり・・・それから松下美智子ちゃんや、お料理のマダム・キクコ先生や・・・みんなして肩を寄せ合い泣きました。



私たち、お互い不安定な世界で身体1つで生きているからこそ、一度仲良くなると家族以上に大切なくらいになったりするんです。

そして、みんな厳しいけど優しい、本当に優しい。

命のはかなさや生きていくことの大切さ、裏切りの悲しみなどを知っているからだと思います。

私は今回はお目にかかりませんでしたが、デヴィ夫人にも川島なお美さんの会で会っているんです。

その後、パーティーに呼んでいただいたとき、私は膠原病の悪化がMAXで立てなかったり、お金がなかったりで出席できなかったんですね。

その後、当時の様子をお詫びしてお手紙したら、すぐに励ましの手紙をくださいました。

「あなたにはペンという武器があるのです。大丈夫、その力とせっかく体験した苦しみの経験を生かして、苦しむ人たちを救うような活動をなさってください」と。

本当に涙が出ました。

そして、そんな素晴らしい方たちとの出会いをみんな私はなお美さんにいただいているのです。

そう、それから失楽園の監督の花堂純次監督にも、今回本当に勇気づけていたたきました。



なお美さんは、私だけでなくたくさんの困難にいる方々に優しくしてくれました。

私が横田夫妻と親しいことを知ると「私も応援差し上げたいの」と、夫妻をいつもお芝居にご招待くださり、お声がけくださいました。

夫妻もそんななお美さんの大ファンで、いつも舞台を「素晴らしい、元気をもらった」と絶賛されていて・・・。

今回もお通夜にご一緒くださいました。



この一週間でどれだけの方が泣いたのでしょう。

「華やかな花が折れてしまったようだ、あんな美しい花はもう代わりがいない。」と、みんなが嘆いていました。

それだけ、本当の天使のように、なお美さんは私たちに優しさや喜びをくれたのです。

愛して愛して、愛する。そういう人でした。

だから、私たちも、悲しいのしかたがないけれど、悲しい時にもへこたれずに笑顔で過ごし、そして周りに幸せを与え続けるというお手本を彼女が命がけで見せてくれたんですもの。

私たちも悲しいけど立ち上がって、彼女を見習い、それぞれの仕事や人生をまっとうするようにしないといけないと思うんです。



彼女の遺影の掲載許可をいただいたので、大きく掲載させていただこうと思います。心を込めて仕上げさせていただきました。

彼女の優しさ、温かさ、純粋さが伝われますようにと。どうぞ、彼女の美しい笑顔に祈っていただけたらと思います。

そして、皆さんもなお美さんから元気をもらって素敵な人生を過ごしてくださいね。

彼女のことを忘れないでくださいね。

なお美さんの生きた軌跡は、これからさらに輝きを増すのだろうと私は思うのです。






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