（c）森園みるく／ヘアメーク・田篭道子


（c）森園みるく／ヘアメーク・田篭道子

（c）森園みるく／ヘアメーク・田篭道子


（c）森園みるく／ヘアメーク・田篭道子

（c）古川諭志


（c）古川諭志


（c）古川諭志


（c）古川諭志

さて今週は死ぬほど忙しいので短いです。この写真のものは何でしょう？





これは、もう一枚の写真、左に写っている光井先生が手作りで作ってくれたペン軸です。先生は五年前に、私が今の仕事場に引越しをした時のお祝いに、一番手前の赤い漆塗り（写真では黒っぽい）のペン軸を作ってくれました。それで私いっぱい漫画かいたんだ。で、もち手が少し割れたの

そしたら先生は、もち手の所にタコ糸を巻いて補強した新しいペン軸を作ってプレゼントしてくれました。嬉しかったよぉ

光井先生は、私のギターの先生。とは言っても今はギターやめちゃったんだけど、先生の弟子のバンドの女の子たちを紹介してもらってお歌にシフトして、先生との縁はずっと続いています。光井先生は私が一人で東京に出てきて、ほんとにお金も友達もコネも何にもなかった時からの知り合い。ぜんぜん無名の、まだ決して上手にかけない漫画を描いていた私に優しくしてくれました。奥さんと一緒にいろいろ面倒みてくれた。私の東京の父なのだよ。

先生は私を”みみちゃん”と呼びます。で、「みみちゃんは漫画家なんだから、テレビは出てもいいけど、漫画の手は抜いたらだめだよ。漫画はいつもコツコツ書いていないとダメだよ」って言ってくれる。稀有な人生および創作の父であります。

先生と出会ったのはまだ私がレストランとかに行くお金がなくて、東京に来てやっと二年目に、憧れていた近所のレストランに行ったときのこと。そこは格好いい外観にたがわず、中身もおしゃれで、しかも光井先生がジャズの演奏をしていたわけ

うーん、おしゃれだ。これが東京だ。私はこんな芸術とともに暮らしたかったのだと思ったもんよ。で、いきなり声かけてさ。私先生に言ったのね。「ギターって弾いてみたいんですけど教えてください。」って。実は少し前に吉祥寺のフリーマーケットで500円のクラシックギターを買っても持っていたからさ。それはネックが曲がって弾けるような代物じゃなかったんだけど、先生に修理してもらってレッスン始めたわよ。そんな風にして、お付き合いが始まってもう17年です。縁って不思議

そんな風にいつも先生に葉道具を作ってもらっていたりしてるなあ。で、このペン軸です。このペン軸がいつか「あの名作を生んだペンだ」って言われるよう。先生の言うこと聞いて、ちゃんとやるんだぁ

人間関係も。仕事も皆地味にコツコツだよね。それがいつか大きな花になるのであります

灯篭、まりさん、のぞみさん、池田君すみれさんもいつもありがとう。そして新しく歌 舞伎ものさん、さきさん、ありがとう!!

ずっと仲良くしてくれた皆が書き込んでくれることはもちろん、一人ずつでも新しく私のこと覚えてくれるの、すごく嬉しいです。人生ってさ、一歩ずつなんだよね。そして、信頼を失うのは一瞬だけど、仲間を増やして、信頼を勝ち取って行くのって、本当に一歩ずつなんだ。でも、大切にしていくとそれがものすごく大きくなるの、だから一つ一つの出会いをすごく大切にしたい。これからもよろしくお願いします。



それでね。写真は年内のものなんだけど、これ、皇居の前の広場に、年末にライトのイベントがあって、灯篭を描かせてもらったのね。私は参加させていただいただけでき見に行けなかったんだけど、なんと今回妹がね、見たよっていって、写真送ってくれたんだ。で、すごい人たちの間に混ぜてもらえてよかったね、と褒めてくれた。嬉しかったの。

それで報告、私はパパママだけじゃなくて、妹ともすごく喧嘩していたの、私がこんな勝手な生き方をしているから、せめて妹には普通に暮らして欲しい、っていう勝手な思いがあって、ちょっと妹の将来についてすごくきつく「計画性がないんだよ!!」とか言ってしまったことがあるの。

もう妹も結構強いから3年くらいかな、もうほとんど連絡なくて。あーあ、どうなるんだろう私たち一家は。って思っていたらさ、わざわざ見に行って「見たよ」ってこうして連絡くれた。なんか、灯篭のやさしい色と写真に写った夕焼けのオレンジが目と胸に痛くて、じんときちゃいました。姉妹なんだよね。縁あって生まれてきて、どんなに喧嘩しても姉妹なんだよね。

若いころは血の繋がりは無くすことが出来ないからすごく十字架な感じで、絶対家族は作らない！と意地張っていた私だけど。今後も一人だとしても、今日の嬉しかった気持ちは忘れないでいようと思いました。

そういえばこの前のコメントで私にママと呼びかけてくれた人がいて。これまではママとかおばさんとか言われるの嫌で、マックスお姉さまでしょと思っていたけど。ママって嬉しいね。私は肉体的にはもうママにはならないと思うけど、職場のみんなや、ファンでいてくれる人や、悩みを相談してくれる人のママになれたらいいなって思った。すごく手間のかかるママで赤ちゃんみたいなんだけどさ。先日上野の科学技術博物館に行ったとき、上野駅から35分かかったんだよ。迷ってしまって、もう泣きべそかいてしまいました。そんなママ。どうでしょう？

これから毎月写真家ごとのギャラリーの形で、いままで半プライベートな作品として撮ってきた写真をギャラリーにしようと思います。前のアメーバ的告白の中で使った写真が多いので、ご覧になった方も多いと思うのですが、このブログのギャラリーは少し大きめに楽しんでいただけるように編集してもらえるはずなので、また新鮮なのではと思います。

1人目は友人の古川諭志さん。もともとはアシスタントとしてわが職場に来て、何かの時にカメラを持たせたら写真がとても上手だったので、撮ってもらうようになりました。今は職場を移ってしまったけれど、何作か撮ってもらったのがとてもいい感じなので、トップバッターとして登場してもらいます。この写真は飛騨にスタッフと行った時、皆で写真部の実習みたいな雰囲気で撮りました。ちらちら雪が降ってきて、楽しかったな。特に雪が少ない暖冬の今年なので、気分を変えてご覧下さいませ。また行きたい！飛騨高山！

次は何度も撮影していただいている森園みるく先生の作品。私は森園先生の写真大好きなんですよ。先生はすごく美意識が高い方なので、多少セクシーだったり、少しゴシックなハードな雰囲気でも、結局ファッショナブルなテイストでまとめて下さる。女として「こんな風に見られたいな」って言う部分を適えていただいたので感謝しています。女ってただ可愛いだけでなく。主張も毒もあるわけじゃないですか。そういう部分をちゃんと撮って下さるのに、変にアグレッシブでなく、ちゃんと女の子らしさも写してくださるのは、同姓ならではなのかなって思います。私だけでなくて、森園先生の女性としての魅力も移りこんでいるような気がするんだけどいかがでしよう?　ヘアメークは田篭道子さんです。

酒井孝彦くんとはコマーシャル写真の仕事で知り合いました。撮りたいと言ってくれたので、去年の職場の旅行で撮ったのがこれ。プロデュースは私本人。ヘアメークはやっぱり田篭美智子さん。テーマは遠野の女(笑)。なんとなく皆で遠野に行くことになったので、イメージの着物もって、大変だったですよ、撮影のとき。シャボン玉を吹いてくれるはずの子達が宮沢賢治記念館に行きたいというので、メークの田篭さんと、カメラマンアシスタントさんにシャボン玉吹いてもらって。でも楽しかった。酒井くんは今東京工芸大学の先生やってます。すごくいい友達です。

近況
この春からごく仕事が入れ替わることになって、今すごく大わらわです。何本か連載終わるから営業しなきゃ、でもってみんなで旅したり職場の整理したいね、なんて言っていたら、パタパタと仕事の依頼が来てかえって忙しくなってしまいました。

連載準備って大変なんですよ。特にストーリーの場合は。キャラクター決めて、取材して、いろいろ資料読み込んだり、そんな風にしている間に、憂いちゃんの単行本の準備もあるし、五年も準備してきたローマ帝国のゲラもついに出てきて三月刊行を目指しているので、今から最終チェックで。もうはっきり言って寝る間もない感じ。こんな時代に、仕事があるだけ有難いから頑張ろうねって、皆で気合入れたとこなんですけど。

二月の節分辺りでやっと新しい年が動き出す感じですね。お正月の振袖着ていた時期が、もう大分昔のことみたいな気がします。昔の暦ってやっぱりよくできている。

写真に関しては後ほどギャラリーにアップしますね！

-追伸
Kosendoさん　のぞみさん、池田みつしろくん、マリさん、のぞみさんコメントありがとう。そうなんだよ。私やっと親と普通に話せるようになってさ。十代のころは親が怖くて怖くて。顔見ると震えてなにも話せなくなるくらいだったのに。だからのぞみさんと同じ気持ち、いま悲しい事件多いからさ。家出しても何してもいいから、距離を置いて独り立ち出来さえすれば、時間が解決してくれることもあるんだよって、悩んでる子達に伝えたいんだよね。それを、今年は一番のテーマにしたいかな、

それを小説にしようと何年も頑張っているけど、どうも凄絶になりすぎるみたいで、まだ編集さんから出版にゴーがでません。ていうか本当言うと一年放ってあるんです。今年仕上げられたらいいんだけどな。

池田君はコンビ名が信濃町ライオンズだということで、どんな意味なのか教えてください。あと友達の東村アキコさんの旦那さんのイッカンさんがお芝居の主役をやるそうでおめでとう！私は今回行けないのですが、シアターアップル「バレンタインキッス」。皆頑張っているなあ。お芝居の世界は何人か昔の知り合いが頑張っています。横内謙一さんは高校の先輩。その時の卒業生対談で一緒だった平野公崇さんは有名なサックス奏者。演出家で激劇作家の門肇君は同窓生なの。忙しくてなかなか見にいけないんだけど、みんな頑張ってうれしい。私は高校ほとんど行かなくて、思い出が全然ないんだけど、それでも私がいたことを覚えていて、大人になってから声をかけてくれるんだから不思議だし有難いよね。自分もますます頑張らないとと思います。

追記なんですけどともだちのイッカンさんのお芝居、「バレンタイン☆キッス」が今日最終日です。シアタープルで六時から。本当は先週のうちに掲載されるよう原稿入れたんだけど。掲載に手違いが起こり反映されなかったの、ぎりぎりの告知になつてイッカンさんごめん!イッカンさんは漫画家・東村アキコさんの旦那さんです。いい夫婦なんだこれが。今日はきっと奥さんもいるんじやないかな。気が向いたら是非見にいってね

ではまた来週!

さて、今日はちょっと軽めの話題、いつもフェイシャルのお手入れでお世話になっているアベニュー表参道の寺島先生に、入近と言う、お肉の専門レストランに連れて行っていただきました。見て横のボリューム！！すごくおいしかった。出てくるのがすごく遅くて、何やってんのって感じなんだけど、それもまた一興・お肉のすばらしさは保証。更に最後に出てくるカレーがまたおいしいのよ！！チャンスがあったらいってみてね。





更にチャンスがあったら行って欲しいのは、そのアベニュー表参道。私がほとんどしわも出来ないで毎日健やかに過ごせるのは此処のおかげなのよ。女の子は是非寺島ドクターにお肌の相談を！！すばらしい先生です。後男性も薄毛に悩んだらぜひ！！

注射での増毛がかなり成功するみたいなの、お値段も格安みたいですよ。私もたまにいってるのですれ違うかも！！

あのね。美容に手間かけるのに否定的な人っているけど、私は本人が健やかに楽しく過ごせるようになるなら、大いにケアすべきと思っているのね。女が40才過ぎたら、注射でしわ取りなんて当たり前です！！ほんの少しの手間で悩まなくて済むんだもの。悩むんだったら是非寺島先生を訪ねてみてね。

その辺のことも、予定通りなら三月くらいに本が出る予定。出ることになったらまた告知します。でもこの本大分遅れているの。本は春からたくさん出るので、またコマコマ告知しまーーす。ではまた！！

みんな。コメントたくさんありがとう！！のぞみさん、マリさん、サロンドすみれさん、one-brainさん等々・・・それから池田君、皆が声かけにすぐ戻ってくれて、こんなにうれしいことはないです。

皆が来てくれたから、これから出来るだけ長くこのページやりたい。前はトラックバックに全部返事してて仕事が立ち行かなくなってしまったので、お返事は本文でしていこうと思っていますが、全員のコメント、必ず目を通させていただきます。

それにしてものぞみさんと大陸の耳さんが成田で会ったなんて、なんてロマンチックなんだろう。ユーラシア大陸の端っこ同士でも仲良くなれて、そして出会うなんてまるで夢みたい。私もここで知り合った何人かと仲良くなれて文通したり、いろいろ出来たのを改めて思い出しました。これからはますます人を大切に仕事していきたいので、また新しい出会いを含め、このページを育てていきたい。それは皆の力あってのことなので、よろしくお願いします。

そしてね、私、春からまた新しい漫画の展開がありそうで、それはずっと書きたかった媒体ですごくやる気なのだけど、春にひとつ描いて、秋くらいまでにまた更に準備をっていう感じなの。

そうするとさ、実はその準備もあってしばらく仕事減らすのね。そうするとさ、生活費とかすごく減るわけよ。私は事務所の女の子常時4人、他にも数人手伝ってもらっているから、色々ものかかりなんだけど。だから皆を困らせちゃいけないと思って、また新しく営業しながら秋への準備をしようかなあなんて考えていたのね。でもここ2年すごくハードワークだったし、新しい漫画の準備等々で、身体もきつくなっちゃって、ついに先週ノロウィルスらしき症状に見舞われたのよ。

金曜の「スッキリ」の後帰宅する間にすごく具合が悪くなって、帰るなりもう動けないの。病院に行く元気もなくて、結局翌朝までに6回吐いて、翌日も動けなかったのね。そしたら女の子たちが来てくれて、半べそかいてこう言うのよ。

「先生無理しすぎです。私たちはいい作品を手伝うためにいるんで、しばらく収入減るならお給料少し減ってもいいですから、私たちのお給料を払うために、必要のない仕事をしてはダメです。それは表現者として間違ってます。私たちしばらく他所でバイトしてますから。」

私も泣いちゃったよ。でね、私たち誓ったのよ。やっと18年漫画書いてきて夢だった世界に行けそうなんだから、精一杯頑張りたいって。そしてそんな時、こんな風にお金じゃないって言ってくれる仲間に出会えるなんて奇跡だよ。だから皆で本当に一丸となって頑張ろうねって。

作品って、一人じゃなくてさ、こういう仲間と一緒だから出来てくるんだなって、つくづく思ったのでした。まあ、だからこんな仲間だから、貯金があるうちはそれを崩して困らせないようにしたいって真剣に思った。まあ二ヶ月くらいしか持たないけどさ（泣）。とにかく頑張るしかないよね。

で、大切なのは、お金に追われることじゃなくて、私たちの目標は何かということを見失わないこと。食べる分のお金はちゃんとやっていればきっとついてくるって、そんな風にやっと思えるようになったのは、そういう心がけ教えてくれたのは、うんと年下の仲間です。こんな風に言ってくれるなんて、今まで無理して働いて、頑張ってきてよかったな。お母さんたちが大変なのに頑張れるのって、こういう気持ちなのかしらなんて、ふと思いました。

そんなわけでまだ詳しくはいえないけど、春から未明は新しい動きの中に入るので、楽しみにしていてください。その準備の間は、このブログだけがそれこそ皆との接点になるかも。でもこのページでいろいろ報告していくことが出来るので、どうぞ見に来てください。これから半年、未明がどう生まれ変わるかが、このページでリアルタイムで見れるよ ！！

さて、一月はたくさん振袖着たな！！



かなり大満足です。私は振袖が大好きで、着物を始めたのも、友達がすごく上手に振袖を着ているのを「いいなー」と思ったからなの。写真はスッキリで一緒の皆と撮ったもの。彼女たちとほぼ20年違うんですけどーーーー。変は変なりに、頑張ったなあ、私。今度着物の話もしようね。今日は仕事の覚悟の話でした。また！