昨日と、今日は目一杯な体験。
二日目は原稿があり、日光がすごかったから、昼間はPope Francis の特集チャンネルを見て、夕方から出掛け、食事帰りにタクシーに乗り、「あのう、サンピエロトロが見たいんですが」、と、運転手さんにお願いしました。すると、LUCAさんという、わたしの主人と同じ洗礼名のかたが、大変親切に夜のサン・ピエトロに案内してくれました。
私は、バチカン美術館に入ったときの、厳しいチェックのイメージがあり、夜は門の外からかと思いましたが、誰でも入れるようになっていて美しかった。
ひとしきり、みんなの分も会わせお祈り。人口呼吸器がはずれたとはいえ、心配です
翌朝は朝からzoomをひとつ。また、枢機卿さまにプレゼントの絵を描こうと奮闘しましたが、時間が区切られると焦ってうまく描けない❗
また、奮発して買ったワトソンの歳高級紙は水彩用だから、鉛筆にはちょっと向かなかったみたい。よい紙は扱いが難しいと、はじめてしりました。
仕方ないから二分でかいたスケッチだけもって、シスターたちとの待ち合わせ場所に急ぐ。
今回は、25年に一度の聖年で、世界中から信者が集まる大変な時.、さらに教皇もずっと危篤、だからモンテリーズィ枢機卿にはあえなくて。でも、「私は今回のタイミングは直に案内できないが、あなたのゴッドマザーが案内しますから心配しないで。あなたは体が悪いから、長い列に入ることはありません」
と、連絡くださり、、並んでお待ちの皆さんには申し訳ないけど、カベラ・アンナの門からいれていただき、聖ピエトロにすぐにいれていただきました。
大聖堂のドアでは、普通にみなさんと待ちました。その間、数人の車イスや目に障害があるかたなどがどんどん優先され、スムーズに案内されるのが、見ていて嬉しかった。「覚えておきなさい、わたしの国では後からきたものが先になり、先のものが後になる」とは、ブドウ園の下りかな?だからわたしも遅い入信なのに、こんなに仲良くしてもらえるのかしら。
とにかくこういうところは、カトリックの素晴らしいところだと思います。もちろんほかの宗教もそうだと思いますが。
日本を始め現代の先進国では、宗教は敬遠されがちですが、宗教においては社会的に困難を感じるかたが優先され、社会の不条理とバランスを取る知恵と愛が満ちていると感じます。これからの格差社会では、信仰は存在意義を取り戻していく気がします、どの宗教であれ。
久しぶりに訪れる、バジリカはほんとうに壮麗でした。豪華な神殿を好まないかたもたくさんいますが、私は、美しいと思います。また、人間はすごいものを作れるんだなと勇気をもらえます。わたしが洗礼を受けた教会は入れないんですが、鉄格子越しに写真を取っていただきました。こんな場所で受洗できた私は幸せです。
「この後の予定は?」と、シスターに聞かれ、「病気の友達にいくつかお土産を買ったら、聖マリア・マッジョーレでもお祈りしたいです」とこたえました。すると、「1930から、フランシスのための祈りの式典かありますが、参加されますか?疲れたでしょうから、少し家で休まれてまたきませんか?迎えにいきますよ」と!みんな教皇を「Francis」と、呼び捨てなんです。宮殿にはいらず、教皇がすんでいると指さされた場所も、学生寮みたいな質素な場所で(話しには聞いていたけど、見るとほんとうに質素な共同住宅)、二度ビックリ。さらに尊敬を深くし、
「教皇さまへのお祈りがこの旅の目的ですからら、是非参加させてください❗」と答える。
アパートへの往復を助けていただき、再びバジリカ前の広場に。なんと聖職者の皆さんが座る一番前方の一角に座らせていただきました。
私は、カトリックの讃美歌はあまり知りませんが、キリエやグロリア、アベマリアは知っていたので、後はハミングでしたが皆さんと歌い、お祈りしました。式典全部が司祭や司教さまのお祈りだけでは寝てしまうけど、いいタイミングで歌が入り、繰り返しが多いから、よい意味でのトランスを感じながら、心を込めてお祈りをさせていただきました。こういう体験をたくさんのかたと共有できたのはほんとうにありがたいことでした。教皇さまの回復は、世界中の皆さんの祈りがきいたかも知れませんよね?
「あなたがローマにきた19日に、フランシスの人口呼吸器がはずれたニュースがあったし、 わたしのお誕生日だったの。だから、嬉しかった」、と、シスターのAnabelle がいってくれ、帰りの車でHappay birthday を歌いました。
かえってからは疲れてそのままベッドへ。翌朝主人とメッセンジャーで昨日のことを話すと、「あなたは家族と縁が薄かったから、そういう世界に迎えられて幸せだね」と、いってもらいました。ほんとうにそう思います。ともに過ごせるのは、なんと素敵なことでしょう。
だからこそ、教皇さまの回復を、いま病気の友人たちの回復を、さらに強く祈るわたしなのでした。頑張ってください、教皇フランシスさま、そして闘病中のみんな!