幸せのカケラ

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英語を話す国

2015-02-15 12:00:00 |  ├言葉と交流のはなし

+++ことばブログより+++

「英語を話す国といえば?」
と聞かれてすぐに思いつくのはイギリス・アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド。

何となく、そんな風に言われて育った気がする。

それにプラスして
「イギリス英語とアメリカ英語は違う」
「オーストラリアは訛っている」
という “定説(?)” があるように思う。

これは日本の義務教育での英語がアメリカ英語基準になっているからなのかはわからないけれど。
『英語』と書くのにね、基準はイギリスじゃなくてアメリカだしね。


オーストラリアを旅していた時、私はシンガポールも英語圏だと知って驚いた。
だってそんなこと、今から10数年前の日本ではほとんど耳にしなかったから。

今となっては、世界に英語が母国語や公用語となっている国が他にも多々あることを私は知っているけれど。
本当に、知ろうとしなければ世界は狭いまま通り過ぎていく。



私の大好きなオーストラリアのホストマザーは南アフリカ出身だ。
とても綺麗な英語を話す彼女。

ステイしてしばらく経った頃、私はなんとも失礼な質問を彼女に投げかけた。


 「どうやって英語を身につけたの?」


移民の国・オーストラリア。
国民は世界中からやってきた人たちで構成されている。
だから当然、彼らの英語には母国語訛りがあるのだ。

彼女も、南アフリカからの移民。
なのにものすごく聞き取りやすい、綺麗な英語を話す。

すると彼女は一瞬キョトンとした後でこう言った。

 「私の母国語は英語よ」


 えええーーーーーーっ!!?

 し…知らなかった…

 アフリカは、アフリカの言語があるのだと思っていた…

 なんという失礼な質問をしてしまったのだろうか!


知らないって、時に罪。
謝ると、彼女は笑って返してくれた。

 「そりゃ、知らないわよね」

本当に申し訳ない…



アフリカの言語分布を地図で眺めたら植民地化の歴史が見える。
その言語が公用語となっている国がたくさんあり、さらに国ごとに数十もの現地語がある。

歴史は変えられない。
けれどちょっと思ってしまう。

もし植民地化されなかったら、アフリカ大陸の言語はどうなっていたんだろう?


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