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佐賀大学病院放射線科アンオフィシャルブログ ~さがの読影室から~

放射線科医の日常や、診療紹介、推薦図書などをご紹介します。問い合わせ先等、詳しくはカテゴリー「はじめに」をご覧下さい。

2009.04.12. 子育て

2009年04月12日 23時30分10秒 | オフタイム
 この週末は、ヨメが当直やらオンコールやらだったので、ほとんどずっと、こどもとふたりで遊んでいました。

 今年は、もうすぐ1歳になる子どものために、医局には融通を利かせてもらっています。

 先週から、ずっと暖かい日が(暑いといっても良いくらいかな)続いています。午前中は芝生のある公園にいったのですが、裸足だとチクチクするのが気になるらしく、いつもみたいに歩き回らず、ちょこんと座って葉っぱで遊んでいました。保育園の先生から、「つま先を上げてソロソロ歩いていますよ」と聞いていたので、是非その姿を見てみたいと思っていたのですが。

 午後は干していたシーツを取り込んだ後、そのベッドの上で一遊び。





 確実に髄鞘化が進んでいるようで、「何か考えているな」というのがはっきりと伝わるような仕草をしてくれます。

 前髪が伸びていたので、初めて切ってみたのですが、大泣きされてしまいました良い方法、ないでしょうか?

画像診断 特集 免疫能低下患者の肺病変

2009年04月09日 22時05分06秒 | 独断!放射線科医の推薦図書
 久しぶりの書籍紹介です。
 タイトル通り、免疫能低下患者の肺病変が特集されています。

画像診断 Vol.29No.3 (29)

秀潤社

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 まさに、序説で田中伸幸先生がおっしゃっているとおり。
 免疫能低下患者についてオーダーされる胸部画像は、重要な鑑別疾患が多数あるにも係わらず、非特異的な画像所見を呈することが多く、読影するのが困難になりがちです。
 一口に、「免疫抑制状態」と言っても、状況は様々にあります。画像が撮像された時の患者の状態を把握し、それぞれの状態で起こりうる感染症を含む病態を知り、病理像を想像することで、より真実に迫った画像診断が出来ると思います(どの分野でも同じですが)。
 ただし、この複雑な臨床像を理解するのは一般の読影医にとっては困難だろうし、画像診断を専門としない内科医にとっては(逆に)画像から病態を想像するのは困難だろうと思います。

 その点で、今回の特集は、放射線科医だけでなく幅広い分野のDr.にとって非常に勉強になる本だと思います。

 こちらのアマゾンのリンクでは内容が見られないようなので、特集のコンテンツを簡単にまとめます。

・胸部単純X線写真とCTの役割 高橋雅士先生
:免疫不全とは、どのような状態があるか。それぞれの状態における感染症と、画像診断の果たす「役割」について述べられています。HRCTの果たす役割がこれほど重要視されていたとは!

・細菌性肺炎 芦澤和人先生
:典型的な細菌性肺炎と、非典型的な細菌性肺炎が解説されています。好中球減少時には、肺局所における組織反応が乏しく、広範なすりガラス影を呈する場合がある!

・肺真菌感染症 村山貞之先生
:アスペルギルス、カンジダ、クリプトコッカス症を中心に。これらの病原体は様々な病型を呈するわけですが、典型的な画像と共に、病態からせまる読影の手がかりが記載されています。

・ニューモシスティス肺炎とウイルス肺炎 荒川浩明先生
:代表的な日和見感染で、よく鑑別に挙げます。宿主の免疫状態によって画像所見が変化するのもよく知られています。今回の記事で、初めて網羅的に勉強することが出来ました。

・結核症 狩野麻実先生
:「種々の免疫低下状態における結核の画像所見」という項目がもうけられています。糖尿病、慢性腎不全/透析、SLE、TNF阻害薬(!)、HIV。結核菌に対する防御免疫メカニズムを知ることで、それぞれの病態でとりうる画像所見が推測できるかも!?

・薬剤性肺障害 酒井文和先生
:除外診断が重要な疾患群である。画像所見は多彩であり、画像に基づいた分類も、病理病態的な背景まで担保するものではない…と記述されています。しかし、提示されている典型的な画像から、所見を丁寧に読むトレーニングになりました!

・原疾患の肺病変 岡田文人先生
:悪性リンパ腫、白血病などの治療中に胸部異常陰影が出現した場合に、どのように解釈するか。原疾患の画像所見に精通している必要があります。多くの典型画像がまとめられています。

・移植後合併症 田中伸幸先生
:「移植後の肺合併症は多様であるが、移植からの期間と、その時期に好発する疾患を考慮することが重要である。逆に言えば、移植後の時期で合併症がある程度、類推できる」まさに、その通りに解説されています。

 少し長くなってしまいました。上手く伝えられず、抜粋している部分が多くありますが、このような紹介の仕方は、ちょっとまずいでしょうか?
 ご助言いただけたら幸いです。

 しかし、とても勉強になる特集でした!日常診療でもヘビーローテ本棚入り間違い無しです!

研究会お知らせ

2009年04月08日 21時20分39秒 | 研究会・学会
Ryokoです。
富山に移って、この画面に記載するのは初かも!?知れません。お久しぶりです。

今週金曜日、マリトピアで佐賀・筑後びまん性肺疾患研究会があります。私の現ボス、富山大学附属病院病理部の福岡先生が病理コメンテーターとして毎年参加であり、今年は私も富山から参加予定です。

当日は3例の症例検討が予定されており、画像の供覧に引き続き、直接病理の詳しいコメントが聞けるのは、画像診断に非常に役立つと思います。佐賀大、久留米大、白石共立病院から症例をお預かりしていますが、今年は講演がないので、症例解説に加え少しオマケ知識をお話してもらえるはずです。

びまん性肺疾患は度々目にしますが、日常診療では病理に行きつくことも少なく、また、画像・病理ともに専門性が要求され、知識を深めにくい分野と思いますので、ぜひ来ていただけると嬉しいなぁと思っています。

 では当日、お会いしましょう
※自宅で書いたので、詳しい時間がわかりません。たぶん、19時?だれか追加記載お願いします。

2009.04.07

2009年04月07日 23時04分30秒 | オフタイム
 当直明けの一日でした。

 当直業務自体はほとんど忙しくなかったのですが、RSNAの抄録作成のために寝るのが遅くなってしまったので、ちょっと疲れ気味でした。

 午後からは久しぶりに実習に来ている学生さんの相手をしていたのですが、予定外だったので、うまくしゃべれませんでした
 MRIの簡単な原理についてと、コンベンショナルなシーケンスの解説と。かなり基本的なことが、結構あやふやになってしまっていたことに気付かされました…

 プロトンとは?電磁誘導とは?共鳴周波数とは?などなど

 また勉強し直しかな。

 それにしても、一夜干しのつもりだったイトヨリダイが、カラカラの二日干しになってしまったのが一番の誤算でした。前回よりも、格段に天気が良くなったせいでしょうね。
 こちらも勉強です。

2009.04.05 第3相海上試験

2009年04月05日 22時44分25秒 | 船釣り、魚料理など 
 先週後半あたりから、天候についての期待が高まっていました。「釣りに行けるのでは?」という会話がアンギオ室と読影室を中心に交わされていました。

 さて、本日の天候は曇りのち晴れ。風は弱い北~北西。期待通りの天気となりました。
 船長は集落の川掃除も早くに済ませ、「20分出発を早めます」とのメールをくれたころ、チーフは待ち合わせ場所の釣り具屋に到着していたようです。

 みんな、いつもの釣行よりも落ち着かないのは、春だからだけではなく、近頃はやりの鯛カブラが気になるせいでした。



 出航は10時過ぎ。油絵の具を流したような凪の内海を、順調に航行。今回、調査に調査を重ねて購入した、自慢の機材チェックに余念のないチーフ。



 そして、これが鯛カブラ。今、一部の釣りファンの間で旋風が巻き起こっているデバイスです。一本のDVDがチーフを、このディープな世界にダイブさせてしまいました。

 今回は、機材の海上試験と、ポイント開発を主眼とした釣行でした。副船長は、コントロールとして通常の仕掛けを用い、船長以下ぼくらはそれぞれ思い思いの道具でトライしていました。試験と言いつつも、大物を期待しながら…

 最初のポイントは、「お土産用のサカナはいるだろう」ということでいつものポイントへ向かいました。若干のウネリがあったものの、流れはあまりなく、イトヨリダイがポツリポツリとしか釣れませんでした。

 出発時間が遅かったこともあり、早々にポイントを変更。島と島の間の水道となっている深場に移動しました。しかし、副船長のアラカブ(カサゴの仲間)以外はなかなか釣れず…
 
 やはり、潮のせいか(長潮:干潮12:30)?などと思っていましたが、終盤に差し掛かった頃、船上をあちらコチラと移動していたチーフがついにやりました!



 人生初の疑似餌で、しかも鯛カブラで、アラカブを釣り上げたのです!根魚も釣れるとは聞いていたのですが、DVDで繰り返しイメトレをしたとおりに、釣り上げてしまったのです!誰かが「鯛カブラじゃなくて、アラカブラ」などと言っていました。

 その後は、魚伝も途絶え、3時過ぎに納竿。



 帰りの船上。大事な竿を抱きかかえ、太陽と一緒に傾いているチーフ。第3相海上試験は、満足のいく結果だったようです。

 我が家では、もらったアラカブを唐揚げにしました。子どもが「ンマンマ、ンマンマ」とがっついて来るのを振り払いながら、美味しくいただきました。イトヨリダイは、腹開きにして塩水につけてあるので、もう少ししたら干そうっと。

2009.04.03 お花見

2009年04月03日 22時27分43秒 | オフタイム
 毎年恒例の、放射線部の花見でした。
 各部署の新人紹介を兼ねるこの会、今年は子連れで参加させていただきました。

 こちらの桜は、満開をやや過ぎたかな、という具合で夜桜の写真を撮るのを楽しみにしていたのですが、とてもそのような余裕はありませんでした。桜の写真は、熊本の名桜のものをいただけるようなので、その内アップします。

 ところで、今年は「新人さん」、といっても多くの方はすでに放射線部で働いていた、顔なじみのい方が多かったです。技師さんでは、新卒と熊本から交換留学(?)で来られた方がいらっしゃいました。熊大から来られた技師さんは、HIS,RIS,PACSなどでとても有名な方だとか。
 是非、こちらも勉強させていただきたいです。

 幹事をしてくれた原先生、お疲れ様でした。

2009.04.02 自作マグネット

2009年04月02日 21時43分58秒 | オフタイム
 前回の記事でも述べたとおり、こどもの送り迎えをするようになったので、BABY in carのステッカーないし、マグネットを用意しました(残念たことに、この種のステッカーについては、賛否両論あるようですが…)。

 しかし、市販のものじゃ面白くないし、気に入ったデザインのものを探すのは面倒だし…ということで、休日を利用して自作してみました。



 ええ、親バカですとも。

 最近オーダーしたクァッドフィンの板をベースに、シャカ(ハワイのハンドシグナル?)で指しゃぶりのこども、乗ってるクルマのサーフと、盛りだくさんにしてしまいました。

 ええ、親バカですとも。
 
 愛車がサーフで、子どもを乗せる方、Baby→Childなら簡単に出来ますので、興味のある方は画像データおわけします。なんて。
 

2009.04.01 新年度

2009年04月01日 22時43分44秒 | オンタイム
 2009年度が始まりました。医局員も少し入れ替わって、新人が一名、入ってきてくれました。もう少し落ち着いたら、自己紹介を書いてもらいましょう。

 個人的には、今年度は育児にウェイトがかかってきます。朝夕の送り迎えと、呼び出しの対応、食事、などなど。前年度は、任せっぱなしだったので(ヨメは麻酔科医です)今年は交代、というわけです。

 昨年、子どもができたのがわかったときから、お願いしていたことだったのですが、教授をはじめ、諸先輩方には快く了解を頂きました。男性の育休(完全に休みじゃないのは、専門医に向けてのキャリアなどを考えてもらってのこと)は初めてのことですが、良い前例になれれば、とも思っています。
 ともあれ、時間内は、一生懸命読影させていただきます。

 今年度もよろしくお願いします。