佐渡市東京事務所ブログ

首都圏の佐渡情報/佐渡の観光・イベント情報を発信

「佐渡は世界の宝島」首都圏イベントが開催されました。

2018年05月21日 15時36分47秒 | イベント
先週末5月19日(土)、大崎ブライトコアホールにおいて【「宝の島佐渡」の魅力を知る】と銘打った首都圏イベントが開催されましたので、その報告です。
当日は天候も良く、また、プログラムも多彩ということで350名という多数の皆さまにご参加頂きました。
イベントは3部構成で
①佐渡市産業観光部世界遺産推進課による「世界遺産登録に向けた取組報告
②佐渡首都圏大学連携校による発表
③世界遺産・熊野古道を代表する辻林 浩様、石見銀山を代表して大國晴雄様と三浦佐渡市長との鼎談

以下にその概要を紹介いたします。

まずは、佐渡市産業観光部・世界遺産推進課長 深野まゆ子氏による「世界遺産登録に向けた取り組み報告」。3月末に文化庁に4回目となる推薦書を提出したこと。その中で佐渡金銀山が鎖国下を通じ独自の鉱山開発を行ったこと、更にそれを基盤として明治期に機械工業化を成功させたという西欧とは異なる特異な鉱山であるという普遍的価値を訴えたこと。また、江戸時代を中心にした手工業段階における独自の金銀生産を文化的伝統として取り上げたこと。また構成資産を西三川砂金山、鶴子銀山、相川金銀山の3つに絞り佐渡金銀山の価値を端的に示すようにした事などが紹介されました。


次が「佐渡首都圏の大学連携校による発表」。獨協大学外国語学部、東京学芸大学教育学部、大正大学地域創生学部、日本大学商学部の学生による発表が行われ、独自の視点で佐渡を見、研究した若い人ならではのユニークなアイディアを発表されました。

獨協大学の発表では、地域の生活と観光にスポットを当て、佐渡観光の方向性が必ずしも、地域の住民生活とリンクしていないこと。「まち歩きツアー」など、個人旅行客が増える中で、住民と触れ合いを大切にするツーリズムの重要性を訴えました。

また、東京学芸大学の学生は、民族学者「宮本常一」氏の「写真で読む佐渡」にある昔の写真を住民に見せながら昔の思い出話を聞きだし、画一的な鉱山の価値ではなく、住民の中に息づく、それぞれの生活史の中での金銀山の価値を見出すことの重要性を訴えました。

大正大学の学生は7人が6週間それぞれ佐渡を訪れた地域実習の成果を報告しました。金銀山開発と田んぼの開発、朱鷺との共生が各々リンクしていること。金銀山をはじめとする新しい地域資源マップの作成や、VR(仮想現実)での観光資源の説明など、いくつもの新しい提案を頂きました。

日大商学部の学生は3人の学生が、こちらもそれぞれ、異なる時期異なるエリアを訪れ、佐渡観光の課題をシビアに報告し、アクセスの悪さ、レンタカーの少なさ、路線バスの本数の少なさなど課題が多い中でも、どうすれば佐渡の観光が活性化するか、豊かな観光資源をどうすれば活かせるのか、アプリ版の電子ガイドブック等の提案や、住民が町づくりに参加するオール佐渡での取組みの大切さを訴えました。



鼎談は熊野古道で知られる、和歌山県世界遺産センター長の辻林 浩氏、石見銀山を代表して前島根県太田市教育委員会委員長の大國晴雄氏と三浦基裕佐渡市長による鼎談。世界遺産登録の先輩であるお二方から何らかのヒントを頂こうという主旨でした。辻林氏は、交通の便の悪さは必ずしもマイナスではない。外国人の観光客も増えて、当初の勢いはないものの安定して観光客が訪れているという現状を話し、一過性ではなく、じっくりと観光を楽しんでもらえる環境づくりの大切さを訴えました。ターゲットはリタイア組、外国人客だと言い、これからはSNSなどのネットメディアを活用すること。彼らが納得できるサービスの提供が重要だと強調されました。
また、石見銀山の大國氏は観光資源としての佐渡の豊かさを強調されました。そして、住民と行政が協力し、10、20、30年先を見据えた地域活性化のための活動の重要性を強調されました。特に地元の子供、県内の小中高生たちに地元を勉強してもらうこと。地域に誇りをもち、観光客にも接することができることの大切さ。また、観光客にも事前に勉強してもらい、旅行がより有意義になる活動も大切だと話されました。


今回プログラムが始まる前には篠笛の狩野泰一様の演奏や

佐渡を世界遺産にする首都圏の会、新潟の会、佐渡の会の会からも会長を始め多くの方々に参加頂きました。

(文責:小路 徹)
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佐渡産おにぎりを東京駅でキャンペーン

2018年05月18日 15時03分11秒 | イベント
 佐渡市では「朱鷺と暮らす郷認証米」発売10周年と食味ランキングで13年連続佐渡産コシヒカリ特Aを記念して、東京駅で首都圏プロモーションを始めました。
具体的には東京駅丸の内南口・地下のグランスタ丸の内の「おにぎり処穂まれや」と蕎麦屋の「いろり庵きらく」にて佐渡産コシヒカリ「朱鷺と暮らす郷」おにぎりの販売(具材も佐渡産)を期間限定で開始しました。


キャンペーン開始の5月16日(水)には佐渡市からは伊藤光副市長やJA佐渡の齊藤孝夫会長を始め、JR東日本の関係者をお迎えし、オープニングセレモニーや店舗前でのテープカットも行われ、TV局や新聞・雑誌を含む多くのメディアの取材を受けました。


『穂まれや』店舗前でのテープカットの様子
(左から)
①JR東日本 常務執行役員 東京駅長 小池邦彦様 ②(株)鉄道会館 代表取締役 井上 進様 ③佐渡市 伊藤 光 副市長様 ④JA佐渡 経営管理委員会 会長 齊藤孝夫様 ⑤株)日本レストランエンタプライズ(旧、日本食堂)取締役本部長 松橋信広様 


店舗はテイクアウトおにぎり専門店『穂まれや』と蕎麦屋『いろり庵きらく』の2店、
いずれもJR東京駅丸の内南口地下1階(改札外)グランスタ丸の内内にあり、朝7:00(日曜は8:00)から営業しております。



おにぎりのお米は『朱鷺と暮らす郷』、具材は佐渡産島黒豚の豚味噌、佐渡産牡蠣のうま煮、佐渡の塩むすび、など約7~8種類。お値段は130円から220円です。
自分のお昼用に2個、晩御飯用に3個買いましたが具材がたっぷり入って、とても美味しく、大満足でした。

その後の販売は好調のようで、農業政策課の小西係長によれば、8月中旬まで販売を予定しておりますが、早く完売になる可能性もあるとのこと。お早目にお立ち寄りください。



東京駅構内の「いちのいち」では朱鷺と暮らす郷米を販売。
(取材:髙野一久)


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第40回首都圏金井会 総会・懇親会開催

2018年05月14日 15時38分21秒 | イベント
第40回という節目を迎えた首都圏金井会の総会・懇親会が5月13日(日)に目黒の庄や目黒店で開催されました。ご来賓・会員を含め80名ということで、庄や目黒店の3階会場はほぼ満席状態でした。
今回は節目の会ということで祝喜久夫会長のご挨拶でも、金井会の特徴でもある講演会を、今回は特に東京大学名誉教授で文化功労者、また昨年瑞宝重光章を授与された浅島誠先生(千種出身)にお願いしたことが紹介されました。

祝喜久夫会長は、故池田正雄氏を首都圏金井会の名誉会長にされると発表

会には伊藤光佐渡市副市長をはじめ坂田和三佐渡市産業観光部長、市議会議員の上杉育子氏、首都圏佐渡連合会の坂田正通会長、また各郷土会の会長、副会長が参列し、首都圏佐渡金井会の40周年記念をお祝いしました。

髙野一久、五反田佐千子理事による会計と監査報告


伊藤副市長は佐渡の近況報告。①佐渡観光交流機構を発足し、官民一体となって佐渡への交流人口の拡大を図ること。②13年連続で特A評価を得た朱鷺認証米の拡販活動。食材はまず、佐渡で賄うという地消地産活動。③産業を活性化し、働く場所を増やし、若年層を増やすこと。④世界遺産の国内推薦にむけて推薦書を3月末に文化庁に提出し、今年も期待していること。⑤朱鷺放鳥から今年は10周年、秋にイベントを計画していること。中国からまたつがいが贈られること。⑥ふるさと納税で佐渡の産品がもらえること。などが紹介されました。


坂田和三産業観光部長(中興出身)は、6課を率いる部長にこの春就任したこと。①世界遺産に向けて今年は対象地域を相川、鶴子銀山、西三川の3か所に絞り挑戦したこと。②朱鷺放鳥10周年と自然界に300羽の朱鷺がいること。屋外で朱鷺が観察できる施設が建設中との報告。ゴールデンウィークに観光客が増えたこと、外国人観光客が増えていること、などが報告されました。

上杉育子議員は①議員になって3年目、またこの会への参加も今年3回目であること。②農家の一員として佐渡の農業を元気にしたい。稲作の今年の状況、いろいろ新しい農産物を育て取扱いたいなどの意気込みを語られました。

坂田正通首都圏佐渡連合会会長は、①池田会長ご逝去の報告、②世界遺産国内推薦に向けての首都圏での活動、③県知事選の動向を注視していること。今年は大いに期待している事、等が紹介されました。


浅島誠先生は「佐渡と私」という演題で、文化と歴史と豊かな自然が織りなす佐渡がいかに素晴らしい場所か、自分が佐渡をこよなく愛していること。中でも教育について佐渡の環境の良さを滔滔と語られたのが印象的でした。

小中高時代に素晴らしい恩師たちに恵まれたこと。それが現在の自分を作った。特に小学校の時の本間いつ子先生は、「不思議なことがあったら、自分で考えてごらん」と自分で考える事の大切さを教えてくれた。と述べられ、人を育てることのありがたさを学んだと話されました。
また、自分を研究の道に導いてくれた朱鷺の存在、佐渡金銀山、ジオパーク、世界農業遺産、佐渡にゆかりのある歴史上の人物、芸術家や文化人を紹介。
ご自身の研究課題である未分化細胞やアクチビンの働きなど、ご自身の研究の成果を報告。
「人に学ぶ、歴史に学ぶ。佐渡が元気になれば日本が元気になり、世界が元気になる」と締め括られました。

朱鷺謡の会による連吟:放下僧「小唄」が終わると懇親会の始まり。

小木おけさ保存会による小木おけさのご披露

おけさ友愛会による両津甚句の唄と踊りのご披露

首都圏の会、金子理事による佐渡の世界遺産登録活動へのご支援のお願い。

佐渡からお見えになった桑原茂樹佐渡事務所所長は現在の金井町の様子をムービーで紹介。平スキー場のペアリフトが大変好評だということでした。

旧友、同級生との懇親会の様子。お刺身、民宿「植えた」のどぶろく。おいしい佐渡の食事をたっぷり堪能させていただきました。

(文責:小路 徹)
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丸の内佐渡特選館が5月18日(金)に閉店!

2018年05月08日 16時36分46秒 | イベント
2010年の開店からちょうど8年間、佐渡市のアンテナショップとして頑張って来られた「丸の内佐渡特選館」が今月5月18日(金)を以って閉店するようです。大家さんの三菱地所の意向により、同ビルでの営業継続が困難になったとのこと。都内での唯一の佐渡の専門店が消えてしまいます。誠に寂しい限りです。
残り10日間ほどの営業となりますが、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。最終日までは無休で営業とのことです。
塩辛が1個650円のところ、2個で980円、イカの一夜干し(2枚入り)が1,250円のところ、980円でご提供、売り切れ御免ということです。
(文責:小路 徹)

丸の内佐渡特選館の外観

カウンターに設置された閉店告知

接客する早田店長

売れ行き一番の早助屋のイゴネリ

この店の定番商品、佐渡の塩

金額ではやはり酒が一番か、真野鶴、金鶴のお酒

北雪酒造のラインアップ

海苔の佃煮各種

塩トマト

お店の看板だった早田店長、永い間お疲れ様でした。ありがとう。閉店後はどうされるのか聞きそびれました。
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