花のお山の焼物屋

座主窯押しかけ女房山里暮らし

引き出物

2010年01月10日 | 焼物屋の仕事
座主窯の窯焚きは年3~4回(昨年の6回は特別なわけで・・・)

他の窯に比べると注文品に応じにくかった

ところが昨今の結婚式の形の変化により昨年は2組の結婚式の引き出物の仕事をいただいた。

私達の時代のように100人単位の結婚式は希になり親戚と新郎新婦の親しい人達だけの50人前後のパーティーが主流のよう

更に引き出物はカタログで選ぶのが多くそれぞれ好きなものを後で選ぶ方法

ところがそのカタログ迷うほど数ある品数の中これは欲しいと思うものが無い
仕方が無いからついつい実用的なものなど選ぶ

2組のカップルはやはりカタログの引き出物に味気なさを感じて色々歩いて最後に我家の焼物を選んだそうだ

それも同じものを全員にいうのではなくそれぞれの出席者に使ってもらえるものをご本人達が時間かけ選び出す

ご年配の2人暮らしのご夫婦と独身の新郎の友達の引き出物が同じってことはないでしょ~!という発想

「本当に同じものじゃなくっていいの?」と私も初めは驚いたけれどご本人達はあのおじさんたちには急須。〇〇チャンにはこのマグカップと真剣に楽しみながら品定めをしている。

現実的には親戚のご祝儀と友人のそれとは違うわけだし差額分別なものをつけるよりも最初から金額が違ったものを選んだ方がいいということだそうです。

若い人達の柔軟な考え方にいい勉強をさせてもらいまた後日出席者の人に本当に喜ばれましたと報告を受け私達にもいい思い出になる仕事をさせてもらいました。