みちくさ便り

日常の出来事や特別な事、思いついたり感じた事などをジャンルを問わずに書き込んでいきます。

今日も鑓温泉山スキー

2007年05月15日 | 山遊び
 飽きずに、今日も鑓温泉へ出かけた。快晴確実なので、最初は乗鞍へ行こうかと思っていたが、雪が残っているうちに再度鑓温泉へ出かける事にした。終始のどかな春山と静粛を十分堪能した。

 猿倉の駐車場は、閑散としていて、車が4台程で自分か到着した頃には既に皆な出発していた。何処から雪が繋がっているか気になる所である。板をザックに取り付けて、ゆっくりと歩き始める。今日も相当暑くなるのでないだろうか?
 
 夏道の登山口までは、当然雪は残っていなく、シートラで登り始める。程なく登った所で、突然「小熊」???、「タヌキ」???、黒くて、尻尾が太くて長め、顔つきは鼻が尖り気味・・・3~4m程の距離を置いて、お互いに相手を確認中!!「熊」ではない!
少し安心したが、「タヌキ」か?こんな所に居るか?

 1502m付近までは、雪がズタズタで夏道通りに登るしかない。春山をシールで登っている時は、なるたけ直線で行くのだが、今日はジグザグの登山道で効率が悪いと思ったが、結構楽勝ペース。暫くするとシール登高できそうになってきたが、藪が少なくなるまでシートラを続ける。

 杓子・白馬が正面に見えてからシールに切り替えた。雪面はすっかり縦溝が走り、でこぼこである。小日向のコルに向かう頃から、先行者のトレースが確認できた。角度、コース取りも自分と同じなので、そのまま利用させてもらう。

 家を出る頃は、双子尾根を詰めて、中山沢源頭に滑り込もうかな?等と考えていたが、コルに来てみると、大出原まで行けるか?と思ったり・・・滑りの楽しさを比較しながら、何処行こうか考えている。

 結局、先週と同じく鑓温泉に向かう。出合付近から見る谷筋は、先週と全く同じ感じで今日も、相当緩んだデブリの中を先行者のトレースを追って登る。途中、中央ルンゼからのトレースが残っていて、先日の「中央ルンゼ滑降」のレポを思い出した。雪は頂上付近から、綺麗に雪は繋がっていて、あんな所を滑れたら、どれだけ楽しいだろうかと思う。

 温泉は、先行者の人がいて、名古屋からだと言う。自分は、温泉には入らず。暫し周りの景色を眺めて過ごす。烏帽子岩の側面には、昨日のものであろう沢山の綺麗なシュプールが残っていて、滑りたい気もするが急斜面を登る元気もなく、今日もここまで!!
 
 帰りは、先日と同じ烏帽子岩側の斜面を、湯ノ入沢源頭付近まで滑る。最近降雪が有ったみたいで、所々綺麗な雪が覆っているが、ストップ雪なので、古い雪を選んでアッと言う間の快適滑降・・・振り返って見ると、綺麗にシュプールが残っている。滑りのスタイルは昔風だと思うが、シュプールだけは自分で言うのも可笑しいが綺麗であり、今風の若者と遜色ないだろう。

 小日向のコルを登り返して、猿倉の台地を楽しくない滑りをして、夏道を板を担いで下る。朝は登山道は締まっていたが、この頃には雪解け水が、まるで小川のように流れている。この暑さでは、たぶん1日で20~30センチは解けて流れるのでないだろうか?
 沢下りの雰囲気を楽んだ後、林道を少し歩いて、本日の行程は無事終了した。その後「おびなたの湯」(毎月8日は半額と言う・・先週半額)で汗を流して帰宅。

コースタイム
5月14日(月)・快晴
・猿倉場駐車場(6:20)~猿倉1502m台地(7:20)~小日向コル(8:40)~湯ノ入沢源頭(9:00)~鑓温泉(10:20)~滑降開始(12:00)~源頭(12:15)~小日向コル(12:50)~猿倉駐車場(14:00)

鑓温泉山スキー

2007年05月08日 | 山遊び
 今日も一日中好天が期待出来るので、ふらりと(?)鑓温泉まで山スキーに出かけた。こちらへ越してきてからは、山が近いので、以前のように気合いを入れて計画を組まなくても、天候など様子を見て山行できるので、気分はハイキングである。連休が終わったばかりで、さすがに山は静かで、今日小日向を越えたのは自分一人だった。

 猿倉の駐車場は、閑散としていて、先週の混雑がウソのようである。雪は駐車場から繋がっている感じはしたのだが、途中で完全に地肌が出て、板を担ぐようになる。先の山行から幾日も経っていないが、取り付きは付近は、雪を拾って歩くようになっていた。もう2~3日で猿倉台地の下部は、夏道が露出すると思われる。

 先日とほぼ同じルートで小日向のコルへ向かうが、雨で斜面に縦溝ができていたり、気温が高くなって雪も緩んでいたりして、シール登高に苦労する。それでも良い感じでノンストップで登りきった。

 コルから一滑りで、湯ノ入沢の源頭と言うか、鑓沢と杓子沢の出合いに着いた。付近は、鑓沢と杓子沢からのデブリが堆積しているが、表面が溶けかかっていて、問題なく通過できる。鑓沢に入ってからは、デブリの中を温泉目指して一直線に進む。

 割と早い時間に鑓温泉に着いたが今日はここまで。早速、熱い温泉に浸かり青空を仰ぐと、雲一つ無い快晴である。大自然を一人占めした気分は最高である。時折強い風が吹き下りてくるが寒く無い。湯に浸かった後の気怠い感じと疲労感で、じっとしていると眠気が襲ってくる。

 暫く休んだ後、気休めの固形ワックスを塗り滑降準備にかかる。温泉上部には大出原の大斜面が有るのだが、そこまで登る気力も無いので、当初予定である温泉から下山する。鑓沢はデブリが一面に堆積していて、楽しめそうにないので、右岸の山肌をトラバース気味に湯ノ入源頭まで滑る事にする。

 滑り出しは雪が引っかかる感じがしたが、右岸の山肌は快適なザラメで、板も思った以上に走り、斜面も開けていて気分が良い。アッという間にコルへの登り返し地点に着いて、今滑った斜面を眺めると、綺麗な一本のシュプールが続いている。今日は誰もいないので、山の斜面を一人占めであった。

 その後、小日向のコルを目指して登り返して、一気に猿倉台地に滑り込む。先週、長走沢下部が雪が切れかかっていたので、今日は夏道ルートで猿倉に下る。下部へ行くと雪も少なくなって藪がうるさくなったので、板をザックに括り付けて夏道を忠実に辿り下った。

コースタイム
5月8日(火)・快晴
・猿倉場駐車場(7:10)~猿倉1502m台地(8:05)~小日向コル(9:20)~湯ノ入沢源頭(9:30)~鑓温泉(10:30)~滑降開始(11:30)~源頭(11:45)~小日向コル(12:30)~猿倉駐車場(13:10)

小日向山スキー

2007年05月03日 | 山遊び
 小日向コル付近で残雪の山を眺め、のんびり過ごす・・・と言う事で、好天気を見計らって急遽やってきた。

 猿倉の駐車場に着くと多くの登山者とスキーヤーでごった返していて、これだけ多くの人が山に入ると、後ろに着いていくと自然と目的地まで連れて行ってくれそうである。

 駐車場から雪が繋がっていて、シール登高ですんなり行ける。取り付きは、夏道通りの猿倉台地を行き、帰りに長走沢を下る事にする。今日はのんびりモードなので、ゆっくり行こうと思っていたが、先行者がいたので、いつもの調子で大汗をかいてしまった。

 コル手前の急登を直登気味に登っていたら「良く真っ直ぐ上れるね?」って言われた。自分は、アイゼンと一緒でシールを最大傾斜線にフラットに置いた方が一番効果があると思っているので(傾斜角にも限度があるが)そうしているが、実際急斜面をジグ切った場合は、どうも滑り易い感じがする。特に春の腐り雪の場合は足場が崩れて難儀する事が多い。

 双子尾根方向に向かい長走沢への下降ポイントが無いか見に行った。見た感じでは、滑り降りる事が出来そうな所はあったが、当然・・・却下!!痩せ尾根上なので、周りに十分注意して休憩とする。杓子岳に直接登る双子尾根は、残雪期のルートとしてはメジャーで、今日も3パーティとすれ違った。

 再びコルに戻り、今度は小日向山へ向かう。コル付近には定着の天幕も幾つか有って、人も大勢いて賑やかだが、少し離れると急に静かになり、コツン、コツンと登高器の音だけが単調なリズムを刻んでいる。一人だけの小日向山からは、白馬三山が目の前に広がり素晴らしい景観である。

 暫しの休憩後、滑降開始である。小日向山から長走沢方向を目指して滑るが、斜面もザラメ雪も良い感じで、快適に飛ばす。長走沢下部に途中から入るのだが、この辺まで降りて来ると、スキーも走らなくなってきて、後はただ下るのみで、出合近くになると堰堤も出て来て、右岸をコースを探りながら進み、林道と交わる。後は、猿倉まで滑らないスキーを漕いで、今日の山行は無事終了!!!ピーカンで暖かくて最高の一日でした。 

コースタイム
5月3日(木)・快晴
・猿倉場駐車場(7:15)~猿倉1502m台地(8:05)~小日向コル(8:55)~双子尾根(9:30)~小日向山(10:30)~滑降開始(11:10)~長走沢(11:20)~林道(11:30)~駐車場(11:40)