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壊れたニッポンを治す為の処方箋#2:少子化問題(その1)

2023年01月07日 09時16分08秒 | 社会全般
 2022年の出生数が大幅に下がっている。2016年に100万人を割り、2022年は80万人を割り込む恐れがある。これは大変大きな問題であるが、コロナ過に置ける一時的な現象だと思いたいが、減少傾向にある事には変わりはない。現在の人口を維持するためには、毎年120万人以上の出生数が必要なのだが、この必要数を大幅に下回っている。人口が減る事は、必ずしも悪い事ばかりでは無いが、急激な減少は社会に歪を生むため、仮に人口減少が”是”としたとしても、緩やかな人口減少にすべきであろう。

現在の日本の人口だが、総務省統計局の情報では、
・2022年(令和4年)11月1日現在(概算値):1億2485万人
・2022年(令和4年)6月1日現在(確定値):1億2510万4千人
・2022年(令和4年)6月1日現在(確定値)での日本人人口:1億2227万2千人
となっている。この情報を見て、”おやっ?”と思うのが普通であろう。
㋑11月の概算値の信憑性:11月の概算がほぼ正確だと仮定すると、6月確定値の1億2510万から25万人減少している事になる。
㋺人口統計には日本人以外も含まれ、日本人以外の200万人以上が、人口統計に含まれている。
ここではこの”おやっ”を追及する事が本題ではないので、”おやっ”と感じる迄で留め、6月時点での日本人の人口が約1.2億人で出生数(出生率)が大幅に減少していると云う事で、この後の話を進めたい。

本題に入る前に、余談を少し話ししたい。
出生数は、明治の1900年頃から150万を超え、大正後半戦中までは、ほぼ毎年200万人を超えていた。戦後、200万人を超えたのは、団塊世代と団塊世代ジュニアのほんの数年のみで、出生数の低下は戦後間もなく把握されていた。がしかし、政府は今までほぼ何もしてこなかった。

出生数が伸び悩んでいた状況下で人口が増えていた理由は、死亡者数の減少である。昭和20年までは出生数の死亡者数の両方とも高い数値だったが、戦後すぐに死亡者数が劇的に下がった事で平均寿命も劇的に上昇し、そのお陰で人口が増えて云った。戦中までの昭和では、出生数が200万人を超えた年が19年あり、190万人台も5年有った。その間、死亡者数も100万人を大きく超えていたので、人口増加は100万人に満たなかった。しかし戦後の出生数は団塊世代及び団塊ジュニア時代の10年以外は200万をかなり下まわっていたのに、人口の増加数が100万人を優に超えていた年が多かったのは、死亡者数の少なさ、即ち平均寿命の劇的な向上であった。因みに、明治後期から戦前の平均寿命は45歳以下で推移していたが、戦後急激に上昇し、昭和25年頃には既に60歳を超え、1960年頃には女性の平均寿命は70歳を超え、1980年初頭には80歳を超えている。一方男性は、女性より10年遅れて1980年頃に70歳を超え、30年遅れの2010年頃に80歳を超えている。

本題に戻るが、これから人口が減り続けている原因・問題点を共有し、それぞれの解決策(処方箋)を考えていきたい。
①住宅の大きさ
②教育費
③幼児保育(教育)
④学童保育
⑤産休や育児休暇と出産後の社会復帰(働き方改革)
⑥経済を良くする
⑦家庭の良さと子育ての楽しさの醸造
⑧男性の家事参加
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