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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:7月9日の日経「エン・ジャパン 官公庁の中途採用支援」の意義

2025年08月03日 10時30分00秒 | 社会全般
7月9日の日経に「エン・ジャパン 官公庁の中途採用支援」という興味の湧く小さな記事があった。これは官公庁の職員の転職先を見つける為に支援かと思いきや、官公庁への転職の支援との事で、若干ガッカリしたが、これは決して悪い事ではない。

どんな組織も、人材の出入りが少ない組織は停滞し、腐敗していく。出入りのない池は淀むのと同じである。自分自身も一時期、元財閥系の企業に働いた経験があるが、その数万人居る企業の中で自分が所属している関連部門では、定年退職で辞めた人以外で途中で辞めていった人はほぼゼロで、中途採用も殆ど行わず、一時期だけ自分の様な中途採用者を受け入れたダケであった。この企業は人の出入りが大変少ない為、社員の動き方はお役所的であり、実際にその部門はアメリカに叩かれた事もあって段々衰退していった。

企業には”企業文化”と云うモノがあり、ある程度は同じ方向に向かった集団である必要がある。そういった意味では、組織文化に全く合わない人が入って来られたら困る組織ではある。しかし一方で組織が活性化し、健全性を保つ為には、人の出入りが必須である。そういった意味では、緩やかな人の出入りが必要である。この原理原則は、官公庁においても同じで、多少の人の出入りは必須である。

官公庁の職員が天下り先以外で途中で辞めていく人は多少は居るだろうが、民間企業を経験した人を採用する事の方がより価値があるだろう。その理由は、世間とはかけ離れた考えを是正する事が多少出来るのではないかと期待したいからである。そう云った意味では、このエン・ジャパンに採用を依頼している事は大変良い事である。但し、官公庁に希望する人がどれだけいるのかは、疑問だが...。

まだ場合によっては官公庁の職員を強制的に民間企業で働かせる事も考えるベキであろう。民間企業で働く事で、労働の在り方を理解できるし、普通の人達の生活も理解できる。この官公庁を淀んだ池から澄んだ池にするには、何等かの取り組みが必要だろう。このエン・ジャパンの取り組みには期待したい。

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