そして時の最果てへ・・・

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殲滅戦

2009-11-01 09:36:34 | 歴史
小牧・長久手戦役シリーズもいよいよクライマックス。

前回説明しましたように、圧倒的不利な状況で徳川軍に遭遇した羽柴軍第1部隊ですが、兵力差が徳川軍9000 V.S. 羽柴軍7000とそれほど開いていなかったため、しばらくは様子見の射撃による応酬にとどまりました。

ここで家康が右翼を下げます。火力が弱まったのを見て羽柴軍の左翼を指揮していた森長可は堂々たる正面攻撃を敢行。側面からの射撃を受けながらも一時は徳川軍の戦列を突き崩す勢いをみせました。

しかし偽装撤退し、戦場の側面に回りこんでいた徳川軍右翼が攻撃を開始。窪地にのめり込んでいた森隊は、低い窪地の中で狙い撃ちされてしまいました。

とうとう森長可が銃弾を受けて戦死。森隊は総崩れとなり、その逃走兵の波に飲み込まれた羽柴軍右翼の池田恒興隊も大混乱に陥りました。

織田信長の覇業を最初期から支えた重臣・池田恒興が死亡。その長男元助も戦死し、次男の輝政は家臣の説得を受けて生き延びました。

第1部隊、第2部隊の壊滅を聞いた中川秀政の第3部隊は戦わずして敗走。羽柴軍中入り勢の作戦は、その半ばにして潰えました。

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