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近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

「ミナミヌマエビ」 目指せ大量繁殖

2006年09月05日 08時05分35秒 | 滋賀県の甲殻類紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県に生息する甲殻類の紹介、今日の1匹はミナミヌマエビ。用水路の水草に網を入れると捕獲できました。最近では、中国や韓国から釣りの生餌や熱帯魚の餌として大量に輸入されたものが、琵琶湖でも野生化しているらしいので、もしかしたらシナヌマエビかも知れないです(シナはミナミより雄の額角が雌よりやや短いらしいのですが、詳しくは分かりません)。
<データ>
名前:ミナミヌマエビ
分布:滋賀県の平野部全域 
体長:20~30mmを採取 
生息:河川や池などの水草に棲息
     
特徴:
 漢字で「南沼蝦」と書く日本固有種。生涯を淡水で過す陸封型のエビですね。形状は腰曲りな筒状でして、長い額角に小さなハサミを持ちます。体色は同地域内でも様々な個体(青、黒、緑、赤等)が見られます。繁殖期の夏頃でして、メスは大粒で暗色の卵を腹脚で孵化まで保護します。孵化した稚エビは、スジエビ
などと違いゾエア化せず、成体と同じ姿をしています。寿命はほぼ1年(長くても2年程度)で、稚エビは脱皮を繰り返し成長しています。植物性の強い雑食性のため、コケ取り役として魚水槽に入れられる方が多いです。また、量販店や釣具店では、生餌、釣りの餌として1匹100円以下で販売されていることが多いです。(購入したエビは外来種も混じっている為、放流禁止!)。
※ミナミヌマエビと書きましたが、画像は交雑種や外来種の可能性がります。またミナミヌマエビだったとしても国内移入種の可能性もあります。
参考・引用文献
採取:
 川岸のオーバーハングした所や水草をタモ網でガサガサする(夏場は産卵期の為、捕獲は控えめにしましょう)。
飼育:
 ①容器:30㎝水槽に成体飼育数は10~20匹
 ②底床:砂利や砂
 ③濾過:どれでも可ですが、吸い込めれない用に!
 ④設備:ヒーター×、エアーポンプ×、ファンorクラー×
 ⑤水草:マツモや水苔など
 ⑥餌 :人工配合飼料
 ⑦混泳:メダカサイズなら可能
 ⑧置物:隠れ家となる流木など
 ⑨繁殖:容易

 急激な水質変化に敏感な為、最初の水合わせを気を付ける(水に慣れると飼育はとても容易)。30度以上の高温には弱いが10度以下の低温には強く、ヒーターなしでも越冬出来ます。餌は市販のタブレットや自然発生の藻類を食べます。また、ペットショップで売られているウィローモス(苔の一種)を入れると餌兼隠れ家となり便利です。底床には砂利を敷くと良いと思います(糞隠しとバクテリアの増殖用)。ヒーターを使うと冬でも抱卵します。
 繁殖が容易な為、一度、ある程度の数の繁殖に成功すると、店での購入や川での捕獲の必要がなくなりますので、挑戦してみて下さい。
動画:

画像:
      
      
      滋賀県南部で採取した個体。 

      
      
      
    09.02.07追加画像。琵琶湖近辺で採取した個体。
      赤:額角 > 白:第一触覚柄部
※交雑や種名未確定の外来種もいますので、ほぼ意味の無い作業・・・ 

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