近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

NO.6「モツゴ」 モロコじゃない

2006年09月22日 08時10分00秒 | 滋賀県の淡水魚紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県に生息する淡水魚の紹介、今日の1匹は NO.6 モツゴ。琵琶湖に流入する水路で捕獲しました。体長6cmくらいの細身のモロコの様な魚で、口から背鰭のラインがややキツイ勾配なので、モツゴではないかと思います。この水路はカワムツしか獲れなかったので唯一の別種ということで記念撮影しました。
<データ>
名前:モツゴ
分布:滋賀県内で点在 
体長:100mm未満の個体をよく見掛けます 
生息:河川中流から下流、池、沼、用水路など
 
特徴:
 漢字で「持子」と書くヒガイの仲間(モロコでは無い)。体形は扁平した木葉型でモロコ+ヒガイ÷2見たいな感じですね。口は上向きで小さく、タモロコと異なり口髭がありません。体色はタモロコと近く、背面が褐色系で腹部は白色系、側面には黒い縦帯が見られます。繁殖期は春~夏月頃でして、雄は婚姻色で体色が銀色、体側の帯と鰭が黒くなるのを見た事があります。通称クチボソ(一部滋賀県ではイシモロコと呼ばれることも有るようです。また、関西圏では、ムギツクをクチボソと呼ぶ場合があるそうです)。参考・引用文献
私見:
 滋賀県では余り見かけないこの魚、場所によっては移入を疑いたくなる所も・・・。特に、オヤニラミの移入しているところでは・・・。
採取:
 水草やオーバーハングした所をねらい網や素手で捕獲する。
飼育:
 ①容器:30㎝サイズの水槽に飼育数は4匹程度
 ②底床:砂及び砂利。ベアタンクでも可
 ③濾過:有った方が良い
 ④設備:ヒーター×、エアーポンプ×、ファンorクラー×
 ⑤水草:アナカリスやマツモなどを入れても良い
 ⑥餌 :人工配合飼料に容易に餌付く
 ⑦混泳:タナゴ類、ドジョウ類、モロコ類なら可
 ⑧置物:石でも流木でも炭でも可
 ⑨繁殖:可能

 繁殖期には縄張り争いをしますので、個体数を減らした方が良いと思います。悪環境に強い魚で飼育し易いのですが、無茶な飼育をすれば勿論死にます!飼うからにはきちんと環境を整えて上げましょう。未成魚では、輸送状態が悪ければ死亡率も高いです。
動画:

画像:
         
        
       モツゴの成魚個体その1、その2        
        
       09.01.16追加。美しいモツゴの成魚
        
        
        
        



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