中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

四川大地震のその後

2008-05-23 08:31:55 | 中国のこと
  このような記事を東京の施路敏(シ・ルミン)が送ってくれた。中国の人民網(日本語版)の電子版である。

 地震発生の翌13日の昼、救助隊員が廃墟の下から女性の遺体を発見しました。女性は崩れ落ちてきた天井の下敷きになっていて、救助隊員が廃墟の隙間で彼女を発見したとき、彼女は跪いたまま上半身を前に屈め、両手を地面について体を支えていました。

 救助隊員は隙間から手を入れて彼女の死亡を確認したあと、廃墟の中に生存者がいないかと声をかけたり、探知棒でレンガを敲いたりしたのですが、少しの反応もないので、ほかの場所での救援に移ろうとしたとき、救助隊長が「急げ!」と叫びながら、廃墟の女性のところに引き返したのです。そして死んだ女性の体の近くを手で探りましたが、何と彼女の体の下には赤ちゃんがいて、まだ生きていたのです。

 そこで救助隊員は女性の周りの瓦礫を丁寧に取り除き、黄色い花模様がついている赤い布団に包まれた生後三四月の赤ちゃんを女性の体の下で見つけました。実は、彼女が自分の体でわが子を必死に守ったため、この赤ちゃんには怪我ひとつもなく、すやすやと寝ていたのです。救助隊員たちは、寝ている赤ちゃんのかわいい顔を見て、感動しました。


 その後、医者が布団を開けて赤ちゃんの身体検査をしようとしましたが、何と布団の中から一つの携帯電話が落ちてきました。携帯電話には一通のメールが残されていました。それは、息を引き取る前に、このお母さんが子供に残した最後のメッセージだったのです。

 このメッセージには「わがかわいい子よ、もしあなたが生きられるのなら、ママを忘れないで。ママはいつまでもあなたを愛しているのよ」と書かれていました。これを見た医者は、「私はこれまで多くの死者を見てきたが、こんなことは初めてだ」と涙を流していました。この携帯電話は次々と救援隊員に回され、彼らはあふれ出る涙を抑え切れませんでした。


 私もこの記事を読んで涙した。母がわが子を愛し守ろうとする心は限りなく深く、その力は偉大だと思う。

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1 コメント

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■中国携帯電話事情―80後世代分類ツールともなるか? (yutakarlson)
2008-05-23 14:45:43
■中国携帯電話事情―80後世代分類ツールともなるか?
こんにちは。この話は悲しい話ですが、この赤ちゃん大きくなったら、きっと母親のメールを読むことでしょぅね。そうして、母親の愛の大きさ、深さに感銘を受けると思います。そうして、立派な大人になると思います。
ところで、私のブログでは中国の若者80後世代について掲載しています。80後世代は、中国はもとより、台湾、日本でもいろいろ話題になっていますね。私のブログでは、この80後世代三つの分類しています。そうしないと、中国のこれからの方向性はなかなか掴みにくくなると考えています。そうして、最近この分類の中に中国の携帯電話の最新事情も取り入れてみました。是非ご覧になってください。
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