中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

品のない政治家達

2008-01-23 10:32:41 | 身辺雑記
 テレビをつけると、たまたま衆議院本会議での野党民主党の代表質問の場面が出た。

 しばらく見ていたが、質問の内容よりも与党の議員達の野次のひどさに辟易した。国会での野次のひどさなど今更と言われそうだが、久しぶりに聞いてみるとやはり不快な感じだ。どうも質問者の質問内容などは聞いていないようで、質問に間が入るととたんに野次が飛ぶだけでなく、発言の途中でも怒号がひどい。甲高い女性のような声もあり、しつこく野次を飛ばしていたが、こういうのは与党の特命野次係ではないかと思うほどだ。

 以前テレビで自民党の動議提案係(正式にはなんと呼んでいるのかは知らない)の訓練を見たことがある。本会議場で質疑打ち切りの動議を出す係だ。自席から大声で叫ぶのだが、一種独特の調子がある。まず「ぎちょう~~~」と声を張り上げ語尾を長く伸ばす。続いて質疑打ち切りの動議を提案すると叫ぶのだが、最後は「・・・・提案しまあ~~す」とまた長く伸ばしながら終わる。閉会中の議場で新たに任命された議員が先輩議員の指導で練習していたが、聞いていると滑稽でばかばかしくなり、やはり政治家の世界は一般国民からかけ離れた特殊なものだなあと思った。このような慣例はいつから始まったのか。今でもやっているのだろうか。動議提案係を決めるのはいいとしても、なぜ普通の調子でできないのだろうか。議場が広いからと言うのかもしれないが、野次る時に喚くくらいの声があれば聞き取れるだろう。こんな奇妙な係があるから野次係もあるのかと思ってしまう。

 このような野次を飛ばしている議員をテレビで映せばいいのにと思うが、見ている間に写ったのは1人だけで、卓を叩いて怒鳴っていた。何やら横柄な感じで、こういう手合いがしばしば傲慢な政治家タイプになるのだろう。しょっちゅう野次っている議員に焦点を当てて大写しにでもすればよいとさえ思ったが、特定の議員はアップしないと言う決まりでもあるのかも知れないし、もし写しても議員根性など度し難いものがあるようだから、写された本人は選挙民に顔が売れたとかえって得意になるのかも知れない。

 国会で野次を飛ばすのは必ずしも悪いことではないと思うが、あのようにのべつ幕なしに怒鳴るのは、やはり下品で知性の乏しさを感じさせる。頃合いを見計らった寸鉄人を刺すような鋭い、あるいは機知に富んだ気の利いた野次ならいいのだが、彼らにそのようなことを期待するのはおよそ無理なこと、無いものねだりのことなのだろう。とにかく国会議員などには品位(流行の言葉なら品格)は無用のものかも知れないが、このような「先生」方の高額の歳費を税金で賄っているのかと思うと情けなくもなる。
 

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1 コメント

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三匹の猿 (もやし)
2008-01-23 15:46:34
本当に恥ずかしい政治屋が多いですね。
その時代に生きていなかったので本当のことは実感がないが、明治は遠くに・・・・ですね。子供や学生に手本となるような論議をして欲しい。しかし、何か国民全体もバラバラな感じがあり、信念が希薄になっている。世界全体も複雑になり、価値判断が示しにくい。一つの課題が様々な他の課題や要因と複雑に交錯しているためだ。日本だけでなく世界全体が変調を来しているが、日本は特に優柔不断な国民性がある。しかし外に向かって叫んでも虚しさだけが残るので、せめて個人としての平安の確立をすることが重要だ。世を責めることで、自己もそれに同調するとつまらない。自分で出来る範囲の努力で、一隅を照らすことが大切なのでは。三匹の猿の置物があり、厭世家のシンボルだと思っていたら、実は「嫌なもの、下劣なものは、見ざる、聞かざる、言わざる」ということらしい。ダライラマが日本で買って帰ったらしい。
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