「快走爛漫Ⅱ」

アウトドア大好き人間です。 (since2005.10) 

あと二カ月

2012年10月30日 23時23分52秒 | 徒然

 「もうすぐ暮れます、  明けます、  またひとつ歳とります」

 やり残した事はありますか、  悔いはありまんせんか、  目一杯働きましたか、  十分遊びましたか。

 この時期になって思い起こすのはもう遅いかも、  ですが、、    改めて考えみると、、、

 うーーーーむ、、   

 ハタチ過ぎると1年は   “あっと言う間”   と言われた。

 そして50過ぎると   “あっとも言えない間”   に1年が過ぎるとゾと言われた。

 なんだか最近それが分かる気がする自分がいる。   

 ま、、  そう深く考えても仕方ない、   なるようにしかならないこともある。

 無理せず流れに任せるのも手か、 光明か。。     

 そんなこと今までそう深くは考えなかったが50過ぎたらといきなり考え出したりもする。  

 なーんか、   フ ・ シィ ・ ギ。   



 

 
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初冬

2012年10月29日 22時03分45秒 | 徒然
 この時期になると毎年思い出す。  

 今から25年くらい前のスキー狂の時、  この時期になると雪よ沢山降ってくれー、 
 積もってくれーと願ってばかりいた。  そして12月下旬、 毎年恒例の五竜遠見スキー場下の
 民宿に泊まり  (今も存在する 「民宿かねかく」 に入り浸りだった)  スキー三昧。

 
 11月は奥只見丸山、 12月は五竜、 年越してからは浦佐・八海山・妙高・八方・岩岳で鍛えてもらい
 4月は奥志賀、 月山、 そして5月に奥只見丸山戻りが10数年以上続いていた。  (自慢すなー!)

 その中でも印象に残っているのは毎年12月最終週の五竜スキー場の一コマ。

 ゴンドラテレキャビンを降りてから見たリフト下を一列になって黙々と登る 年越し登山者たちの行進。
 あの時は 「よくこんな天候の中登るなー」 とか 「この上で無事に過ごせる宿あるの? 大丈夫?」 と思っていた。

 が時が経ち今や自分もいいオヤジになった & 漏れなくアブナイ中高年登山隊の一員にもなった。 (笑)
 なので今ならあの時の登山者たちの “思い” がわかるし 残像として当時の熱いモノが伝わってもくる。

 「初冬」  

 最初に戻り・・    そう、 この時期になると思い出す。    そして秋はもう終わりかなと。
 さっきTVの天気予報で言っていた、 明日から寒くなると。    もう山は冬支度なのですね。

 春夏秋冬、  1年がいい感じに回っています。。


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 ちゅーこって、、  おでんに熱燗。      こっちもそろそろそのセットを準備するかいね。    

 
 って、  結局そこかい!     



雨の日曜

2012年10月28日 20時13分15秒 | 徒然

 昨日は急遽仕事になり会社で過ごす土曜日。

 そして本日は1日中ずっと雨。

 午前中 山道具や服を冬山仕様に衣替え。

 午後は家事を済ませがてら街の本屋さんへ。

 山の本、 カメラの本、 温泉本、 ラーメン本、 資格試験の本など一通り見て回った。

 そうなんです、  今度の日曜は資格受験の日なのです。  (キッパリ)

 そして翌週も、 翌翌週も会社関係で週末の休みがつぶれます。

 11月の山行、  雪が本格的に降る前のいい時期なのに山に行けません。

 と、 そんなことを考えていた雨の日曜でした。。

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 PS 山ちゃん。

 槍ヶ岳 ~ 大キレット ~ 北穂縦走  お疲れさまでした!
 いやあこの時期の槍穂縦走、 そしてテン泊、 もう完璧な雪山だったでしょう。
 スゴイですねー   今夜は温かいお風呂と暖かい布団でゆっくり寝てくださいネ!
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イカゲソ

2012年10月25日 22時49分20秒 | 徒然

 突然ですが 私はイカ系が好きです。

 それは、、

 この季節手持ちのガスストーブで一口サイズに切ったイカを炙り ぬる燗でちびりちびり飲る、 それが好きなんです。

 お酒はぬるめの燗がいい   肴はあぶったイカでいい・・ ♪   

 場末の赤ちょうちんで 古いラジオから漏れ聞こえてくる昭和枯れすすきなんぞ聴きながら 独りぼんやり飲む酒。

 「その日一日が終われば満足、  決して多くはいらない、  あとは寒い部屋に帰って寝るだけ」

 最近そういう店に行けてないなー、、    寂しい限りです。。 


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 こちら地元に帰ってから車通勤必須ため会社帰りに全然飲まなくなった。

 ということで たまには外で思いっ切り飲みたいなーー    と思うここ2年。。   (^^;

 (前職場の錦糸町時代とは180度違う完全健康的な毎日を送っております。  が、 しかし・・ )
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初冠雪

2012年10月24日 21時30分02秒 | 徒然

 昨日から今日にかけてあちらこちらの山から初冠雪の便りが届いています。

 「アルプス系、  八ヶ岳、  浅間山、  そして地元の男体山」

 もう山は冬へとまっしぐらなのですね。  あの喧騒とした夏山から静かな冬山へ、 なんですね。

 ささ、 僕も冬山の準備に入るかな。     ( ← 偉そうにすみません。 (^^; )

 水7kg背負ってのみかも山トレーニング、 そして豚肉と乳製品をいっぱい食べて体力付けようっと。

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山屋

2012年10月23日 19時57分09秒 | 徒然

 会社退社後 久しぶりに山屋さんに出向いてみた。
 場所は宇都宮市内の山屋、 ICI石井スポーツとワイルド1、 その後R4を南下し小山市のモンベル。
 花の都大東京と違ってこちら栃木県では、 上記の山屋がメジャー且つ唯一存在する正当な山屋店舗です。

 欲しいなー   と思っているモノは、、   

 厚手(秋から冬用)のウールシャツ、  同じくウールの下着シャツ、 
 ブラックダイヤモンド製のヘッドランプ(現在使用のは重く照度が暗い)、
 秋口の3,000m級の山で使える かさばらないウィンドブレーカー、 
 厳冬期キャンプで使うシュラフ(#1くらいのモノ)と相応のテントキャノピー、

 物色結果 「やっぱいいモノは高い」 ということで何も買わず逃げ帰ってきました。   

 で、 一番最後に何気に寄った地元のユニクロで1,500円のヒートテック長袖シャツを買いました。   


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 厚手シャツの代用は ・・   重ね着でいいや。 
 ウールの下着シャツの代用は ・・   こちらも今持っているヒートテックの重ね着。
 ヘッドランプの代用は ・・   今使用中のヘッデン + 手持ちのライトでいい。
 ウィンドブレーカーの代用は ・・    合羽着ればいいじゃんか。
 #1シュラフの代用は ・・   今持っている#3と#5の二つ使えばいいべ。

 ということで、 やっぱりここでも貧乏性のボクですた。 

 ってか、  今持っているモノを工夫しよう  &  同じようなモノを無駄に増やさない、 ということで。

 ( 「値の張るモノは身を守る」 の方程式はある程度認めるが必要以上な数は要らない)


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秋の夜長

2012年10月22日 20時56分40秒 | 徒然

 今年の名山登りは先週で終わったハズなのに、 もう毎夜山地図と睨めっこしている自分がいます。

 “コースを目で覚え反復し  深く理解し  日程や登る時期を想定し  それに向けて準備する”

 中学生の頃から日本地図をくまなく眺め、 大きな国道はどこの都市とつながっているか大体把握していた。
  (毎日眺めていたので自然と頭に入ってしまった)

 高校生になりバイクに乗り始めその道を順番にトレースし始める。   以降34年間乗っている。

 20歳頃からは冬場はスキー狂、  夏場は全国安宿巡りのバイク旅、  毎年の北海道行脚。 

 40歳過ぎ、 今度はスロウな人生を、 ということで山にハマリ バイク旅の傍ら登山行脚の日々。

 そうなんです、  幼いころから地図が大好きで  行った気になっていた自分がいました。

 それが今は  国道(酷道)県道地図から、  山地図に変化してきました。

 こういう時間も好きなんです。。    そう、 秋の夜長は地図読みだぜい。    

ちょっと休憩

2012年10月21日 20時22分20秒 | 徒然

 最近の日曜は家事が忙しい。

 
 なので登山はもっぱら土曜の日帰りが多い。

 そんな登山も昨日でほぼ終了。   少しお休みします。。 

 悲しいかな11月の週末は会社のイベントが多く遠出不可なのです。

 そして本日、、   家事を済ませ久しぶりにMTBで佐野の街へ。

 「国際交流フェスティバル」   なるものが駅前広場でやっていた。


 楽しい文化交流イベントが盛りだくさんの催しで、ステージでは各国の歌や踊りが
 披露されます。 そして、世界の料理を楽しめるコーナーやNPO・NGOコーナー、
 文化体験コーナー、外国人のための法律相談コーナーなどが設けられます。
                         (佐野市役所広報より引用)


 僕が行った時にはサッカーの前園聖さんのトークショーをやっていた。

 家事を終わらせMTBで市内をのんびり周遊、  気持はしばし休息タイム。

 本日は暖かくいい日和、  ゆっくりできた日曜でした。

 


空木岳

2012年10月21日 08時11分32秒 | 山歩き

「空木岳」    (うつぎだけ)

 中央アルプスの北半分に 主峰 駒ヶ岳があってその南半分の最高峰が空木岳である。
 登山者というロマンティストは美しい山の名に惹かれる。 心の中にまだ訪れたことない、
 しかしその美しい名前だけは深く刻み込まれている、 幾つかの山を持っているものだ。
 空木、 空木  何というひびきのよい優しい名前だろう。

                                   深田久弥 「日本百名山」 より抜粋引用。

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 10/20(土)    空木岳に登ってきました。 

 90座目。 

 先月 木曽駒ケ岳縦走時、 2日目に空木岳に登る寸前で嵐ため 檜尾避難小屋から撤退下山。
 空木岳、 心のどこかに引っかかっていた。   ということで今年のうちに登ってきました。

 「忘れモノを取りに・・ 」

 いつものように会社退社後中央高速で (何だか最近毎週来ている感じ) 駒ヶ根IC下り
 駒ヶ根スキー場横林道を上がり古城公園を過ぎ林道終点手前の駐車場にクルマを停め仮眠。 (23時着)

 
 (毎回そうだが登山口までの林道は真っ暗でライトの照射角度からブラインド側は見えにくく側溝に落ちそうになった)

 準備支度を整え明るくなった5時半過ぎスタート。
 
 駐車場から林道を500メートルほど下がった所に登山口がある。

 いきなりの急登をこなせば本当の林道終点駐車場に着く。
 
 途中の林道崩壊のためここまでクルマは来れない。

 この正面に登山口があり、 計画書提出の箱がある。  
 空木岳までのCT (コースタイム) は6.2時間とあった。     遠いなあ。。

 最初は緩やかな林間コースが続く。
 

 途中開けた場所から駒ヶ根市街を望む。
 

 山、 いい感じです。
 

 サイトでよく見る水場着。    スゴク冷たかったです。 
 

 
 登山口からずっと樹林帯を登って行くルートです。  
 そのため全体的に展望はなく陽も入って来ずで 谷から吹き上がってくる冷たい風と相まって寒い登山道が続く。

 それでも時折日差しがあり 少々温かくもなります。
 

 
 この辺りからヤセ尾根を登っていく。  
 鎖、 ハシゴ、 足下を見ればは深い谷がポッカリ口を開けて非常に危険な場所もありました。

 樹林が開けました。  右手(北側)の尾根の向こうに木曽駒ケ岳と宝剣岳が見えてきました。
 

 

 んんっ??    手間のあの尾根に建つ小屋は、、、
 

 檜尾避難小屋です。    懐かしいなあ。。       あんなポジションに建っていたのですねえ。

 道標は至る所に立っており道を間違えることはありません。
 

 やっと長い長い樹林帯を抜けました。    この池山ヤセ尾根登り、 両神山の尾根に似てましたよ。

 
 そして目の前に・・
 

 快晴の空木岳。   いやあこの景色を待ってました。

 左斜面には昨日までに降った雪が残っています。  
 

 振り返ります。     下方に駒ヶ根市街、  遠方は南アルプスの大絶景です。
 

 頂上直下に建つ駒峰ヒュッテ。   
 

 夏場は管理人がいるが秋冬期は無人。  今は避難小屋として土間 (4畳?くらい) を解放している。

 そして小屋北側のテラスから望むこの景色、、    もう何も言うことありませんね。
 

 檜尾岳、 宝剣岳、 木曽駒ケ岳、     ド・ド・ドーン!!

 山やって良かったと思う瞬間です。

 この時間、 もう下山者がいます。     檜尾避難小屋から来たのでしょうか。
 

 もうひと踏ん張り。   この辺が一番キツクつらい時です。
 

 そして頂上着!!
 

 今年最後の百名山登山。  ここにきて今年最高のピーカンをプレゼントしてくれました♪

 先週 下ノ廊下を歩いていた変なオヤジがいました、 神出鬼没のようです。 (笑)      足短けー (爆)
 
 
 足短く着ぶくれしてるけどこれでも体脂肪率18%、 服下は50歳にしては筋骨隆々、 脱ぐとスゴイんです。 イヤン♪

 オヤジぃ、、   何言うとんねん!!    

 ハイ、 現実に戻ります。    それでは頂上からの大絶景をお楽しみください。 

 
 
 本日 何回も登場している木曽駒ケ岳方面。   
 

 そしてこちら空木岳山頂ってこんな感じです。   右 (南西) に歩いて行けば南木曽駒へ縦走できます。
 

 そして今回のハイライト、  南アルプス編です。 
 

 
 左から甲斐駒ケ岳(摩利支天)、 北岳、間ノ岳、農鳥岳の白峰三山、 そしてこの前登った塩見岳、 以下右に南アが続く。

 甲斐駒と摩利支天。 
 

 塩見とその奥に日本一の山。
 

 白峰三山。
 

 絶景を楽しみながら おにぎり休憩。     
 ここまで行動食だけ (休憩3分?くらいをを数回)  だっため頂上でゆっくりしました。

 この時期山頂は北からの冷たい風に吹かれ じっとしていると手先や体が冷たくなってきます。

 もう標高の高い山は冬なんですね。。

 山頂にいた他の登山者二人はラーメンを作っておいしそうに食べていました。    いいなー

 しばしゆっくりしてから下りました。  
 

 駒峰ヒュッテ。     ちょっと中を覗いてみましょう。

 本当に入口土間部分のみ解放なんですね、 3人がいいとこ?   (以前市役所に確認した結果どおりだった)
 

 この30分くらい下に空木岳避難小屋があり そこには15人くらい?  泊れそうです。

 最後に、、    小屋前のテラスから木曽駒方面を目に焼き付けます。
 

 真ん中に檜尾避難小屋、 そして宝剣岳、 木曽駒ケ岳。

 また泊りに行くね。    稜線に立つカワイイ小屋だこと。
 

 宝剣 & 木曽駒。     木曽駒は雪で白くなっているのかな。
 

 さよなら空木岳。
 

 若者3人が野菜スープを作りながら盛り上がっていました。     若いっていいねー  前途洋洋ですね!

 ホシガラスかな??  全然逃げませんでした。     キミ、 カッチョいいよ。
 

 下山路です。  ここ濃霧時はちょいとヤバイかも。
 
 左に落ちたら生きては戻れない深い谷、 まるで滑り台のようだった。

 デカイ岩を越えて、、 
 

 樹林帯に入る前、 最後の最後に挨拶をしてお別れです。
 

 

 ここから危ないヤセ尾根に突入です。
 

 結構急です。
 
 ここも左側には深い谷 (下が見えない) が口を開けていました。

 林間から檜尾尾根が見えます。  先月濃霧の中あの尾根を下ったんですねえ、 完全ビビってました。 (笑)
 

 水場まで下りて来ました。   山頂付近ですれ違った団体さんに追いつきました。
 
 腕には指導員を示す黄色い腕章がありました。   山の案内人のようです。

 そろそろこの山行も終わりです。
 

 そして無事下山。
 

 ここから下の林道まで急な尾根下りが待ってます。   これが最後に最後、 太腿に効くこと効くこと。。

 
 で林道出合着。  ここから駐車場まで500メートルだらだら登り歩きです。 
 

 お疲れさまでした!
 

 この後待ってましたかのようにある場所へ移動。     ムフフ~

 ハイ、 ここです。
 

 「駒くさの湯」

 
 んんっ??    この前と男女入れ換わったようですね。
 

 湯にゆっくり浸かり冷えた体を温めストレッチをして山の疲れを十分癒します。  
 登山後の疲れたた体をほぐしてほっこりできる山合いの温泉。   いいですねー  (^^v

 そして中央アルプス百名山、  最後の〆はやっぱりこれでしょう!
 

 これにて  「宿題完了」  です。

 これで百名山中央アルプス編  完登しました。   
 そしてこの空木岳で90座目完了、  やっとここまできました。

 これで今年の百名山は店終いとします。  
 今後は好きな山、 登りたい山に行くことにします。   冬山の準備もしなきゃ、 ですし。。

 以上です!


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 山ちゃんからのメールをソースかつ丼食べながら確認。 (笑)

 「空木から木曽駒まで縦走しないと宿題を終わらせたことにならない」  と。

 あちゃー、、  言われてしまった。    実は自分でもそう感じていた。

 「なーんか不完全燃焼だなー」 って。。

 まったくおっしゃるとおりで、 心のどこかに引っかかっていた。  
 やはり未踏破の波線部分である檜尾岳から空木岳まで歩かないと本当の意味での宿題を
 終わらせたことにはならない。  ということでここに訂正をさせていただきます。

 「宿題2/3完了、  残りは来年以降に持ち越し」 

 残コース候補は 檜尾尾根登り檜尾小屋泊、翌日空木岳縦走下山 or 最初の木曽駒からやり直し??
 クルマを下山口にデポし中央アルプス一泊縦走。  その時は山ちゃんに付き合ってもらおう。  (^^v

 山、 全然終わらないですねえ、  今後もずーっと空木 (続き) そうですわい。   嬉しい悲鳴です。

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下ノ廊下 (後編)

2012年10月18日 23時53分04秒 | 山歩き

 後編です。

 10/13(土)    晴れ。

 コース ・・   阿曽原温泉小屋 → 水平歩道 → 欅平駅 → 宇奈月温泉駅 → JR魚津駅 →
          糸魚川駅 → 日本海 → 南小谷駅 → 信濃大町駅 → 大町市営駐車場 → 帰宅。

 
 4時起床、 外も部屋中も真っ暗。  同部屋の方たちを起こさぬよう気を付け荷物置き場に行く。
 そこには既に数人の方たちが準備を終え今まさに出発しようとしている時だった。

 僕も軽食 & ストーブ暖まり & ストレッチで準備完了。

 本日の行程は昨日より高度感のある水平歩道を歩き欅平駅までの16キロ?のコース。
 その後トロッコ電車から富山電鉄乗り換え、 魚津駅からJRに乗り換え信濃大町駅まで帰ります。

 宿で言われた、  「土曜日のトロッコ電車満員なので早めに下山したほうがいい」   と。

 で、 5時出発。
 

 キャンプ場先に登山 (下山) 道が付いている。
 

 ヘッデン点けて歩く。  すぐ下に川が流れており流されないよう簡易木橋をおっかなびっくり慎重に渡る。

 少し明るくなってきた。
 

 対山の鉄塔が見えてきた。    あんな急斜面によく立てたものだと感心します。
 

 最初の深い谷、  折尾谷のようだ。
 

 そして折尾滝で小休止。
 

 

 行動食と水分補給。

 あの沢の下を抜けて行きます。    左の入り口から入って右側へ抜けます。
 

 中は真っ暗ではありませんでした。
 

 しかし当然水浸しです。    ハハ・・。      (登山靴であれば靴中まで濡れはしない)

 抜けた所から後ろを見てます。
 

 歩いて来た道です。
     
 昨日の際どい道と違って本日は樹林帯が多いのでそんなに恐怖感は湧きません。  が高度感はスゴイものあります。

 折尾谷と滝遠望。     スケールでかいです。。
 

 この辺から段々狭くなってきました。
 

 樹林に隠れて見えないですが、 これでも右側は下まで軽く100m以上切れ落ちています。
 遥か下に黒部川がゴーっと音をたて流れているんです。

 有名な奥鐘山 (日本最大級の岸壁) にズッと見守られながら歩いていきます。
 

 この岸壁は高さといい意圧力といい鳥肌モンでした。      (写真じゃ伝わりずらいけど明神岳といい勝負?)

 もっともっと高度を増していきます。
 

 モデルになってくれた方に感謝です。

 よくサイトで見る場所にきました。       右下なーーーーーんもなし。
 

 前出のカップルが通り過ぎるまで  “こちら側”  で待って撮りました。 (爆)
 

 自分の番です。     チビリバビデブーです。 (笑)
 

 大太鼓という場所で、 水平歩道最高所 & 一番危険な場所として言われているようです。
 

 目前に奥鐘山、   “黒部の怪人”    ドーン!!
 

 針金に掴まりつつ そろりそろり・・。
 

 右下はこんな感じ。。    200メートル以上はあるかも!?
 

 この場、 前後に人いない。    なのでここで落ちたら一生行方不明で終わってしまいます。

 ふ~・・    やっと抜けました。
 

 でもこの先も気が抜けません。

 どうやら仕合谷 (しあいたに)  に来たようです。      この谷もデカいですよー
 

 あの沢を越えるのに真っ暗な隧道を抜ける必要があります。   あれも有名な隧道です。
 
 左から入って右端の黒い点が出口となっています。
 

 

 たった数メートル入っただけで上下左右の感覚が無くなってしまいます。   真っ暗闇ってこうなんですね。
 
 鶴田浩二さんも言っていたとおり、   僕の人生そのもののようです。。  (ガーン)

 それもイヤなのでフラッシュ撮影してみました。 (笑)
 

 この後再びヘッドデンキ点けて約150メートル歩きました。
 たまに後ろ振り返るも当然真っ暗 (ヘッデンが照らすだけ) 、  そして前を向く時も何かいそうで怖かったッス。

 出ましたー     どうやら僕の前途は明るいようです。   (^^v
 

 後続者が米つぶに見えています。
 

 ズーム。    スゴク小さいでしょう?     自然はデカイですねえ。
 

 水平歩道のゆえん (所似) です。
 

 まさに、、      水平。

 

 この道作るのに何日かかったのだろう・・。       すんごいパワー (人力) だね。 

 最後の難関のようです。
 

 ここも高かったです。
 

 そろそろ終わるような気がしてきたので目に焼き付けています。    なんかそう感じてしまった。
 

 鉄塔が目線と同じなってきた。   歩いている道が低くなってきた。
 

 遥か向こうに白馬三山とギザギザハートな不帰ノ剣が僕を出迎えてくれた!
 
 白馬岳は雪のよう。

 終わりました。
 

 下山します。    寂しいです。。
 

 この下をくぐります。
 
 
 登山道というより関電施設の下を通らせてもらっている、  が正解です。
 

 本当に終わってしまいます。    そんな気持とは逆にすぐさま安堵な気持が沸いてきます。  現金なもんです。
 

 一瞬注目の的です。    「コイツどこから出てきたんだ?」   という目で見られまた。
 

 ここも十数年前両親と撮った場所。    お久しぶりです。
 
 あの時宇奈月温泉にあった会社の保養所は今はない。

 トロッコ電車出発まで時間あったので温かいそばを食べました。
 

 スゲー  うまかったー  (^^v

 

 たそがれホームです。 (笑)
 

 なんかカワイかった。   幾つかの隧道抜けるため作りが小さいんですね。
 

 トロッコ電車。 
 1時間ちょっと渓谷を走り、トンネルもいくつか抜けて行きます。 道中とても寒くこの時期は防寒が必要です。
 客車はデラックス号が窓囲い有りでそんな寒くはないが料金高め、 普通客車は窓なんか無く剥き出し、でも割安。 (笑)
 当然僕は剥き出しを選びました。  (笑・笑・笑)    ← 飲み屋じゃないんだから。

 

 

 そしてこの時間電車は混んではいなかった。  
 これならゆっくり座れると思ったのは大間違い、 途中の鐘釣駅まででした。 その駅から大団体客が大挙して乗ってきた。

 しばし黒部の大景観を楽しみ宇奈月温泉街到着。
 

 

 駅外観。   ここに投宿しのんびりするのもいいですねえ。
 

 歩いて数分の富山電鉄に乗り換えます。 
 

 秋の気持ちいい青空と充足感に満ちた気持で清々しく歩いていきます。

 接続も良かったですよ。
 

 西部鉄道  秩父号ですかね~。。      いい感じの客車です、 ワンマンです。
 

 富山の田園を抜けて行きます。       富山の車窓から~♪ 
 

 鉄っちゃん旅。     久しぶりに鉄分補給していまーすっ。   (^^v

 でも、、、    ビール飲みたーい!!    (^^:    (帰りクルマためここは絶対ガマン)

 魚津駅でJRに乗り換えます。     ホーム地下をくぐってJR側に行きます。
 

 JR魚津駅。 (うおづえき)     ここ魚津は日本海蜃気楼で有名な街です。
 

 実はこれに乗りたかったんですよねー 
 

 はくたか と サンダーバード。    

 はくたかは中学生の頃から乗りたかった。  サンダーバードはその存在に気付いたのここ数年。
 テッチャンの間ではサンダーバードがスゴイ人気なんだそう。  きっとペネロープが一番人気なんだね。 (笑)
 (個人的にはパーカーのとぼけた様と、これまたとぼけた目の動きが好きだったなー & F1ドライバー並みの運転も)

 

 ザックを置いてボーッとしながら電車を待つ時間。    とても心地良い時間でした。
 

 はくたか や サンダーバードに乗ろうと思ったのに やっぱり僕にはコレが一番似合うようです。
 

 「THE  どんこう」      ゆっくりのんびり帰るべや。    

 (特急はくたか/サンダーバードの時間にイマイチ合わず必然的に鈍行になった次第) 

 黒部川。     ここを越えた時は感無量でしたよ。
 

 そして  後ろには日本海が見えているのです。

 19歳の時バイクツーリングで能登半島まで来た時に苦労して越えた場所です。
 
 あの時は今のような高速道路は無く危険な海沿いの断崖道をビビリながら走っていました。

 こんな立派な高速道路ができています。      がしかし、、   景観が大無しですね。。 
 

 糸魚川駅駅到着です。
 

 ここから大糸線に乗り換えるのですが接続がよくありません。  1時間に1本なのですね。  でもその待ち
 時間を好機に捉え街を散策してみました。  駅員さんも僕が (他者も) 外に出ることを十分理解してくれ
 ていています。

 奴奈川姫。 (おながわひめ)
 

 この御姫様と手をつなぐととても良いことがあると記してありました。
 
 
 あっ、 でも僕の前に彼女と握った人は白髪のおじさんでした。 (泣)
 
 糸魚川駅前を西に歩いて行けば10分足らずでここに到着します。

 

 水平歩道のあとは水平線で〆   これ定番。   ← この時勝手に決めました。 (笑)

 気持いいですぅ。。
 

 なんも言えねー
 

 

 一旦駅に戻り時間確認。  その後ヒスイ館へ。
 

 ここ糸魚川周辺はヒスイで有名。
 

 

 時間がきたようです。   帰るとしますか!
 引退したキハ28かな?     そんなハズはありませんが・・。 

 
 (最終的には千葉県三セクの夷隅鉄道に引き取られましたね、  嬉しい限りです)

 大糸線の車窓から♪
 
 奥に見えるは雨飾山です。

 ヂーゼル車は姫川沿いをトコトコ走ります。
 

 南小谷駅到着。 (みなみおたりえき)
 

 ここで乗り換え。  ここはスゴク興味深い駅なんです。

 JR西日本とJR東日本との境界駅 で、  糸魚川駅側が非電化区間、 そして大町駅側が電区間。
 こんな小さなことかも知れないが鉄旅というのはそういう所も少しだけ垣間見えてスゴク面白いんですねー。

 

 JR東日本  信濃大町駅到着です。
 

 

 ただいまー。    36時間ぶりに無事帰ってきました!
 

 夕暮れ迫る大町街を歩いています。     今、  とても充足感に満ち溢れています。
 

 そして駐車場着。      ジムくん 待たせたね。   
 

 「お疲れさまでした」


 以上です!


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 この山行を終えて大満足しています。 
 普通の山登りとは全然違い、 ホント自分の足 (電車もあり) で見て廻った感ありありです。

 「早朝の駅 ~ バス ~ 徒歩 ~ トロッコ ~ 地場鉄道 ~ JR東西会社の違い ~ 夕暮れの街歩き」

 こんな山行もいいもんだと実感しました。  
 そこには危険だけれども実にゆるりとした優しい時間、  おいしい空気が流れていました。

 若い頃スピードに任せて全国走りまわったバイク旅、 そして今はいっぱしの中高年になったため (笑) 
 とほダーに切り替えまったり旅をしている。  その具体的なアウトプットが登山なんです。

 そして今回の下ノ廊下。     全編通してゆっくり歩くことができとても印象深い山行となりました。

 この先できればひとつのライフワークとして また歩いてみたい場所のひとつになりました。

 あの危険な道を毎年修理してくれている阿曽原小屋の皆さんに敬意表し また泊って(お金を使う)みたいし、 で。


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